世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

News

東京2020オリンピック聖火リレー・ギリシャ国内聖火リレー東京2020聖火ランナー・聖火採火式・引継式概要発表!

東京2020組織委員会は、2019年11月11日(月)に東京2020オリンピック聖火リレー、ギリシャ国内聖火リレー東京2020聖火ランナーおよび聖火採火式、引継式の概要を発表しました。
ギリシャで開催される採火式、ギリシャ国内聖火リレー、引継式はギリシャオリンピック委員会『HOC』(以下HOC)が主催で実施します。
同日、都内某所にて概要発表記者発表会が行われました。

今日の主役なんだからこっちに来なさいと森会長に呼ばれ隣に座るEXILE HIROさん。

【記者発表会の様子】

最初に森喜朗東京2020組織委員会会長の挨拶が。

森会長「これまでオリンピック聖火リレーに関しましては、全体のコンセプト、聖火リレートーチや、ランナーのユニフォームデザイン等を発表し、さらに聖火リレーの概要、聖火到着式、聖火特別輸送機のデザイン発表をして参りました。本日は来年3月にギリシャで行われます、聖火採火式と引継式はHOCの主催で実施されます。聖火採火式、ギリシャ国内でのリレー、聖火引継式を経て、オリンピックの聖火は来年の3月20日に航空自衛隊松島基地に到着して、宮城・岩手・福島の3県での『復興の火』の展示を終えた後、3月26日には福島県いわき市のJヴィレッジより聖火リレーがスタートする事になっております。その後、114日間をかけまして全国各地を駆け巡り、多くの方の想いを乗せて、新国立競技場に灯されます。聖火リレーが東京2020大会の盛り上げに繋がりますように準備を更に全力で進めて参ります。」

続いて聖火採火式・聖火引継式の概要説明。
説明者は東京2020聖火リレー公式アンバサダーで柔道男子60キロ級、アトランタ1996大会、シドニー2000大会、アテネ2004対会のオリンピック3連覇を達成したオリンピアンの野村忠宏さん。

野村さん「聖火採火式は2020年3月12日(木)、古代オリンピック発祥の地,オリンピア市にあるヘラ神殿跡で、聖火を採火する伝統的な様式に沿って行われる儀式です。(採火式は一般非公開)古代の衣装に身を包んだ巫女が、凹面鏡で太陽光を集め、聖火を採取します。その聖火は第一聖火ランナーに引き継がれ、ギリシャ国内での聖火リレーがスタートします。聖火採火式で採火された聖火は、先ずはギリシャ国内で1週間行われる聖火リレーで繋がれて行き、2020年3月19日(木)、ギリシャアテネ市パナシナイコスタジアムで行われる聖火引継式にてHOCから、東京2020組織委員会に引き継がれます。」

「聖火引継式では、ギリシャ側の文化パフォーマンス、日本側の文化パフォーマンスが行われた後、ギリシャでの最終ランナーが入場し、聖火皿に聖火が点火されます。そして、その聖火をランタンに格納し、東京2020組織委員会の代表者に受渡され、日本に持ち帰る事となります。なお、この聖火引継式は一般公開されますので、どなたでも御覧頂けます。」

聖火採火式~ギリシャ国内聖火リレー~聖火引継式はHOCの主催で行われ聖火リレーのランナーもHOCが選出するのですが、一部のランナーは開催国からの出場が可能。
この日のスペシャルゲストとして、聖火採火式終了後のギリシャ国内オリンピック聖火リレーの第2ランナー、マラソン女子/アテネ2004大会で金メダルを獲得したオリンピアンの野口みずきさんが登壇されました。

今回の第2ランナーの話を受けた時の気持ちを問われると、
野口さん「非常に感激で胸がいっぱいでした。また、このような大役を務められる事を非常に誇りに思っています。」

