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東京2020大会 メダリストへの副賞(ビクトリーブーケ)デザイン決定

東京2020組織委員会は、東京2020大会のメダリストに授与する副賞のビクトリーブーケのデザインを決定しました。
世界中の人々と称賛の瞬間を共有できるよう、デザインは明るい色を基調としています。また、東日本大震災で被災した地域で育てられた花を中心にブーケに使用する予定です。
世界最大のスポーツイベントであるオリンピック・パラリンピックを通じて、被災地の方々とともにその魅力を世界に向けて発信します。

2019年11月12日(火)都内某所にてビクトリーブーケの発表会が行われました。

【発表会の様子】

最初に布村幸彦東京2020組織委員会常務理事・副事務総長からビクトリーブーケの紹介。

布村副事務総長「副賞につきましては2016年の開催都市規約にブーケである旨の記載があります。それに沿い、今大会の副賞にはブーケを使用するという事で計画を進めて参りました。過去2大会(リオ・平昌)の傾向がございますし、また、IOC・IPCの意向でもありますけども、選手が記念に持って帰れるモノという主旨も踏まえまして、東京2020オリンピック・パラリンピックのマスコットをブーケに添え。組み込むという形でデザインが出来上がっています。今回の副賞のブーケの作成、あるいは日本花き振興協議会に多大なご協力を頂いております。提案頂きましたデザインにおきましては、明るく元気な色を基調としています。世界中の人々とアスリートの方々の賞賛の瞬間を共有出来る華やかなブーケになっていると思います。このブーケが復興の進展を表します。あるいは復興への支援に対する感謝の気持ちを伝えるブーケとして、選手の方々に差し上げる事が出来ると思っております。また、オリンピックマスコットのミライトワとパラリンピックマスコットのソメイティの縫いぐるみをそれぞれのブーケに取り付ける事で、メダリストの方々にもお土産として手元に残り、家族や親しい方々との記憶を共にする、そういう場面にもマスコット達が同席出来るものと思います。このブーケが東京2020大会の表彰式をより、華やかに彩ってくれる事を期待しています。」

続いて、磯村信夫日本花き振興協議会会長からの挨拶が。

磯村会長「東京2020組織委員会より、メダリストに贈る副賞としてビクトリーブーケが決定した旨、連絡を受けました。日本花き振興協議会ではリオ大会、平昌大会では行われてこなかったビクトリーブーケを是非復活させたいとして関係方面に働きかけ様々な活動を行ってまいりました。感動を与えてくれたアスリートの皆様に世界に誇る高い品質の日本産の花きにありがとうの心を籠めて、ビクトリーブーケをお送りできたらと考えております。また、ブーケの花は東日本大震災の被災地の物を活用し製作する事としております。これによりまして東日本大震災に際しまして、世界の皆様から頂いた暖かい心遣いに対しここまで復興が進んだ、という事をお示しし、感謝の気持ちを伝えると共に被災地の皆様の一部になればと思っております。大会本番まで10ヶ月を切りました。オリンピック・パラリンピックの大会期間中、数千に及ぶビクトリーブーケを作成し毎日表彰会場に確実にお届けする為、日本花き振興協議会は引き続き業界一丸となって、取り組みを進めて参ります。」

【東京2020大会 ビクトリーブーケ】

東京2020大会でメダリストに授与される副賞のビクトリーブーケ は、メダル総数と同じく、オリンピック・パラリンピック合計で約5,000個を用意する予定です。ブーケ作成にあたっては、ブーケのデザインを提案いただいた日本花き振興協議会にご協力いただきます。ブーケにはメダリストの手元に残り家族や親しい友人と記憶を共有できるものとして、東京2020オリンピックマスコット「ミライトワ」と東京2020パラリンピックマスコット「ソメイティ」のぬいぐるみをそれぞれに取り付けます。

『オリンピック・ビクトリーブーケ』

宮城県産のヒマワリが印象的なオリンピックのビクトリーブーケ。
「元気」を象徴し、夏の切花の代名詞であるヒマワリをメインに据え、日本独自の品種改良により花粉が落ちない様に改良された物が使用されます。ブーケトスやメダリストがブーケを客席に投げ入れる場合も想定し、重量は未計測ながら、軽量に出来ているとの事。
昨今行われたテストイベント(サーフィン、パラ・テコンドー等)で夏場の現地実証試験を行い、東京産のハランに包まれたブーケ下部に吸水材を使用し、大会本番の夏季シーズンでも常温下で少なくとも3日以上は持つとの事です。

ブーケのデザインは長野1998冬季大会でも実績のある一般社団法人JFTDがビクトリーブーケのプロジェクトリーダーとなり製作。

そして持ち手部分にはオリンピックマスコットのミライトワの縫いぐるみが取り付けられ、参加国によって検疫等の問題でブーケの花を持ち帰れない場合でも、マスコット縫いぐるみを取り外して、思い出としてアスリートの故郷へ思い出を持ち帰って欲しいとの事でした。

【東京2020オリンピック・ビクトリーブーケ仕様】

<ブーケ規格>
幅:約17cm
高さ:約28cm
重量:未計測

<使用予定花材・産地>
トルコギキョウ(福島県産):2本
ヒマワリ(宮城県産):3本
リンドウ(岩手県産):3本
ナルコラン(福島県産):5本
ハラン(東京都産):3枚

<付属>
東京2020オリンピックマスコット・ミライトワ縫いぐるみ

『パラリンピック・ビクトリーブーケ』

中央に添えられた、パラリンピック・マスコットのソメイティをイメージした鮮やかな色の宮城県産のバラが目を引くパラリンピックのビクトリーブーケ。
こちらはピンクのリボンが花束内にも用いられ、より、主役の花を引き立てています。パラリンピック出場選手の競技障がいクラス分けに際し、メダリストの障がい部位によって東京産のハランの持ち手の長さを変える予定があるとの事。

ブーケデザインは、全国障害者スポーツ大会に長年ブーケを提供し続けている実績のある日本フラワーデザイン協会による物。

こちらも持ち手部分にはソメイティの縫いぐるみが。

【東京2020パラリンピック・ビクトリーブーケ仕様】

<ブーケ規格>
幅:約17cm
高さ:約30cm(※競技障がいクラスにより変更の場合有)
重量:未計測

<使用予定花材・産地>
トルコギキョウ(福島県産):3本
バラ(宮城県産):1本
リンドウ(岩手県産):2本
ハラン(東京都産):4枚

<付属>
東京2020パラリンピックマスコット・ソメイティ縫いぐるみ

ブーケ製造には万全の体制で臨み、屋外での表彰式にも対応出来る様、保冷材を輸送箱内に設置し鮮度を保つ用意があるそうです。そして、大会本番時には、ブーケに付けられるミライトワとソメイティの縫いぐるみがメダルカラー「金」「銀」「銅」と同色となるとの事。それぞれ藍色、ピンク色の部分がメダルカラーに変更された特別仕様(非売品)になるそうなので、是非注目です。

【東京2020大会の副賞(ビクトリーブーケ)の発表会概要】

<日時>
2019年11月12日(火)16:30開始

<会場>
都内某所

<登壇者>
布村幸彦:東京2020組織委員会常務理事・副事務総長
磯村信夫:日本花き振興協議会会長
澤田將信:日本花き振興協議会副会長
井野口守政:日本花き振興協議会副会長

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