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新国立劇場 オペラ夏の祭典2019-20ここに完結!

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

新国立劇場と東京文化会館が各地の劇場と連携して展開してきたオペラプロジェクト<オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World>が
ついに完結します。この秋東京に高らかに響くのは、ワーグナーの祝祭的芸術讃歌『ニュルンベルクのマイスタージンガー』。
上演に6時間を要し、真に実力あるオペラ歌手が多数必要とされる大作です。2020年夏に向け計画された公演ですが、
新型コロナウイルス感染症の影響で20年の公演はいったん中止となり、改めて予定された21年夏の東京文化会館公演も
残念ながら中止となりました。待ちに待った祝祭作が、いよいよ新国立劇場で開幕します。

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

ワーグナーの大作『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は、誰しも耳になじみのある有名な前奏曲に始まり、
活き活きとした人間模様と芸術の理想が壮大に描かれる祝祭的作品です。上演には大人数と長時間を要す大作で、
マイスター達の歌合戦をめぐって、芸術における“伝統”と“革新”の対立、寛大なる父性、男女の愛、欲望や妬み、
自己への執着や諦念が渦巻く人間味あふれるドラマが描かれ、「伝統への敬意と新しいものへの意欲こそ
芸術の永遠性を生む両輪である」というワーグナーの芸術讃歌が響きます。

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

東京文化会館及びザルツブルク・イースター音楽祭、ザクセン州立歌劇場との共同制作による本プロダクションの演出は、
ドイツ気鋭の演出家イェンス=ダニエル・ヘルツォーク。舞台を“劇場”とし、花嫁をかけた歌合戦をめぐる
人間関係の悲喜こもごもが、現代の劇場の人間関係をメタファーに、活き活きと描かれます。
虚構と現実とが鮮やかに展開する舞台は、人間の手により芸術が花開く瞬間を現出させ、生命力にあふれ心染み入る
ワーグナーの音楽と相まって、観客の心の底からの感動を呼び起こすに違いありません。

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 ザルツブルク公演より ©OFS/Monika Rittershaus

キャストには、ウィーン国立劇場などで活躍し、新国立劇場でも大人気のアドリアン・エレートが、
ザルツブルク、ドレスデン公演に続いて当たり役ベックメッサーに出演するほか、
世界最高峰のワーグナー・バリトンのトーマス・ヨハネス・マイヤー、躍進中のトミスラフ・ムツェック、
望月哲也、林正子と華やかなキャスト、そしてマイスター達として日本を代表する男性歌手陣が贅沢にも勢ぞろいして祝祭作を上演します。

指揮は世界屈指のオペラ指揮者であり、今年3月には新国立劇場で『ワルキューレ』を急遽指揮し、
凄まじい勢いと密度濃い演奏で観客を熱狂させた大野和士(新国立劇場オペラ芸術監督、
「オペラ夏の祭典」総合プロデュース)自らが当たります。オーケストラピットには、
大野和士が音楽監督を務める東京都交響楽団が入ります。

指揮:大野和士

【指揮:大野和士コメント】
「魅惑的な青春時代に、愛に心震わせて素敵な歌を歌うことは多くの人にもできる、しかし、夏、秋が過ぎ、そして冬になり、
悩み、憂い、軋轢、争いなどが隣り合わせになった時、それでも美しい歌を作ることができる人こそ本当のマイスターである。
“今私たちに起こっていることが、やがて私たちを次の高みに引き上げてくれることを心から祈っております。」

【『ニュルンベルクのマイスタージンガー』あらすじ】

騎士ヴァルターは金細工の親方ポーグナーの娘エーファに一目惚れする。ヴァルターは、エーファが翌日の歌合戦で
勝利者の花嫁になることを知り自分も参加しようとするが、歌合戦の資格試験に落第する。靴屋の親方ザックスだけは、
彼の歌の自由な精神と才能を認める。やもめのザックスも密かにエーファに想いを寄せていたのだが、若い二人のために
身を引く決心をする。ザックスの教えによって、ヴァルターはライバルのベックメッサーを避け見事歌合戦で優勝する。一同はザックスを讃える。

【令和3年度文化庁委託事業「戦略的芸術文化創造推進事業」新国立劇場2021/2022シーズンオペラ/オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World『ニュルンベルクのマイスタージンガー』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2021年11月18日(木)16:00
11月21日(日)14:00
11月24日(水)14:00
11月28日(日)14:00
12月1日(水)14:00

<会場>
新国立劇場 オペラパレス

<公演時間>
約5時間30分(休憩含む)
※予定
※大幅に変更になる場合は後日あらためてご案内いたします。正式な上演時間は開幕直前の表示をご確認ください。

<料金>
S:33,000円 A:27,500円 B:19,800円 C:13,200円 D:6,600円 Z(当日のみ): 1,650円
【チケットのお求め】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィスhttp://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスでは、ご自身で座席を選びながらチケットをご購入いただけます。各種割引チケットもお取り扱い中。

<出演者>
ハンス・ザックス:トーマス・ヨハネス・マイヤー
ファイト・ポーグナー:ギド・イェンティンス
クンツ・フォーゲルゲザング:村上公太
コンラート・ナハティガル:与那城敬
ジクストゥス・ベックメッサー:アドリアン・エレート
フリッツ・コートナー:青山貴
バルタザール・ツォルン:菅野敦
ウルリヒ・アイスリンガー:鈴木准
アウグスティン・モーザー:伊藤達人
ヘルマン・オルテル:大沼徹
ハンス・シュヴァルツ:長谷川顯
ハンス・フォルツ:妻屋秀和
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:トミスラフ・ムツェック
ダーヴィット:望月哲也
エーファ:林正子
マグダレーネ:山下牧子
夜警:志村文彦

『指揮・演奏』
指揮:大野和士
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団/二期会合唱団
管弦楽:東京都交響楽団
協力:日本ワーグナー協会

<STAFF>
演出:イェンス=ダニエル・ヘルツォーク
美術:マティス・ナイトハルト
衣裳:シビル・ゲデケ
照明:ファビオ・アントーチ
振付:ラムセス・ジグル
演出補:ハイコ・ヘンチェル
舞台監督:髙橋尚史
後援:ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京
主催:新国立劇場

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