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2022年6月公演 舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」東京都内にて取材会を開催

©HELI-X

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「HELI-X」(へリックス)プロジェクト。毛利亘宏書き下ろしのオリジナルシリーズ作品であり、
今後書籍化やコミカライズ、ドラマなど様々なメディアミックス展開が示唆される注目のプロジェクトだ。
2020年12月にはプロジェクトの第1弾となる舞台「HELI-X」が東京・大阪で、
そして第2弾となる舞台「HELI-X Ⅱ ~アンモナイトシンドローム~」が東京都で公演された。
「毛利節」が多分に散りばめられた世界観とストーリー展開、そして実力派俳優の面々が演じる
各キャラクターの魅力には、大きな称賛が送られている。また、2021年7月、2022年3月にはファンイベント
「HELI-X Talk Meeting 2021」「HELI-X Talk Meeting 2022」が開催され、ファンからの熱い視線を更に増やし。
そして2022年6月、待望の新作公演となる舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」が
東京都豊島区のサンシャイン劇場にて、大阪府大阪市のメルパルクホールにて上演される。
6月からの公演に先駆け、2022年4月中旬に東京都内某所にて今作の出演キャスト3名を囲んでの作品取材会が行われた。

【取材会の様子】

取材会に参加したのは、ゼロ役の玉城裕規さん、アガタ・タカヨシ役の菊池修司さん、そして今作より登場する
新キャラクターのセーレ役の彩凪翔さんの3名。

Q:稽古入りを前にした新作に臨む今の心境は?

玉城さん「まだ台本が出来上がっていないんですけど、今回は世界観や公演をする劇場が
物理的に大きくなって、毛利さんと西森さん自体が1作目から役者を追い込む様な
作品作りをされているうえ、今作でアガタとゼロに一つの答えが出るという事で、
今まで以上に死ぬ気でやらないといけない作品だな…、と覚悟をしています。」

菊池さん「この作品は、役者と演出家がディスカッションをしたりだとか、自分の役はこういう風でありたい、
こういう風にしたいというのを反映して下さる環境で稽古をしています。今回、アガタとゼロに一つの答えが出るというか……
終着点に辿り着くという意味では、僕も”守りの体制”じゃなくて”攻めの体制”で挑みたいです。

今まで以上に重い役・重い物語ですので、劇中でその重さを出す為にはどれだけ役・脚本と向き合うか、
皆と向き合うかという事が凄く大事になってきます。玉城さんの言った通り死ぬ気でといいますか、
一日も、一分一秒も無駄にせず稽古に挑みたいと思いますし、新キャストや
戻ってくるキャストに負けない様に役を全う出来たら良いなと思っております。」

彩凪さん「(HELI-Xの映像を)「Ⅰ」「Ⅱ」と見させていただいたのですが、皆さんが出されるエネルギーや
役に対する熱量から、自分たちで作り上げてきた作品なんだという思いが伝わってきて。
苦悩がとても多い分、本当に精神を削りながら作り出された作品なのだと感じます。
ですから私が「Ⅲ」から入ることで”温度差”が出ない様に精一杯頑張りたいと思います。」

Q:「Ⅰ」「Ⅱ」とゼロとアガタを演じて来た自身がこの「Ⅲ」に至るまで、
演じるキャラクターに対しこれだ!と確信が持てる信念の様な物はあるのか?

菊池さん「それについては第一作の時はありましたね。アガタは最初、大和自治軍に居て、
ある種HELI-Xを嫌っていて…、信念を強く持っているキャラクターだなと思っていました。
ですが物語が進むにつれて「信念とは何か?この信念自体、合っているのか?」さらには、
アガタ=カイだったという事実により「俺は誰なんだ」という問いが生まれて。
第一作のときに確信を持てていたキャラクターがどんどんと不安定で複雑になっていっています。
第一作・第二作を経ての第三作目ですけど、正直「アガタとはこれだ!」と思える部分は見つけられていません。
今作で見つかれば良いなと思ってもいますが、そういう複雑なキャラクターでもあるんだとも思っています。
玉ちゃんの背中を借りながら兎に角がむしゃらに演じたいという思いはありますけど、正直、キャラクター的には
まだまだ不安定です。これから脚本を頂いて稽古をしていく中で、大事に道筋を立てていきたいなという気持ちです。」

玉城さん「「Ⅰ」から一貫しているのがカイの存在です。ゼロはカイありきで存在している様な人間なので、
カイが実は何だったかによって変わっていくんだと思います。
オシリスに付いて行った結果どうなるかは分からないですけど、やっぱり何処にいようがカイというものがゼロの母体にある。
アガタとカイが同一人物だとなったとしても、間違いなくカイの方が母体にあるんだと。アガタがカイの中に
どれくらいの割合で存在しているかはわからないけれど、「カイ」の存在以外に、
ゼロが生きている理由はもうほぼ無いと言って等しいかなという風に思います。」

Q:「Ⅲ」より座組に加わる自身が、玉城さんと菊池さん、あるいはゼロとアガタ(カイ)を見て最も強く感じる部分は?

