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東京202​0オリンピック2021年7月23日(金)、東京2020パラリンピック2021年8月24日(火)開幕!

国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)、東京都、日本国政府は2021年に開催される第32回オリンピック大会の新日程に合意しました。
2020年3月30日(月)、東京都内某所にて東京202​0大会の開催日程に関する会見が行われました。

【会見の様子】

会見に登壇したのは、森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長と武藤敏郎公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長。

最初に森会長より、東京2020大会の開催日程決定に関しての説明がされます。

森会長「新型コロナウイルス感染症拡大によりまして、先週の3月24日(火)には東京2020大会の延期を決定致した所です。その後、IOC・組織委・国・東京都の4者で、遅くとも2021年夏までの間の開催時期について、幅広く可能性を様々意見交換をして来た中、本日急遽午後6時からIOCのバッハ会長と電話会談を行いました。私と武藤事務総長、橋本大臣、小池都知事に同席を頂き、大会日程について集中的な協議を行いました。私から以下の3点を申し上げました。

①.遅くとも2021年の夏まで、という事であったが、そもそも日本側から申し上げた、1年程度の延期という事からすれば、2021年の夏という事になるという事。

②.選手の選考・予選・準備等には一定程度の期間を要すること、また夏休み期間にかかった方が、輸送面、ボランティア面、そして国内外のチケットホルダーの皆さまにとっては望ましいと考えられること、更に新型コロナウイルス感染症の状況等を勘案すると1年延期の夏開催が望ましい事。

③.他方、夏は熱さや、台風の可能性が高くなるという点はありますが、これは2020年開催でも同様に想定された事であり、厚さ対策や台風への備えは万全を期すべきであるという事。

以上を経まして、開催時期を従来通りの夏とする事で合意を致しました。
合意しました新しい東京2020大会の開催日程は、オリンピックは2021年7月23日(金)から8月8日(日)になります。パラリンピックは2021年8月24日(火)から9月5日(日)と発表いたしました。この開催日程につきまして、先程、IOCの電話による臨時理事会を開催し、承認を頂いたという事であります。様々な問題や課題が既に浮き彫りになっておりますが、開催日程は今後の準備の要であり、早期の決定は今後の準備を加速させると確信しております。この短期間に決定に向けて大変ご尽力いただいた、都や国の関係者の皆さまには感謝申し上げ、引き続き来年の大会成功に向けて尽力してまいります。」

続いて、質疑応答へ。

本日夕方に行われた理事会の中で大会日程は決まっていないと言っていましたが
理事会終了後、僅か数時間の間に何があったのでしょうか。

森会長「今日の電話会談になるまでの間に先週一週間、僕と武藤事務総長そしてIOC五輪統括部長のクリストフ・デュビさんを中心にチームが出来まして、毎日の様に電話会議で協議をして詰めておりました。その延長で言えば、ある意味で合意点に達したのは今週からだろうと私は思っておりました。先週からの積み上げの延長の成果だという事です。」

競技スケジュールを含め、大会の中身が変わる予定はありますか。

武藤事務総長「競技スケジュールの議論まではまだいっておりません。ただ今回の2021年7月23日(金)というのは、2020年の7月24日(金)と同じ金曜日なんです。曜日というのが競技スケジュールを決める上で非常に大事な要素でありまして、その期間に重要な決勝戦だとかが来る様に競技スケジュールが作られています。そういう意味でそこは守っていますので、セッションスケジュールを大幅に変えるという事は私は無いだろうと想定していますがまだそういう話になっておりません。ただ、我々の方にIOCから言ってこないと断言出来る状況ではないという意味で、最終的な話題にはなっていないという事です。」

東京2020オリンピック聖火リレーについて、現在の計画を尊重するとの話でした。
日程を踏まえると2021年3月25日(木)にスタートという事で間違い無いでしょうか。

東京都内某所に展示されているオリ・パラの聖火リレートーチ

武藤事務総長「聖火リレーについては、聖火ランナーは尊重したいと申し上げていますが、行程日数は121日とすると、来年の3月25日スタートにきっとなるんでしょう。ただ、そういう所まで合意された訳ではありません。今年の状況をこのままスライドして行けば、そういう風に想定されると誰もが思っていると思いますけども、その時の状況によってスタートについて議論が出てくる可能性については有り得るだろうと思っています。」

日程議論の過程で夏の熱さを避けた春開催は出なかったのでしょうか。

2020年1月17日(金)、お台場海浜公園に設置されたオリンピックシンボル

森会長「夏も春も先週行われた議論としてはあった様です。しかし春ですと選手側にとってとてもハードなスケジュールで準備をしたり予選をしたりと色んな行事がありますから、もう少し余裕を選手側に持って頂いた方が良いんじゃないかという意見を我々としては尊重しました。もう一つは夏休み期間にかかった方がボランティアの方を集め易いということもあるでしょうし、チケットの問題もあります。そして何といっても新型コロナウイルス感染症の事も結論が出ている訳ではありません。少しでも長く猶予をみた方が良いと考えますと、夏開催の方がメリットが多いという結論です。」

Q:日程を決断した決め手は?決断の段階でIOCバッハ会長からはどんな話があったのか?

