世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

朗読劇「リクエストをよろしく」まもなく開幕!

「リクエストをよろしく」コミックス1巻 河内遙(祥伝社フィールコミックス)

原作は、2014年10月号~2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、
第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」。
クセ者だらけのラジオの裏側を描いたこの群像劇が2021年12月3日(金)~5日(日)、
東京都足立区のシアター1010にて、朗読劇として上演されます。

ラジオ局を舞台に売れない芸人・朝日屋颯太と、颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月の2人の成長を描く本作。
水無月を演じるのは、劇団☆新感線『月影花之丞大逆転』など舞台作品の他、話題の作品に幅広く出演している浜中文一。
そして颯太の元・相方、朝日屋颯太を演じるのは、『コムサdeマンボ!』『春風外伝』など、主演舞台が続く室龍太の実力派2人。
脚本・演出は、舞台のみならず、テレビ・ラジオなどジャンルを問わず活躍しており、ナンセンスでポップな笑いに定評がある村上大樹。
水無月・颯太のラジオ進出のきっかけを作り、2人を影で支える美人ディレクター雪室役には、
ハロー!プロジェクトを卒業後、映画『初恋』や舞台『フォーティンブラス』などに出演するなど
女優としての存在感を高めている矢島舞美、ラジオ番組で颯太と共演するやさぐれ毒舌アイドルのチーコ役には、
『すべての恋は片想いからはじまるっぽい』などに出演するほか「王様のブランチ」リポーターも務める速瀬愛が出演。
颯太から師匠と慕われるクールな音響スタッフ松戸役は、「ヒプノシスマイク」の白膠木簓役などで活躍し
所属劇団ヘロヘロQカムパニーでは主演も務める岩崎諒太と、同じく劇団ヘロヘロQカムパニー所属で吹き替えなど
声優として活動するだけでなく映像作品にも出演する岡田雄樹がWキャストで演じ、颯太のバイト先の同僚であり
ラジオヘビーリスナーの佐々木役に、女優・声優・音楽活動とマルチに活躍し、
代表作として『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』へも出演している小泉萌香が名を連ねます。

2021年12月2日(木)、初日の開幕に先駆けて囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

囲み取材に登壇したのは、水無月役の浜中文一さん、朝日屋颯太役の室龍太さん、雪室肇役の矢島舞美さんの3名。

Q:明日、初日を迎えるが、朗読劇初挑戦との事だが?

浜中さん「今回は僕が思っていた朗読劇の作りとはちょっと違いますね。じっとしていないで結構動いていますね。
結構、段取りとかがあって、その段取りを覚えるのに必死でした。普通の舞台とそこまで変わらないと思います。
朗読劇と言って良いのか…朗読アクション大作みたいな。」

室さん「アクションは入っていないです。」

浜中さん「朗読劇をイメージしている人からしたら、この作品の動きはアクション位の。
そして大作ですよ。全世界に行ける位の。はじめての朗読劇という部分では
本番自体も未経験なので、ちょっとした不安はあります。」

室さん「演出家の村上さんが後ろで苦笑いしていますよ。」

Q:朗読劇を2作品経験している先輩の身としては?

室さん「今回、文一君が言ってくれていた通り、本当に朗読劇という概念を村上さんに壊していただいたので、
僕も「これ、朗読劇なんや」と思いながらやっています。僕自身、個人の役柄的には一番
「読んでいない」んですよね。(僕が演じる)朝日屋颯太が朗読劇やけど、朗読せずという事なんです。
キャラ的にもあまり朗読感が無いというかそこが難しいので、いうなれば朗読活劇です。」

Q:自身から見た今回の朗読劇とは?

矢島さん「今回は声優さんの方達も居ますし、舞台をやっている人や映像をやっている方々が
集まっていて、結構個性が強い中でわちゃちゃと繰り広げられていくので、
確かに朗読劇と舞台の間という感じがしますね。なので、朗読劇だと思って来てくれた方は
ビックリするんじゃないかと。セットも豪華ですし、イメージがし易いんじゃないかと思います」

Q:劇中にて漫才が披露されるとの事だが?

浜中さん「…どこからその情報を?」

室さん「事前に大体の話を聞いてはるんですよ。」

浜中さん「隣の人がアドリブをされているので、大丈夫なんかなこの人…と思いながら
僕は一緒にやっていますけども。さわりの部分で数か所、やっていたりとかもします。
漫才自体はアドリブではないんです。原作のベース部分がありますので。」

室さん「漫才の中ではそんなにイジッてないですね。要所要所、漫才とは関係なく
他の所で凄い無茶ぶりをしてくるんですね。」

浜中さん「その無茶ぶりは台本に書かれているので、その無茶ぶりの部分をちょっとだけ
変えたりというのはありますけど、室が勝手に無茶ぶりを。」

室さん「無茶ぶりのテーマが無茶ぶり過ぎるんですよ。文一君って独特じゃないですか。
良い意味で人とちょっとズレてるじゃないですか。その要望に応えるのは結構大変です。」

Q:7年ぶりの共演との事だが、お互いに変化した所は?

