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東京2020組織委員会 東京2020大会銘板「トリビュート・トゥー・チャンピオンズ」を公開

東京2020組織委員会(以下、組織委)は、2022年3月24日(木)より東京都新宿区のオリンピックスタジアム
(国立競技場)で工事に着手していた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)の銘板
「トリビュート・トゥー・チャンピオンズ」を2022年4月25日(月)に報道陣に公開しました。

【報道公開の様子】

国立競技場(2022年4月1日撮影)

国立競技場(2022年4月1日撮影)

2022年7月23日~8月8日、8月25日~9月5日の30日間に43の競技会場で
15,820人の選手が参加し55競技、878種目が行われた東京2020大会から半年以上が経ち、
開閉会式と陸上競技の舞台となったオリンピックスタジアムも場内は象徴的であった大会ルックカラーや
プレス席が撤去され、4月1日からは所有者である日本スポーツ振興センターにより、
場内施設や東京2020大会のレガシーを見学する「国立競技場スタジアムツアー」が開催されており、
東京都民等に広く親しまれています。

『橋本聖子組織委会長・武藤敏郎組織委専務理理事・事務総長視察』
「トリビュート・トゥー・チャンピオンズ」のメディア向け撮影会に先立ち、
組織委の橋本聖子会長と武藤敏郎組織委専務理事・事務総長が午後3時頃より現地を視察しました。
今年6月末の法人解散に向けて組織委も大詰めを迎える中、束の間の東京2020大会の雰囲気を味わうべく、
オリンピックスタジアムの所有者である、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の芦立訓理事長が
アテンドする中、橋本会長と武藤専務理事・事務総長は銘板に刻まれた選手の名をしみじみと見ていました。
報道陣の近くにやってくるとボッチャ個人(BC2クラス)決勝において、リオ2016大会で
同種目金メダリストのタイのワッチャラポン・ウォンサ選手を5対0で打ち破り、
ボッチャ個人においては日本初となる金メダルを獲得した杉村英孝選手が記された銘板を差し、嬉しそうな表情。

続いて橋本会長と武藤総長はスタジアム敷地内の青山門近くに展示されている
1964年の東京大会で使用された聖火台「炬火台」へ。
1964年10月生まれである橋本会長は自身の名前の元となった「聖火」を称えた東京1964大会の
炬火台を感慨深そうに鑑賞。

そしてその炬火台から青山門を挟んで新たに設置された東京2020式典用聖火台に足を運ぶ
橋本会長と武藤専務理事・事務総長。10日前に設置されたばかりのピカピカの聖火台と、
振り返れば炬火台がみえるというロケーションに満足の様子でした。

【橋本聖子会長、武藤敏郎専務理事・事務総長囲み取材】

橋本会長と武藤専務理事・事務総長の視察終了後、囲み取材が行われました。最初に所感が述べられます。

橋本会長「大会の開催を記念いたしまして、メダリストの栄誉を称えるレガシーとして、
ここ国立競技場にメダリストの名前を記した銘板を設置する事が出来ました。
銘板は一般市民がアクセスしやすく、憩いとなる場所にレガシーとして残す事が出来る様に
検討を重ね、国立競技場への設置に至りました。昨年夏のメダリストの功績が、
『トリビュート・トゥー・チャンピオンズ』として刻まれ、聖火台と共に国立競技場が
東京2020大会を語り継いでいく場所になれば大変素晴らしい事だと思っております。
是非、多くの皆さんにご覧をいただきたいという風に思っております。」

武藤総長「『トリビュート・トゥー・チャンピオンズ』を何処にどの様に配置するかという事について、
2019年から色々と検討をしてまいりました。今日、設置出来たという事で、場所を得たなという風に思いました。
あの競技の熱狂をこの銘板を見ながら思い出していただける誠に相応しい場所に設置出来たという事で、
一般市民の憩いの場となる様になっていけば、レガシーとして歴史に残されるのではないかと思います。」

Q:大会期間中は場内から見ていた聖火台を改めて目の前にした感想は?

橋本会長「大変素晴らしい物だと思いましたし、1964年のオリンピックの炬火台から歴史を重ねる事で
今回、大変近代的な聖火台になっている事を非常に感慨深い深い物があるなという風に思いました。
これから多くの皆さんに此処に訪れていただいて、是非、ご覧になって頂ければと思います。」

Q:大会はほぼ無観客となり、熱戦を生で見られなかった人達にはこのレガシーをどの様に楽しんで欲しいか?
また、アスリートとのコラボ等、何かアイディアはあるのか?

橋本会長「久しぶりにこの新国立劇場を一周させていただいて、あの時の選手の輝きを思い出したんですけども、
ここは緑にも囲まれていますし、木の温もりが感じられる競技場で、今日も子供達や家族連れが歩いていたり、
ランニングをしていたり、非常に国立競技場に相応しい憩いの場になっていると思いました。
『トリビュート・トゥ・チャンピオンズ』を見ていただきながら、東京2020大会に思いを馳せて頂きたいと思いますし、
また、炬火台を見てあの時の熱狂というものをまた思い出していただければという風に思っていました。
これだけ素晴らしい国立競技場を作っていただきましたので、東京大会のレガシーが
更に次世代にも引き継がれていける様に、特に子供達からお年寄りまでが遊べる場所、運動する場所、
スポーツをする場所、観る人、する人、支える人、そして集う場所として是非、国立競技場に
足を運んでいただける様な、ワクワクする企画をこれからもレガシーの一つとして皆で考えていきたいなと思います。

Q:札幌2030冬季大会の誘致に東京2020大会の経験を如何活かすのか?

