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東京2020大会モットー『United by Emotion』発表!

東京2020組織委員会は、東京2020 大会モットーを発表しましたのでお知らせします。
2020年2月17日(月)、東京都内某所にて発表会が行われました。

【当日の様子】

最初に古宮正章東京2020組織委員会副事務総長より、モットーの定義と役割の説明が。
古宮副事務総長「大会モットーとは、大会が掲げるビジョンを研ぎ澄まさせた3~5の言葉の英語メッセージで、東京2020大会における様々なコンセプトやメッセージの集大成です。近年の大会においてはデジタルメディア、シティドレッシング等で大会モットーが掲出されるという使い方がなされています。東京2020大会では、今日ご出席の3名の他、合計7人に大会モットー選定をお願い致しまして、様々な有識者と共に白熱した議論を交え選定をしてまいりました。東京2020大会が世界に伝えたいメッセージとして自負しております。」

続いて、武藤敏郎東京2020組織委員会事務総長より大会モットーの披露。
武藤事務総長「オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典でございますが、スポーツを超えた価値があると私どもは考えております。2020年というこの時代、東京という世界の中で有数の大都市で開かれる大会、これらを全て凝縮して大会モットーとしました。それは『United by Emotion』です。

「感動で私達は一つになる(※)」「多様な人々が互いにEmotionを共有して一つになる」
東京2020大会をそんな大会にしたいという思いを込めています。東京2020大会は準備期間、開催期間を通じてこのモットーを掲げ、大会の成功へ向けて邁進致します。短い3文字の英文ですが、そこに託したこの大会への思いに日本だけで無く、世界の多くの人々が関心を寄せて頂ける事を願っております。」

※「感動で、私たちは一つになる。」は参考和訳です。大会モットーはあくまでも英語のみの表記であり、東京2020組織委員会が参考和訳を対外的に使用することはありません。

続いて場内モニターに東京2020大会モットーを分かり易く発信する為に制作されたステートメントムービーが流れます。

「United by Emotion」を世界へ発信するシンボルとして、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手を起用。
映像では、大会モットーに込められた思いを、ステートメントとして大坂選手が読み上げます。

そして、東京2020大会モットー選定委員会の委員3名からのコメントが。
MCよりいくつかの質問が選定委員に出されます。

最初は競泳男子のオリンピアンで多数のメダルを獲得した松田丈志さん。

今回のモットーには「Emotion」という言葉が使われていますが
4度の五輪出場を果たした自身にとって大会時の「Emotion」とはなんでしょうか。

松田委員「良いモットーが出来たなと私自身、思っているんですが、4回、五輪に出させて頂いて、やはりオリパラの一番の主役はアスリートだという風に思います。そのアスリートは自分自身のパフォーマンスや結果に喜びもあれば悲しみも有って、悔しさも有る。そういうものを僕自身、その両方をオリンピックを通して味わって来たと思っています。そして会場に来てくれている観客の皆さんにそのアスリートの感情が伝わって、そしてそれをテレビで見ている人にも伝わって一つに繋げていく、そういうものをこのモットーで表現出来たんじゃないかと思っています。」

このモットーを通じて東京2020大会に期待したい事はありますか。

松田委員「僕自身は出場するアスリートが自分が目指すパフォーマンスに届いて欲しいという思いが一番強いんですけども、繰り返しになりますが、それを支える我々、見る人達、そういう方々にアスリートの感情が伝わって世界中でその思いを共有出来たら素晴らしい大会になるんじゃないかなと思っています。」

続いて株式会社小西美術工藝社代表取締役社長のデービッド・アトキンソンさん。

このモットーは、海外から来る観戦客にはどの様に受け取られると考えますか。

デービッド委員「英語で3つの言葉だけで東京2020大会の何が言いたいのかという事を3つの言葉だけに凝縮して海外に伝えるという事は、大変な事だと思いますけれども、非常に分かり易くて同時に日本の文化の象徴的な「共生社会」という所を上手く伝える事が出来るかなという風に思います。「共生社会」は日本文化の象徴的な所であり、非常に貴重な価値観なんですけども、それは海外に今最も求められてる価値観であり、それが一つのモットーになるという事はとても嬉しい事だと思います。」

このモットーを通じて東京2020大会に期待したい事はありますか。

デービッド委員「諸外国から色々な人が訪れて、いろいろな部分が違っていてもその場で互いに価値観や感情を認め合って、それを共有する事によって、一つになって楽しんでもらうという事が非常に大事な事でありまして、その非常に日本的な考え方に触れて頂きたいという気持ちがあるのと同時に、やはり東京に来て頂いて感動し楽しんで頂き、とても良かったよという、日本と海外との交流が深まっていけば良いなという風に思います。」

続いて女優の草刈民代さん。

2020年以降、日本がどの様な社会になる事を期待するか?

