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ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』12 chairs version 公開稽古開催

「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」など監督を務める巨匠、ティム・バートンが手がけた大ヒット映画「ビッグ・フィッシュ」(2003年公開)。
2017年2月、新たにミュージカルとして日本初演の幕を開けたこの作品は、ファンタジックな演出と胸躍る楽曲、生き生きと描かれたキャラクターたちの紡ぎ出す美しい物語に多くの感動の声が寄せられました。

そして初演から約2年10ヶ月、再びあの感動が、シアタークリエという濃密な空間で甦ります。あたりまえのようでいて見失いがちな、けれどきっと一番大切な家族の絆を描いた感動の物語にどうぞご期待ください。

2019年11月1日(金)からの公演に先駆け、2019年10月16日(水)、都内某所にて稽古披露が行われました。

【公開稽古の様子】

都内某所の稽古場には報道陣と抽選で選ばれたオーディエンス(ファン)が来場。
先ずは、演出を勤める白井晃さんからの挨拶が。

白井さん「再演の「12chairs version」は文字通り、12個の椅子に座っている12人だけでやるという事で、日生劇場での初演は22人でやっていたのを今回、12人でやるというバージョンになりましてコンパクトになった分、ドラマが凝縮されているかなという風に思っております。ただ、22人を12人でやる事になったので皆さん色々と大変なんです。大変なんですけどその分、皆楽しんでやって貰っていると思うんです。本当に良いミュージカルですので、是非楽しんで下さい。」

早速、物語冒頭の場面「♯2「ヒーローになれ」のシーンへ。
幼いウィルに様々な話を聞かせるエドワードのその話力と聴衆を魅了するパワーに稽古場である事を忘れ、報道陣もオーディエンスも話に引き込まれていきます。


エドワードが漁師と出会い、眠っている魚達を起こす為に踏む「アラバマ・ストンプ」を合図にほぼ全出演者がダンスと歌唱に次々と加わって行く様は壮観。

そして曲の終わりと同時に決めポーズでこのシーンは終了…と思いきや、そのままサンドラが
エドワードにウィルを寝かしつける様言いに来る所までノンストップ。

「言い伝えだと、南部の大きな街には必ず一人魔女が居る。俺たちの街には魔女は居ないが、その代わりに「マ・ジョーレ」というイタリアレストランが二軒ある。
魔女じゃなくて「マッ・ジョォォッレッ!」」と一段と話力に力の入るエドワード。

白井さんから説明があり「ホントはここまでやるつもりではなかったんですが、この魔女ネタの聴衆の反応が見たかった。慈英君ゴメンネ」と話し、川平さんも「面白いギャグ、(ツイッターの)書き込みで募集しています。」と稽古場を沸かせていました。

勿論、白井さんが随所に演出の修正を入れてキャストに指示をする様は正に稽古真っ最中の現場そのもの。

続いては、今回初登場となる新曲「♯6「彼の中の魔法」。

サンドラが大人になったウィルに夫エドワードの話を半ば呆れながらするシーン。
サンドラとウィル、若き日のエドワードとサンドラ、対照的に映る場面です。

中にはこの様なシーンも。

最後の3曲目はこれも初登場の新曲「♯16「二人の間の川」。

間も無く父親になろうというウィルが病床のエドワードに「自分の父親に一生、疑問を持っていたら辛い。ただ事実を把握したい」と問い質すシーン。奇想天外で、沢山の体験談で自分を魅了して来た父。でも今はペテン師に見えるというウィル、そしてつまらない奴になったというエドワードの二人の間を決して交わらない冷たい川が隔てるという親子の溝を描く場面。

白井さん曰く、このシーンはステージングを含めて昨日出来たばかりというホヤホヤなシーン
との事で、ストップが掛かると早速演出に注文が飛び交っていました。
そして♯6・♯16の2曲に関して、白井さんは「22人でやっていた物を12人で行うので、割とビッグシーンが12 chairs versionでは無くなっています。それで曲も2曲程、変わっていて前回には無かった曲が登場します」と説明。

