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東京2020パラリンピック聖火リレー概要発表!

東京2020 組織委員会は、2019年11月22日(金)に東京2020パラリンピック聖火リレーにおける採火・出立実施場所、聖火リレールート概要、聖火ランナー募集概要を発表しました。

同日、東京都内某所にて東京2020パラリンピック聖火リレー記者発表会が行われました。

【記者発表会の様子】

最初に森喜朗東京2020組織委員会会長の挨拶。

森会長「一昨年前からになりますけども、聖火リレー検討委員会の助言を頂きながら、日本全国からオリンピックと同じ様にパラリンピックの聖火リレーにも御参画頂くお声掛けをさせて頂きました。結果としまして全国全ての都道府県によって採火を行う事になりました。そしてその火が東京に集まる様になります。これからパラリンピックの聖火リレーの火が全都道府県の火と、人々の熱が一つに集まり、正しく共生社会を象徴する物になります。この火が来年の夏、開会式で聖火台に灯される瞬間を心待ちにしながら引き続き、オールジャパン体制で全国の皆様と共に準備を進めて参ります。」

続いて東京2020パラリンピック聖火リレーの全体概要が東京聖火リレー検討委員会委員の河合純一さんと、東京2020聖火リレー公式アンバサダーで射撃の2004アテネ大会・2008北京大会・2012ロンドン大会出場のパラリンピアンの田口亜希さんから発表されます。

河合さん「聖火リレーで用いられる聖火は、イギリスのストークマンデビルと開催国、日本の各地域の複数個所で採火された火によって生み出されます。この聖火を開催都市の東京で集火をいたしまして、集められた聖火をリレー形式で全国を巡る形になります。全国各地の特色を活かしながら日本らしい、日本ならではの聖火リレーになると良いなと思っています。」

田口さん「そして東京2020パラリンピック聖火リレーは、オリンピックの熱気と興奮を繋ぐべく、オリンピック閉幕後の2020年8月13日(木)から、8月25日(火)のパラリンピック開会式の当日までの移行期間に開催いたします。また日本各地からの思いを繋ぐ為、3つのシーンを展開して行きます。」

「1つ目は「日本各地に熱意の火が灯る」。8月13日から17日の4日間、パラリンピックの競技開催都県を除いた43の道府県で採火を行い、その火をランタン等に灯してパラリンピック縁の地へ訪問する「聖火ビジット」を経た後、東京へ向けて火を送り出す「出立(しゅったつ)」を行います。」

「2つ目は「パラリンピック競技開催都市を、光り輝く炎が駆け抜ける」。競技開催都市の静岡県が8月18日(火)、8月19日(水)が千葉県、8月20日(木)に埼玉県においてそれぞれ採火を行った後、採火ビジットと共にトーチで火を繋ぐリレーを実施します。そしてそれぞれの県で東京へ向けて火を出立します。また東京都でも独自に火を起こし、リレーを行います。」

「そして3つ目は「パラリンピックを応援する全ての熱意が一つに。東京2020パラリンピック聖火が生まれる。」8月21日(金)の夜、日本各地で生まれた火とストークマンデビルの火が東京に集まり、一つの火に統合されます。これがパラリンピック聖火リレーの一大イベント「集火式」であり、東京2020パラリンピックの聖火が生まれます。そして開会式に向け、聖火が東京を駆け抜ける開催都市内リレーを実施します。」

続いてモニターには約120秒の東京2020パラリンピック聖火リレーのコンセプト映像が流れます。

続いて東京2020パラリンピック聖火ランナーの選定基準と募集計画の発表へ。ここで、東京2020聖火リレー公式アンバサダーを務める女優の石原さとみさんが登壇。

田口さん「東京2020パラリンピック聖火リレーの聖火ランナーの総数は約1000名を予定しています。この聖火リレー最大の特徴は、史上初となる3人一組で走る聖火リレーである事。今回のコンセプトを体現すべく、初めて出会う3人で一緒に走って頂きます。」

石原さん「初めて出会うというのが、それこそ色々なバックグラウンドを持っている人達が集まるわけじゃないですか。でもそれって凄くドキドキしますけど、どういう人達と出会えるんだろうというワクワクが強いですね。」

田口さん「聖火ランナー選定の基本的な考え方は、国籍、障がいの有無、性別、年齢のバランスに配慮しながら幅広い分野から選定し、各々を組み合わせる事によって、多様性に富んだリレーとしていきます。では、誰に走って頂きたいかというと、「誰かに希望を与えている方・誰かの支えとなっている方・社会基盤、生活基盤の構築に貢献した方、このような方々にランナーになって頂きたいと考えています。障がいを持ちながらも世の中に向け積極的に発信を行っている方も勿論、対象です。聖火ランナーになる基本条件は、2008年4月1日以前に生まれた方、つまり2020年度に中学生以上となる方。国籍・性別は問いません。」

