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ミュージカル『スクルージ ~クリスマス・キャロル~』開幕!

 

『スクルージ ~クリスマス・キャロル~』は、『オリバー・ツイスト』『二都物語』で有名なイギリスの文豪ディケンズの世界的代表作「クリスマス・キャロル」をベースにした心温まるミュージカル。
主演は日生劇場の怪人と呼ばれる市村正親が、1994年の日本初演以来初めて日生劇場でライフワークである6度目のスクルージ役を務めます。その他、ドラマやバラエティでも広く活躍中の武田真治をはじめ、田代万里生、実咲凜音、畠中 洋、安崎 求、愛原実花、今 陽子、今井清隆らミュージカル界のスターたちが集結。

初日の公演に先駆け2019年12月7日(土)、東京都千代田区の日生劇場において囲み取材とゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

登壇したのは、エベネザー・スクルージ役を務める主演の市村正親さん。
スクルージの役そのままに渋い表情で登場したかと思うとピースサインを披露。

初日を明日に控えた今の気持ちをお願いします。

市村さん「この「スクルージ」は、阪神・淡路大震災時からやっているんです。もう25、6年になるんですかね。ホリプロでやるのは3年目でその前も含めると6年目に。昔は四十幾つで始めたんですが、70の古希を迎えてまたスクルージをやれるというのは、段々と本当のスクルージに近づいて行っているみたいで、まだ70になってもやれたら良いなっていう風に思っていたんだけれども。今度は80(歳)でやれたら良いなって。それがまた目標になったかなって。今日はまだメイクしているんだけど、80の時はノーメイクでやれるという。顔のしわは書かないと、まだ”青年が抜けない感じ”がして、スクルージになれないんです。」

「古希」といわれても、ピンとない所もあります。

市村さん「今年は1~2月が日生劇場で「ラブ・ネバー・ダイ」、そして12月に「スクルージ」をやれるという事がありがたいですね。日生劇場での「スクルージ」は初めてなんです。来るべくして遂に日生で「スクルージ」がやれる。この間考えてたんですが、「スクルージ」には、過去・現在・未来の3人の精霊が出てくる。僕にとっての過去の精霊は、亡くなった浅利慶太さんなんですよ。現在の精霊は、この日生劇場を作った創始者の弘世現さんだと僕には感じるんですよ。そして未来の精霊は、何時も黒い服を着て演出をしていた蜷川幸雄さん。3人が僕の中にいるんですよ。僕の俳優人生45年間にとっての3人の精霊はその3人だなって。今回、日生でやれるという事は正しく、浅利さん、弘世さん、蜷川さんの3人の精霊が居る。僕はそういう気がしたんですよ。日生は何かいつもと違う気がして。だからチケットが早く売り切れちゃった。」

45年の俳優人生はベテランの領域だが、舞台での失敗はないのでしょうか。

市村さん「失敗はその日その日でやっぱりあります。ただ、失敗もその日の「味」ですね。毎日、同じ様にはやりませんから。失敗なのか”そういうもの”なのか、ようするには正解が無いんですよ。台詞通りにちゃんと全部言えたかという意味では言えた時には正解であって、だけど、言えたからといって良い芝居だとは限らないんです。」

肉体で話題の共演の武田真治さんの様に体力作りは行なっていますか。

市村さん「今日も朝はマグマヨガに行って、腹に電気を当てて腹筋をして、劇場に来てます。劇場でウォーミングアップをやっていると、皆さんがご挨拶に来るんですよ。そこで腹筋をやっていると、オハヨウと腹筋のスイングの繰り返しでアップにならない。だから僕は劇場に来る前にマグマヨガでタップリと汗をかいて、腹筋もしてくるので、身体もしっかりと温まっているので、なんのアップもせずにメイクに入れる。そのルーティーンは決めています。」