また金メダルを獲得した地への凱旋だが?と問われると
野口さん「私にとって、大変特別な大会となったアテネオリンピック。ギリシャへの訪問は約16年ぶりになりますね。アテネオリンピックのその時の思い出と、これから始まる東京2020への希望、そして聖火リレーの重みを感じながら聖火を繋ぎたいと思っています。」

そして3月19日(木)の聖火引継式へのギリシャ国内聖火リレーの最終ランナーもHOCが選出しますが、その前を走る2人のランナーも日本側からの選出となり、その大役を務めるのは野村さんと、レスリング女子55キロ級でアテネ2004大会、北京2008大会、ロンドン2012大会で金メダルを獲得したオリンピアンの吉田沙保里さんが担当。

野村さん「私も野口さんと一緒で、ギリシャは特別な思い出のある地でもありますし、私自身も三連覇を達成した特別な場所なんですね。その思い出深き特別な場所で走れるというのは物凄く嬉しいですし、しっかりと走りまして、自分の役目というのを果たして行きたいなと思います。」

©YSW Tokyo

そして吉田さんからのコメントが代読されます。
吉田さん「初めて出場したオリンピックはギリシャでした。その思い出の地でもあるオリンピックの聖地、ギリシャを走ることは大変光栄です。採火された聖火をしっかり日本へ、東京へ繋ぎたいと思います。」

続いて聖火引継式の概要説明が。
野村さん「聖火引継式ではギリシャ側の文化パフォーマンスの後、開催国側の文化パフォーマンスが約10分間行われます。各大会共にそれぞれの伝統舞踊等のパフォーマンスが行われ、聖火の引継をお祝いします。」

ここで、その東京2020オリンピック聖火引継式東京2020文化パートの監督に就任されたEXILE HIROさんが登壇。
HIROさん「聖火引継式の文化パートの監督を務めさせて頂き、とても光栄に思っています。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。」と挨拶。

東京2020組織委員会の文化教育委員を務めるHIROさん。今回の話を受けた率直な気持ちとして、
HIROさん「初めは正直、ビックリしたんですけども、本当にとても光栄な事ですし、日頃から僕等は日本のエンターテイメントを世界へ、というテーマで活動しているので、凄く身の引き締まる思いでした。」

文化パートではどの様なパフォーマンスを見せたいのか、構想は有るのか?という野村さんからの質問に
HIROさん「大枠のイメージはもう固まっているんですけども、日本の伝統文化と新しい文化の融合を表現したいなと思っていますけども、その中で特に子供達の笑顔だったり、夢だったり、希望を未来に繋げて行ける様なそんなパフォーマンスを目指して取組んで行きたいなと思います。」

先月、HIROさんは実際に会場であるパナシナイコスタジアムを視察したとの事で
HIROさん「映像では何回か見させて頂いていたんですけども、実際に行ってみるとスケールの大きな壮大なスタジアムで、凄くエネルギーのある場所だったので、想像を更に掻き立てられましたし、イメージがより具体的に湧いたので、日本の僕の周りにいるスタッフの皆さんと組織委員会の皆さんとで力を合わせて、ベストなパフォーマンスを発信出来る様、準備していきたいなと思っています。」

続いて布村幸彦副事務総長、野村さん、野口さん、HIROさんを交え、質疑応答へ。

聖火引継式での文化パートは子供達を中心とした物と話していたが、
現時点でどの様な内容になっているのでしょうか。
また自身が子供達にダンスを広めて来たという経験をどの様な形で世界に見せたいですか。

HIROさん「大枠のイメージは固まっているんですけども、140~150人の子供達と、日本の伝統文化と新しい文化を織り交ぜて、パフォーマンスを通して表現したいなと思っているんですけども、日本は今、600万人位、ダンス人口がいまして、その中でも特に子供達のダンスのレベルが世界の中でもトップクラスという、自分も世界中のダンスをする子供達を見て来て改めて思っているので、日本のまだまだ知られていない子供達の元気な姿だったりとか、ダンスのスキルの高さだったりという物をちゃんと表現して、子供達の一生の思い出にも残る様な素晴らしいパフォーマンスを作りたいなと思っています。」

