世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

舞台「修羅雪姫 -復活祭50th- 修羅雪と八人の悪党」開幕!

1972年に週刊プレイボーイで連載を開始し、その後、梶芽衣子主演で映画化され、続編も大ヒットした
小池一夫原作、上村一夫作画の名作「修羅雪姫」。また、昨年2021年には、
活動を休止していた女優・今泉佑唯の復帰作として舞台化され、連日大盛況となり作品的にも高評価を得ました。
そして、その誕生から50周年を迎える2022年、日本の演劇の殿堂・紀伊國屋ホールにて
「修羅雪姫 -復活祭50th- 修羅雪と八人の悪党」が上演されます。

主演の修羅雪姫には、昨年、大好評のなかで女優復帰を遂げた今泉佑唯が再びこの大役に挑みます。
そして、高橋龍輝、瀬戸利樹、細貝圭ら若手個性派俳優が修羅雪を取り囲みます。
さらに、殺人鬼を玉城裕規が演じるほか、作家、演出家としても活躍する池田純矢がテロリストとして出演。
また、トップダンサーから女優と幅広く活動し、本作の振付も担当する水野絵梨奈と、
元NMB48の井尻晏菜が修羅雪姫の復活祭に華をそえます。この壮大な物語の復活祭の構成演出には、
日本エンターテイメント演劇の巨匠・岡村俊一が「修羅雪と八人の悪党」として手を加え、
新たな脚本を俳優からナレーターまで幅広く活動する久保田創が担当します。

2022年3月18日(金)、東京都新宿区の紀伊國屋ホールにて、初回の公演に先駆けて公開ゲネプロと舞台挨拶が行われました。

【あらすじ】

明治時代後期の日本、雪降る女囚監獄で生まれた鹿島雪は、脱獄した女囚達、寅と鶴、
そして世捨て人の道海和尚に育てられ、厳しい修行を積み刺客として成長する。
悪人たちに陥れられ無残に殺された父と、その罪を着せられ獄中で自分を生み
死んでいった母の無念をはらすために、軍隊の徴兵制度を利用して詐欺を働く
正体不明な悪人たちを探して旅に出る。仇は三人、しかし、手がかりとなるのは残された名前だけ。
やっと見つけたひとりはヤクザ者の組長、雪は賭場に乗り込み、賭場をひっくり返し追いつめて
ヤクザ者をしとめるが、追っ手や警察に追われる身に追い込まれてしまう。
身を潜め闇に走り、東京中を仇を探しながら逃げ回りやがて、悪党が集うと言われる
反政府組織の集会にたどり着く…待ち受けるテロリスト達は敵か味方か?
そして正体不明の殺人鬼が雪を狙う……。
昨年2021年11月、東京都渋谷区のCBGKシブゲキ!!にて僅か3日間5公演という上演形態ながらも、
今泉佑唯の復帰作品、そしてあのクエンティン・タランティーノ監督作品「キル・ビルVol.1」にて
原作へのオマージュがなされるという、世界的にも深く愛される漫画の初の舞台化という
圧倒的な作品力で話題となった「修羅雪姫」。その上演終了から約4か月、
1972年2月に原作漫画が世に出てから今年で50周年を迎える記念すべき年に復活祭と銘打ち、
東京の演劇の聖地、新宿紀伊國屋ホールにて再演がなされる事に。

再演とは言うものの、初演の約2倍近い座席数差がある紀伊國屋ホールでの公演に際し、
構成演出を務めた演出家の岡村俊一さんは、中劇場用に改良を重ねて約3割ほど、
内容が書き変わっているリニューアル作品であると説明。
初演でも鹿島雪役の今泉さんは、劇中で約700手という数の殺陣を40日間の猛稽古で
モノにしたという逸話がありますが、今回の再演ではそこから25%程増量しているというハード極まる凄まじい物。
そのせいか、今泉さんの腕や上半身が筋肉隆々になっているそうで猛稽古の賜物だとか。
劇中でも舞台面積の増大による、大立ち回りの太刀筋や一つ一つの細かい動きに変化が付けられ、
只の再演ではない様子がゲネプロからひしひしと感じられます。

