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東京2020オリンピック聖火リレー聖火引継式東京2020文化パート リハーサル開催!

東京2020組織委員会は、ギリシャ・アテネ市内のパナシナイコスタジアムで行われる東京2020オリンピック聖火引継式の開催国側の文化パートのリハーサルを2020年1月26日(日)千葉県千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場ホール5にて実施しました。その様子をお伝えします。

【リハーサルの様子】

幕張メッセの国際展示場ホール5には、ダンススクール「EXPG」の国内12校よりオーディションで選ばれた約140名の子供達が集まり、リハーサルの開始を待っています。

報道陣のプレスエリアの対面に位置する場所には来賓席が設けられ、東京2020オリンピック聖火引継式東京2020文化パート監督のEXILE HIROさん、森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長、その隣には聖火リレー検討委員会委員で東京2020組織委員会参与の加賀見俊夫株式会社オリエンタルランド代表取締役会長 兼 CEOの姿が。

定刻になると曲が流れ出し、子供達の「Light!Smile!Hope Lights Our Way!」の掛け声と共に全3部からなる東京2020文化パートがスタート。

報道陣に公開された第一部は神話をオマージュしたもので、アメノウズメが踊りを踊って天照大神を岩戸隠れから引き出し世界に光を取り戻すという日本神話と、全知全能の神のゼウスから火を盗み人間に分け与えた神プロメテウスのギリシャ神話とがリンクするという所から、日本とギリシャの神話を融合したオリジナルのストーリーが展開されます。

子供達の白一色の衣装が太陽の光を受けて、炎や光の色へと変わっていく所を早替えで表現。
日本各地の花をテーマにしたお祭りで見られる花万灯をアレンジした神輿が両サイドを固め、大人数の群舞、番笠や旗を使用した大きな動きのパフォーマンスが行われます。

あっという間に冒頭3分間が経過し、報道公開は終了となりました。

気になる第2部は日本各地の様々な祭りと現代のストリートダンスやフラッグパフォーマンスを取り入れた表現のパート、そして最後の第3部は第1部と第2部をミックスし子供達の元気さが溢れる未来に向かって希望感溢れるパートとなるとの事です。

【囲み取材の様子】

報道陣がホール5より退出した後、関係者向けに東京2020文化パートの全編が披露されパフォーマンスを観終えたばかりの森会長とHIROさんが登壇しての囲み取材が行われました。

パフォーマンスを初めて観た感想はいかがでしょうか。

森会長「ホッとしました。子供達は全国から集まっておられるし、一度に揃って練習をするのは今日で4回目との事で、どの程度上手くなっているかなと拝見しました。パナシナイコスタジアムのフィールドはこのホール5の倍以上の大きさがあるので、今日は半分程の大きさの中でのパフォーマンスをHIROさんの下で、ダンススクールから公募された生徒さん達が一所懸命踊っていて、素晴らしかった。HIROさんにお礼を申し上げます。子供達に言ったんだけど、「貴方達がギリシャでゼウスの神様の前でパフォーマンスをして、神様から聖火を貰って、その聖火を日本に持って来て、そこから世界中に平和の火として届けられるという非常に大事な事を皆さんがやりますから、しっかり頑張りましょう」としっかりお願いします。と言って参りました。」

今回どんなイメージとテーマを持って演出をされましたか。

HIROさん「僕が演出というより、僕のチーム全員で考えさせて貰ったんですけど、「日本の伝統芸能と現代の子供達のパワーの融合」という感じで、全3部に分かれているんですけど、世界観を変えて子供達の元気の良いパフォーマンスを中心に表現しています。報道陣の皆さんが御覧になった冒頭部分は、これから始まる「火を灯す」という部分を表現しているんですけど、結構、続きが観たくなりましたよね・・・?テンポ良く10分間の中にも色々な表現を込めているので、楽しんで貰えるのかなと思います。後は本番は限られた場所でどうやって100%パフォーマンスを出すかという事なので。でも子供達は凄く元気でエネルギーがあるので。僕も今回が本番同様の衣装を着ているのを見るのは初めてで、凄く良いエネルギーを貰ったので本番が楽しみです。」

2ヵ月後聖火リレーがスタートするが、改めて今の思いをお願いします。

森会長「子供達と話していたんだけど、3月の26日から聖火リレーが始まったら実際はオリンピックが始まったのと同義で、日本中でリレーをやって、日本中がオリンピックで盛り上がって来る時ですから、まあ実際にギリシャに行く所から”オリンピックが始まった”位の気持ちで行って来て貰わないとね。」

