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『ジブリパーク』2021年度整備内容発表!

2020年7月に行われた起工式にてステージ上に並べられたイメージパース ©StudioGhibl

2021年2月3日(水)、愛知県は長久手市の愛・地球博記念公園(以下、記念公園)に建設中の
スタジオジブリ作品の世界をモチーフとしたテーマパーク、『ジブリパーク』の2021年度の
整備内容とジブリパークと関連した施設の整備・改修や周辺道路対策の概要を発表しました。

【ジブリパーク2021年度整備概要】

2020年7月28日(火)に記念公園内にて起工式が行われ、全5つのエリアの内、
2022年秋の第一期先行開業予定の3つエリアの各施設の基礎工事が行われているジブリパーク。
パーク内各所の大まかなエリア概要が発表されました。

【2022年秋先行開業3エリア】(着工済)

『青春の丘エリア』 ©StudioGhibli

『青春の丘エリア(約0.8ha)』
映画『耳をすませば』に登場する「地球屋」、「ロータリー広場」、映画『猫の恩返し』に登場する
「猫の事務所」を設置。また、既存のエレベーター棟(※)を改修し、『天空の城ラピュタ』や
『ハウルの動く城』などに出てくる19世紀末の空想科学的要素を取り入れた内外装に。

※エレベーター棟は記念公園内のバリアフリー導線となる為、ジブリパーク開園に先立ち、
先行完成させ2021年度内にオープンの予定。(エレベーター棟の利用料金は無料)

『ジブリの大倉庫エリア』広場 ©StudioGhibl

『ジブリの大倉庫エリア(約0.8ha)』
「倉庫」らしさと懐かしさを感じる和洋折衷の建築空間をイメージしながら、常設展示室、企画展示室、
映像展示室、遊び場、売店と喫茶、収蔵施設等を整備。2022年2月に整備工事を完了し、その後、
演示・展示工事を実施予定。2021年度に実施する展示・演示工事では、スタジオジブリ作品に登場する
様々な世界を再現し、来場者の方々に楽しんでいただける空間を創生。

大倉庫内『天空の城ラピュタ』施設展示 ©StudioGhibl

大倉庫内『借りぐらしのアリエッティ』施設展示 ©StudioGhibl

今回公開された新しいパース画では、映画『天空の城ラピュタ』より、廃墟となった天空の城をモチーフに
中にロボット兵を配置した展示、映画『借りぐらしのアリエッティ』より、アリエッティ達小人の家と
彼女達の目線高で造られた植物の生い茂る庭が描写され期待が膨らみます。
他にも、映画『千と千尋の神隠し』の「不思議の町」等、様々な展示がなされ、『ジブリの大倉庫エリア』の
総面積(約9.600㎡)は東京都三鷹市の「三鷹の森ジブリ美術館」のおよそ4倍程になるとの事です。

『サツキとメイの家』 Studio Ghibli by Kanyada ©StudioGhibl

『どんどこ森エリア(約1.8ha)』
好評を博している既存の「サツキとメイの家」に加えて、映画『となりのトトロ』の昭和の田園景観をイメージしながら、
映画の世界観がより身近に、より深く感じられ、お子様も楽しめるような散策路等を整備。
既存の管理棟を撤去し、劇中の世界観に溶け込む瓦屋根の和風の建物を現在建設中。
なお、2020年7月13日(月)よりジブリパーク整備工事の為休業していた「サツキとメイの家」は
2021年4月下旬~10月末(予定)まで営業を一時再開します(※)。

※具体的な再開日、チケット販売等の詳細は3月上旬に改めて告知。
また2021年11月以降は『サツキとメイの家』の工事が再度始まることから、再び休業となる予定。

【2023年秋(予定)開業する2エリア(2021年度に本体工事着手予定)】

『もののけの里』エリアより「タタラ場」 ©StudioGhibl

『もののけの里エリア(約0.8ha)』
映画『もののけ姫』のエミシの村とタタラ場をもとにした和風の里山的風景をイメージにして、
既存施設「あいちサトラボ」との景観環境を一体連続した物として整備。
エリア入り口に物見台を備えた柵を巡らせ、劇中の砦的イメージを演出。
体験学習施設としての性格を備えた芝屋根が施された「タタラ場」や「炭焼き小屋」、休憩処等が整備されます。

『魔女の谷エリア』より「ハウルの城」※表面のイメージは完成時と異なります ©StudioGhibl

『魔女の谷エリア(約2.9ha)』
映画『魔女の宅急便』、『ハウルの動く城』などの北ヨーロッパ風の空間をイメージしながら、
「オキノ邸」と庭園、「ハウルの城」と荒地、レストラン棟等を整備。ジブリパークの5つのエリア中、
最大規模となる約2.9haの面積を有し、体験的に内部を観覧出来る展示施設としての建物、
遊戯施設としての乗り物と遊び場、飲食可能な売店や休憩施設で構成されます。
エリアのメインとなるのは「ハウルの城」。一般的な4~5階建てのビルに相当する、
約16mの高さを誇り、来場者は内部に入り、ハウルの寝室等、映画の世界観に存分に浸る事が出来るとの事。
また外装に設置されている大砲が稼働しリアルさを演出するとしています。

【ジブリパークと関連した施設の整備・改修や周辺道路対策】
今回、ジブリパークに関連した記念公園内の既存施設の改修やパーク開業を見据えた周辺道路の対策が発表されました。

記念公園北エントランスの再整備により廃止される予定の公園北口ロータリー(2020年7月撮影)

①ジブリパークと調和した景観や公園の表玄関にふさわしい機能を備えた北エントランスに再整備。
リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)愛・地球博公園駅南側の公演北口ロータリーを廃止し、
北エントランスには、案内所、休憩所、飲食及び物販などの機能を備えた総合案内センター(仮称)を設置。
また、公園の北駐車場は入口の移設、供給処理施設の改修とあわせて駐車場の再整備を行います。

②来園者が楽しく快適に滞在できるよう、公園西口の案内所・休憩所を建て替え、
ジブリの大倉庫エリア付近には休憩所を新設するとともに、ジブリパークの各エリアをつなぐ園路を改修します。

③来園者の増加に対応するため、公園北側(約400台)及び東側(約550台)に新たな駐車場の整備を進め、
既存の北・南・西の3つの駐車場と臨時駐車場として活用出来る多目的広場を合わせて合計約3,200台の駐車場を確保。

④ジブリパーク等の新たな施設に必要となるライフライン(電気、通信、水道、ガス等)の整備・改修を進めます。
また、ジブリパーク管理に必要な事務所等を整備します。

⑤公園周辺の県道力石名古屋線や県道田籾名古屋線の交差点などにおける渋滞緩和に向けて、
車線の追加や右左折車線の延伸などの工事を進めます。

©Studio Ghibli

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