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「東京2020公式アートポスター展」いよいよ開幕!

 

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団と共催で、2020年1月7日(火)から2月16日(日)まで、東京都現代美術館において「東京2020公式アートポスター展」を開催します。

一般公開に先立ち、東京2020大会開幕200日前となる2020年1月6日(月)に、東京都江東区の東京都現代美術館にて報道向け内覧会とオープニングセレモニーが開催されました。

【セレモニーの様子】

2019年7月に公式アートポスターのアーティスト発表が行われてから約5ヶ月、日本を代表する各界のアーティスト達のポスターの初公開の場となる東京都現代美術館。
19:30より、館内地下2階の講堂にてオープニングセレモニーが行われました。
最初に東京都代表として小池百合子東京都知事からの挨拶。

小池都知事「皆様、明けましておめでとうございます。明けましたら2020年でございます。そして尚且つ今日は仕事始めの日であり、さらに東京2020大会の開幕まで200日前となりました。あっという間の後200日、このあとは、益々加速度的に私達は準備を進めなければなりません。その準備の中には機運醸成という2020年の新しい年に入って更に力を入れなければならない、そのフェーズに差し掛かったところでございます。このポスター展が一つの機運醸成に繋がる、その様に確信をしています。先程、素晴らしい作品群を拝見させて頂きました。その作品達が東京2020大会への期待を更に膨らませてくれる事、間違いないと感じている所でございます。東京2020大会はレガシーとして何を残すか?やはり、スポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあります。東京から発信出来る文化という事を強調していきたいと考えております。」

続いて組織委員会を代表し、武藤敏郎公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会専務理事 事務総長の挨拶。

武藤事務総長「小池知事からお話がありました通り、今日はオリンピックの開会式まで200日でございます。色々な準備を進めて参りましたけども、オリンピックはスポーツの祭典というものを超えていると私共は感じております。スポーツを通じて文化、芸術、更には教育にもオリンピックは様々な影響を与えることが出来るという事でございます。東京2020大会は恐らく、今までの大会には無かった何か新しい事をやるのではないか?という国内外の期待があります。大勢のアーティストの方にそれぞれ個性的なポスターを作って頂く、それが我々の東京大会独特のアプローチです。」

次に岡素之公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館館長から。

岡館長「本年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるにあたり、現代を代表する多様なジャンルの19組のアーティストによる20点のポスターの数々を100mを超える本館のエントランスの中でゆっくりとご鑑賞頂ければと思います。是非、この機会に多くの方に現代美術館にお越し頂き、公式アートポスター展を御覧頂きたく思います。」

最後にアーティスト選定委員会を代表して青柳正規委員長。

青柳委員長「一昨年の夏頃から去年の春頃にかけてどなたに頼めば良いかという事で、日本だけで無く世界にも目を配りながらアーティストを選定させて頂きました。選定基準は、この多様性が謳われる時代に相応しい、多様な芸術家を選びたいと、議論をしながら選んだ訳です。写真家、漫画家、建築関係等、様々な方がいらっしゃいます。20点の作品はアートシーンが体験にバラエティに富んだ、それぞれがそれぞれの分野で素晴らしい個性と想像性があるという事を確認頂けると思います。」

そして今回の主役、14組の参加アーティストの登壇。
続いて各アーティストより挨拶と自身の作品の説明が。先ずはオリンピックを題材とした作品の登壇者から。

浦沢直樹さん「漫画家の私にこのオファーと来たいう事は、”こういう物”を皆さんがご期待されているのではないかなと、オファーを頂いた瞬間に頭に浮んだイメージをそのまま描きました。最後の仕上げの所で一番下の所に「つづく」、というのがポッと浮びまして、日本漫画の次のページを捲りたくなる気持ちというのを表現してみました。これがアスリートの皆さんの心に響いて頂ければと思います。」

大原大次郎さん「私の作品は「動線」というタイトルで、今回の聖火リレーで紡がれる全国のルートと850以上の地名が書かれています。是非お近くで御覧になって頂ければ幸いです。」