「そして聖火ランナーの応募先は、東京2020パラリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーの株式会社LIXILの聖火ランナー募集キャンペーンから11月27日(水)より応募が可能です。続いて聖火リレーを実施する4都県でも12月16日(月)から応募が可能です。4都県への応募は走行を希望する各都県との縁がある方が対象となります。パラリンピック聖火ランナーの決定については、2020年5月以降に順次、決定と連絡をする予定です。」

石原さん「縁って、幅広い言葉ですよね。競技を実施する4都県は全部お世話になってますので、そういう場合どうすればいいんだろう?先ほど仰ってましたけど、そこで出会う人達って「走りたい」という同じ目的を持っている訳じゃないですか。皆走りたいと思った方達の結晶じゃないですか。どの様な様々な方達でも、同じ目的を持ったら同じ「心」な感じがして、その心に向かってランナーの3人が、そしてサポーターの応援する皆さんが同じ気持ちで走れるって、多分そこでの出会いって、本当に一生の宝物のような気がして、凄く良い出会いになるだろうなと勝手に思っちゃいますね。」

次に採火・出立実施場所、聖火リレールートの概要発表へ。

田口さん「出立とは、各道府県の聖火フェスティバルの最終日に東京へ火を送り出す事を言います。なお、各市町村内で採火・出立を行う具体的な会場は2020年春頃に発表の予定です。聖火フェスティバルで最初に行われるが採火です。パラリンピックの聖火リレーでは過去最多となる全国700超の市区町村で採火を実施。小学校や博物館、温泉など、全国各地で採火を行い、様々な場所で生まれた火が一つになるという事が正にパラリンピックの聖火リレーなんです。火の起こし方は錐揉み式やキャンプファイア、提灯など、それぞれの市区町村のアイディアによります。」

河合さん「それこそ火打石や全国各地の平和の火とかもあるじゃないですか。そういったのもありかも。」

次にパラリンピックの競技が行われる4都県の概要説明が。

田口さん「2020年8月18日(火)に静岡県の県内35市町で採火し、静岡市で集火、県内で聖火リレーが行われた後、河口さんの出身地でもある浜松市で出立式が行われます。8月19日(水)は千葉県にて全54市町村で採火した火を市原市で集火、出立式は千葉市で実施します。8月20日(木)は埼玉県内17市町村で採火、さいたま市で集火。出立式は朝霞市で行います。
そして8月21日(金)、東京都では新宿区他で採火した火を集め、東京都の火による聖火リレーを実施、聖火リレーは東京都における東京2020オリンピック聖火リレーの最終到着地である新宿区からスタートし、全国集火式会場へ向かいます。」

最後に集火式と開催都市内聖火リレーについて。

田口さん「パラリンピック聖火リレーのハイライトである集火式は8月21日(金)の夜、47都道府県で採火された火とストークマンデビルの火が一つに統合され、東京2020パラリンピックの聖火が誕生します。そして8月22日(土)から、いよいよ東京2020パラリンピック聖火が開催都市、東京を駆け抜けます。22日に千代田区をスタートし、23日は国立市等多摩地域をまわり、24日は西東京市~世田谷区へ、そして25日は都心に場所を戻し、1964年のレガシー施設のある渋谷区を巡り、来るパラリンピック開会式へ繋げていきます。オリンピック聖火リレーの魅力とはまた違った素晴らしい輝きを放つ聖火リレーになります。是非皆さんご注目頂ければと思います。」

石原さん「遂にパラリンピックの聖火リレーランナーの募集が始まります。でも走るのは来年の8月じゃないですか。だからまだ想像がつかないと思うんですけど、2020年を迎えたら直ぐに3月が来ます。そうするとオリンピックの聖火リレーが始まります。そしてオリンピックが始まります。多分、物凄い盛り上がりだと思うんですね。興奮とか、感動とか、胸が高まる瞬間と瞬間がずっと続くんだと思います。そしてその後がパラリンピックの聖火リレーです。多分、今想像している以上の感動が待っていると思います。一生忘れられない誇りとなる時間が過ごせると思いますので、是非、ランナーの募集もそうですけど、今から地域のどういう風な採火が行われるんだろう?とか、是非、公式サイトを含めてチェックして、そしてアイディアやご意見があったら、色んな形で参加して頂けたらと思います。」