彩凪さん「愛もそうですけども、深い繋がりのような…言葉では言い表せない何かを強く感じるからこそ、見えない絆を感じています。」

Q:「HELI-XⅢ」、そして毛利・西森作品に関わる心境は?

彩凪さん「「Ⅰ」「Ⅱ」と続いているので、途中から入るという事がやっぱり一番大変な所だと感じています。
「Ⅱ」をやっている時は「Ⅰ」のバックボーンがあるのはもちろん、キャストの皆さんが、
キャラクターの描かれていない部分まで演じていらっしゃって、凄く役作りが深いんです。
私にはその部分がやはり欠けるので、その分を毛利さん、西森さんと共に
生み出していけたら良いな、しなければいけないんだろうな、とは感じています。」

Q:同じ宝塚歌劇団出身のカンザキ役の久世星佳さん、天真みちるさんとの共演となるが、
自身にとって久世さん程の大先輩の宝塚OGとの共演は初となるが?

彩凪さん「そうですね。現役中もご一緒した事が無く、私も映像で「スターさんだった」と改めて知るくらいで、
本当に雲の上の方という感じです。宝塚は凄く面倒見の良い温かい方が多いので、緊張はしますけど、
色んな事を相談出来たら良いなと思います。学ばせていただく事は沢山有ると思うので、
柔軟に、そして繊細に演じられている姿から、学びたいなと思います。」

Q:東京公演の劇場が池袋サンシャイン劇場へと変わり、定員が800を超える
劇場サイズとなるが、客席に向けての演技やアクション面での方向性変更等はあるのか?

玉城さん「アクションをする時は空間が広い方がやり易いしのびのびと出来るので、
そういう意味では思いっ切り武器を振りたい、と思っています。」

菊池さん「そんなに違いは無いですけど、シンプルに客席が広くなる分、色々と頑張らなきゃなと思います。
劇場が大きくなったのは、第一作、第二作を観て下さっている方々がいるからこそだと思いますし、
少しでも多くの方に観てもらえる様、より一層責任感を強く持たなきゃいけないなというのはあります。
お芝居的には、目の前に広がる出来事を大事にして、丁寧に演じていきたいと思います。」

彩凪さん「空間は私も感じる様にしています。劇場に入ったら客席の端とかに座ってみて、
どんな感じで舞台が見えているのかというのを確認したりしています。」

Q:リュウジン役の輝馬さん、レスター役の服部武雄さんと、第一作ぶりに戻って来る仲間に対してこの第三作で思う所等は?

玉城さん「作品の内容次第ではあると思いますが、戻って来た2人の「姿」が楽しみだなと。
どういう面持ちで、どういうやり方で戻って来るかというのは、最初の取っ掛かりとしては楽しみだなと。
おそらく意識レベルでアガッている筈なので、どういう仕上がりになって、稽古場と作品に入っていくのかが楽しみですね。」

菊池さん「第一作では、僕アガタにとって、リュウジンという存在は凄く大きなキャラクターでした。
螺旋機関に入って自分の信念や思っている事をリュウジンに話すと、彼が見ている世界の、
自分とは違うベクトルの言葉が返ってくる。それに凄く感化されていたのがアガタというキャラクターでした。
レスターもですけど、特にリュウジンはあの時の思いや関係性を活かして「Ⅲ」に帰ってくると思うので、
個人的にはとても楽しみだなと思います。あとは単純に、武雄君も輝馬君も先輩なので、
少しでも「Ⅰ」「Ⅱ」を経て成長した自分を見せられる様に頑張りたいなと思います。」

Q:「HELI-X Talk Meeting 2022」内でも出た質問だが、
サッドネスの「チェンジ」能力を使えるなら、自身以外の登場人物の誰とチェンジしてみたい?