森会長「『こうした話がこういう形で時間を経ずして会話が出来るという事が、IOCと組織委員会とが、色んな意味で成熟した関係にあって、お互いに信頼をしあえる仲になってきた事だと思う。それを自分は喜ばしいと思うし、当然私も日本側もそういう気持ちでいてくれるだろう』とバッハ会長はおっしゃっておられまして、これまで色々と折衝を続けて来た7年間の間、両者は本当に良い関係になってきているとバッハさんは強調しておられました。」

2021年の7月は16日や30日の金曜日が存在するが、23日とした理由はあるのでしょうか。

武藤事務総長「春の案と夏の案をクリストフ・デュビさんと先週来、メリットとデメリットを色々と詰めてまいりました。その中で夏になるとしたら、¥具体的にいつが良いのかという意見交換の中で、6~7月にかけては東京都議会の議員選挙があり、東京開催という事であればこの辺りはどうしても政治日程として重要な要素であり、任期満了日が7月22日なんですね。従いましてそれより前は適切ではないだろうという事であります。30日に一週間遅らすという案も勿論検討いたしましたが、そうしますと8月15日の終戦記念日が競技日程と重なってしまうという事で、我が国にとって社会的な意味のある終戦記念日が大会日程に入るのは避けた方が良いだろうという話がありました。そういった中で23日という日程が決められた訳であります。」

3月19日の聖火引継式にて森会長は「この聖火を必ずや、開会式に灯すとお誓い申し上げます」とメッセージビデオで話されましたが、
新型コロナウイルスを筆頭に様々な障害がある中どう越えていきたいですか。

森会長「この日程を決めるまでは様々な意見がありました。私自身も悩みました。当初、一年では無く、二年伸ばしたらどうか?というご意見もありました。しかし、これまでの議論を踏まえてみますと安倍総理がこの東京オリンピックを開催し成功させる事が今の国際環境の中で大変な事態が起きている、これを突破していく証にしたいと仰っておられました。そういう意味では私も歴史的に大変意味がある事であって2年先では北京の冬季オリンピックもありますし、4年先ではパリのオリンピックもあります。そうした所に重複があってはいけませんし迷惑をかけてもいけない。やはりここは1年延長するという事で、ロナウイルスに対するワクチン等の医療の改革的進歩を期待したいし、そういう意味で全ての心が一つになって来年の東京大会までになんとか解決しようという皆の気持ちが大事だと私は考えました。若干、神頼みみたいな所もありますけどそうした気持ちが必ず通じていくんじゃないかなと思っておりまして決めた以上はこの一連の夏で不退転の決意で臨むしかないという決意を致しました。」

遂に発表された新しい東京2020大会の開催日程。更なる大会の動向に注目が集まります。

【東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会開催日程について】

IOCプレスリリースより引用

2020年3月30日(月)、主要な関係者のリーダー、IOCトーマス・バッハ会長、森喜朗東京2020組織委員会会長、小池百合子東京都知事、橋本聖子オリパラ大臣が新日程で合意しました。

この決定は、以下の3点の主要な考慮に基づき、また、2020年3月17日のIOC理事会(EB)で確立された原則に沿ったもので、これらは、すべての国際競技連盟(IF)とすべての各オリンピック委員会(NOC)によって支持されたものです。

①. 選手とすべての関係者の健康を守り、COVID-19ウイルスの封じ込めを行う。
②. 選手の利益やオリンピック競技の価値を守る。
③. 世界的な国際競技日程

これらの新しい日程により、保健当局と大会に関与するすべての組織に対し、COVID-19パンデミックによって引き起こされる流動的な状況と混乱に対処するため、最大限の時間を与えられます。また、新しい日程は、当初2020年に予定されていた日程(オリンピック:2020年7月24日から8月9日、パラリンピック:2020年8月25日から9月6日)からちょうど1年後であり、この延期が国際競技イベントの日程にもたらす混乱を最小限に抑えることができ、選手やIFの利益にも沿うものです。さらに、この日程は選手選考プロセスを完了させるのに十分な時間を与えるものでもあります。また、2020年に予定されていたものと同じ暑さ対策も実施されます。

2020年3月24日(火)の電話会談で、その時点でWHOが提供した情報に基づき、IOCのトーマス・バッハ会長と日本の安倍晋三総理大臣は、東京2020オリンピック競技大会は遅くとも2021年夏までに完全な形で開催することに合意しました。安倍総理大臣は日本政府が成功した大会を開催する責任を果たす用意があることを改めて表明しました。同時に、IOCのトーマス・バッハ会長は、東京2020オリンピック競技大会の成功に対するIOCの全面的な支援を強調しました。

東京2020オリンピック競技大会において、既に選手に付与された出場資格や出場枠は変更されないことがすでに確認されています。これは、東京2020オリンピック競技大会が、日本との合意に基づき、引き続き第32回オリンピック大会であり続けるという事実によるものです。

<開催日程>
東京2020オリンピック:2021年7月23日(金)~2021年8月8日(日)
東京2020パラリンピック:2021年8月24日(火)〜2021年9月5日(日)

 

【東京202​0大会の開催日程に関する会見概要】

<日時>
2020年3月30日(月)20:44開始

<会場>
東京都内某所

<登壇者>
森喜朗:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長
武藤敏郎:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長
高谷正哲:スポークスパーソン

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