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東京2020オリンピック聖火リレーリハーサル開催!

東京2020組織委員会は、東京2020オリンピック聖火リレーのリハーサルを2020年2月15日(土)に東京都羽村市、国分寺市、八王子市にて開催しました。
当日の様子をお伝えします。

【リハーサル当日の様子】

『東京都羽村市』

最初は2020年7月13日(月)に開催予定の東京都羽村市のコースからリハーサルが開始。
聖火リレー本番においても同市内のスタート地点、そして出発式の会場となる羽村市スポーツセンターには朝から多くの周辺住民の人達や報道陣が。更には全国自治体の聖火リレー実行委員会関係者と各県警察の視察団約500名が来場し、本番さながらの雰囲気が流れます。

10:15から出発式が開始。ステージ上にはこの日が初公開となる聖火皿が据え付けられました。
そして時刻は10:30。羽村市内のリハーサル区間のゴールである緑ヶ丘五丁目へ向けて聖火ランナー(ダミー)がスタート。トーチに火をつけないという以外は、ほぼ本番の聖火リレーと同様の手順が踏まれ、様々なテストが行われています。

羽村市内のリハーサルでは、4人の聖火ランナー(1人を除きダミー)が一人あたり約200mを走行。
羽村市内では実際に全国を駆ける聖火リレーの本体隊列「親の火」ルートの走行パターンとなり、総勢約30台(警察・消防車両等含む)、全長約800mという長大な聖火リレーの一団が駆け抜けていきます。

車列の途中には東京2020聖火リレープレゼンティングパートナー4社が先導広報車、及びコンボイ車両(装飾トラック)を走行させ、応援グッズやサンプル品の配布、そして様々なダンスや音楽で沿道を盛り上げます。勿論、大会関係者車両の後ろにはユニフォームを着たミライトワのデコレーションが。

そして車列の後半に一際大きな一団に囲まれ、いよいよ現るのが聖火リレーの主役の聖火ランナー。
この日、事前告知がなされないサプライズという形で、第3スロット(リレー走行区間)を走行したのは、東京2020聖火リレー公式アンバサダーである女優の石原さとみさん。

他の聖火リレーランナー(ダミー)と同じく、ユニフォームを着用し、トーチを片手に約200mの走行区間を沿道からの大声援に後押しされながら駆け抜けます。
本番では2020年5月8日(金)に長崎県内にて聖火ランナーを務める予定の石原さん。

プレスエリアのある羽村市役所前では第4スロットの聖火ランナーとハイタッチやトーチキスポーズも多数披露。沿道の歓声に応えていました。

『東京都国分寺市』

続いて14:15から行われた2つ目の聖火リレーリハーサルの開催地が東京都国分寺市。

2020年7月14日(火)に予定されている国分寺市内での聖火リレーですが、リハーサルで走行するのは、「ハケ」と呼ばれる国分寺崖線の湧水を集めて流れる清流沿い約350メートルの遊歩道である「お鷹の道」。

約30台の車両による聖火リレー本体隊列「親の火」に対し車列が普通車両サイズしか通過出来ない場所、また車両を使用せずランナーのみによる走行や特殊な手段による走行方法を取る場所で行われる「子供の火」ルートのリハーサルとして実施。本区間は親の火から分けられ、ランタンに入れられた聖火がトーチに移され、2名の聖火ランナー(ダミー)が車両を伴わず約400mを駆け抜けました。

『東京都八王子市』

そして最後のリハーサル地となる3箇所目は東京都八王子市。
2020年7月13日(月)の最終走行区間であり、当日のセレブレーション会場である富士森公園を含む、7区間、約1.4kmを16人の聖火ランナー(一人を除きダミー)が陽が落ちた八王子市内を疾走。そして夜用にライトアップがなされたプレゼンティングパートナーの各車両が派手に沿道を盛り上げています。

そしてゴールの富士森公園が視界に入ってくる第6スロットに登場したのは、石原さんと同じく東京2020聖火リレー公式アンバサダーであり射撃の2004アテネ大会・2008北京大会・2012ロンドン大会のパラリンピアンの田口亜希さん。

2020年4月15日(金)には自身の出身地である大阪府大阪市内での走行を予定している田口さん。
第5スロットのランナーより聖火を受け取りハイタッチをすると、この日が初公開となる車いす用のトーチ装着アタッチメントにトーチを据え沿道両脇の住宅からの声援を受けながら出発。

