世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

News

『あずみ~戦国編~』間も無く開幕!

小学館発行の漫画雑誌「ビックコミックスぺリオール」に1994年から2008年まで連載された漫画家小山ゆうによる時代漫画「あずみ」。
戦国末期の世を舞台に刺客として育てられた少女あずみが乱世に暗殺者として身を投じていく物語は現在までに累計1000万部以上を売り上げ2003年・2005年には女優の上戸彩主演による映画が公開されました。

そして2020年3月、元欅坂46の女優・今泉佑唯を主演に据え、約4年ぶりの舞台化が実現。
2020年3月14日(土)に公演初日を迎える予定であった『あずみ~戦国編~』でしたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を鑑み初日を3月20日(金・祝)に延期し、3月14日(土)~3月19日(木)の公演が中止される事が決定。

そんな中、公演初日となる筈であった3月14日(土)に東京都渋谷区のBunkamuraシアターコクーンにて公開稽古が行われました。そのオフィシャルレポートが到着しましたので、お伝えします。

【公開稽古オフィシャルレポート】

3月14日(土)に初日を迎える予定だった当日、舞台「あずみ~戦国編~」の公開稽古が行われた。
これはすでに劇場入りし、場当たりなどをすませたキャストの意気込みと熱量を届けるため。

「世間的な判断に従う……ということではなく、キャスト、スタッフ、なによりお客さまのことを考えたときにやはり幕を開けるわけにはいかなかった。これは全員で決めた苦渋の選択です。ですが『演劇』という文化が人生に不要だとは思わない。だから作品の完成度はもちろん、感染防止も万全の体制でお客さまをお迎えしたい。今日、通し稽古を公開することを決めたのは、20日の初日に向けたキャストの意気込みとともに、万全の感染防止対策も見ていただきたかったからです。今、この激動の日々だからこそ胸を張れる作品に仕上がったと思います」


カンパニーを代表し、心情を明かすのは構成・演出を手がけた岡村俊一。
語る通り、受付には観客のために除菌水の噴霧器が用意され、ステージ奥の搬入口は開放したまま。
開演5分前に鳴る1ベルで緞帳が下げられ、ようやく閉じる。さらに劇場の扉も同じく開演直前まで開放。
徹底した換気は一幕と二幕の間の休憩時間も実施するという。それだけの備えをもって、新たな20日の初日へと挑む。

換気のため直前まで舞台奥が開放され、外が丸見えだった、その空間は再び緞帳が上がったときには、すでに戦国の世だった──親の顔も知らない少女・あずみ(今泉佑唯)は師と仰ぐ月斎(山本亨)に無邪気に剣を教わりながら、仲間たちとともに育つ。いつか刺客として数多の者の命を奪う宿命を負うことになるとも知らず。

やがて、あずみは望まぬまま、その苛烈さで周りにいる者たちの人生を焼き尽くし変えていく。
ともに育ち淡い恋心を抱く、うきは(瀬戸利樹)は己の思いに気付き真っ直ぐに、あずみを「生かす」ことを選ぶ。刺客と知らず、その純真無垢な心に惹かれた心優しい太閤秀吉の遺児・豊臣秀頼(神永圭佑)は、あずみへの愛ゆえに幸せな夢を見て、しかし己の責任を知り慟哭する。秀頼の母にして秀吉の側室・淀の方(有森也実)は恐ろしく、けれど凛とした美しさで母としての愛を貫く。そして、心から愉しそうに殺戮を繰り返す禍々しい刺客・美女丸(小松準弥)は人知れず暗躍する。

あずみに暗殺された加藤清正(久保田創)に仕える井上勘兵衛(吉田智則)もまた、己の信じる道を往く。そのすべてを見届ける勘兵衛に仕える忍び・飛猿(味方良介・高橋龍輝Wキャスト)は静かに、あずみの行く先を見守る……殺陣がすごい、心が痛い、想いが切ない、決して平等ではない立場に生まれた者たちが運命にあがき、生き、死んでいく姿が描かれる。戦国、という激動の乱世に振り回される人間の姿に観るものは、きっとなにか大切なものを受け取ることだろう。

【あらすじ】

時に慶長五年、関ヶ原・・・。合戦の傷跡も生々しいこの地に、赤子の泣き声が響き渡っていた。
生きる術を持たぬその子を拾い上げたのは、「枝打ち」という密命を負った小畑月斎。
そして十年後、月斎の育て上げたあずみ、うきはは、仲間と共に豊臣恩顧の大名を次々と暗殺してゆく。

加藤清正の重臣井上勘兵衛、またその忍びの頭・飛猿はいち早く味方の大名を狙う刺客の存在に気が付く。
大坂城では、味方の大名を次々に暗殺され淀の方が怒り狂っていた。
これから家康と天下をかけて戦おうというこの時に、総大将たる豊臣秀頼は、戦いにまったく興味を示そうとしない。
天下を再び手中に収めるには、なんとしてもあずみを討ち取らなくてはならない。

刺客には刺客を・・・。あずみを斬るために勘兵衛は、
人を斬ることだけが生き甲斐という一人の手練れ最上美女丸を呼び寄せる。

なぜ、オレは人を斬らなければいけないのか・・・。
初めて感じた、人を斬るということへの恐怖。
己に課せられた過酷な運命に翻弄されながらも、次々と人を斬っていくあずみ。
数々の出会いと死別・・・。そしてついに始まる戦。そのとき、あずみの選んだ道は・・・?
あずみが己の使命の果てに見いだしたものとは・・・?

 

【『あずみ~戦国編~』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2020年3月20日(金・祝)~3月29日(日)
※3月14日(土)~3月19日(木)は公演中止
大阪公演:2020年4月4日(土)・5日(日)

<会場>
東京:Bunkamuraシアターコクーン
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

<公演時間>
約2時間20分(15分間の途中休憩を含む)
※多少前後する場合有り。

<料金>
東京:
S席10,500円 A席8,500円
コクーンシート5,500円
※コクーンシートは特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上ご購入ください。

大阪 : 全席指定10,500円(税込)

U-25チケット : 6,000円(税込)
※U-25チケットはご観劇日当日25歳以下の方が対象のチケットです。ご観劇日当日
開演45分前より「劇場内引換所」にてチケットと年齢が確認できる身分証をご提示の上、座席券とお引換 ください。
※取扱プレイガイド 東京公演:ローソンチケット大阪公演:チケットぴあ、ローソンチケット、e+(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
あずみ:今泉佑唯

うきは:瀬戸利樹

飛猿:味方良介/高橋龍輝(Wキャスト)
豊臣秀頼:神永圭佑
美女丸:小松準弥

吉田智則:井上勘兵衛

加藤清正:久保田創
河合健太郎
富岡晃一郎(友情出演)
松本有樹純
濱田和馬
久道成光(劇団4ドル50セント)
桑畑亨成(イケ家!)
江浦優大
河本祐貴
藤栄史哉
宮川康裕
大岩剣也
尾形歩南

月斎:山本亨

淀の方:有森也実

<STAFF>
原作:小山ゆう(「あずみ」小学館刊)
構成・演出:岡村俊一
潤色:渡辺和徳
音響:山本能久
照明:熊岡右恭
映像:ムーチョ村松
特効:南義明
殺陣:清家利一
演出助手:松本有樹純
舞台監督:中島武
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:神ノ川智早
制作:與儀早由
協力:小学館
企画制作:アール・ユー・ピー
主催:エイベックス・AY・ファクトリー/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)

©R・U・P CO.,LTD. All rights reserved

 - Stage