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フラガール – dance for smile – 開幕!

映画「フラガール」は2006年に公開され興行収入約15億円、第80回キネマ旬報ベストテン1位、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。昭和40年という時代を背景に、常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードをフラガールに生まれ変わっていく少女達の笑顔と涙で描ききった日本映画の傑作が約12年の時を超えて舞台化されます。
フラガールのリーダー谷川紀美子役に乃木坂46の井上小百合、かつて都会のダンサーだった平山まどか先生役に元℃-uteのリーダー矢島舞美、父親に勧められフラガールに参加する引きこもりの娘で映画版では南海キャンディーズの山崎静代が演じた熊野小百合役に富田望生、紀美子の親友でフラガールを目指す木村早苗役はAKB48 チーム8京都府代表太田奈緒と劇団4ドル50セントの人気ナンバー1劇団員の福島雪菜がWキャストで臨みます。
羽原大介と李相日の映画原作を新作舞台化するにあたり総合演出には河毛俊作、そしてプロデュースと構成演出として巨匠・岡村俊一が名前を連ねます。

2019年9月29日の稽古場公開から約3週間、東京都新宿区の日本青年館ホールにて2019年10月18日(金)囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

囲み取材に登壇したのは、谷川紀美子役の井上小百合さん、平山まどか役の矢島舞美さん、熊野小百合役の富田望生さん、木村早苗役の太田奈緒さん、福島雪菜さん、谷川洋二郎役の味方良介さん、佐々木初子役の伊藤修子さん、谷川千代役の有森也実さん、吉本紀夫役の山崎銀之丞さんの9名。

初日を迎えた今の意気込みをお願いします。

井上さん「皆で楽しく出来たら良いなと思います。頑張ります。」

矢島さん「皆様に夢と希望をお届け出来たら良いなと思っております。よろしくお願いします。」

富田さん「頑張ります!皆で楽しみたいですね。とにかく笑顔でこの舞台の最後を締め括れるように精一杯頑張ります。」

太田さん「私もとにかく、頑張りたいと思います。」

福島さん「今日は自分は初日ではないんですけど、舞台袖から皆に事故や怪我無く無事に初日が迎えられます様にパワーを送っておきたいと思います。」

味方さん「若い女の子達が多いので、埋もれない様にフレッシュな気持ちで頑張りたいと思います。」

伊藤さん「皆に踊りに付いていくのが中々大変だったんですけど、間違えない様に頑張ります。」

有森さん「変わって行く炭鉱に不安を覚えながら娘を応援し、若い女の子達からエネルギーを貰い、新しい時代へ踏み出す一人の人間として関わるという難しい、でも楽しい役所となっています。」

山崎さん「今回は出演者の皆が若い女性でフラダンスをやった事の無い子達が稽古をしながら物語の中と同じ様に少しづつ成長するのを見せて貰いましたので、大ヒット作という事で多少のプレッシャーもございますが、井上小百合版のフラガールを是非、皆さんに楽しんで頂ける物になっていると思いますので、お楽しみに。」

注目のポイントや映画とは違う点はどこでしょうか。

井上さん「稽古をしていく内にどんどん今の自分と重なって行くのが分かって、色んな人の支えが有りながら”まだ何者でもないけど、何時か何者かになるかもしれない”みたいな、そういう希望に溢れた作品が自分にリンクしていて、全ての台詞に嘘の無い感情で挑む事が出来ていて、とてもありがたいなと思っていて。映画版では蒼井優さんが演じましたけど、舞台版では私にしか出来ない「フラガール」があるじゃないかなと思っているので、その辺を楽しんで頂けたら良いなと思います。」

富田さんは福島県出身だが「フラガール」を含め、思い出はありますか。

富田さん「思い出ばかりの作品なので、ここにきて凄くプレッシャーと言いますか、プレッシャーではないんですけど、映像とはまた違って、こんなにも気持ちを作る瞬間というのが他の作業にも充てなきゃいけないんだという。はけた舞台の裏での行動だったりとか。凄いスピードで物語が展開していくので、勿論、お客さんはそれが面白いと思うんですけどそこに対する心構えというのが劇場に入ってからちょっと怯えるというか「わぁ、こんな感じなんだ」というのが凄くて。ただ私も震災当時、担任をしていた先生が他のクラスの先生を連れて舞台を観に来て下さり、親戚も来てくれるそうなので台風や地震がたくさん有りますが、楽しみにして来てくれる方がいるという事がやっぱり「やんなきゃいけね”ぇな」というのがあるので、皆さんと力を合わせ素敵な舞台が出来る様に頑張りたいと思います。」

Wキャストの二人のそれぞれの見所をお願いします。

福島さん「私は昨日、最後の通し稽古を終えたんですけど、今日の朝も岡村さんに「昨日の早苗、大丈夫でした?」みたいな感じで聞いたら、お前は声が通るからそこが強みだから、押して押してガンガンいけ、って言われて、私の早苗は押して押して押し倒して行こうと思いました。」

太田さん「私は本当に自身が無いんですけど、銀之丞さんが凄く気さくに話してくださって、普段話している時に「なんか奈緒の言葉は嘘っぽい」と言われてしまって、大丈夫かな…って思うので、取り合えず、舞台上で大丈夫か確認して下さい。」