そして最終聖火ランナーが富士森公園に到着するとステージ上ではセレブレーションが行われ、3市・13区間に跨りほぼ半日に渡った東京2020オリンピック聖火リレーリハーサルは終了しました。

【東京2020聖火リレー公式アンバサダー囲み取材の様子】

羽村市役所、およびセレブレーションステージ終了後に行われた東京2020聖火リレー公式アンバサダーの二人の囲み取材の模様をお伝えします。

『石原さとみさん』

リハーサルを走り終えての感想はいかがでしたか。

石原さん「私が走るスタートポイントの場所まで車で移動させて頂いて、他のスロットのランナーの皆さんとお話しさせて頂いたんですが聖火リレーの車両や沿道の皆さんを窓から見ていたら緊張してしまって。スポンサー各社の皆さんのパフォーマンスや音楽だったりが本当に目で見て、耳で聞いて楽しくて、緊張はしているんですけど凄くワクワクしていて。実際に走るとなったらあっという間でした。今回は道路幅が広い所を走らせて頂いたんですけど、沿道の皆さんが遠くの方からも手を振って下さったのが凄く嬉しくて、笑顔で走っていたら気持ちが高揚してどんどんと速く走ってしまって、「もうちょっとゆっくりお願いします!」「速いです!」と注意をして頂いて。足を踏みしめるこの一歩を感じながら走れたら、もしかしたら気持ちも高揚感と共に多分、もう少しゆっくりと走れたのかなと思うので、凄く走って良かったです。」

トーチの重みは感じましたか。

石原さん「ずっと片手で止めて保持していると多少は重く感じると思うんです。ですが、聖火リレーのルート上に行くと雰囲気もあって、私は正直重さを感じなかったです。今回はリハーサルで火が点いていない状態で火が点くともう少し重くなると思うんですけど片手で持って走っていても自分の中では安定していましたね。それよりも沿道の皆さんに応えている時間が楽しくて、あっという間でした。」

5月8日に長崎でも走られますが、意気込みなどをお願いします。

石原さん「長崎の原爆の被爆者である本多シズ子さんという方との出会いで自分の人生の目的観という物を定める事が出来て。ほんの少しで良いんですけど、会った瞬間にほんの少しでも心を明るく励ませる人になりたいというのを本多さんと再会して人生の目的にしようと定めたので、正直自分の中では、長崎を走るというのは緊張する部分もあるんですけど、パラリンピックの閉会式の日が9月6日(日)で、長崎に原爆が落とされた日なので、個人的にですけど、そこには縁をしっかりと感じて反戦や核廃絶だったりを願い、一歩一歩大切に聖火を繋げていけたら良いなと思います。」

本番を走る約1万人のランナーへ、
走るポイントとどうやったら楽しめるかのアドバイスはありますか。

石原さん「先日、内堀雅雄福島県知事と対談させて頂いた時に内堀さんが「兎に角、緊張すると思うけど、笑顔で楽しんで貰いたい」と仰っていた通り、ランナー車でスタート地点に行くその時間も本当に緊張とワクワクが入り混じって体が固まりそうになるんです。でも引きつっている笑顔でも良いので笑顔を作ってからランナー車から降りると本当に皆さんが笑いかけて下さったり、写真を撮って下さったりするのが、本当の笑顔に変わると思うので、色んな事を考えてしまうとは思うんですけど、先ずは笑顔で楽しむ事、一歩一歩、足で地面を感じてみる事だったり、その景色を見てみるというのが大切だと思いましたね。あと、足どりが本当に早くなってしまい、体感時間が本当にあっという間だったので、その歩幅だけを抑えてもらえたら。その200mは今後、誇りになる尊い時間だと思うので、踏みしめて貰いたいと思いますね。」

最後に沿道から聖火リレーを観る人達へのメッセージをお願いします。

石原さん「沿道の皆さんから凄くパワーを頂きました。4社のスポンサーの人達が沿道にいる皆さんにグッズやお土産を沢山配っていました。その頂いたグッズで楽しそうに皆さんが応援して頂いているのを見て、これが本番だったら121日間、全国で行われるんだと思うと凄くワクワクします。皆さんが住んでいる近くで行われるので、勇気を出して参加して頂けたら、沢山の物や記憶、思い出が手に入ると思うので、是非皆さん、外に出て楽しんで頂けたらなと思います。」