北区つかこうへい劇団の出身者で、多数のつか作品への出演やナレーター業も務め、
初演でも今回同様に百目の源役として出演した久保田創さんが再演では脚本を担当。
その中で初演と最も大きく異なるエッセンスが、今作より登場する玉城裕規さん演じる王威龍。
中国の武漢から密輸された殺人鬼というキャラクターを玉城さんは持ち前の抜群の表現力で
舞台上に具現化。その言動や行動に常識的な部分が全く見られない、ストレートなまでの
狂人ぶりはある種、清々しい程。無邪気とも取れる殺人への姿勢は雪とは別の修羅を感じさせます。
そして劇中における大きなエッセンスとなる今泉さんの生歌唱もパワーアップ。
初演において劇中で観るものに大きな印象を残した主題歌『修羅雪』の他、
新規の楽曲が2曲加わり、鹿島雪の修羅の道を激しくそして切なく彩ります。

【舞台挨拶の様子】

公開ゲネプロ終了後、舞台上にて修羅雪姫・鹿島雪役の今泉佑唯さん、徳永周介役の高橋龍輝さん、
赤羽勲役の瀬戸利樹さん、菊井征一郎役の細貝圭さん、
王威龍役の玉城裕規さん、徳永乱水役の池田純矢さん、そして本作の講成演出を担当した
岡村俊一さんの7名が登壇しての舞台挨拶が行われました。

最初に各登壇者からの挨拶から。
今泉さん「前回に引き続き、鹿島雪を演じさせて頂きました。この作品の伝えたい所が
皆さんに少しでも届いていたら嬉しいなと思います。」
高橋さん「前回は本当に素晴らしい舞台を出来て、今回は再演という事で凄く楽しみにしています。
無事に最後まで誰一人欠ける事無く千秋楽まで行ける様に、レベルアップしていける様に
頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。」
瀬戸さん「僕は前回は出ていないんですが、再演に参加さて頂き、凄く嬉しい思いで
この舞台に臨ませていただきました。僕の役は自分自身にとっても初めての警察(の人間の役)
でもあったんですけど、拳銃を使うのも初めてで凄く苦戦しましたが、何とか頑張っています。
最後まで皆で怪我する事無く、無事に走りきれる様に楽しく頑張っていきたいと思います。」
細貝さん「再演といいますけども、初演から比べてキャストも変わったり、主要人物に
赤羽というキャラクターが増えたり、台本も変わっていたりするので、
新作という形で観ていただけるのではないかと思います。是非、沢山の方々にお届け出来たらと思います。」
玉城さん「今の御時勢、公演が中止とかになっている中で最後まで駆け抜ける事が
中々難しいとは思うんですけども、絶対に駆け抜けて皆様に作品の熱量であったり、
メッセージ性が届く様に精一杯努めたいと思います。」
池田さん「皆様お忙しい中、この私のため❝だけ❞にお集まりいただいてありがとうございます……
メチャクチャすべってるじゃねえかよ!コロナ禍なので皆さんの心の拍手をいただきます。
僕も今回から参加させていただいているんですけど、徳永乱水という役をやらせていただきまして、
この作品のオファーを受けた最大の理由は、僕の中ではやっぱり今泉佑唯という
かねてから天才だとずっと思っていた女優が主役・座長としてこの作品をやるという所で、
一番近くでその才能に触れたいなという風に思ったのが一番の決め手で、その思いでこの作品を
共に作らせていただいたんですけども、やっぱり近くで見ていても天才だなと思って観ていますし、
これからいらっしゃるお客様や世間、世界に今泉佑唯の素晴らしさを伝えたい。
僕はその応援隊長のつもりで今回の舞台を最後まで頑張りたいと思います。」

続いてメディアからの質問へ。

【質疑応答】

Q:自身にとって修羅雪姫はどの様な位置付けとなる作品か?

今泉さん「前回11月にやらせていただいて、この作品で私は一年半ぶりに復帰をさせていただいて、
今回4か月ぶりに更にパワーアップした形で、そして修羅雪姫が50周年という節目の年に
携わらせていただけて、言葉で言うと薄っぺらく聞こえちゃうかもしれないんですけども、
凄く私にとって特別な作品だなと思っております。」

Q:本作にどの様な思い入れがあるか?

