東京2020オリンピック聖火リレー 「レゴランド・ジャパン」トーベン・イェンセン氏が愛知県岡崎市を走行!
東京2020オリンピック聖火リレーの開催13日目、愛知県の第2日・第6区間となった岡崎市内にて
キッズ・テーマパーク「レゴランド・ジャパン・リゾート」代表の
トーベン・イェンセン氏が聖火ランナーとして走行しました。その様子をお伝えします。
【当日の様子】
2021年3月25日(木)に福島県双葉郡のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジを出発した聖火は、
栃木・群馬・長野・岐阜の各県を走行。途中、長野県長野市内において
同県内に「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」発出の為、一部無観客でのリレー走行及び
セレブレーション実施となりましたが、聖火は各地を着実に繋いで来ました。
そして迎えた6番目の開催地となった愛知県。2日間で県内の15市20区間、
約31.6kmを255名のランナーで繋ぐ、東京2020オリンピック聖火リレー開始後、初の政令指定都市での開催となりました。
4月5日(月)に瀬戸市の深川神社を出発した聖火は各地を周り、同日20時過ぎに名古屋市の
名古屋城・二の丸広場へと無事到着。そして迎えた2日目の第6区間となったのが岡崎市。
県内3位の人口約38万人を有する中核市であり、八町味噌の産地、そして将軍徳川家康生誕の地として
全国的に有名。その岡崎市内の約1.8kmの距離を14スロット(走行区間)、19名のランナーが走行しました。
スタート地点となったのは市内西部に位置する岡崎公園の表玄関「大手門」。
2006年に日本さくら名所100選に選出される程の全国屈指の桜の名所を走る第6区間の
第一ランナーとして登場したのは、お笑いコンビ「キャイ~ン」のツッコミ担当で岡崎市出身のコメディアン、天野ひろゆきさん。
高校卒業まで同市内で過ごしていたという天野さんは地元の観覧者の応援を背に岡崎公園内のリレールートをひた走ります。
岡崎市のリレー走行区間は全行程が伴走車両を伴わないルートとなっており、通常の全長約800m、車両約30台による
聖火リレー本体隊列「親の火」に代わり、離島や遠隔地など、通常の聖火リレールートから離れた場所で
聖火リレーを実施する際に採用する隊列「子供の火」によって聖火が進んでいきます。
岡崎公園内に入り程なく見えてくるのが徳川家康生誕の城、岡崎城。その横を聖火ランナーが駆け抜けていきます。
岡崎公園を出た聖火は、岡崎市内を東西に流れる乙川の支流「矢作川」にそって一路、南へ。
暖冬であった今年、流石に花びらよりも青葉が目立ちますが、桜と聖火という東京2020オリンピック聖火リレーの
前半開催地ならではの光景がランナーと観覧者の眼前に広がります。
そして矢作川上をランナー一行と並走する船が2隻、なにやら軽快な和太鼓の音色が聞こえてきますが・・・。
矢作川沿いにランナーが進むと、乙川へ合流。そのルート上にあるのが、乙川を渡る潜水橋。
全国でも珍しい増水時に欄干部分が畳まれ、橋そのものが水没するという特殊な橋を渡る第9スロットに登場したのは、
名古屋市港区に位置するキッズ・テーマパーク「レゴランド・ジャパン・リゾート」を運営するLEGOLAND Japan合同会社社長のトーベン・イェンセン氏。
プラスチック玩具の世界的ブランド、LEGOと同じくデンマーク出身で5年前に愛知県知多郡に移り住んだトーベン社長。
ランナーバスから降車し、リレールート上の観覧者に聖火リレートーチを見せるサービス精神は
パークの表舞台に立っている時と寸分変わらぬ様子。
「デンマークと日本のハーフとしてデンマークで生まれ育ち、現在は日本を拠点に仕事をしています。
レゴランドジャパンの代表取締役として、愛知県に住み始めて早5年。私にとって愛知県は
とても大切な地となりました。毎朝のランニングはその中でも大切にしている習慣です。
走ることが何よりも好きで、自分自身の喜びにつながっています。東京オリンピックで
聖火ランナーを務められる機会を頂けるのであれば、日本とデンマークの架け橋として
一生懸命走りたいと思います。またレゴランドジャパンという子供とその家族のための
テーマパークを運営していますが、何よりも毎日子供達の笑顔を見ることが出来るこの仕事に
とてもやりがいを感じています。子供達の笑顔を見ることが私と社員の喜びです。
2020年の時点では聖火ランナーには選出されておらず、今回延期になったことで、新たに選出いただいております。
