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東京2020大会公式文化プログラム「東京 2020 NIPPON フェスティバル」2021年開催へ

東京2020組織委員会は、東京2020大会公式文化プログラムである東京 2020 NIPPON フェスティバルについて、
2020年の大会延期に伴い、新型コロナウイルス対策および大会の簡素化等を踏まえた見直しを行い、
2021年の実施について決定したと発表しました。主催プログラムにつきましては、2020年に引き続き、
テーマ「参加と交流」「共生社会の実現に向けて」「東北復興」を実施する予定です。

【2021年における東京 2020 NIPPON フェスティバル実施の意義】

オリンピック憲章におけるオリンピズムの根本原則に立ち返ると、「オリンピズムとはスポーツを文化、
教育と融合させ、生き方の創造を探求することで、平和な社会の推進を目指すもの」であり、これが、
オリンピック・パラリンピックがスポーツの祭典であると同時に、平和の祭典と言われるゆえんです。
一方、文化芸術活動は、人々に感動を与えるものであり、その感動はあらゆる境界を超えます。
新型コロナウイルスが生じさせた社会の分断に対しては、文化芸術活動が境界を超えた連帯の象徴となりえます。
文化プログラムは、「平和な社会の推進」「人類の連帯の象徴」として、オリンピック・パラリンピックに
必要不可欠なものであり、相互理解を進めグローバルな連帯や協力を促していく力があります。
東京 2020 組織委員会は、リオ大会以降、日本全国で展開してきた文化プログラムの集大成として、
新型コロナウイルスによる社会の分断を乗り越えて、人々を感動でつなぎ、連帯する象徴的な取組として、
東京 2020 NIPPON フェスティバルを開催します。

【東京 2020 NIPPON フェスティバルとは】
東京 2020 組織委員会は、世界の注目が日本・東京に集まる 2021 年 4 月から 9 月までにかけて、
あらゆる境界を超えた連帯の象徴となるよう、公式文化プログラムとして、東京 2020 NIPPON フェスティバルを実施します。
東京 2020 NIPPON フェスティバルは、スポーツと共にあらゆる境界を超えた連帯の象徴として
平和な社会の実現に貢献しつつ、日本が誇る文化を国内外に強く発信するとともに、
共生社会の実現を目指して多様な人々の参加や交流を生み出すこと、そして文化・芸能活動を通して
多くの人々が東京 2020大会へ参加できる機会をつくり、大会に向けた期待感を高めることを目的としています。

【主催プログラム】

東京2020組織委員会は主催事業として、東京 2020 NIPPON フェスティバルの中核を成す3つの文化プログラムを実施します。
これらのプログラムは、東京2020大会のビジョンやフェスティバルコンセプトを体現することで、フェスティバル全体を
牽引する役割を担っています。大会と連動しながら、新しい文化プログラムの形を示すことで、大会への期待感と
オリンピックムーブメントの醸成を図るとともに、大会後の未来にレガシーを遺すことを目的としています。

【主催プログラム テーマ「参加と交流」:わっさい】

「わっさい」ロゴ©Tokyo 2020

わっさいキービジュアル©Tokyo 2020

『わっさい コンセプト』
世界はもういちど、「わ」になれる。
オリンピック・パラリンピックで交流するのは世界中のアスリートだけではありません。子どもたちを始め、
誰もが文化交流できる場所。それがオンラインで開催される特別なお祭り「わっさい」です。
みんなでバーチャルに「わ」になり歌って踊って、一生モノの思い出をつくりましょう。全人類に、祝福を。

『総合演出菅野こうめい氏より2021年実施に向けたコメント』

総合演出:菅野こうめい©Tokyo 2020

「NIPPON は『大』きな『和』の国です。
NIPPON は大いなる心で和やかに輪になって暮らす国です。
そして『和の心』は大昔から、ずっと私たちの中に根付いています。
日本人は自然にあるもの、たとえ石ころひとつにも自らの心を映し、
世界に存在する全て、八百万(やおよろず)に心を通わせて来ました。
『縁』を尊ぶその心は『円』を。『円』は『輪』を。
『輪』は『和』を生み出したのです。

