彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』が公演中止に
2020年6月8日(月)より埼玉県さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場にて開幕を予定していた彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』が埼玉公演および名古屋公演、大阪公演含む全公演を中止する事が発表されました。
演出家の蜷川幸雄を芸術監督に向かえ1998年1月公演の「ロミオとジュリエット」を皮切りにW・シェイクスピアの全37作品を上演する企画である「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。
2016年に蜷川氏が他界後は、蜷川作品の常連キャストであった俳優の吉田剛太郎が2代目彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督となり全作品上演を目指し上演完遂まであと2作という最中の中止となりました。
『彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督 吉田剛太郎 コメント』
公演中止に際し、彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督を務める吉田剛太郎氏よりコメントが出されています。
「このひと月、 僕達キャスト、 スタッフ、 プロデューサー全てのジョン王メンバーはパドックでゲートがオープンする瞬間を待つ競走馬のようでした。
でも今回ゲートは開きませんでした。
そして幾ステージかをやはり中止せざるを得なかった前公演「ヘンリー八世」の雪辱を大いに果たす意気込みだったのですが、 それも叶いませんでした。
残念です。
残念ではありますが気を取り直して又前を向いて準備をします。
必ず近い将来、 極近い将来「ジョン王」も「ヘンリー八世」も上演しようと思っています。
又、 彩の国さいたま芸術劇場で皆様にお目にかかれる事、 楽しみにしております。
それまでどうぞ皆様も、 呉々もお元気でお過ごし下さい。
彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督 吉田鋼太郎」
【あらすじ】
イングランド王ジョンの下へ、先王リチャード1世の私生児だと名乗る男が現れる。
ジョンの母エリナー皇太后はその私生児フィリップ・ザ・バスタードを
親族と認め従えることを決める。そこへフランス王フィリップ2世からの使者がやってくる。
領地の引渡しと、イングランド王位を正当な王位継承者であるアーサーに譲り、
領地を引き渡すよう、要求しにきたのだ。それを拒んだジョン王は、
私生児を従えてフランスと戦うために挙兵する。戦闘を開始した英仏両軍の互角の勝負の中、
私生児が両軍に戦闘地の市民への攻撃を提案、一転して両軍は協力体制となるが、
今度は市民がイングランド王女とフランス皇太子の結婚を提案、両国の和睦を促す。
賛同した両王のもと、すぐに結婚式が行われるが、今度はそこにローマ法王の大使
パンダルフが現れ、フランス王に対し、キリスト教会と対立するジョン王との関係を絶つか、
ローマ法王の呪いを受けるかの選択を迫る。悩んだ末にフランス王はジョン王と
手を切ることを決意するが、結果としてフランス軍は敗れてしまう。両王の思惑が入り乱れる中、事態は展開し……
【 彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』公演概要】
公式サイトはこちら
<出演者>
私生児フィリップ:小栗旬
ジョン王:横田栄司
皇太后エリナー:中村京蔵
コンスタンス:玉置玲央
皇太子ルイ:白石隼也
ブランシュ:植本純米
間宮啓行
廣田高志
塚本幸男
飯田邦博
二反田雅澄
菊田大輔
水口てつ
鈴木彰紀*
竪山隼太*
堀源起*
阿部丈二
山本直寛
續木淳平*
大西達之介
坂口舜
佐田照/心瑛(Wキャスト)
フランス王:吉田鋼太郎
*さいたまネクストシアター
<STAFF>
作:W.シェイクスピア
演出:吉田鋼太郎 (彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)
制作:(公財)埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会