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「地縛少年花子くん-The Musical-」最新稽古場レポート&キャストコメント公開!

月刊「Gファンタジー」 (スクウェア・エニックス刊)で連載中のあいだいろによる少年漫画「地縛少年花子くん』。
現在原作漫画は14巻まで発行され、今年1月からはTBSほかにて待望のTVアニメが放送された注目作品が、
2021年1月22日(金)より、大阪COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて『地縛少年花子くん-The Musical-』として
舞台化。開幕まで1ヵ月を切り、今まさに「花子くん」の世界感が作り上げられる稽古場からレポートが届きましたのでお伝えします。

【稽古場レポート】

稽古場潜入レポート・第1弾彼岸と此岸の境をこえて出会うのは――――男の子の“花子さん”?!

花子くん(小西詠斗)

コロナウイルス感染予防対策の1つとして換気が行われ、肌寒さを感じる稽古場では、
自分の出番を待つ役者たちが原作漫画を読み込み自身が演じる役の研究に余念がない様子。
そんな稽古中も休憩中もひたむきな役者たちは、一体どのような芝居を見せてくれるのか楽しみだ。
するとそこに演出・吉谷光太郎が到着し、いよいよ稽古が始まった。

八尋寧々(髙石あかり)の反応を楽しむ花子くん(小西詠斗)

ポップな音楽が流れ、登場したのは怪異たちを取りまとめ、かもめ学園の平和を守る七不思議の
七番目・花子くん(小西詠斗)。オカルト好きで夢見がちな八尋寧々(髙石あかり)に意地悪をしたかと思うと、
一転して、ふと優しく見つめるその視線の変化からも二人の関係性が伺える。

花子くんを祓うと意気込む源光(谷水力)

掃除用モップで戦おうとする八尋寧々(髙石あかり)

そこに、花子くんを倒すため割り入ってきたのは、祓い屋の少年・源光(谷水力)。
熱血漢な彼の言動からは、花子くんに向けて「絶対に祓う」という熱い意志がひしひしと伝わってくる。
その横では寧々がトイレ掃除用のモップが振り回す…3人のやり取りはまさにハートフル便所コメディ。
これから学園に巻き起こる怪異たちのハプニングを、このまとまりのない個性的な3人は
乗り越えられるのか?!と思わずドキドキさせられる愉快なシーンが出来上がった。

土籠(安里勇哉)の境界『16時の書庫』

こまめな換気のため何度かの休憩を挟み、続いて花子くんと土籠(安里勇哉)のシーンが始まった。
花子くんとも古くから関わりがあり、悠々とした大人の余裕が溢れる土籠を演じる安里勇哉は、
フレッシュなカンパニーを包み込むまさに「土籠先生」そのもの。稽古場の雰囲気は、
彼のユーモアあふれる冗談により一際和やかな雰囲気に変わる。

花子くんを見守る土籠(安里勇哉)

先ほどの軽快なシーンからは一変し叙情的なメロディーに稽古場が包まれる。
月明かりに照らされる土籠。生前の花子くんと土籠の過去が垣間見えるシーンは、
花子くんのいつもとは違う表情が映し出される。柔らかな照明と音楽が加わり、
原作の美しくも儚い世界感が舞台上で描かれることが想像でき、本番への期待が高まった。

【稽古を開始してみて気付いたこと、試行錯誤していることなどをインタビュー】

花子くん役:小西詠斗
「初ミュージカルということでまだまだ不安がいっぱいですが、稽古はとても楽しいです!
こんなに年齢が近いカンパニーは初めてですが、皆さん舞台のキャリアが長くとてもしっかりしていて、
明るく、たくさんサポートしてもらっています。演出の吉谷さんとは初めてご一緒するので
実は今も緊張しているのですが、日々新しい演出をつけてくださってとても楽しいです。
空間の使い方やアンサンブルさんの演出が素晴らしくて、これからどうなっていくか
皆さんも楽しみにしていただければ!例えば今日付いた演出で言うと、
本当は花子くんが登場していなかったシーンに飄々と花子くんが横切ることで、
より面白く、そのシーンのセリフが生きたりと 、花子くんらしい世界観やコメディ要素が
どんどん加わっています。出とちることがないように気を付けます!笑」

八尋寧々役:髙石あかり
「寧々ちゃんは心をあらわにする子なので感情の流れをしっかりとつくらないといけない、
嘘はすぐに見抜かれてしまうなと思って稽古をしています。あと、寧々ちゃんは
すぐ転ぶんですね(笑)。勘違いして、ドジっ子なところも寧々ちゃんらしさだと思うので、
本番まで私の膝には頑張ってもらって思いっきり演じたいと思います。
次々と怪異たちに巻き込まれていく寧々ちゃんは、「え」という言葉ひとつ取っても
「え?」と疑問を抱いたり、「 えーー!」と大きく驚いたり反応が目まぐるしいです。
しっかりとその時の感情や驚いている理由などを深堀して、演じていきたいと思います。