『田口亜希さん』

リハーサルを走り終えての感想はいかがでしたか。

田口さん「先ずは、あっという間だったなと思いました。でも沿道の方々が頑張って!とか、手を振って下さって楽しそうにしてらっしゃるのを見てこっちも凄くワクワクしますし、トーチはずっと人の心を繋いでいく物なのかなと私は思っているんですけども、勿論、私達のトーチの火も渡されていく物なんですけど、沿道の方達の心もそこに篭って最後の国立競技場に届くのかなというのを改めて感じました。今日は残念ながら火は点いていなんですけども、暗い中でも火は綺麗に映りますし、日中は太陽の光でトーチが綺麗だなと思って、火を点けたくなりました。」

沿道の地元の人達の歓声はどう聞こえましたか。

田口さん「やっぱり頑張ろうというのがありますし、私の名前を知って下さっている方が「田口さ~ん!」と言って下さっていたので、これが本番の時に聖火リレーを初めて走られるであろう、殆どのランナーの皆さんは不安になったりもされると思うんですけども、沿道から声を掛けられると、テンションも上がって頑張れるし、選手だった私は頑張れるんですよね。皆さんの応援の力は改めて凄いんだなという事を改めて感じる事が出来ましたし、聖火リレーはランナーだけでは無く、いろんな人達が関われるので、それを改めて皆さんに感じて頂いて、楽しんでオリンピックの聖火を繋いでいって頂けたらと思いました。」

今リハーサル中唯一の車いすランナーでしたが、
アクセシビリティの観点からはいかがでしたか。

田口さん「用意してもらったランナー車には車いすごと乗る事が出来ますし、車内には全部で4台車いすが乗れる様になっていました。「多様性と調和」というオリパラのコンセプトの一つです。勿論、聖火リレーでも障がいの有る無しに関わらず参加して頂けるという事をお伝えしています。どの位の車いすユーザーランナーの方がいらっしゃるのかは分かりませんが、そういう方にもご不便無く走って頂けるかと思いますね。そして今日、この車いす用のトーチアタッチメントが初デビューなんです。車いすユーザーはどうしても片手にトーチを持つと車輪を漕げないですよね。さらに凄く簡単にトーチの取り外しが出来てスタイリッシュでカッコいいんです。車椅子にベルトで巻いたりするのかな?と思っていたら、トーチの窪みに合わせてスポッと入る様に考えられてて、さすが日本の技術だなと思います。しっかりとした作りですし、色んな部分が稼動するので身長体形に合わせてトーチが顔や身体に当たらない様、セッティング出来る様になっています。」

最後に、今リハーサルを視察した国際オリンピック委員会(IOC)のアドバイザーからコメントが。
「今日は非常に行き届いたイベントでした。沿道の人達、メディアの関心、この興奮はとても高いものです。この情熱が今日のリハーサルでさえとても高く、本番はオリンピック史上最も熱気のあるリレーになるでしょう。多くの関係者や運営チーム、全ての方が本番を迎える準備が出来ています。」

様々な課題と盛り上がりを残して幕を閉じた聖火リレーリハーサル。
約40日後、福島県のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジより121日間におよぶ東京2020オリンピック聖火リレーが始まります。

【東京2020オリンピック聖火リレーリハーサル開催概要】

<日時>
2020年2月15日(土)10:15~19:17

<開催地・走行場所・ランナースタート時間>
東京都羽村市:羽村市スポーツセンター~緑ヶ丘5丁目◆10:30スタート
東京都国分寺市:武蔵國 国分寺 石碑前~お鷹の道 真姿の池湧水群(真姿弁財天)◆14:45スタート
東京都八王子市:子安町三丁目交差点~富士森公園駐車場◆18:39スタート

<走行聖火ランナー>
計22名
◆健常者ランナー21名:車いすランナー1名(内20名はダミーランナー、その内10名はグループランナー)

<走行距離>
3市合計で約2.3km

<当該関係者数>
約1000人

<実施体制>
主催:東京2020組織委員会
共催:東京都聖火リレー実行委員会

©Tokyo 2020

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