この「スクルージ」が年内最後の舞台ですが、今年はどんな一年でしたか。

市村さん「今年は舞台が「ラブ・ネバー・ダイ」から始まって、草笛さんと「ドライビング・ミス・デイジー」をやれて、最後に「スクルージ」をやれて。ドラマの方も「集団左遷!!」で福山正治君と色んなシングルモルトの飲み方とか教えて貰ったりして、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」で米倉涼さんと、お互い貧乏性でいつもしょっちゅう動いていないとダメだというタイプなので。似てるんですよね。二人共、踊り子上がりだから。ドクターX出演者中お芝居をやっているのは僕と米倉さんだけなので、そういう意味ではお芝居の話は色々としていますね。来年は「ミス・サイゴン」を帝劇で。まだやんのか…という。それでもやっぱり50%は出演するんですよ。「ミス・サイゴン」も僕が居ないと話になんないんですよね(笑)。来年は71になってますからね。71歳というのは僕の父親が亡くなった歳なんですよ。また、妻の父親も71で亡くなってるんです。だから僕は71歳を向かえて元気でやれるというのはもしかすると、亡くなった皆の力かなという気もしているんで、来年は「ミス・サイゴン」を71でやれるという事で、”ギネス記録”に挑戦しても良いのかな?」

足も高く上がるよ、と披露する市村さん。

最後に来場者、ファンへメッセージをお願いします。

市村さん「いよいよ12月8日(日)から、日生劇場で市村正親の「スクルージ」が帰って来ます。僕も古希を迎えて、ますます皆さんに”こき使って”貰いながら一所懸命スクルージを頑張りたいなと思っています。是非、劇場へ遊びに来て下さい。来年は帝国劇場で「ミス・サイゴン」で待ってます。」

【公開ゲネプロの様子】

撮影:田中亜紀

19世紀半ばのロンドン。クリスマス・イブを迎えた街は賛美歌が流れ、陽気な賑わいを見せていた。
しかし、金貸しを営むスクルージはひたすら不機嫌だ。クリスマスなんか大嫌い。
金、金、金!ドケチな彼は今宵も借金の取り立てに勤しみ、献金を拒み、人々に嫌われるばかり。

撮影:田中亜紀

撮影:田中亜紀

そんな彼のもとに深夜、かつての親友の亡霊とクリスマスの精霊たちが現れた。彼らはスクルージを
過去、現在、未来の旅へと連れていく。幼い頃の楽しかったクリスマス、愛する人との幸せな日々と別れ、
身近な人々の慎ましい暮らし、そして思いもよらない未来の自分…。

撮影:田中亜紀

クリスマスの朝、スクルージは新たなスタートを決心する。夢と希望、愛を胸に街へ向かい、
おもちゃや七面鳥、「借金帳消し」のクリスマスプレゼントを人々に贈る。
大切な人と心からクリスマスを祝うスクルージは、幸せな笑顔に満ちていた。

 

【ミュージカル『スクルージ ~クリスマス・キャロル~』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2019年12月8日(日)~25日(水)

<会場>
日生劇場

<公演時間>
約2時間40分(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
S席:11,500円
A席:6,500円
(全席指定・税込)
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
※4歳以上入場可(ただしチケットが必要になります)膝上でのご観劇はできません。

<出演者>
エベネザー・スクルージ:市村正親
ボブ・クラチット:武田真治
ハリー/若き日のスクルージ:田代万里生
イザベル/ヘレン:実咲凜音
トム・ジェンキンス:畠中洋
ジェイコブ・マーレイ:安崎求
クラチット夫人/過去のクリスマスの精霊:愛原実花
フェジウィッグ夫人:今陽子
現在のクリスマスの精霊:今井清隆

阿部裕
板垣辰治
高橋ひろし
中西勝之
藤田遼平
松井慧夢
萬谷法英
家塚敦子
伽藍琳
小島亜莉沙
七瀬りりこ
三木麻衣子
森 加織
横岡沙季

飯田汐音
加藤憲史郎
川原瑛都(Wキャスト)
小林百合香
瀧澤拓未
鳴海竜明(Wキャスト)
持田唯颯
山田樺音
(五十音順)

<STAFF>
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本・作曲・作詞:レスリー・ブリカッス
演出:井上尊晶
訳詞:岩谷時子
音楽監督:鎮守めぐみ
振付:前田清実
美術:横田あつみ
照明:塚本悟
音響:山本浩一
衣裳:スー・ウィルミントン
衣裳コーディネート:沼田和子
ヘアメイク:佐藤裕子
指揮:森 亮平
演出助手:坂本聖子
舞台監督:中村貴彦
技術監督:小林清隆
主催:TBS/スポーツニッポン新聞社/ホリプロ
後援:BS-TBS
上演協力:劇団ひまわり
企画制作:ホリプロ

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