室さん「(浜中さんを見ながら)変わった所ですか?人とよく喋る様になりました。
初めて文一君と一緒したのは「ミュージカル 『ザ・オダサク』~愛と青春のデカダンス~」という舞台で、
その時はまだ再演やったんで、初演に出演していた役者さん達から聞いたのは、
「文は最初、稽古場の隅っこにぼ~っと座っているタイプやったで」と聞いてて、
再演の時にはその役者さん達と仲良くなってよく喋っていたんですけど、人見知りなんで、
その時はあまり喋らないというイメージがあったんですよ。仲良い人とは喋るけど、
あまり仲良くない人とは、ガッツリは喋らない。今、自ら進んで喋っている姿を見ると凄いなって思いました。」

浜中さん「今作の稽古場での稽古が一週間位しかなかったので。本来なら一ヵ月位稽古があって
漸く皆との仲も良くなって、芝居とかにも活かされてきたりするんですけど、一週間やから、
一ヵ月分を一週間に詰め込まんとあかんから、僕の場合、最初から喋ってかんと仲良くなれないなと思って。
なので、ちょっとだけ喋りました。室が変わった所は、何か昔よりお調子者になった所。」

室さん「えっ、それだけですか?」

浜中さん「昔は静かだったのに最近は常に叫んでいるというか、楽屋でもわ~わ~言うたりとか。
「あ、何か明るくなったのかな」なんて。龍太も人見知りの部分があるから、そういう面では
凄く明るくなったなとは思います。」

Q:劇中で矢島さんは二人のファンという設定だが、この二人を見ての感想は?

矢島さん「本当に仲が良いなと思って。どんな時も一緒にいるんですよ。ほんの10分の休憩でも
二人で何処かに出ていくみたいな。そんなにくっついている男の人達も見た事がないので。
(稽古の)入りも帰りも一緒に出入りするし、何時一緒にいない時間があるんだろうと思う位、一緒にいますね。
稽古場の空気も二人が作ってくれている感じで、人見知りだというのがビックリした位、
話しかけてくれたりしたので。朝入ると「おはようございます!」という声が聞こえてくるので
稽古場に入ったなというのが直ぐに分かりますね。」

室さん「一緒にいます。なんなら(稽古場までの)列車の時間を調べて(浜中さんに)送ってます。」

浜中さん「これは関西 Jr.時代からの風習というか習わしなので、その名残やと思います。」

矢島さん「浜中さんは最初、変人だって言われてて、最初は分からなかったんですけど「確かに」と
思う様になってきましたね。本当にふざけているんです。お芝居をしていても笑かしてきて
舞台小道具のホワイトボードを使って遊びだしたりとか。」

室さん「演出家の村上さんが通し稽古が終わった後にチェックするポイントを言ったりするんですよ。
でも、ホワイトボードにカツラみたいなのを書いて「龍太龍太、ほらぁ」みたいな感じで、
村上さんが話してるのに(浜中さんは)ふざけてるんですよ。」

Q:最後にメッセージを

浜中さん「今年も、もう12月。色んな事がありました。これからもどうなるかは分からないですけど、
今年の締めくくりとして、劇場から足が遠のいた方も、皆さんいらっしゃると思うので、
久々に劇場に来られる方もいっらっしゃいましたら、思いっ切り楽しんでごゆっくりとご覧になって下さい。」

【あらすじ】

元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方水無月(浜中文一)が現れる。
ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター雪室(矢島舞美)とともに、
颯太をラジオの世界へと連れて行く。元・相方として颯太をうまく導いていく水無月と、
徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。
音響スタッフの松戸(岩崎諒太/岡田雄樹)やアイドルのチーコ(速瀬愛)、
颯太のバイト先の同僚佐々木(小泉萌香)など、個性派揃いのメンバーを巻き込みながら成長していく群像物語。

前述の囲み取材にて浜中さんと室さんが口を揃えて語っていた通り、もはや朗読劇と呼ぶには
違和感がある程のアクティブかつストレートな演劇色の濃い本舞台。
キャスト陣は台本を片手に朗読を進めるのですが、ストーリーがヒートアップしてくると、
台本に一切目をくれず熱の入った演技へと進んで行く様が観客を”見える”ラジオの世界へと引き込んでいきます。
舞台上中央に対面型ラジオDJブースが設置され、後方のミキサーブースには実際に動作する
サウンドミキサーが設置されるなど本格的。リスナーからは見えない、ラジオの電波を発信する
放送局の向こう側を感じられる舞台セットとなっています。
惜しむらくは、僅か3日間という短い公演期間ですが、水無月、颯太の挫折と奮闘の物語を劇場で見届けてみては?

【朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2021年12月3日(金)~12月5日(日)

<会場>
シアター1010

<公演時間>
約1時間55分(途中休憩無し)

<料金>
8,800円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
水無月:浜中文一
朝日屋颯太:室龍太

佐々木:小泉萌香

松戸:岩崎諒太、岡田雄樹(Wキャスト)
チーコ:速瀬愛

雪室:矢島舞美

<STAFF>
原作:河内遙『リクエストをよろしく』(祥伝社フィールコミックス)
脚本・演出:村上大樹
企画:MMJ・citrolemon
製作:朗読劇『リクエストをよろしく』製作委員会(MMJ/citrolemon/シザーブリッツ/オフィスインベーダー/サンライズプロモーション東京)

©河内 遙/祥伝社/朗読劇『リクエストをよろしく』製作委員会

 - News, Stage