オリンピック開催自体が危ぶまれていましたが、オリンピックの開催を願っていましたので、
今こうして開催に向けて動き出していることを嬉しく思います。選手を引退した今も現役時代の参加とは違う形で、
聖火ランナーとしてオリンピックに参加できることに感謝し、大会の成功を願って走りたいと思います。」
と、今回の聖火リレーへの志望理由と1年間のリレー延期についてのコメントをしているトーベン社長。
緊張の面持ちながらも楽しそうに聖火の到着を待つトーベン社長の前に第8スロットのランナー、
辻本嘉志子さんが大手を振って現れます。息を合わせてのトーチキスを一発成功させたら
いよいよ乙川を渡る約200mのリレー走行へと向かいます。
心地よい風が吹き抜ける潜水橋上を駆け抜けるトーベン社長の表情は「レゴランド・ジャパン」園内で
現場に立って来園する子供達の表情を見ている時と瓜二つの笑顔の様子。
そして乙川を渡りきり川沿いを東へと下った後、第10スロットのランナーのやっちーさんへとトーチキスを行い、
満足そうな表情と共にトーベン社長の聖火リレーは無事終了しました。
なお、続く第11スロットには岡崎市出身者で構成される東海地区をメインに活動する
YouTuberグループの「東海オンエア」の6人が走行。
そして市内最終区間である第14スロットにはボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーで
岡崎市出身の佐野勇斗さんが走行し沿道の岡崎市民から拍手と声援が送られていました。
【囲み取材の様子】
桜城橋でのミニセレブレーション終了後、市内某所にて走行を終えた聖火ランナーの囲み取材が行われました。
その中からトーベン・イェンセン氏への質問を抜粋して掲載します。
Q:聖火ランナーとして走り終えての今の気持ちは?
トーベン社長「いやぁ~、大変に嬉しいですね。私はデンマークと日本のハーフですけども、
この日本でこんなチャンスを頂けて本当に感謝ですね。ありがとうございます。」
Q:どんな気持ちで乙川を渡る200mを走ったのか?
トーベン社長「正直を言うと、頭が真っ白になってしまったんですけど、沿道の観覧者の皆さんの
パワーを感じて、それで成果を高く掲げたいという気持ちになって走っていました。
一番大事な事だと思うんですけども、聖火が繋がって、繋がって、繋がって行くという事で、
これから世界に夢と希望を与える東京2020オリンピックがここ日本で出来るという事は、
コロナに負けないで、世界に夢と希望を与える事が出来る様になりますので、
出来れば皆、一緒になって、このオリンピックの聖火を支えて頂きたいと思います。」
Q:今回の聖火リレー走行を通じて伝えたかった事は?
トーベン社長「本当にこの厳しい状況の中で、コロナ禍で子供達も今までに色んな事が出来なくて。
でも、東京2020オリンピックが出来る。みんなのヒーローがこれから日本に来るよ!という事、
夢と希望を(人々に)与えるという事を伝えたかったのが一番大事だと思っています。」
Q:「レゴランド・ジャパン」のレゴレナ(スタッフ)にはどのような事を伝えたいか?
トーベン社長「本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。この一年で臨時休園も2度ありましたし、
皆もコロナの事で毎日、色々な事が変わって大変だったんですけども、そんな事があっても、
子供達の笑顔に溢れるテーマパークにする為に頑張っているので、それもスタッフ全員が
(コロナで)休まない様に毎日毎日、頑張ってきたんですね。本当にありがとうございます。」
Q:リレールート沿いで聖火に目を輝かせていた子供達の笑顔、日頃、目にしているレゴランド・ジャパンのパーク内で
エンジョイする子供ゲストの笑顔、今日、聖火ランナーを経験した自身にとって、この二つの笑顔の違いは?
トーベン社長「そうですね~。残念ながら、笑顔といっても観覧者の皆さんはマスクをしていますから、
ちょっと寂しかったですけど、ただ今日は(聖火リレートーチという)”特別な武器”も持っていまして、
大変沢山の笑顔を頂いたと思っています。今日、経験をしたこの気持ち、それをレゴランドに遊びに来てくれる
子供達にも出来るだけシェアをしていきたいと思います。」
一生に一度の体験をしたトーベン・イェンセン氏。聖火は次の舞台、三重県へと旅立ちます。
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