河合さんのサポートをかってでる石原さん

続いて布村幸彦東京2020組織委員会副事務総長と田口さん、石原さんによる質疑応答へ。

【質疑応答】

オリンピックの聖火リレーとの違いはどんな所でしょうか。

田口さん「最初に申し上げた通り、3人一組で走るという所で多様性をパラのコンセプトとして打ち出している部分です。3人が友達同士で会うんであれば、何時もある事なんですけども、それぞれバックグラウンドが違う人々、その中に障害のある人が居るかもしれないし、色んな人が会う。でもそこでランナーとして走る200mを思いを持って走って行き、またそれを繋げていって、パラリンピックの開会式に繋げて行くという部分では、そこの部分がオリンピックの聖火リレーとは大きく違う所かと思います。」

ランナー募集が始まるにあたり、是非呼びかけをお願いします。

田口さん「皆さん、パラリンピックの聖火リレーの募集が始まります。日本でパラリンピックの聖火リレーを行うという事が初めてですので、是非、皆さんに参加して頂きたいと思いますし、色んな縁があれば応募する資格がありますので、是非、お待ちしています。」

石原さん「オリンピックの聖火リレーでも応募された方、そして走られた方でもパラリンピックの聖火リレーには応募して良いという事が決まっているので、チャンスがあるという事は凄く大きな事だと思うので、LIXILの募集の時だったり、4都県の募集の時だったり縁というのは好きという事でもあると思うので、是非、思いを持って参加してくれたら嬉しいなと思います。」

布村副事務総長「補足として、地域との縁という面ではオリンピックの聖火リレーと共通なんですが、実際に走るのは4都県に限られてしまいますので、地域との縁はオリンピックよりももうちょっと幅広い感じで応募を頂くという要項になりますので、各募集先を確認してから応募いただければと思います。」

どの様な聖火リレーになるというイメージを持っていますか。

田口さん「コンセプト映像でも出ていましたが、心と心がつながる瞬間とか、そういうのを表現していたと思うんですね。人と人とが繋がって聖火トーチで火を繋いで行く訳ですけどもそこがパラリンピックの聖火リレーという事で心と心を繋いで行くという事をしていきたいなと。最終的に皆の色んな所で集めた47都道府県で採火して集まった火とストークマンデビルの火、私達にとってはストークマンデビルって本当に大切なパラリンピックの縁の地ですので、そこの火も集まって開会式の時にみんなの想いがそこに繋がれば良いのかなと思います。また、コンセプトである「Share Your Light」、皆が誰かの光になっているという事を感じ取ってもらえる、そんな聖火リレーにしたいと思っています。」

石原さん「ガンバレ!とか、いけいけ!とか、応援がこんなにも力になるんだという事を選手の皆さんじゃなくて、私達が感じる事が出来るので凄い時間だと思うんですね。私、女優業をやっていて18年なんですけど、一度も頑張れって言われた事が無いんです。応援をされる仕事じゃないので、直接見て頂いて、何処かで感想を頂いているとか舞台を観終えた後に皆さんのアンケートとか、そういう感じになってしまうので何かに向かっている時にガンバレ!という事は中々無くて。だけど、この間、海外のとあるマラソンの応援に行った時、頑張れ~っ!って、ブラボー!って言ってたんですね。その時にハイタッチした瞬間とかに凄い楽しくて、全然知らない人なんですけどお互いが笑顔になって、なんて応援が力になるんだろうとか、なんて応援するって楽しいんだろうとか、そこに居るだけでなんて盛り上がるんだろうというのを凄く感じて、2020の聖火リレーの時にこの空気が感じられたら良いなと。パラリンピックの聖火リレーは初めて出会う3人、普通の生活でも初めて出会う3人が走るって、中々無い事じゃないですか。なので、そこで人見知りされる方とか、コミュニケーション能力が高い方とか、ちょっとドキドキする感じを味わいながら同じ方向に向かってワクワクしていって、そして感動していってという、感情の幅みたいな物が見えるパラリンピックの聖火リレーになったら凄く素敵だなって想像しています。」

いよいよ募集の始まったパラリンピック聖火リレー。
オリンピックの興奮冷めやらぬ中、聖火を手に走りたい方は是非応募してみてはいかがですか。

 

【東京2020パラリンピック聖火リレー記者発表会開催概要】

<日時>
2019年11月22日(金)16:00開始

<会場>
東京都内某所

<登壇者>
森喜朗:東京2020組織委員会会長
河合純一:東京2020聖火リレー検討委員会委員
田口亜希:東京2020聖火リレー公式アンバサダー/パラリンピアン・射撃2004アテネ大会
・2008北京大会・2012ロンドン大会
石原さとみ:女優・東京2020聖火リレー公式アンバサダー

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