稽古披露終了後、出演者を代表し、エドワード・ブルーム役の川平慈英さん、ウィル・ブルーム役の浦井健治さん、サンドラ・ブルーム役の霧矢大夢さん、ジョセフィーン・ブルーム役の夢咲ねねさん、そして白井さんの5名より挨拶が。

夢咲さん「初演に引き続き、同じメンバーでこの作品にチャレンジできる事が凄く嬉しいです。でも、初演とは違って、違う場面にも沢山出させて頂いているので、初演の様な気持ちで一からまた頑張っていきたいと思います。どうぞ、沢山観にいらして下さい。」

霧矢さん「初演に引き続き、大好きな家族と再開出来て本当に幸せです。夢咲さんの通り、サンドラ役以外にも挑戦させて頂いておりまして、只今稽古中なんですけど、とても他の役も楽しくて、本役のサンドラがボヤけない様にしっかりと全ての役を務めたいと思います。素敵なビッグ・フィッシュのストーリーを皆様にお届けしたいと思いますので、どうぞ劇場に足をお運び下さい。」

浦井さん「この初演メンバーが全員揃うという奇跡のようなチームでございます。白井さんを筆頭に、皆で一から本当に作りなおしといいますか、しっかりとやっていけたら良いなと思っておりますが、一幕の最後とか、二幕ラストのエドワード役の慈英さんの歌の時、皆の目を見ると涙ぐんで、涙が止まらないという現象が起きています。きっとお客様の心の中にも大きなビッグ・フィッシュが泳いで下さるんじゃないかなと今回も思っております。」

川平さん「間違い無く劇場が幸せと癒しのハッピー・パワースポットになる事は間違いないので、是非皆さん、一人でも多く劇場に足を運んで下さり、口コミ、書き込みよろしくお願いします。皆で一緒に幸せを共有しましょう。」

白井さん「2年半ぶりの再演なんですけども、メインキャストが全員揃うというのは本当に奇跡のような事でございます。僕も全員揃ったとはじめ聞いた時は、ホントですか?!と耳を疑ったというか、そんな状態だったんですけど、僕はこのメンバーで最初に(アラバマ・ストンプの)タップを踏んだ時に一人で感動していたんです。「わっ、このメンバーでやってる!」というその喜びがあるので。本当に素敵なミュージカルだと思いますので、沢山の皆様に観て頂ければと思います。」

12人で魅せるもう一つの『ビッグ・フィッシュ』。東京公演開幕まで間も無くです。

 

【ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』12 chairs version公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2019年11月1日(金)~11月28日(木)
愛知公演:2019年12月7日(土)・8日(日)
兵庫公演:2019年12月12日(木)~12月15日(日)

<会場>
東京:シアタークリエ
愛知:刈谷市総合文化センターアイリス
兵庫:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

<公演時間>
未定

<料金>
東京・愛知:12,000円
兵庫:13,000円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
エドワード・ブルーム:川平慈英
ウィル・ブルーム:
浦井健治
サンドラ・ブルーム:霧矢大夢
ジョセフィーン・ブルーム:夢咲ねね
ドン・プライス:藤井隆
魔女:JKim
カール:深水元基
ヤング・ウィル:佐田照/佐藤誠悟(Wキャスト)
ザッキー・プライス:東山光明
人魚:小林由佳
ジェニー・ヒル:鈴木蘭々
エーモス:ROLLY

<STAFF>
脚本:ジョン・オーガスト
音楽・詞:アンドリュー・リッパ
演出:白井晃
翻訳:目黒条
訳詞:高橋亜子
音楽監督:前嶋康明
振付:原田薫、Ruu
美術:松井るみ
照明:高見和義
衣裳:前田文子
音響:佐藤日出夫
ヘアメイク:川端富生
映像:栗山聡之
ファイティング:渥美博
歌唱指導:安崎求
演出助手:豊田めぐみ
舞台監督:小笠原幹夫
アシスタントプロデューサー:清水光砂、柴原愛
プロデューサー:小嶋麻倫子、荒田智子
宣伝美術:永瀬祐一
宣伝写真:西村淳宣伝ヘアメイク:森哲也
宣伝スタイリスト:青柳美智子

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