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ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』開幕!

第二次世界大戦下アメリカで起きた日系人強制収容を描くミュージカル『アリージャンス~忠誠~』。
「スター・トレック」シリーズで知られる米国日系人俳優ジョージ・タケイ氏と家族の実体験をもとにした物語で、
2015年ブロードウェイで上演、この度日本キャストで初上演されます。『アリージャンス』は戦時下の
アメリカを生きた日系アメリカ人たちの物語。1942年に米国のルーズベルト大統領が署名した大統領令により、
日系米国人は「敵性外国人」と見なされ約12万人が全米各地で数年間にわたり強制収容された。
本政策に対しバイデン大統領が本年2月に声明を発表し、改めて謝罪をしたことは
記憶に新しいが、広くは知られていない歴史の1ページです。

(左)海宝直人(サミー・キムラ役) (右)濱田めぐみ(ケイ・キムラ役)撮影:宮川舞子

自由の国でアメリカ人として生きていた彼らは、ある日突然“日系”という理由だけで国家の敵とされ、
強制収容所に移送されてしまう。アイデンティティを否定された中で、何に忠誠を誓い、
何に信念を持って生きるのか― 葛藤しながらも、希望を見つけ前に進んでいく人々を描く。

(左から)濱田めぐみ(ケイ・キムラ役) 海宝直人(サミー・キムラ役) 上條恒彦(カイト・キムラ役) 渡辺徹(タツオ・キムラ役)撮影:宮川舞子

激動の時代に翻弄される日系キムラ一家。それぞれの信念を貫いたがゆえの家族の分裂、そして再生を描いた感動のストーリーです。

(左から)濱田めぐみ(ケイ・キムラ役) 渡辺徹(タツオ・キムラ役) 上條恒彦(カイト・キムラ役) 海宝直人(サミー・キムラ役)撮影:宮川舞子

記念すべき日本初演では日本ミュージカル界を牽引する濱田めぐみと海宝直人がキムラ家の姉ケイと弟サミーを演じます。
キムラ家の“おじいちゃん”カイト役に上條恒彦、父タツオ役に渡辺徹、ほか中河内雅貴、
小南満佑子、今井朋彦をはじめ実力派キャストが結集。日系家族の物語が軸となる本作には
ブロードウェイで英語上演された際も日本語や日本文化が散りばめられていました。日本で上演するにあたり
演出チーム、キャストともに日本の観客が自然に理解できるよう、試行錯誤、調整を重ね、同時に当時の
日系一世、二世それぞれが持つ価値観や時代背景を考えながら繊細な感情表現まで模索していった。

(左)中河内雅貴(フランキー・スズキ役) (右)濱田めぐみ(ケイ・キムラ役)撮影:宮川舞子

(左)海宝直人(サミー・キムラ役) (右)小南満佑子(ハナ・キャンベル役)撮影:宮川舞子

日系人収容という史実を描く一方で、楽しいダンスナンバーやドラマチックな音楽も見どころ。
逆境でも希望を失わず力強く生きる登場人物たちの姿に勇気づけられる作品です。

【あらすじ】

(左)濱田めぐみ(ケイ・キムラ役) (右)上條恒彦(カイト・キムラ役)撮影:宮川舞子

2001年12月7日、80歳の退役軍人サム・キムラのもとに一人の女性が訪ねてきた。

今井朋彦(マイク・マサオカ役)撮影:宮川舞子

遺言執行人と名乗る彼女は、サムの姉ケイが亡くなり、サムに封筒を遺したことを告げる。
50年間会うことのなかった姉、そして過去の記憶が蘇るー。

(中央)中河内雅貴(フランキー・スズキ役)撮影:宮川舞子

日系アメリカ人のキムラ家は、カリフォルニア州サリナスで平和に暮らしていた。

1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、
日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。

濱田めぐみ(ケイ・キムラ役)撮影:宮川舞子

翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。
日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる
耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。