数々のライブパフォーマンスを手掛けて来たかと思うが、
今回の文化パートの監督として苦労した点はありましたか。

HIROさん「今回、僕だけが演出という訳では無く、僕の周りにいるチームの総合力で作らせて貰ったんですけど本当に光栄な事だったので。大きな会場でパフォーマンスをするモノを作る事は凄い得意な方なんですけど、神聖な物であり、光栄な事なので、そこを凄く意識しましたし、自分達が背伸びをする訳では無いんですけど、しっかり日本代表として恥かしくないようなそういう物を作りたいなという所で作らせて貰ったんですけど、今日観て自分も安心しましたし、これからどんどんとブラッシュアップされるので、凄く楽しみになりましたし、何度も言っているんですが、改めて子供達の持つパワーというか、凄く実力のある子も居ますし、元気のあるエネルギーを感じる事が出来たので、未来に繋がるような、そんな目指している通りのパフォーマンスになっているんじゃないかなと思います。」

パナシナイコスタジアムならではの演出の難しさ等はありますか。

HIROさん「昨年10月に視察に行かせて貰ったんですけど、一番感じたのは風とか、熱さとか。3月はそこまで熱くないとの事なんですが、やっぱり野外で照明が全く使えない状況なので照明を使わない昼に映える様なパフォーマンスにしています。やはり雨風等の天候が一番気になるなというのと、会場で見られる方は全体を楽しめると思うんですけど、日本や世界中にどうやって伝えられるかというと、カメラのカット割だったりするので、カメラの設置位置やカメラのカット割を凄く拘って今から準備しています。」

いつ頃から準備がスタートして、普段子供達はどんな練習をしているのでしょうか。

HIROさん「普段は僕等、全国のEXPGのスクール12校から選ばれた子供達が今回参加しているんですけど、東京に集まって、それを各地へ持ち帰ってみっちり練習して、また集まってを繰り返して今日がその4回目で完成形へと近づいたという流れがあります。準備は前々から森会長の方からお話を伺っていたので、そこで組織委員会の方と相談しながら、「こういうストーリーにしたい」というのを決めていったんですけど、10月のギリシャ視察を終えてそこでイメージが固まったので、組織委と森会長に相談してこういう形でいきたいと。で、OKを頂いたのでそれから子供達を選抜していったのが11月で、それ以降から東京に集まって各地に持ち帰ってを11月以降から繰り返して今に至ります。普段から凄く練習をしている子達なので、そういう意味では”作りやすい環境”だったのでそこは助かっています。教える先生も普段から教えている先生なので、今までの経験と流れがあったので、この短期間で出来ているかなと自分では思います。」

何時に無く身振り手振りで力説をする森会長

森会長「ギリシャという国は物凄く歴史的な文化を大事にする所で、文化プログラムを大事にしているんですよ。今度の東京もオリンピックとパラリンピックの間、色んな所で文化プログラムを行いますよね。ギリシャ国民は物凄く眼が慣れています。4年毎のオリンピックでその国がどういう事をするのかというのを良く見ています。ギリシャの野外劇場は石造りが多いですよね?劇中で石の上に倒れるシーンでも本格的に倒れるんですよ。皆、練習の時にプロテクターをする程迫力ある事をやりますから、そういう意味では誤魔化しが出来ない、そういう国なんですね。なので、子供達も本当に真剣にやらなければいけいないと思うので、ここは”HIRO校長先生の指導次第”だと思いますが、私が観た限りはきっとギリシャの皆さんも喜んでくれるんだろうなと、そしてゼウスの神様も喜んで下さるだろうなとそう思いました。」

3部作との事ですが、改めてそれぞれの部のテーマやコンセプトをお願いします。

HIROさん「第一部が『不屈の精神』、第二部が『創造と核心』、第三部が『未来への希望』です。これは表立って打ち出している訳では無いんですが、そういうストーリーを作って自分達で演目を作っていくので。お祭りに出て来る様な装飾された道具も出てくるんですが、日本全国のお祭りをアレンジさせて貰ってそれを上手く今のストリートダンスとミックスして表現しているという感じです。なので、子供達がパフォーマンスをするので、一部・二部・三部というタイトルが付いてはいるんですけど、それを前面に打ち出すというよりは融合させて笑顔と楽しさとパワーが漲るパフォーマンスに変えて表現出来たらなという思いで作っています。」

ギリシャの人々と世界が注目する聖火引継式の東京2020文化パート、本番まで後1ヶ月半です。

 

【東京2020オリンピック聖火リレー聖火引継式東京2020文化パート リハーサル概要】

<日時>
2020年1月26日(日)14:00開始

<会場>
幕張メッセ 国際展示場ホール5

<出席者>
森喜朗:東京2020組織委員会会長
EXILE HIRO:聖火引継式東京2020文化パート監督
パフォーマーの子供約140人(小学生20人:中学生100人:高校生20人)

©Tokyo2020

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