東京2020ボランティアのためのオンラインサンクスイベント『TOKYO 2020 Field Cast and City Cast Thanks Event ~ARIGATO~』 開催!
一般財団法人日本財団ボランティアサポートセンター(以下、ボラサポ)は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
(以下、東京2020大会)の組織委員会と共にField Cast(大会ボランティア)、City Cast(都市ボランティア)を
対象にしたオンラインイベント「TOKYO 2020 Field Cast and City Cast Thanks Event ~ARIGATO~」を2021年10月9日(土)に都内にて開催しました。
【当日の様子】
2021年7月23日(金)~8月8日(日)、8月24日(火)~9月5日(日)まで行われた東京2020大会。
およそ1ヶ月に及んだ大会期間中、70,970人が東京都内の各競技会場や主要施設等で、
アテンド、競技進行等、大きく9つの分野にかけて活躍した今大会のボランティアであるフィールドキャスト&シティキャスト。
長い場合は2018年9月のボランティア応募開始時から約3年に渡る研修に加わった人もいる等、
東京2020大会に様々な形で関わったボランティアを対象に約2万人(見逃し視聴を含む)が
参加して行われたオンラインイベント「TOKYO 2020 Field Cast and City Cast Thanks Event ~ARIGATO~」。
フリーアナウンサーの平井理央さんが司会を務める中、最初に東京2020組織委員会
(以下、組織委)を代表して橋本聖子会長が挨拶しました。
橋本会長「2018年に大会ボランティア、都市ボランティアの募集を開始致しました。
あれから3年、本当に長い間私達と共に着実に準備を重ねて下さいました。
時に延期が決定してからの1年間はボランティアとして本当に活動出来るのかと色んな葛藤があったかと思います。
今回、大会に関わったのは本当に多様な方々の集まりでした。私は皆さんと共に東京2020大会を実現する事が出来た
このチームを誇りに思います。しかし、我々のジャーニーはここで終わりではなく、始まりであると思います。
この経験を是非、ボランティア活動を今後も継続してより良い未来を築いてゆく事が出来れば、
東京2020大会の大きなレガシーの一つになると考えています。
皆さんの活躍の舞台はこれからも広がっていくと思います。今後も皆さんのご活躍をご祈念申し上げます。」
『ボランティア、アスリートのトークコーナー』
橋本会長の挨拶後、4名のフィールドキャスト(内2名はリモート参加)が代表して登壇。
各担当部署の紹介や現場でのエピソード、アスリートへの感謝が述べられました。
そしてこの場で直接、ボランティアへの感謝の気持ちを伝えたいと、東京2020大会で見事メダルを獲得した、
ウルフ・アロン選手、 清水希容選手、梶原大暉選手、木村敬一選手、佐藤友祈選手の5人のメダリストが登壇。
アスリートにとってフィールドキャスト、シティキャストとはどんな存在だったか?
そしてボランティア活動の未来へ向けてのメッセージを、と問われると、
木村選手「フィールド、シティキャストの皆さんは大会を運営し、盛り上げてくれる存在だと思うんですけども、
僕達選手と一緒に戦ってくれた存在なのかなと思いました。僕等水泳選手はプールサイドへ出て行く瞬間が
緊張のピークなので、自国開催で日本語で頑張ってくださいと出発時に声をかけられるのが、最後の一押しとなりました。
オリンピック・パラリンピックは大きなお祭りで、私達選手がやっている競技はその一部なのかなと思っています。
ボランティアの皆さんがやって下さっている事も大会の一部だと思いますし、私達皆でこういった大きなお祭りを
盛り上げているのかなと感じていますので、今後も大きなお祭りやイベント事を皆さんと一緒に
盛り上げて楽しいものにしていければと思います。引き続き宜しくお願いします。」
梶原選手「自国開催なので、「頑張って!応援しています」という言葉を頂けるのが
凄く力になりましたし、分からない事は直ぐ聞けて、フィールドキャストの方も直ぐに応えて下さるので、
大会に何の不安も無く臨む事が出来たので凄く感謝しています。本当に今大会は沢山の