金澤翔子さん「金メダルをいっぱい獲れる様に心を込めて書きました。」

佐藤卓さん「色んな思いをポスターに込めたんですけども、最終的には見る方が青い空に浮かぶ白い雲など、いろんなイメージを持って頂ける様な、見る方が自由に想像して頂けるポスターにしたいと思って、このような形になりました。」

ホンマタカシさん「今回のオリンピックが選手達だけでは無く、子供達の希望になれば良いなと思って、このポスターにしました。」

テセウス・チャンさん「私の作品は「危険な啓示(EXTREME REVELATIONS)」というタイトルですけども、これはスケートボードのグラインドの跡をデフォルメされた黒で指しています。そしてこの黒は私達を包んでいる暗闇を表しています。しかし、その暗闇の向こう側に生命の様々な鮮やかな色が見えています。その様々な生命の色が暗闇から抜け出そうとしている様子を描きました。」

野老朝雄さん「エンブレムの個々が中央に集まって輪を放つという形の「二つの和・輪」という物を描ければと思いました。オリンピック・パラリンピックは平和の祭典であると習ってきました。そういう事が東京、日本、そして今大会から発信出来ればと思い、書きました。」

続いてパラリンピックをテーマにした作品の登壇者の挨拶が。

荒木飛呂彦さん「この絵はスポーツの神々が日本に舞い降りるという、見たままの絵を描きました。「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画を描いていますが、それ風な感じです。金メダルが沢山獲れる様にと祈って描きました。」

柿沼康二さん「「開(ひらく)」という作品です。尊敬する岡本太郎さんの言葉で「全身全霊が宇宙に向かって無条件にバァアーッと開く事、それが爆発だ。」その言葉がこの作品のポイントになったと思います。広く心を開いて、東京オリンピックに向かいたいと思います。」

GOO CHOKI PAR 飯高健人さん「 今回モチーフにしたのは、「前を向いて進む人」というものを描いています。選手達のこれまで積み上げて来た成功も失敗もいっぱい有ると思うんですけども、兎に角、前を向いて進む姿が美しくカッコイイなという所でやってきました。少しでもこれが大会の微力ながら力になればと願っております。」

新木友行さん「この作品は車いすバスケをしている選手を描いた作品です。頑張っているパラアスリートを見ると自分も頑張ろうと思います。作品を通してパラリンピックをもっと知って欲しいと思いながら、こうした作品を書きました。」

蜷川実花さん「私は「GO Journal」というパラ選手に特化したフリーペーパーを作っているんですけどもその中で何人もパラの選手を撮らせて頂いて、毎回思うのが本当に力強くて、精神的にも肉体的にも真っ直ぐ立って本当に美しくて、何時もその強さに魅了されて、元気を貰って撮影をしています。私が受けたその強さをそのままポスターに出来ればなと思って撮りました。」

森千裕さん「今回は特に限定的なイメージは何も書かなくて、都市や体を動かすエネルギーをテーマに製作しました。」

山口晃さん「この作品は馬の上で手の無い女の人が弓を射ているというのを描いていまして、日々が挑戦の方々というのはパラリンピックの中に限らず全部に広げて、馬も下半分が車いすになっていまして、競走馬というのは足を怪我すると大変な事になってしまうので、「心・技・体」を人間に限らず、生き物に広げていくと、ちょっと世の中が住み易くなるんじゃないかなというのが答えで、一番気をつけたのが締め切り期日に間に合わせる事でしたね(笑)。」
と登壇アーティストのコメントでした。