菊池さん「僕は彩凪さんのセーレですね。まだ詳しくは言えないんですが、立ち回りとこの作品においての
ポジションというか。僕、自称能力オタクなんですけど、単純に能力も知っている身からすると、
結構な良い能力を持っているのでこれは欲しいなという。
それと、他のキャラクター達のイメージは有るんですけど、(彩凪さんが)セーレを演じている瞬間を
まだ見ていないので、その分、想像が凄く膨らむもので…とても楽しみです。」

玉城さん「誰だろう……イモータル(演:杉江大志)ですかね。以前、大志と同じ役を
Wキャストでやった事もあるんですが、これだけ暗い物語の中でのびのびと出来るというのは輝いて見える。
僕がこれだけ縛られている分、余計にというのもありますね。とても純粋で良い奴だなと思います。」

Q:尋常ではない強さとされるセーレ役だが、トップクラスの殺陣技術を誇る「HELI-X」キャスト陣と渡り合う自信は?

彩凪さん「「セーレはめちゃくちゃ強い」という毛利さんからのワードが凄く気になっていて。
でも私、衣装の後ろに結構重いスカートが付いてるんですよ。」

菊池さん「僕等もズボンの後ろ側にはマントが付いていて、これが結構厄介ですよね。」

彩凪さん「頑張ります!頑張るしかないですね。」

最後に今公演への意気込みとファンへのメッセージを。

彩凪さん「皆さんがお客様と共に作り上げた「HELI-X」という作品に、自分が交ぜていただける事を
光栄に思いますし、その中で自分が精一杯、セーレとして演じられる様に頑張りたいなと思います。
男性と殺陣をやるという事が無かったので、立ち回りは自分の中でも不安がありますけども、
皆さんと共に素敵な舞台になる様、精一杯頑張りたいと思います。」

菊池さん「「Ⅰ」「Ⅱ」とやってきましたけども、第三作で今以上に死に物狂いでこの役に向きあって、
作品に向き合って、皆と作り上げて来た作品を一人でも多くの方に見てもらえる様に頑張りたいと思います。
アガタとゼロの物語の終着点、決着にもなっているので、是非、多くの方に僕等のストーリーの結末、
そして他のキャラクターの思いや葛藤も見て欲しいなと思います。その為には先ず、
僕等が全力で演じて届けられる様に頑張っていきますので、是非、劇場でお待ちしております。」

玉城さん「応援して下さる皆様のお蔭で、第三作目が出来るということ、本当に感謝しています。
「HELI-X」って能力の特性などとにかく情報量が多いんですけど、その中で生きている人々の感情であったり、
葛藤であったりをしっかり見せられる様、自分の生命力を出し切りたいと思います。
「HELI-X」は様々な広がり方があると思うので、より広がる為にも、
この第三作を精一杯努めたいと思います。楽しみにしていただけたら嬉しく思います。」

※(6月1日19:44訂正)記事初出時、リュウジン役の輝馬さんのお名前を誤って表記しておりました。
お詫びの上、訂正させていただきます。

【舞台「HELI-X Ⅲ〜レディ・スピランセス〜」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年6月3日(金)~6月12日(日)
大阪公演:2022年6月18日(土)・19日(日)

<会場>
東京:サンシャイン劇場
大阪:メルパルクホール

<公演時間>
未定

<料金>
オフィシャル先行:10,800円(特典付き:ミニブックレット・ステッカー&ポストカード(非売品))
キャスト先行/その他の先行/一般発売:9,800円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

「チケット発売」

「一般発売」
一般発売日:2022年4月30日(土) 10:00~

<出演者>
ゼロ:玉城裕規
アガタタカヨシ:菊池修司

クライ:宇野結也
リュウジン:輝馬
シデン:後藤大
ワカクサ:立道梨緒奈
シュンスイ:松田昇大
サッドネス:星元裕月
レスター:服部武雄
Dr.皇光生:田辺幸太郎 (少年社中)
イモータル:杉江大志

オシリス:平野良

セーレ:彩凪翔
フルカス:天真みちる

カンザキ:久世星佳

『アンサンブル』
菅原健志
細川晃弘
坂本和基
榮桃太郎
相田真滉
大塚優希

<STAFF>
脚本:毛利亘宏(少年社中)
音楽:大内慶
脚色・演出:西森英行(Innocent Sphere)
殺陣:六本木康弘
美術:松本わかこ
照明:大波多秀起
音響:門田圭介
映像:ワタナベカズキ
衣装:鈴木真育
ヘアメイク:工藤聡美
演出助手:きまたまき
舞台監督:西川也寸志
小道具:羽鳥健一
宣伝美術・写真:古田亘(ゴーグル)
制作:池田千穂 内海朱音
アシスタントプロデューサー:大澤美久(東映ビデオ)
共同プロデューサー:安藤岳(東映ビデオ)
プロデューサー:佐々木淳子
協力:オデッセー
企画・制作:High-position
主催:High-position/東映ビデオ

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