今泉さん「思い入れですか?!思い入れって……なんですか?思い入れかどうかは分からないんですけども、
私個人的になんですけども、最近はSNSとかが凄く発達をしていて、見ず知らずの人、一般の人でも
傷つけられてしまう時代にもなっているし、思わぬ一言で傷つけしまったり傷つけられたりというのが
凄くあって、私自身もこの一年半位、傷つけてしまう怖さも傷つけられる怖さも体験をして、
「生きるって何なんだろうな…」とか生きるってこんなに辛い事なのかと思う事が凄く沢山有ったんですけども、
この作品に出会った事で生きるって凄く楽しいなとか、生きるって素敵な事だなと思う様になったので、
若い方だけでなく、色んな世代の方にこの作品を観ていただいて、「明日も頑張ろう」
「生きるって素敵な事だな」と思って頂けたら嬉しいなという思いで一所懸命やらせていただきました。」

Q:自身の役以外の人物を演じるとしたらどの役をやってみたいか?

今泉さん「私は水野さんが演じている北浜おこの役が凄くカッコよくて、私もあの台詞を言いたいなと
思いながらずっとお稽古をしていました。なので北浜おこのをやりたいです。」

高橋さん「僕は玉城さんがやっている王です。刀を持ったことはあるんですけど僕、殺陣をやった事が無くて。
今回は木の棒位しかないので、玉城さんみたいにカッコイイ殺陣を何時かやりたいなと思っています。」

瀬戸さん「……え~~っ、選べないんですけど~。(細貝さんから決めとけよ!の声)僕は乱水ですね。
もうちょっと僕が大人になったら、ああいう役は良いなと思いますけど、まだちょっと中身も外側も
足りないのでもう少し大人になったら(乱水の様な)雰囲気のある男を演じれる様になりたいです。」

細貝さん「8割殺陣が減るのなら王をやりたいですね。(玉城さんから王の意味が…との声)。
2割位の殺陣で王をやりたい。あんなに動き回ると年齢も年齢なので体を痛めてしまうので。
玉城がやっている王が凄く個性的でカッコイイので是非やってみたいなと思いますね。」

玉城さん「僕は逆に圭ちゃんがやっている菊井ですかね。理由は圭ちゃんの下につくのが嫌なのと、
圭ちゃんに殴られるのがどうしても我慢ならないので、我慢しながら初日を迎えたいと思います。」

池田さん「私は稽古場の時からずっと思っていたんですけど、偽・塚本一郎ですね。
凌雲閣でお歌が終わった後の一絡み、あれは羨ましいですよね。あそこだけ(自分と)
代わって欲しいなと今でも思っています。」

最後にファンや来場者へのメッセージを。

今泉さん「この作品を通して何かほんの少しでも勇気や元気を貰えたら良いなという思いで
皆で一所懸命やらせていただきます。お楽しみに~。ありがとうございました。」

誕生半世紀を迎えた伝説の作品に天才・今泉佑唯が再び挑みます。

【「修羅雪姫-復活祭 50th- 修羅雪と八人の悪党」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年3月18日(金)~3月27日(日)

<会場>
紀伊國屋ホール

<公演時間>
約2時間(途中休憩無し)

<料金>
クリアファイル付き:9,500円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
修羅雪姫・鹿島雪:今泉佑唯

徳永周介:高橋龍輝
赤羽勲:瀬戸利樹
菊井征一郎:細貝圭

三日月お寅/北浜おこの:水野絵梨奈
タジレの鶴/礼子:井尻晏菜
鹿島小夜/あや:大串有希

同海和尚:武田義晴
百目の源:久保田創
鹿島剛:濱田和馬
辰:近藤雄介
由太郎:河本祐貴
佐吉:久道成光
竹村伴蔵:松本有樹純

王威龍:玉城裕規
徳永乱水:池田純矢

<STAFF>
原作:小池一夫・上村一夫
脚本:久保田創
構成演出:岡村俊一
音響:山本能久
照明:熊岡右恭
映像:富所浩一、込山瑠久
特殊:ギミック
衣裳:大野雅代
舞台監督:中島武
演出助手:松本有樹純
衣裳:大野雅代
舞台監督:中島武
演出助手:松本有樹純
振付:Elina Mizuno
音響操作:大貫誉、田中忍
照明操作:熊岡右恭、大竹真由美、
音響協力:エスイーシステム
照明協力:ブライト
衣裳協力:OSK
映像協力:トーキョースタイル
運営協力:K&N
トランスポート:加藤運輸
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:紙ノ川智早
宣伝ヘアメイク:アートメイク・トキ
宣伝協力:ファイズマンクリエイティブ
票券:Mitt
制作統括:島袋潤、與儀早由
製作助手:中郷あゆみ、小林陽子
提携:紀伊國屋書店
企画・製作・主催:アール・ユー・ピー

 - News, Stage