ボランティアの方にお世話になって、その方々の御蔭で大会が成立したと思っているので、
本当に感謝をしていますし、今後も機会があれば、又宜しくお願いしますと言いたいですね。」
ウルフ選手「本当にフィールドキャスト、シティキャストの皆さんにはお世話になって、
柔道だと、宿泊しているホテルから競技会場まで送迎をして貰ったりだとか、
分からない事も快く聞いてくれたりだとか、今大会はボランティアの方々がいないと成り立たない大会だと
強く感じましたし、凄く感謝しています。今回の東京オリンピックで日本のボランティア活動のレベルの高さというのを
僕自身も凄く体感しましたし、それこそ言われなければ、ボランティアではなく普通にスタッフの方なんじゃないかと思う位の
レベルの高さだと僕は思っているので、この日本の良さを後世の人達に伝えていければ良いのかなという風に思います。」
佐藤選手「僕自身、幼少期からSMAPさんのファンで、陸上男子1500mを走りきった後にボランティアの皆さんが
SMAPさんの「ありがとう」を歌って下さったんですね。その気持ちや、誰一人欠けてしまってはこの金メダル到達という事は
ありあえなかったと思うので、こちらこそ支えてくれてありがとうと感謝しています。
本当は僕自身、400mと1500mで世界新記録を更新して金メダルを獲得するというのを、
ボランティアの皆さんとか、色んな関係して下さる方達に約束をして表彰式の時には「プーさん」の
声真似をやると言っていたんですけど、それが叶わなかったので、次はパリで皆さんお会いしましょう。」
清水選手「実際に私自身、何時も朝が早いので5時位からアップをする時に、部屋に
応援メッセージを書いてくれていたりだとか、試合会場でも頑張ってと都度、
声をかけて頂いて、本当に凄く私自身も頑張れたなと思っています。
今回、私自身もこの様な非常に貴重な経験をさせて頂いた中で、ボランティアの方達が
いないといけなかった存在だと強く感じましたし、誰一人欠けてはいけないなという風に思いましたし、
皆さんがいなかったら成し得なかった大会だったと思います。今後も色々な形で皆さんと繋がれたら
嬉しいなと思っています。」と5人のメダリストからメッセージがボランティアに向けて送られます。
『ボランティア情報等を紹介するプラットフォームサイト「ぼ活!」オープン』
続いて、日本財団ボランティアサポートセンターの村上紘一さんより、ボラサポは
日本のボランティアカルチャーを作る団体へとなるべく、「ボランティア活動の社会的価値の啓発」
「ボランティア活動の楽しさの発信」「多くのボランティア活動の機会を創出」の3点が重要だと捉え、
そのためのボランティアプラットフォームとして開発された「ぼ活!」が御披露目されました。
◆「ぼ活!」の公式サイトはこちら
「ぼ活!」サイト概要
「ぼ活!」には「ボランティアを探す」「セミナー/イベントを探す」の二つの機能があり、
ユーザーは参加したいボランティア機会やボランティアに関するセミナー・イベント情報を探すことができます。
『一例』
「ボランティアを探す」:
第19回 FINA 世界水泳選手権2022福岡大会、ビーチクリーン活動「海さくら『ダンス de ゴミ拾い』」
「セミナー/イベントを探す」:
パリ2024オリンピック・パラリンピックを視野に入れたフランス語講座「フローラン・ダバディとフランスを学ぶ
~en routevers Paris2024!~」、教えて!いちろう先生「はじめての手話」、災害ボランティア研修 ~入門編~
『パリ2024組織委員会ボランティア担当者からのメッセージ』
次に、次回の大会開催都市であるパリと中継を繋ぎ、パリ2024組織委員会ボランティア担当の
アレクサンドル・モレノン・コンデさんより、「パリ2024大会のボランティアのオンライン募集は
2023年2月から開始し、計45,000人のボランティアを募集予定なので、今回、凄く活躍して頂いた
日本人のボランティアの皆さんにも是非、参加していただきたいと思います」とのメッセージが話されました。
『ブレイクダンスパフォーマンス』
続いて、パリ2024大会よりオリンピックの新競技種目として加わるブレイクダンスが
日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部長の石川勝之さん説明の下、