一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ軍との交渉に当たっていた。

海宝直人(サミー・キムラ役)撮影:宮川舞子

ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配られる。
一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。
父タツオは不当な強制収容に抵抗し、「No」を貫く。
姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキと共に強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
弟のサミーは家族の反対を跳ね除けて、アメリカへの忠誠を示そうと軍に志願。
恋仲になった看護婦のハナ・キャンベルに家族を託し、日系人で構成された第442部隊の一員として戦場へと赴く。
己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末はー

【出演者コメント】

ケイ・キムラ役:濱田めぐみ
「いよいよ来たかという感じです。一公演一公演、大切に演じたいです。日系人収容所のお話自体、
広く知られていない歴史だと思います。色々な資料を読み当時の方の経験を知って、
ショックを受けることもありました。深い想いを持ちながらお芝居をしたいと思います。
『アリージャンス』という作品が持っているメッセージ・テーマは、まさに今を生きている我々とリンクします。
「あなたは何者ですか?」「あなたは何に忠誠を誓いますか?」と問われている気がします。
お客様にもこの作品をご覧になって何かを見返すきっかけになるようなメッセージを届けたいです。」

サミー・キムラ役:海宝直人
「日本人だけで演じるのが難しい作品でもあると思います。そんな中で、皆で試行錯誤して創り上げてきました。
ブロードウェイ版とはまた違う素晴らしい日本版が出来上がっていると思います。精一杯演じていきたいです。
本当に素晴らしい俳優たちが集結しているのでぜひ舞台上の役者のエネルギーを感じてほしいです。」

タツオ・キムラ役:渡辺徹
「ミュージカル初挑戦になります。はじめてで、いきなりミュージカル界を代表する二人の父親を演じるので、
足を引っ張らないようにしたいです(笑)。濱田さん、海宝さんの歌を常に特等席で聞けるのは非常にラッキーですね。
本作は日系人たちの歴史を描く一方で、家族の話でもあります。今の時代、「分断」という言葉が
いたるところで聞かれます。大変な状況で家族の絆がどうあるべきか、そういったところもぜひご覧いただきたいです。」

【ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』公演概要】

ホリプロステージの公演サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2021年3月12日(金)~3月28日(日)
名古屋公演:2021年4月17日(土)・18日(日)
大阪公演:2021年4月23日(金)~4月25日(日)

<会場>
東京:東京国際フォーラム ホールC
名古屋:愛知英術劇場大ホール
大阪:梅田芸術劇場メインホール

<公演時間>
約2時間40分(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
東京・大阪::
S席:13,500円 A席:9,000円 B席:5,500円

名古屋:
S席:13,500円 A席:10,500円 B席:7,000円

U25:
東京:5,000円 大阪:8,000円(※25歳以下対象・当日引換券・要証明書)

(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。

<出演者>
ケイ・キムラ:濱田めぐみ
サミー・キムラ:海宝直人

フランキー・スズキ:中河内雅貴
小南満佑子:ハンナ・キャンベル

カイト・キムラ”おじいちゃん”:上條恒彦
マイク・マサオカ:今井朋彦

タツオ・キムラ:渡辺徹

照井裕隆
西野誠
松原剛志
俵和也
村井成仁
大音智海
常川藍里
河合篤子
彩橋みゆ
小島亜莉沙
石井亜早実
高橋莉瑚

<STAFF>
脚本:マーク・アサイト、ジェイ・クオ、ロレンゾ・シオン
作詞・作曲:ジェイ・クオ
演出:スタフォード・アリマ
共同演出:豊田めぐみ
上演台本・訳詞:高橋知伽江
翻訳:渋谷真紀子
音楽監督:江草啓太
振付:前田清実 藤山すみれ
美術:松井るみ
衣裳:前田文子
照明:中川隆一
映像:新保瑛加
音響:佐藤日出夫
ヘアメイク:宮内宏明
アクション:渥美博
歌唱指導:西野誠
通訳:伊藤美代子
演出助手:福原麻衣
舞台監督:北條孝
東京公演主催:ホリプロ/TOKYO FM
名古屋公演主催:キョードー東海
大阪公演主催:梅田芸術劇場
企画制作:ホリプロ

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