セレモニー終了後、ホンマタカシさんの作品「東京の子供」のモデルになった男の子が小池都知事に呼ばれ一緒に記念撮影。

【内覧会の様子】

東京都現代美術館の1階奥行き約140mのエントランスホールの両端側に計20作品のポスターが展示されています。

『展示方法について』
「東京2020エンブレム」は、形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化、思想などの違いを表しています。
本展示ではエンブレムを構成する四角形をイメージしたモチーフをエントランス内2か所で立体的に配置し、ポスター展示の要素としています。 多様なルーツを持つアーティストによって制作される本展覧会「東京2020公式アートポスター展」を、多様性・平等性を示す四角形による展示構成で演出します。

『オリンピックをテーマとする作品』

浦沢直樹:漫画家『あなたの出番です。』

大竹伸朗:画家『スペース・キッカー』

大原大次郎:グラフィックデザイナー『動線』

金澤翔子:書家『翔』

鴻池朋子:アーティスト『Wild Things-Hachilympic』

佐藤卓:グラフィックデザイナー『五輪の雲』

野老朝雄:美術家『HARMONIZED CHEQUERED EMBLEM STUDY FOR TOKYO 2020 OLYMPIC GAMES [EVEN EDGED MATTERS COULD FORM HARMONIZED CIRCLE WITH “RULE”]』

ホンマタカシ:写真家『東京の子供』

テセウス・チャン:アートディレクター『EXTREME REVELATIONS』

クリス・オフィリ:アーティスト『The Games People Play』

ヴィヴィアン・サッセン:写真家『Ludus』

フィリップ・ワイズベッカー:アーティスト『オリンピックスタジアム』

『パラリンピックをテーマとする作品』

荒木飛呂彦:漫画家『神奈川沖浪裏上空』

柿沼康二:書家『開』

GOO CHOKI PAR:グラフィックデザイナー『パラリンピアン』

新木友行:アーティスト『オフェンス No.7』

野老朝雄:美術家『HARMONIZED CHEQUERED EMBLEM STUDY FOR TOKYO 2020 PARALYMPIC GAMES [EVEN EDGED MATTERS COULD FORM HARMONIZED CIRCLE WITH “RULE”] 』

蜷川実花:写真家・映画化監督『Higher Than The Rainbow』

森千裕:美術家『カーブの向う(五千輪)』

山口晃:画家『馬からやヲ射る』

【東京2020公式アートポスター展初日の様子】

会期初日となる2020年1月7日(火)は早速来場者が各作品に見入っています。

大原大次郎さんの「動線」は来場者も目を凝らして文字探し。

浦沢直樹さんと荒木飛呂彦さんの二大漫画家の共演は圧巻です。

「オフェンス No.7」の作者、新木友行さんも来場し、来場者から質問を受けていました。

気鋭のアーティスト達が描く2020の姿。是非、東京都現代美術館で確かめて見て下さい。

【東京2020公式アートポスター展開催概要】

公式サイトはこちら

<名称>
東京2020公式アートポスター展

<会期>
2020年1月7日(火)~2月16日(日)

<会場>
東京都現代美術館 1Fエントランスホール
休館日:月曜日、2020年1月14日 ※2020年1月13日(月・祝)は開館

<出品作品>
東京2020公式アートポスター計20作品
(オリンピックをテーマとする12作品、パラリンピックをテーマとする8作品)

<観覧料>
無料

主催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会/東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

 

【東京2020公式アートポスター展オープニングセレモニー概要】

<日時>
2020年1月6日(月)19:30開始

<会場>
東京都現代美術館 B2F講堂

<出席者>
小池百合子:東京都知事
武藤敏郎:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 専務理事 事務総長
岡素之:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館館長
青柳正規:アーティスト選定委員会委員長

『アーティスト』
荒木飛呂彦:漫画家
浦沢直樹:漫画家
大原大次郎:グラフィックデザイナー
柿沼康二:書家
金澤翔子:金澤翔子
GOO CHOKI PAR:グラフィックデザイナー
佐藤卓:グラフィックデザイナー
新木友行:アーティスト
テセウス・チャン:アートディレクター
野老朝雄:美術家
蜷川実花:写真家・映画監督
ホンマタカシ:写真家
森千裕:美術家
山口晃:画家

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