世界の人達にそれを知って貰いたい。
世界の人達にそれを見て貰いたい。
そのために、私たちは『祭り』を始めようと思いつきました。
それはオンラインの、フルリモートの、『新しい祭り』です。
世界中の人達が『和の心』で繋がって創り出す祭り。
それが『わっさい』なのです。

今宵、世界は『縁』で結ばれ、『円』を描きます。
世界はひとつの『輪』になります。
世界はかならず『和』になれます。
さあ、みんなで『わっさい』に参加してください!
そして、みんなで『新しい祭り』を創りましょう!」

【イベント概要】
<開催日時>
2021年7月18日(日)18時から(予定)

<開催場所>
オンライン(ライブ配信予定)
※イベント内容や参加方法等の詳細は、決定次第お知らせいたします。

【主催プログラム テーマ「共生社会の実現に向けて」:ONE – Our New Episode – Presented by Japan Airlines】

『ONE – Our New Episode – Presented by Japan Airlines コンセプト』
個々(ここ)からはじまる、新しいひとつの物語。
一人ひとり異なる個性をもつ人の物語が、
集まり、交じり合い、つながり、そして共創することで、
みんながひとつになるような、さらに新しい物語をつむぎだし、
その物語を次代へつなぐレガシーとして引き継いでいきます。

©Tokyo 2020

『MAZEKOZE アイランドツアー』
ジェンダー・年齢・国籍・障がいの有無など様々な個性・特性のあるアーティストやエンターティナー等のアートや音楽、
パフォーマンス。それらが繋がり交じり合う島々を巡り、「まぜこぜ=多様性」を可視化。
それはまさに共生社会の居心地の良さに気づく旅。この「MAZEKOZE アイランドツアー」によって、
視聴者は自分と同じ人などひとりもいないということに気づくことにもなり、共生社会の実現にむけた
「きっかけ」「出会い」「共鳴・共感」へと誘う物語。

<MAZEKOZE アイランドツアー 制作体制>
今回の東京 2020 NIPPON フェスティバルの再始動に際し、本事業の総合構成・演出・総指揮として、
俳優で約30年間社会活動を続けている、東ちづるさんに就任していただくことになりました。
東ちづるさんは、誰も排除しない“まぜこぜの社会”をめざす一般社団法人 Get in touch の代表として、
アートや音楽、舞台、映像制作などでも活動中です。

『東ちづるさん総合構成・演出・総指揮就任コメント』

総合構成・演出・総指揮: 東ちづるⒸプロダクションパオ

「「共生社会・多様性社会」の実現を“めざす”といった言葉は街にあふれていますが、“めざす”ってそもそもおかしい。
だって、私たちは実際、共に、多様に、一緒に生きていますから。すでに「まぜこぜの社会」です。
でも現実は、多様な特性が理解されなかったり、尊重してもらえないことで、生きづらさを
感じている人がたくさんいます。傷ついている人がすぐそばにいるのに、なぜそのことに気づけないのか?
頭では人権を理解しているつもりでも、実感はできていないのかもしれません。そこで今回、
「共生・多様性」を可視化、体験化できる映像の企画・構成・キャスティング・演出をすることにしました。
私の社会活動29年間の集大成とも言える作品の制作です。もちろんエンタメです!まずは気軽に、シンプルに愉しんでください。
そして誰かと感想を対話して、ちょっと考えて、アクションして、さまざまな社会の障壁をヒョイと超えるきっかけになれば
嬉しいです。「共生・多様性」という言葉が死語になる、寛容でフラットな社会を、みんなでつながりながらめざしたいです!」

【イベント概要】
<開催日時>
201年8月22日(日)16時から(予定)

<開催場所>
オンライン(ライブ配信予定)

