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「ジブリパーク」愛・地球博記念公園のエレベーター利用再開に伴うお披露目 開催!

© 2022 Studio Ghibli

愛知県では、2022年11月1日(火)の開業へ向けて「ジブリパーク」の整備を進めています。
2021年5月から工事の為、利用を停止していた愛・地球博記念公園のエレベーターの一部使用が可能となるため、
2022年3月23日(水曜日)から利用再開に伴い、同日午前10時より愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にて
エレベーターのお披露が開催されました。

【エレベーターお披露目の様子】

お披露目会の開式後、最初に主催者を代表し、大村秀章愛知県知事からの挨拶。

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大村知事「ジブリパークは建設も順調に進み、今年11月1日オープンという事で建設工事が終盤に入り、
後は内外装と展示・演示工事を経て11月の開業に向けて更に準備を進めてまいります。
このエレベーター塔は宮崎駿監督の映画『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』といった、
19世紀末の空想科学的要素の雰囲気で改修をさせていただきました。まだまだこれは完成半ばでございまして、
これから取り掛かりますが内装・装飾もまだでして。とはいっても、このエレベーターは
愛・地球博記念公園のバリアフリーの導線になっておりまして、養生や目隠し等はさせていただきますが、
本日、エレベーターその物は完成をしたという事で今日の午後より使っていただく事となります。
多くの皆さんにご利用いただき、可愛がっていただく事を大いに期待をしたいと思っております。」

続いて出席者を代表し坂田憲治愛知県議会議長の挨拶が。

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坂田議長「本年11月1日のジブリパークの開園まで7か月となりました。県民の皆様のみならず、
世界中の人々胸を膨らませている事と思います。工事により来園者の皆様にはご不便をおかけしている事と存じますが、
内装・外装も変わり、ジブリパークの入り口として皆さんをワクワクさせるエレベーター塔に進化したものと期待をしております。
ジブリパークの開園を機に多くの方に愛知県を訪れて頂き、観光産業をはじめ、様々な周辺産業を巻き込んで
地域の活性化に繋がる様、大いに期待をしている所でございます。」

そして地元長久手市を代表し、吉田一平長久手市長が挨拶します。

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吉田市長「この長久手の地にジブリを誘致していただきまして、大変にありがたいと思っています。
気象学者が言う様に長久手市は愛知県下で一番”暑い”んです。そして冬は物凄く寒いんです。
その長久手にジブリが来るという事は、私の方はこの長久手市の街全体を「ジブリパークシティ」にしたいと
前からお話させていただいていますが是非、藤が丘駅に着いたら、ここまで歩いて来て貰える様に
子供達と一緒になって街全体に森の木陰を作りたいと思っています。
もう一つは、多分ジブリは前へ前へと進んで行く時代と違って、ちょっと不便さ、あえてわずらしい一手間かかる様な
街づくりになると思っています。大村知事がこちらにジブリを呼んでくれたお蔭でこの街は日本で初めて
一番ゆっくりかかって動いていける様な”面倒臭い街”になるんじゃないかと思っています。楽しみにしています。」

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そして出席者全員が参加しての除幕式へ。愛・地球博記念公園から程近い長久手市立上郷保育園の
年長組の代表園児2名も参加予定して、司会からの合図で艶消しの金色に輝くエレベーターがお披露目に。

© 2022 Studio Ghibli

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改修後のエレベーターの最初の乗客としてお披露目会出席者と上郷保育園の園児達と保護者等約20名が試乗を行いました。

【愛・地球博記念公園エレベーター】

 

愛・地球博記念公園エレベーター北西側全景  © 2022 Studio Ghibli

改修前のエレベーター(南東側・2020年7月撮影)

2005年に開催された日本国際博覧会(愛・地球博)の閉幕後、愛・地球博記念公園内に2007年3月に竣工し、
長久手地域の特徴的な丘陵地の高低差に対し、利用者をフォローする役目を担っていたエレベーター。

