世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

海の音楽劇 『プリンス・オブ・マーメイド』 〜海からの2000年後のおくりもの〜 公演スタート!

『プリンス・オブ・マーメイド』は「海と人との共生」をテーマに、海の壮大な営みや知られざる神秘、
海と人が織りなすロマンと奇跡を描く音楽劇。主演カイ役には、2018年に
ブロードウェイミュージカル『ロジャース/ハート』にて単独初主演するなど様々な舞台で活躍中の林翔太、
ルナ役には『美少女戦士セーラームーン』シリーズでセーラーマーズ役を演じ話題を呼んだ七木奏音、
『End of the RAINBOW』で主演ジュディ・ガーランド役を熱演した元宝塚歌劇団の彩吹真央、
『アナと雪の女王』でハンス王子役を務め歌唱力に定評のある津田英佑、劇団花組芝居では
可憐な女形・外部ではシェイクスピア作品など幅広い作品で活躍する植本純米、
舞台空間をダイナミックに彩る日本初女性アクロバットダンス・カンパニーG-Rocketsをはじめ、
エンターテインメント界の第一線で活躍する出演者・スタッフが集結し、海の魅力が存分に味わえる上質な舞台をお贈りします。

地球全体の7割が海であり、四方を海に囲まれた日本に住んでいながら、海全体の
ほんの一部分しか知らない私たち。ロマンと奇跡が満ちあふれる地球最後の秘境といわれる“海”。
2000年という歳月をかけて世界中の深海をめぐる大河「深層海流」や、クジラたちが発する音を
3000km先まで伝える海の層「サウンドチャンネル」など、劇中では海の素晴らしさや大切さを伝えると共に、
世界的に問題視されているプラスチックごみによる海洋汚染問題や、海面温度の上昇による
異常気象などの問題を提起し、社会貢献の一翼を担うエデュケーショナル・エンターテインメントを目指します。

2021年8月4日(水)、翌日からの公演本番に先駆け、東京都渋谷区のこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて
公開ゲネプロおよび開幕直前取材が行われました。

【あらすじ】

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

2000年前、人魚と人間はティヤム王国で仲良く暮していた。
だが争いが起き、王国は海に沈み、人魚と人間は離れて暮すようになった。

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

ある日、人魚の王子カイは、海の底から響く鐘の音に導かれ、海賊王バッカーナに囚われていたティヤム王国の末裔ルナと出会う。
ルナをバッカーナから救い出すカイ。二人は恋に落ち、カイはルナを神秘的で美しい深海の世界へと案内する。

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

海底のマグマが重なり合って出来た幻想的な宮殿。海のオアシスと呼ばれるチムニー。そして深海の底を流れる大河。
二人は、海のロマンを語り合う。だが、海を穢した人間を憎む魔女セイレーンによって引き裂かれてしまう。

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

(c) 海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」 /撮影:市川 勝弘

それでもあきらめずに闘うカイとルナの愛の強さに心を打たれ、セイレーンは二人を許す。
その時、海の神秘の力によって2000年の時を超え、海の底から鐘の音が鳴り響いた…。

『海の神話「イス伝説」からの着想』
5世紀頃、ブルターニュ地方で繁栄を極めた後、一夜にして海に沈んだという伝説の都イス。
イス伝説から着想を得たドビュッシーは、海底から浮上する教会の鐘の音をイメージし、幻想的な『沈める寺』を作曲する。
『プリンス・オブ・マーメイド』では、イス伝説と『沈める寺』からの着想を生かし、海底から響く鐘の音、
海のロマンと奇跡、愛と冒険をダイナミックにストーリーに盛り込み、壮大な海の音楽劇として「海と人との共生」を描く。
※フランスの首都Paris(パリ)は、Par-Is(イスに匹敵する)に由来する説もある。

【開幕直前取材の様子】

公開ゲネプロ終了後、舞台上にて開幕直前取材が行われました。
登壇したのは、カイ役の林翔太さん、ルナ役の七木奏音さん、セイレーン役の彩吹真央さん、
バッカーナ役の津田英佑さん、ベニクラゲ役の植本純米さんの5名。

Q:明日、初日を迎える心境は?

林さん「やっと初日を迎えられるな、という気持ちと、コロナ禍という状況の中で幕を開けられるというのは、
本当に先ずは一安心という感じですね。今回、初の王子役という事で、王子役を何時かやってみたいと
思っていたんですけど、まさか人間の王子じゃなくて人魚の王子を先にやるとは思わなかったんですけど、
折角、良い機会を頂いたので、しっかり人魚の王子らしくいられる様に頑張ります。」

七木さん「私もこういう(お姫様)役は初めてなので、凄い嬉しいですし、今日初めて皆の顔を
ちゃんと見れたので。G-Rocketsの皆さんが最初シーンで海の生き物として出て来た時に、
何かここまで来れた事が凄く嬉しくなりましたし、明日初日というのを実感しました。」

