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「アジアの女」開幕

2006年初演の『アジアの女』を新たに立体化。
大災害の起きた東京で、壊滅した家に住み続ける兄妹と、兄妹の生活に介入してくる人間たちを描いた物語。2019年現在の日本を予見したような鋭い視点を内包し、今を生きる私たちの胸に刺さる、普遍的なテーマを扱っています。
2019年9月6日東京都渋谷区のBunkamuraシアターコクーンで本作が開幕しました。

【公演の様子】

提供:ホリプロ

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大災害によって壊滅した町で半壊した家に住み続ける兄と妹。

提供:ホリプロ

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兄、晃郎(山内圭哉)は酒浸りとなったが、かつて精神を病んでいた妹、麻希子(石原さとみ)はむしろ回復しつつある。書けない作家一ノ瀬(吉田鋼太郎)が現れ、元編集者の晃郎に「物語を書かせろ」と迫る。

提供:ホリプロ

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麻希子に想いを寄せる巡査の村田(矢本悠馬)は、家を出ない兄妹の世話を焼き見守っている。

提供:ホリプロ

純粋さと狂気のハザマにいる麻希子。一ノ瀬のために外出した麻希子は鳥居(水口早香)と出会い、生活のため「ボランティア」と称した仕事を始める。

提供:ホリプロ

ついに家を出る麻希子、出る事が出来ない晃郎、麻希子をモデルにした物語を書き出す一ノ瀬・・・

 

石原さとみの舞台出演は2018年2月の「密やかな結晶」以来、1年半ぶり。
石原さとみはテレビドラマの溌溂とした役のイメージとは違い、純粋さと狂気のはざまで生きている、これまでにない役柄に挑戦。微妙な精神のバランスの中、あることをきっかけに変化していく様を、繊細かつ力強い感情表現で演じています。
吉田鋼太郎は俳優としても重要な役どころを演じており、兄妹の静かな生活をかき乱す強烈なパワーと闇を抱え苦しんでいるという多面的な人間像を見せます。
深刻な状況の中で、それとは関係なく人間的な弱さや狡さをさらけ出しながら生きる人間たち。2006年の初演時とは大きく情勢が変わる「アジア」という概念。愚かでも生きていくことで見えるかもしれない光。答えのない物語に、観劇後、観客それぞれが異なる感想を持ち誰かと意見を交わしたくなるような、深く考えさせられる作品となっています。

『出演者コメント』

開幕にあたり、石原さとみ、吉田鋼太郎両名よりコメントが出されています。

吉田鋼太郎「稽古をしていく中で、長塚圭史の戯曲が持つ奥深さ、世の中を見る目の鋭さを
改めて噛みしめる日々でした。この作品は、石原さとみという稀有な女優の存在無しには完成しません。彼女の繊細で、その内に閃光のような強さを持った煌めきと、山内君、矢本君、水口さんの個性的かつ確かな芝居が交差したときに何が起こるか、自分も舞台の上で体感するのを楽しみにしています。」

石原さとみ「毎日が本当に充実した、密度の濃い稽古期間でした。鋼太郎さんの演出は役者に伝える言葉が繊細で、戯曲の解釈が広く深く、とても多くの発見を頂ける日々でした。一か月間、常にこの作品のこと、芝居のことを考えていましたし、きっと千穐楽までずっと考え続けると思います。お客様にも、この物語からたくさんのことを感じて考えて頂けるような作品にできるよう、5人力を合わせて頑張ります。」

 

【『アジアの女』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2019年9月6日(金)~9月29日(日)

<会場>
Bunkamuraシアターコクーン

<公演時間>
約2時間15分(途中休憩有り)

<料金>
S席9,800円 A席7,800円 コクーンシート6,500円
Yシート2,000円(※20歳以下対象・当日引換券・要証明書)
(全席指定・税込)
※コクーンシートは、特にご覧になりにくいお席です。ご了承のうえ、ご購入ください。
※未就学児入場不可
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。

<出演者>
麻希子:石原さとみ
晃郎:山内圭哉
村田:矢本悠馬
鳥居:水口早香
一ノ瀬:吉田鋼太郎

<STAFF>
作:長塚圭史
演出:吉田鋼太郎
美術:秋山光洋
照明:原田保
音響:角張正雄
衣裳:早川すみれ
ヘアメイク:大和田一美
擬闘:栗原直樹
振付:辻本知彦
音楽:水口浩次
演出助手:井上尊晶
技術監督:福澤諭志
舞台監督:川除学
主催・企画制作:ホリプロ

撮影:宮川舞子

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