橋本会長「東京2020大会は史上初の延期となりました。コロナによっての延期を経験したのは、
この東京2020大会と組織委が初めてでありますので、医学的にも科学的にもあらゆる事を
あらゆる観点から専門家の力もお借りして、皆で一丸にならなければ出来ない大会でありましたので、
そういったあらゆる事をしっかりとやり遂げる事が出来たというのは、これからどういう状況であっても、
この東京大会の一つのレガシーを受け継いでいっていただけるのではないかなと思います。
スポーツだけではなくて、これからの日本やアジアでのあらゆる大きなイベントや大会で
組織委員会のやり遂げた事というのは、どの国にも通じる物があるのではないかな
という風に思っていまして、それを活かしていただける発信をするという事は
組織委員会としての役割であると今も思っています。」

【トリビュート・トゥー・チャンピオンズ】

最も多くの銘板が設置されているスタジアム西側、中央門に面した1階ピロティ

1階奥部分に白く輝いて反射している銘板が『トリビュート・トゥー・チャンピオンズ』

オリンピックスタジアムの1階ピロティ部分の壁面に設置された銘板。
およそ円周800mに達するオリンピックスタジアムの1階外壁部の約3/4、トイレや入場ゲート部等を除いた
ほぼ全周に渡って大会概要、スポーツピクトグラム、そして各種目の金・銀・銅のメダル獲得者
(個人・NOC/NPC)の名前が記されたスチール製の銘板がオリンピック、パラリンピックに分かれて展示されています。

レスリング女子フリースタイル57㎏級で金メダルを獲得した川井梨沙子選手と、その下には同じく
レスリング女子フリースタイル62㎏級で金メダルを獲得した川井友香子選手との姉妹での『トリビュート・トゥー・チャンピオンズ』も

アムステルダム1928大会より各大会終了後に各開催会場のオリンピックスタジアム内に設置される銘板で、
銘板には全種目のメダリスト(個人競技は個人名、団体競技はNOC/NPC名)が表示されます。

王者アメリカと大接戦を繰り広げ、日本の男子車いすバスケットボール界に
初のメダルを齎した車いすバスケットボール男子日本代表の銘板も

東京2020大会においては、「一般市民のアクセスが良く憩いの場所となるもの」「名所(レガシー)として残るもの」
「東京1964大会のレガシーや隣接するオリンピック博物館との相関性・調和性に配慮」を基本とし、
トリビュート・トゥー・チャンピオンズの設置場所やデザインイメージを決定。
工事の完了は5月中を見込んでおり、設置後は広く一般の方々にご覧いただけます。

【トリビュート・トゥー・チャンピオンズ(Tribute to Champions)概要】
<工事日程>
2022年3月24日(木)~5月中(予定)
<場所>
オリンピックスタジアム(国立競技場)1階ピロティの壁面
<材質>
スチール材
<銘板>
大会概要(縦52㎝×横52㎝):オリンピック、パラリンピック各1枚
ピクトグラム(縦52㎝×横22㎝):オリンピック50枚、パラリンピック23枚
メダリスト(縦22㎝×横22㎝):オリンピック339枚、パラリンピック539枚

※参考【東京2020式典用聖火台&旧国立競技場の炬火台】

オリンピックスタジアムの東側出入り口となる青山門の近くには、
東京2020オリンピック・パラリンピックの開閉会式でスタジアム内に明々と
聖火を灯した東京2020式典用聖火台が設置されています。
日本の物作りの技術の粋を集め、職人の手によって細部が煮詰められた球体型の聖火台は
デザイナーの佐藤オオキ氏が手掛けた太陽をモチーフとしたデザインがなされ、
太陽から得られる生命力やエネルギーを表現しており、大会史上初となる、
クリーンエネルギーとして水素が燃料として使用されました。

<設置場所>
オリンピックスタジアム 1階Hゲート付近

<点灯期間>
東京2020オリンピック期間:2021年7月24日(土)、8月8日(日)
東京2020パラリンピック期間:2021年8月25日(水)、9月5日(日)

<設置日>
2022年4月15日(

<仕様>
『聖火台本体』
大きさ:直径約363cm×高さ約314cm
重量:約2,700kg(※式典稼働時の重量)
材質:フレーム:ステンレス、パネル:アルミ
色:白
※本聖火台は安全上等の観点から燃焼機構や可動機構が取り外されています。

<燃料>
水素
※式典用聖火台には、福島県で製造される高圧ガス水素(気体)を使用。

<デザイナー>
佐藤オオキ

そして青山門の真正面には1958年の第3回アジア競技大会へ向けて製作され、
その設計に旧国立競技場の設計者である角田栄ら4名が加わり、
製作は「鋳物の街」埼玉県川口市の川口内燃鋳造所、美術鋳造の名工である
鈴木万之助、鈴木文吾等が担当。当初は旧国立競技場の南側スタンドの最上段に
設置されていたこの炬火台は、東京1964大会にあわせて
東側バックスタンドの最上段に移設。2020年6月にオリンピックスタジアムに移設されました。

<仕様>
大きさ:幅約210㎝×高さ210㎝
重量:約4,000㎏
製法:鋳物
製造年:1958年

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