彩吹さん「初めての魔女役で、それもゴミに塗れた魔女って中々無いと思いますけど、
とっても存在自体にメッセージが込められていると思って。この衣装と共に
人間の捨てたゴミがこうやってドレスの様に纏っていて、それを観て頂いた方がどう感じて下さるかが、
凄く問われている物語で良いなと思いますね。立ち回りとかが本当に久しぶりで、
後は怒鳴ったりとか。人間として怒鳴った事はあるんですけど、魔女として怒鳴る事は中々無いので、
普段にない表現の仕方が日々、楽しいなと思いながら舞台に立っています。」

津田さん「これだけ皆さんのキャラクターがしっかり出来上がっていて、務めてらっしゃるので。
僕は”隙間産業”なものですから、その隙間を埋めて本当に暴れるだけだなと思っていたし、
凄く楽しいですし、僕はポイントポイントで出演するので、昨日とかも実は客席から
舞台を拝見していたんですけども、本当に総合芸術とはこういう物だなと感動していました。
昨日、見惚れていて居る筈の台に僕がいないとか…それ位、入っちゃって。
お客様にお会いできるその日が待ち遠しい。もうそれだけでしたね。」

植本さん「何よりもこのベニクラゲというのが実在する生物で、本当に(大きさが)1㎝もないらしいんです。
本当に若返り続ける生物で、10回位、若返った記録があるらしいんですけど。以外に私、
重要なキーワードをいっぱい喋っているので、そこを聞いて頂ければなと思います。
「深層海流」「サウンドチャンネル」「2000年」というワードに注目して頂ければなと思います。」

Q:人魚の役は初めてだと思うが、どうだったか?また、王子役をやりたかったとの事だが、意識した点は?

林さん「僕が想像していたのが、ディズニーの「リトル・マーメイド」のアリエルを最初に想像して、
「オレ、上裸だったらどうしよう」とか思ったんですけど、最初のビジュアル撮影の時に行ったら、
ちゃんと衣装が用意されていたので、一安心しました。今回、座長という立場をやらせてもらっているので、
まずは王子らしくドッシリとしているというのを稽古場でも「何があっても動じないぞ」という意識はしていましたね。
そこから入っていこうかなと思って。王子役をやっとできたなという気持ちで、フライングをしている時も凄く気持ちいいです。」

Q:人魚姿でのフライングアクションはジャニーズ史上、初めてかと思うが?

林さん「ヒレを着けてのフライングは初めてだと思います。僕はずっと「滝沢歌舞伎」に
出させて頂いていたんですけど、やっぱり滝沢君の凄さというのを改めて実感しました。
歌って、踊って、お芝居して、フライングもして、そしてあの凄い数の立ち回りの手を
こなしてというのが、近くで見ていたので分かっていたつもりではいたんですけど、
実際にやってみるとこんな凄い事をやっていたんだ…と思って。それをあのポーカーフェイスでやられるので、
やっぱ凄いなと思って感動しました。」

Q:今作で一番大変な部分は?

林さん「う~~ん、全部大変です。全部大変ですけど、そこはあまり顔に出さず、表に出さず。」

津田さん「1日に何回も出来るって言ってたじゃん。」

林さん「それは、そう言って自分を奮い立たせるんです。後、LEDで光るわっかがあって、
それを片手でくるくると回るシーンがあるんですけど、あれを海外からわざわざ持って来て下さって、
「これはジャニーズの人はまだ誰もやった事が無いんだよ」って、説明されたんですよ。
「ジャニーズ初」というのをまたここで一つ出来たので嬉しいです。(名前は)翔太リングで。(笑)」

Q:子供の来場者も観劇するかと思うが、どんな事を伝えていきたいか?

林さん「僕も最初、台本を読ませて頂いた時に今まで知らなかった事が凄く沢山、自分の中に
知識として入って来たので、子供達も「深層海流」とか、海の中に川が流れているというのは
知らないと思うので、そういう知識を少しでも得て貰えれば嬉しいですね。
こういう衣装で僕等はやっているので、絶対に楽しんでもらえるんじゃないかなと。」

Q:今回のキャストは様々なジャンルから集まっている感じがするが、稽古はどんな感じだったのか?

植本さん「僕とか彩吹さんは、前は時代劇とかで共演した事があって。こういうのでは初めてだし、
皆、どういう役者でどういう「手」を持っているのか分からないから、最初は探り探りでだったんです。
でも、(林君は)何でも御出来になるから。」

津田さん「台本を持っているの見た事がないですね。あんだけの台詞量、パッと入れて来ちゃうから。」

植本さん「G-Rocketsの皆さんが3月から稽古をしているんですね。僕達より全然先に。大枠を作って下さっていて、
そこに僕達が入ったので、出来上がった所に入った感じでその分、プレッシャーもあったけどね。」

林さん「本読みをさせてもらって稽古初日が立ち回りの稽古から入って、G-Rocketsの皆さんは、
「多分、半分位までいけば良いだろう…」と思っていたのを、一気に全部やっちゃったんですね。
僕は一応、(立ち回りの)手は覚えたんですけど、立ち回りをしている時に台詞を言わなければいけなくて、
それが全く言えなくて、帰り道で泣きながら。」