草刈委員「「United by Emotion」という言葉からは、私は「心を一つに」という様なイメージでこのモットーを選定しました。これは和の心ではないですけど、日本人が思う、心を一つに合わせてやっていこうという事と同じ様なイメージが持てて、日本のオリンピックの大会のモットーとしては本当に相応しいものだなと思っています。それが未来に繋がるという意味では日本もそういう文化であっても時代が違ってくれば、日本人のコミュニケーションの文化というか、本来の所にあったはずの物とかというのは、随分、時代と共に失われていると思うんですけども、こういう大会をキッカケに、また新たに子供から、若い人から今の日本人に合った本来の心というものを見出せたら良いんじゃないかな?という風に思います。」

このモットーを通じて東京2020大会に期待したい事はなんでしょうか。

草刈委員「ステートメントムービーを見て、今から心が躍るというか本当にワクワクする様な映像だったと思うんですけども、やはりこれだけの事が日本で行われるという事で、色んな人達が大会を見にいらっしゃると思うので、そういう人達との接点は当然、街の中でもあると思うんですね。そういう所でやはりいつもとは違う体験が出来ると思うので、そういうつもりで見ている私達も大会を楽しんで、その中で自分達の何か新たな心を満たせると、それが未来に繋がっていく事になるんじゃないかなという事を期待します。」

ついに披露された大会モットー。世界中の注目が東京へ注がれる今年、『United by Emotion』のメッセージが東京2020の思いを表します。

【東京2020大会モットー『United by Emotion』】

東京2020大会が世界へ発信するモットーができました。このモットーは、東京2020大会の姿勢です。
これまで世界の人々に提供してきたオリンピック・パラリンピックの本質的な価値を継承しながらも、2020年という時代性と、東京という都市性を紐解き、今だからこそ世界に対して発信することのできるメッセージです。
この大会には、世界200を超える国と地域から選手が集まり、メディアも来る、観客も来る。
会わなくとも済む時代に、まだ会ったことのない人との出会いが生まれます。
国籍や民族、人種、性別、文化、宗教、障がいの有無など、多様な人々と時間と場所を共有します。
そして、スポーツを通して、大勢の人々が様々な感情や感動を体験します。
共感できると嬉しいし、異なる感情であっても理解できるのだという貴重な体験。
まさにスポーツの力といえます。人は、感情や感動で繋がって初めて、壁の向こうを想像し、
互いを認め合うことができます。集まった人間がエモーションで繋がること。
それが、「United by Emotion」というモットーに託したことでした。
世界中から東京に人々が集い、大会の感動を分かち合う瞬間がもうすぐやってきます。
東京2020組織委員会は、準備期間、開催期間を通じて、このモットーを掲げて
大会の成功に向けて進みます。大会モットーが東京や会場自治体の街を、競技会場を、
そして人々の心を彩る時を楽しみにしていてください。

『東京2020大会モットー ステートメント』
<日本語>
「会わなくとも会話ができる時代に、
東京に、世界から人が集まる。

世界は、これほどまでに国も人種も文化も世代も、
多種多様な人間でできているのか、と戸惑うかもしれない。

しかし、その異なる私たちは、
アスリートの肉体や勇気や挑戦を共に目撃し、
心震わせ、笑い、泣き、拳をあげるだろう。

そう、人と人は明らかに異なり、
しかし間違いなく同じなのだ。

私たちが共に抱く感情が、壁の向こう側を想像する力になり、
互いを区別するものを超えてゆく力になる。

人は、時間と場所を共有することで
共に生きる意味を見つけるのだ。

人間は人間がいる光景から
未来への大事なことを知る。

United by Emotion
Tokyo 2020」

<英語>
「In this age where we so often connect without ever actually meeting,
we will gather in Tokyo from all over the world.

So many nationalities. So many ethnicities.
People of every shape and size and gender.
Young and old come together in a community of astounding diversity.

Together we’ll witness the athletes—
Their physicality, their competitive spirit, their courage.
We’ll root them on, together.

And we will be moved, laughing and crying together.

We are each different, and all so much the same.

And in these moments we experience and these emotions we share,
we change what we can imagine together.
We find what we need to go beyond what separates us.

Coming together now, we learn how to live together tomorrow.

United by Emotion
Tokyo 2020」

『装飾イメージ』

東京2020大会モットーは今後、競技会場装飾、都市装飾、デジタルメディア、公式ライセンス商品等で使われ、多くの人々の目に触れることになります。

【東京スカイツリー®でのレーザーマッピング&特別ライティングについて】

東京2020大会モットーの発表を記念して、2020年2月17 日(月)に東京スカイツリーでの
レーザーマッピングおよび特別ライティングを行います。また、2月18 日(火)~3月25 日(水)
の期間はレーザーマッピングを実施します。

<開催期間>
2020年2月17日(月)~3月25日(水)※2月17日は特別ライティングも実施。
時間:日没後~24:00(予定)※東京スカイツリーで別イベントがある時などは除く。

<概要>
レーザーマッピングにより東京2020 大会モットーを天望デッキに表示します。
また、2月17日の発表日には、青・黄・黒(深紫)・緑・赤のオリンピックシンボルカラーと、
赤・青・緑のパラリンピックシンボルカラーを60分ごとに変えて特別ライティングを行います。

 

【東京2020大会モットー発表会概要】

<日時>
2020年2月17日(月)14:00開始

<会場>
東京都内某所

<出席者>
草刈民代:女優・東京2020大会選定委員会委員
デービッド・アトキンソン:企業経営者・東京2020大会モットー選定委員会委員
松田丈志:オリンピアン/競泳・北京2008大会、ロンドン2012大会男子200mバタフライ銅メダル
ロンドン2012大会男子400mメドレーリレー銀メダル、リオ2016大会男子800mフリーリレー銅メダル
東京2020大会モットー選定委員会委員
武藤敏郎:東京2020組織委員会事務総長
古宮正章:東京2020組織委員会副事務総長
高谷正哲:東京2020組織委員会スポークスパーソン

©Tokyo 2020

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