先に公開された『青春の丘エリア』のキービジュアル © Studio Ghibli

改修前同様、2基が稼働  © 2022 Studio Ghibli

エレベーター塔上部に設置されるオブジェ© 2022 Studio Ghibli

2022年11月1日(火)に愛・地球博記念公園内にオープンするジブリパークの第1期開業エリアは
2022年4月末までに建物の整備工事、2022年9月末までに展示・演示工事を完了させるというスケジュールの中、
ジブリパークの施設の中でも、エレベーター塔は公園内とリニモ(愛知高速交通東部丘陵線)愛・地球博記念公園駅や
公園の主要駐車場との主要バリアフリー導線にあたる事から、2月1日に愛知県庁で行われた臨時記者会見において、
大村知事は、工事完了後より速やかに再稼働したいとの話をしており、2022年3月14日の竣工後、異例の速さでの再稼働となりました。

暗くなると明かりを放ち、遠くからは灯台の様に見えるランプ © 2022 Studio Ghibli

エレベーター塔の両上部面に取り付けられている時計 © 2022 Studio Ghibli

エレベーター塔を含む一帯は、11月1日オープンの第1期開業エリアのうちの1つである、
『青春の丘エリア』に属しており、映画『耳をすませば』(1995)の劇中の舞台の一つとなった
「地球屋」がエレベーター塔の直ぐ傍に建設されており、愛・地球博記念公園駅、
及び北駐車場からの来園者を迎え、公園内へと導くジブリパークの象徴となります。
デザインは映画『天空の城ラピュタ』(1988)『ハウルの動く城』(2005)などに見られる、
19世紀末の空想科学的未来要素が取り入れられ、鉄骨が深く錆びたようなかなり濃い茶色を基調とした
色使いに、艶消しの金色が用いられたエレベーターのドアや躯体がアクセントとなっています。

金色のドアが印象的なエレベーター正面© 2022 Studio Ghibli

昇降ボタン上部をよく見てみると……© 2022 Studio Ghibli

「ジブリパーク」と書かれたレリーフが© 2022 Studio Ghibli

20人乗りのカゴ © 2022 Studio Ghibli

エレベーター内は、ジブリパーク開業前という事もあり、大部分に養生がなされていますが、
まるで船のマリンライトの様な天井の照明や、金色が見え隠れする手すりなど、
ジブリの拘りが見て取れる部分がそこかしこに。分速60mのスピードで片道約20秒程で昇降し、バリアフリー導線を繋ぎます。

『青春の丘エリア』イメージパース © Studio Ghibli

愛・地球博記念公園エレベーター南西側 © 2022 Studio Ghibli

南西側エレベーターエントランス © 2022 Studio Ghibli

一見してボルトナットで留められている様に見えない窓枠 © 2022 Studio Ghibli

エレベーター南東側には6つの窓があり、エレベーター内に光が入る様になっており、
ガラスガードや窓枠のボルトナットを上手くリベットの様に見せるなどの技も。

大芝生広場からみる『青春の丘エリア』に立つ「地球屋」とエレベーター © 2022 Studio Ghibli

エレベーター塔のデッキから見る愛・地球博記念公園内© 2022 Studio Ghibli

© 2022 Studio Ghibli

この日の午後1時より一般に利用が開始された愛・地球博記念公園エレベーター。
ジブリパークのシンボルとなるべく、約7か月先の第1期開業に先駆けて公園の来園者を迎えます。

【愛・地球博記念公園エレベーター概要】
<名称>
愛・地球博記念公園エレベーター
<場所>
愛・地球博記念公園(愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1)
<全高>
約28m(地上からの塔の先端部の高さ)
<工事期間>
2020年7月8日~2022年3月14日
<竣工日>
2022年3月14日
<発注者>
愛知県
<設計>
株式会社日本設計
<整備事業者>
鹿島建設株式会社 中部支店
<エレベーターメーカー>
株式会社日立ビルシステム
<稼働速度>
分速60m
<エレベーター定員>
※20名(1基あたり)
積載重量:1,300㎏
※新型コロナウイルス感染症対策の為、当面の間、乗用人数制限有。

ジブリパークの公式サイトはこちら

© Studio Ghibli
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