七木さん「でも、その殺陣を覚えて全部通して出来たというのが、皆さん驚愕されていましたね。」

津田さん「立ち回りはちゃんとやらないと怪我に繋がるから危ないんですけど、そこを分かっているから
まず先にそっちを覚えるのは素晴らしいですよ。作り方から尊敬する。
ただ僕も色々と王子をやってきました。今は王子様からおじ様になっていますけど、
翔太が20年、30年経ったらこれを着ているのかと思いながら、ずっと父の様に見ていました。「お前もこれ着るんだぞ」みたいな。」

林さん「もしかしたら、この舞台を観に来たちびっ子が僕の役をやっているかもしれないですし。」

津田さん「ブロードウェイとかでも親子で代が変わったりしていたりする訳だから、そうやって
エンターテイメントって、繋いでいくものなんです。海の生き物と一緒です。」

Q:最後に今作への意気込みを。

林さん「本当にこの状況下の中で出来るというのが本当に奇跡だなと思うし、嬉しいですね。
G-Rocketsの皆さんが本当に長い期間をかけて作り上げて下さったものがあって、
スタッフの皆さんも感染対策というものをしっかりしながら稽古を重ねて来て、
やっと明日、初日というのがあるので、スタッフの皆さんだったりG-Rocketsの皆さんに
もう既に金メダルをあげても良い位の事だと思うんですけど、先ずは明日から始まる
この公演を観に来て下さった皆さんが、この作品に対して金メダルをあげたいと思って貰える様な作品にしたいと思います。」

【海の音楽劇 『プリンス・オブ・マーメイド』 〜海からの2000年後のおくりもの〜公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2021年8月5日(木)〜8月8日(日)

<会場>
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ

<公演時間>
約1時間30分(途中休憩無し)

<料金>
8,000円
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可

<披露楽曲>
M1:「海からの2000年後のおくりもの」
M2:「プリンス・オブ・マーメイド」
M3:「オレさまはバッカーナ」
M4:「幸せの鐘の調べ」
M5:「浅い海の世界」
M6:「深海の世界」
M7:「ティヤム」
M8:「セイレーンの怒り」
M9:「セイレーンの憎しみの渦」
M10:ヴィヴァルディ「四季より夏」
M11:ヴィヴァルディ「四季より春」
M12:「Love Whale」
M13:「届け!サウンドチャンネル」
M14:「世界は二人のために」
M15:ヴィヴァルディ「四季より冬」
M16:「闘い」
M17:「プリンス・オブ・マーメイド」
M18:「海からの2000年後のおくりもの」

<出演者>
カイ:林翔太

ルナ:七木奏音

セイレーン:彩吹真央

バッカーナ:津田英佑

ベニクラゲ:植本純米

海の精・海賊:『G-Rockets』
越志保
川村理沙
今村ゆり子
倉知あゆか
馬屋原涼子
荒澤恵里奈
大橋美優
齋藤くれあ
明部桃子
安藤美桜
池田実桜
鈴木彩海
田中彩乃

『演奏』
松山翔子(STart creation株式会社)

<STAFF>
企画・原作・プロデュース・総合演出:多田誠
脚本:清水東
音楽監督:長谷川雅大
ビジュアルディレクター・脚本:AWAJI
振付:明部桃子、鈴木彩海
エアリアル振付:今村ゆり子
殺陣:石田武
美術:加藤ちか
映像監督:馬場隆之(株式会社インテグラル・ヴィジョン・グラフィックス)
CGディレクター:高橋純平
映像オペレート:濵島将裕
衣裳:絵衣子
照明:森保俊昭(GEKKO)
音響:木田肇(PAC)
フライングコーディネーター:松藤和広(flying illusions C.C.C)
ヘア:ワン・エイト
メイク:株式会社コーセー(Beauty Creation Unit)
歌唱指導:亜久里夏代
打楽器指導:satoraaaa
小道具協力:寺田洋次(東宝舞台)
演出助手:塚越志保、金川希美
舞台監督:馬淵だいき
水中写真・映像:鍵井靖章
宣伝写真:市川勝弘
記録映像:後藤師也(株式会社ロータス・エンターテインメント)
公式HP制作:後藤亜希子(ウェブモ株式会社)
宣伝:石橋千尋(エイベックス・エンタテインメント株式会社)
票券:インタースペース
制作デスク:薄田晶子
制作:栗原珠美、肥田野好美
協力:半澤友美、隅田佐知子、小林由佳、松林篤美、知念紗耶、廣瀨水美、渡邊彩乃、森田真礼
海のSDGsプロジェクト協力:石垣幸ニ(海の手配師)
広報・外渉・海のSDGsプロジェクト制作:柏倉幸彦(株式会社ジャパトラ)
プロデューサー:多田誠、江口剛史
企画:ラナハウス
主催・製作:ラナハウス/シーエイティプロデュース
特別協賛:スペース・ゼロ

 - News, Stage