BgirlのKONAさん、BboyのHARUYAさんによりパフォーマンスがなされました。
『ボランティアへの応援ソングライブ』
そして、今後のボランティア活動へ向けた思いを籠めた応援ソングとして日本身体障がい者水泳連盟
公式テーマソングである「魂 No Limit」をヒップホップグループの「HOME MADE 家族」のMICROさんと
ダンスユニットの「TRIQSTAR」の5名による熱いパフォーマンスが行われます。
『スペシャルライブ』
約2時間に及んだオンラインイベントの最後を飾るのは、様々なバックグラウンドを持つアーティストによる
スペシャルライブ。東京2020パラ大会の閉会式に出演した全盲のシンガー、わたなべちひろさんと
同じくパラ閉会式に出演し、また東京2020オリンピックの開会式にも出演した全盲の中学生ドラマーの
酒井響希さんのセッションからスタート。ゆずの「栄光の架け橋」がパフォーマンスされます。
そして最後に登場したのは歌手のMay J.さん。自身のナンバーである「Side By Side」、
そしてサインパフォーマーのKAZUKIさんを交えて、映画「グレイテスト・ショーマン」の
「This Is Me」をパワフルにパフォーマンス。曲の途中からMICROさんも参加し、ラップを畳み掛け、
更にブラジルらリオ2016パラ大会の閉会式に出演した両腕の無いギタリストのジョナタ・バストスさんが
リモートでギター参加し、どんどんと曲のエネルギーが増す中、パフォーマンスが終了。
パフォーマンス終了後にMICROさんは「ボランティアの皆さん、一つだけお願いして良いですか?
この最高の思い出を語り合える、最高の場を与えてくれたスタッフの皆さんに大きな拍手を」と、
オンライン参加のボランティアに問いかけ、May J.さんは、「今、コロナ禍で自分自身の事で精一杯になりがち
なんですよね。でもそんな中、ボランティアの皆さんがこうやって参加されて、お互いに助け合う事の大切さというのを
沢山の方に是非、届け続けて欲しい」とメッセージを話され、オンラインサンクスイベントは幕を閉じました。
なお、組織委より東京2020フィールドキャストを対象に、感謝の気持ちを籠めた感謝状(全員対象・10月末発送)と、
「ARIGATO」の気持ちを籠めた、ボランティア活動の道のりや大会写真、アスリート・関係者からのメッセージを
掲載したデジタルブック「Field Cast ARIGATO Book(希望者のみ・10月末配信)」をオンラインで送ると発表がなされました。
【「TOKYO 2020 Field Cast and City Cast Thanks Event ~ARIGATO~」開催概要】
日本財団ボランティアサポートセンターの公式サイトはこちら
<開催日時>
2021年10月9日(土)14:00開始
<会場>
TOKYO FM HALL
<登壇者>
橋本聖子:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長
『アスリート』
ウルフ・アロン:オリンピアン/東京2020オリンピック柔道男子100キロ級 金メダル
清水希容:オリンピアン/東京2020オリンピック空手女子形 銀メダル
梶原大暉:パラリンピアン/東京2020パラリンピックバドミントン(車いすWH2クラス)男子シングルス 金メダル
木村敬一:パラリンピアン/東京2020パラリンピック競泳(視覚障害S11クラス)男子100mバタフライ 金メダル、男子100m平泳ぎ 銀メダル)
佐藤友祈:パラリンピアン/東京2020パラリンピック陸上(車いすT52クラス)男子400m、男子1500m 金メダル
『アーティスト』
May J.:歌手
MICRO(HOME MADE 家族):ヒップホップグループ
TRIQSTAR:ダンスユニット
酒井響希:全盲の中学生ドラマー/東京2020オリンピック開会式、東京2020パラリンピック閉会式出演
わたなべちひろ:全盲のピアニスト・シンガー/東京2020パラリンピック閉会式出演
MC:平井理央(フリーアナウンサー)
<実施体制>
共催:一般社団法人日本財団ボランティアサポートセンター/公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
©日本財団ボランティアサポートセンター
©Tokyo 2020