<STAFF>
総合構成・演出・総指揮:東ちづる
※出演アーティストやイベント参加方法等の詳細は、決定次第お知らせします。

『カガヤク ミライ ガ ミエル カナガワ 2021』
演劇、ダンス、アート、音楽、伝統芸能など、文化芸術各分野の最先端アーティストが、
「共生社会の実現に向けて」をテーマにそれぞれの分野の枠を融解・共創して、障がい、
年齢、ジェンダー、国籍に関わりなく「わたし」たちが輝ける「新しい未来の姿」を
文化芸術の力により神奈川から世界に発信する共生イベントを開催します。

「イベント概要」
<開催日程>
2021年8月中旬(予定)

<開催場所>
神奈川県横浜市内 ※オンラインでも配信を予定しています。

<主催>
神奈川県/東京2020組織委員会
※イベント参加方法等の詳細は、決定次第お知らせします。

【主催プログラム テーマ「東北復興」:しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ Presented by ENEOS】

©Tokyo 2020

東北復興プログラムでは岩手県、宮城県、福島県や東北絆まつりと連携し、東北各地と東京を舞台とした
文化プログラムを展開。「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ」と題して、
各会場で東北の人々のメッセージを預かった巨大人形「モッコ」が、東京を目指して旅をしながら
国内外へ東北の現在の姿を発信します。モッコが東北に根付く文化や、人々との出会いを重ねるといった
ロードストーリーを背景に、新しい形の文化事業を展開します。

『モッコ概要』
モッコは、岩手・宮城・福島の子どもたちとクリエイターたちによるワークショップで創り上げられました。
身⻑は約10m。巨大人形が手足を動かし、感情豊かに表情もつくりながら、壮大な人形劇を行います。
モッコのミッションは、東北の人々や東北の文化との出会いを通して、世界の人たちにそのメッセージを届けること。
今の東北とTOKYOを繋ぐこと。そして人と人の思いをもう一度結ぶこと。

『クリエイティブディレクター箭内道彦氏より2021年実施に向けたコメント』

クリエイティブディレクター:箭内道彦

「当初、灯を感じた「復興五輪」という言葉が萎んでしまっている現在、それでも大会が行われるのであれば、
全国の、世界の人々に、東日本大震災から10年後の東北の今を知ってもらうためにと、準備を進めています。
その後も全国各地で続いた災害、そしてコロナが生んだ無数の溝。その中で、人と人を、もう一度、
丁寧に繋ぎ直せるように。復興を歩む東北の姿が、今度は世界のみなさんに元気と笑顔を送ることができるならと。
細心の対策を講じながら。」

【イベント日程・会場】
2021年5月15日(土):岩手県陸前高田市 高田松原津波復興祈念公園
2021年5月22日(土):宮城県岩沼市 千年希望の丘 相野釜公園
2021年5月29日(土):福島県南相馬市 雲雀ヶ原祭場地
2021年7月17日(土):東京都新宿区 新宿御苑 風景式庭園
※本プログラムは、東京2020大会における新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、政府からの通知や
各種業界団体のガイドライン、自治体との協議、専門家からの助言を踏まえ、感染症対策を徹底します。
※荒天等の気象状況や新型コロナウイルス感染症拡大等により、イベントの中止や、一部プログラムが変更になる場合があります。
※イベント内容や参加方法等の詳細は、決定次第お知らせいたします。

※2020年主催プログラムの1つであった「KABUKI×OPERA『光の王』」につきましては、2021年の実施はいたしません。

【共催プログラムについて】
東京 2020 NIPPON フェスティバルでは、組織委員会が主催するプログラムに加え、全国の自治体や
文化芸術団体等と連携して実施する「共催プログラム」を行います。共催プログラムは、東京2020大会を契機に
実施される日本を代表する特別な文化プログラムを、大会公式文化プログラムである NIPPONフェスティバルとして
実施することで、日本が誇る文化・芸術を国内外に強く発信することを目指しています。
今後、東京 2020 NIPPON フェスティバル特設ページにおいて共催プログラムについても情報を発信していきます。

東京 2020 NIPPON フェスティバルの特設ページはこちら

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