文化パートの監督にHIROさんを起用した理由はありますか。

布村副事務総長「聖火引継式の開催場所がオリンピックの聖地であるギリシャのアテネである事から、オリンピックと縁がある事ですとか、文化パートが文化的なイベントである事、そして国際的な視点からも様々な演出をされている方を一つの選考の基準として考えて来ました。HIROさんにおかれましては、長らく文化教育委員会で文化の観点から委員を務めて頂いていて、特に若い世代の方々に如何にオリンピック・パラリンピックを盛り上げて行くのかという観点からこれまで携わって来て頂いておりますので、そういう流れの中でHIROさんに演出をお願いしようという事になりました。」

金メダルを獲った地というだけでなく、アテネと聞いて思い出される事はありますか。

野村さん「私自身、三度のオリンピックを経験させて頂いてそれぞれ、柔道と己に向き合った時間は全ての大会が大切な思い出にはなっているんですけども、やはり三度目というのは自分自身、一番苦しんだし、挫折や惨めな思いもしながら這い上がって勝ち取った金メダル、それがアテネオリンピックだったので、特に思い入れというのは有ります。そのギリシャのアテネで自分自身が聖火ランナーとして、走らせて頂けるという事は物凄く嬉しいですし、中々ギリシャに行く機会が無くて、アテネオリンピック以降、初めてのギリシャ訪問となります。そういう意味でも楽しみです。野口さんもそうだと思いますけども、実際、選手として戦った時は
ギリシャ・アテネの街を見る余裕も無かったので、今回期間は短いかも知れませんけども、選手目線ではないギリシャ・アテネの素晴らしさを観て見たいと思っています。聖火ランナーとして走るのは勿論初めてなのでどういう風に走って良いのか、正直言って走る速度も分かりませんし、200mの走行距離をダッシュしてやろうとか自分も楽しみですけどアテネの地を一歩一歩踏みしめながら大切な時間を過ごしたいなと思っています。」

野口さん「このお話を頂いた時は、「終わったと思っていた物語にまだ続きがある」様な、そんな感じで感激で胸がいっぱいでした。また、当時の思い出を振り返ってみると、マラソン女子は夕方の6時スタートで気温が35度と本当に暑かったので、命がけで走った思い出があります。これからその思い出の地で聖火リレーを繋ぐという事で、当時はアテネオリンピックに向けて死に物狂いで走って来たので、一ヶ月の走行距離が最高で「1.370km」を走りましたけど、今は引退してぜんぜん走っていないので、一ヶ月に200kmいくかいかないか位なので、ちゃんと走れる様に、またつまずかない様に練習してちゃんとしっかりと大役を務めたいと思います。」

HIROさんは日本国内での聖火リレーの参加に興味はありますか。

HIROさん「勿論、興味はあります。僕等の仲間も参加させて頂ける事を光栄に思っているので、お話は無いですけども、楽しみに待っています。」

その後の取材にて採火式当日が雨の場合、事前の現地リハーサルで採火した聖火を使用、野村さんと吉田さんのどちらが最終ランナーから2人目、3人目を走るのかは現在未定、ギリシャ国内聖火ランナーのユニフォームにはHOCのエンブレムが付くとの事。

聖火引継式での東京2020文化パート、一体どの様な物になるのでしょうか。

【東京2020オリンピック聖火リレー聖火採火式・引継式概要記者発表会概要】

<日時>
2019年11月11日(月)15:30開始

<会場>
都内某所

<登壇者>
森喜朗:公益財団法人東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長
野村忠宏:東京2020聖火リレー公式アンバサダー
EXILE HIRO:聖火引継式東京2020文化パート監督
野口みずき:オリンピアン/マラソン女子・アテネ2004大会金メダル

©Tokyo2020

 - life