源光役:谷水力
「稽古はとてもいい形で進んでいるなと思っています。僕の課題としては、光はまだ中学生なので、
彼の持つ青臭さや熱血感をさらに出していきたいですね。今回初めて“雷霆杖”という長物を振るので、
自分の手足のように使いこなせるように毎日稽古場の端で練習してます(笑)。
今回演出の吉谷さんとは初めてご一緒するのですが、仰ることにとても共感できるんです。
僕としても新たな発見があり、日々つけていただく演出で「よりお客さんに伝わるな」と思うことが多いです。
どのようなミュージカルになるか今から楽しみです。闘いながら歌うシーンもこれから稽古をするので、
光の熱さ、感情を歌にのせてどのよう に表現するか、試行錯誤できればなと思っています。」

演出:吉谷光太郎
「原作の軸となる「生と死」についてのテーマ、素敵な絵柄や漫画ならではの表現を、
舞台として生身の人間が演じた時に世界観を打ち破らないようにすることを意識しています。
その中でいかに心情の部分、気持ちの流れを大事するか繊細に作るかが大切だと感じています。
また、やり込めばやり込むほど細かなギミックを入れられるのも舞台の面白さなので、
限られたものの中でどう魅せるかということも見せ所かなと思っています。
今作はキャッチする能力が高い役者が揃っているので、大切な芯の部分は残しつつここは遊べるよね」
という挑戦も入れていきたいですね。稽古も前半なので土台をしっかり固めて、
みんなで良いものを作っていきたいと思います。」

【あらすじ】

かもめ学園高等部1年生のおまじないや占いの大好きな八尋寧々は、学園に伝わるとある噂話を耳にする。
大切なものと引き替えに願いを叶えてくれるという『トイレの花子さん』。どうしても叶えたい願いのある寧々は、
旧校舎の女子トイレで花子さんを呼び出す。だがそこに現れたのは、なんと男の子の幽霊だった?!。
その日から女子トイレの花子さん、ではなく七不思議七番「花子くん」の助手となった寧々。
そこに花子くんを追ってきた祓い屋の少年・源光も加わり、3人は学園に潜む怪異たちに立ち向かう?!
-果たして学園に巻き起こる事件を解決することはできるのか?

【『地縛少年花子くん-TheMusical-』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
大阪公演:2021年1月22日(金)〜1月24日(日)
東京公演:2021年1月28日(木)〜1月31日(日)

<会場>
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
東京:東京ドームシティ シアターGロッソ

<公演時間>
未定

<料金>
指定席:(動員100%エリア)9,900円
指定席左右1席空け:(後方エリア、左右1席空け)9,900円
(全席指定・税込、大阪・東京共)
※未就学児入場不可
※営利目的の転売禁止
※公演によって各エリアの座席数が変更する場合がございます。
※感染対策の一環として、プレイガイド等からお客様のお名前及びご連絡先を提供いただく場合がございます。
※公演中止など、主催者がやむを得ないと判断する場合以外の払い戻しはいたしません。
※会場での感染予防対策の詳細は、随時公演公式サイトにてご案内いたしますので、ご確認ください。
※政府または地方自治体の取り決めにより、運営方針が変更となる場合がございます。本公演は、
公益社団法人全国公立文化施設協会及び緊急事態舞台芸術ネットワークが定めるガイドラインに基づき公演を実施致します。

<出演者>
花子くん:小西詠斗
八尋寧々:髙石あかり
源光:谷水力
つかさ:設楽銀河
ミツバ:三原大樹
赤根葵:朝倉ふゆな
ヤコ:佐倉花怜
七峰桜:関根優那
日向夏彦:黒田昊夢

土籠:安里勇哉

『アンサンブル』
蘆川晶祥
船橋拓幹
熊田愛里
朝日奈杏

<STAFF>
原作:あいだいろ「地縛少年花子くん」(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)/「地縛少年花子くん」製作委員会
脚本・作詞:浅井さやか
演出:吉谷光太郎
音楽:tak
音楽監督・歌唱指導:水野里香
振付:MAMORU
アクション監督:奥住英明(T.P.O.Office)
美術:角田知穂
照明:加藤学(ブルーモーメント)
音響:戸田雄樹(エディスグローヴ)
衣装:農本美希(エレメンツ,アッシュ)
特殊小道具:平野雅史・羽鳥健一
ヘアメイク:西村裕司(earch)
演出助手:美波利奈
舞台監督:大友圭一郎・下柳田龍太郎
宣伝美術:長井裕子(YUKOSSdesign)
宣伝写真:石黒淳二
制作:ポリゴンマジック

© あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会
© ミュージカル「地縛少年花子くん」製作委員会

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