稽古を通してフラダンスを実際に踊ってみた感想はいかがでしょうか。

井上さん「ビックリする位、稽古がしんどくて、最初の事は動けなくなっちゃって、もう勘弁して下さい!という位、コレは大変だぞと思ってたんです。けれど、稽古を積み重ねて行く内にドンドン体が動く様になってきて疲れなくなっていくんですね。それが不思議だなと思っていて。でも私はそのレベルに到達するのに凄く時間が掛かってしまって本当にダイエットジムに通っているような気持ちで。本当に大変でしたが、その成果を今日、出せれば良いなと思っています。」

矢島さん「稽古が始まる前にフラのレッスンから始まったんですけど、私もやっぱり同じ様に普段のダンスでは使わない筋肉を凄く使うんだなというのが…電車に乗りながら、「腰痛い…」という時も最初はあったんですけど、やっていく内に筋肉がついたんだなと思ったし、役柄的に私は先生の役なので、最後皆を見守るんですけど、日に日に上達していくフラガールの皆を見ると感動してしまって、それが観に来てくれる皆さんにもこの皆の練習した成果をリアルに感じて頂けるのではないかと思うのでそこは楽しみに観て欲しいなと思います。」

最後に来場者へメッセージをお願いします。

井上さん「まず、この作品は実話という所が凄く大きいなと思っていて、昭和40年の時代背景も凄く濃く表現されています。何よりこういう少女達が本当に居たというのが感動的なストーリーだなと思っていて、それを演じるという事が出来て凄くありがたいなと思っていますし、一所懸命頑張らなきゃなって思っています。観に来て下さった方が「明日も頑張ろう」とか、「ちょっとでも勇気を貰えた」とか、そういう力を凄く持った作品なので、一所懸命取組んでいきたいと思います。」

【公開ゲネプロの様子】

昭和40年、福島県いわき市。かつて炭鉱の町として栄えた石炭の町も、石油という新しい燃料の台頭によって斜陽産業と化していた。人員削減のため毎月リストラが発表され、何千人もの労働者のクビがきられていく。

そんな状況の中で、町おこしの新事業として常磐ハワイアンセンター建設の話が持ち上がる。
常磐の地の温泉を利用して、ハワイの雰囲気を持ったリゾート施設を作ろうというのだ。

そしてハワイアンダンスのショーで盛り上げたいという計画だ。もちろん労働者たちは反対の声をあげた。「なにがハワイだ!」

この町に生まれ育った早苗(太田奈緒・福島雪菜)は、毎日泥まみれの生活から抜け出すチャンスではないかと考えて友達の紀美子(井上小百合)を誘ってダンサー募集に応募することを決意する。

しかし、集まった女の子達は「裸躍りさせるつもりか?」と、ほとんどの者が消えてゆき、残ったのは、紀美子と早苗、そして父親に無理に連れてこられた太った娘の小百合(富田望生)と子連れの事務員(伊藤修子)の4人だけ、本当にフラダンスのチームなど作れるのか不安になる。そんな田舎町にハワイアンセンターの企画部長の吉本(山崎銀之丞)は元SKDのダンサー平山まどか(矢島舞美)を連れてくる。

紀美子たちは、サングラスをかけ田舎者を下に見るまどかに、最初は不信感を持つが、その卓越したダンスの技術とその魅力に、やがて引き込まれていく。炭鉱の組合員の反対運動が激しくなる中で、紀美子は炭鉱で働く母親千代(有森也実)に反対されながらも、家を出てフラガールになることを決意する。

「復興は少女たちの笑顔が作る!」そんなフラガールたちの奮闘を描いた物語である

 

【フラガール – dance for smile – 公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2019年10月18日(金)~10月27日(日)
大阪公演:2019年11月2日(土)~11月4日(月・祝)

<会場>
東京:日本青年館ホール
大阪:サンケイホールブリーゼ

<公演時間>
約2時間10分(途中休憩無し)

<料金>
東京公演:S席9,500円 A席8,500円
大阪公演:9,500円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
谷川紀美子:井上小百合(乃木坂46)

平山まどか:矢島舞美

熊野小百合:富田望生

木村早苗:太田奈緒(AKB48)/福島雪菜(劇団4ドル50セント) ※Wキャスト

谷川洋二郎:味方良介
猪狩光夫:中山優貴(SOLIDEMO)

熊野五郎:武田義晴
木村清二:吉田智則
神山美佳子:吉田美佳子
佐々木初子:伊藤修子
炭鉱労働組合長:黒川恭佑
炭鉱夫三島:三島涼(イケ家!)
借金取り石田:山田良明

倉田ふゆな:朝倉ふゆな
山野ももね:秋谷百音
フラガール:三橋観月
フラガール:尾崎明日香
フラガール:古田小夏
フラガール:相吉澤栞音
フラガール:Mirii
ヤクザ:岩上隼也
炭鉱夫:本橋裕亮、藤井悠

谷川千代:有森也実

吉本紀夫:山崎銀之丞

<STAFF>
作:羽原大介、李相日
総合演出:河毛俊作
構成演出:岡村俊一
音響:山本能久
照明:熊岡右恭
映像:ムーチョ村松
衣裳:大野雅代
演出助手:古田龍
舞台監督:中島武
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:神ノ川智早
宣伝ヘアメイク:アートメイク・トキ
衣裳協力:エムエムジェイ/OSK
振付協力:タヒチプロモーション
制作:與儀早由
協力:ジェイ・シネカノン
制作:アール・ユー・ピー
主催:ぴあ/Y&N Brothers/サンライズプロモーション大阪(大阪公演)

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