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by774 2019/08/19

『「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート～ひかりを聴け～』公演

第156回直木賞・本屋大賞を受賞した、恩田陸原作の名作小説「蜜蜂と遠雷」。
そのコンサートシリーズ第三弾 “「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート～ひかりを聴け”が、2019年8月16日（金）より、東京都渋谷区のBunkamuraオーチャードホールにて公演されました。

初日の公演開始に先駆け行われた、囲み取材と公演の様子をお伝えします。

【囲み取材の様子】

登壇したのは、三浦大知さん、家入レオさん、松下優也さん、中村中さん、木村優一さん、ストーリーテラーを務める湖月わたるさんと黒田こらんさん、そして本作の音楽監督オーケストラ演奏の指揮を務める千住明さんの8名。

いよいよ初日公演ですがいかがでしょうか。

千住さん「このコンサート自体が3回目になるんですけど、去年の1月・5月とやって、その凝縮した形がまさか、こんなにバラエティ豊かになるとは思わなかった。色んなジャンルの音楽が出てきます。それを皆さん、対応できるというのは本当に凄いと思います。僕もいっぱいいっぱいですね。本当にここで他流試合・コンクールの様に皆が力を出し合って真剣勝負の2時間半です。」

コンサートに向けての意気込みをお願いします。

松下さん「皆さんに一生懸命付いて行ける様に頑張ります。」

三浦さん「僕自身、オーケストラの皆さんと一緒に素晴らしいアーティストの方々と歌わせて頂く機会は本当に中々無いので、この貴重な経験をしっかりと自分の力に出来る様に皆さんにパワーを頂きながら一緒に頑張って歌えたら良いなと思います。」

家入さん「私も素晴らしいアーティストの皆さんと、中々無い、こういうクラシカルな所で自分の曲だったり、皆さんの曲を歌える事というのがとても幸せだと思うんですけども、朗読劇に挑戦するという事も中々無いので、新しい環境の中でとても楽しくやらせて頂いております。」

中村さん「昔、歌のコンクールや大会に出た事があったんですけど、その時は周りの皆は敵だと思っていたので。でも「蜜蜂と遠雷」の中に出てくるピアニスト達は、夫々の演奏を聴いてそれに反応するんですよね。なので、こんなに豪華な面々の歌を聴きながら反応しあっていこうと思います。」

湖月さん「昨日リハーサルを見せて頂いて、初演の時には無かったコンサートバージョンが。皆さん、持ち歌をコラボレーションしながら歌っていらして、千住さんが指揮をされて、ピアニストの皆さんが演奏されている前で歌う皆さんがとても神々しくて本当にこのコンサートでしか見れないスペシャルな物を聴かせて頂いて、早くお客様にも聴いて頂きたいなって思っています。私は大好きなこの「蜜蜂と遠雷」という作品を少しでも立体的に躍動的にストーリーをお届け出来る様に心を込めてストーリーテラーをさせて頂きたいと思います。」

木村さん「本の中では優勝する役で、高身長、大変な美男子、日系三世のペルー人という、色々な所がかけ離れているんですけども、初演からこの役をやらせて頂きまして、今回も色んなジャンルの方達が、一つの方向に向かって、準備をしていく段階でとても皆さんと仲良くなって色々な化学反応が起きて、素敵な音楽を作れる事がとても嬉しいです。今回もこの役を一生懸命やらせて頂きたいとおもいます。身長がちょっと足らないので声の高さでカバーしようと思います。」

黒田さん「私は今回、ストーリーテラーとして初めての参加をさせて頂きます。こんなに素敵なアーティストさんの中で、私、役者一本でストレートプレイとかでやっているんですが、本当に今回、一生の内で経験出来るか…という経験をさせて頂くという事で、とても貴重な事なんですけど、そんな中で恩田さんの作品は言葉が美しかったりとか、躍動的だったりして、今回もお客さんに沢山観て頂きたいので、エネルギッシュにかつ美しく言葉を大事に表現出来たらなと思っております。」

今回のメンバーの印象はいかがでしょうか。

千住さん「それぞれ個性があって、様々な歌い方があるなと思います。皆さん、自分達の個性をもう力いっぱい出して貰えるものなので、僕も皆さんの歌に対して色々と習性を加えていくんですけども、どの曲も、こういうコンサートにしては珍しく、オーダーメイドで作っていったという印象が凄く有ります。昨今、シンフォニックコンサートをやる人達が多いですが、それを超えてもっと音楽という物を大きな一括りで歌えるアーティストだらけなので、僕も本当にビックリというか、こういう仲間達と一緒に音楽が出来て嬉しいなと思います。一つだけのジャンルの中にいると見えない物が今回のコンサートでは物凄く見えてきて、自分が何をやりたいかも良くわかる。この経験をそれぞれの世界に持ち帰って頂きたいんですね。」

三浦さん、家入さん、中村さんは公演の中で自身の楽曲を歌われますが
お互いのコラボについてはどんな印象でしょうか。

三浦さん「楽曲を歌わせて頂けるという経験は本当に幸せです。何時もは一人で歌っているので、その中で皆さんが様々な新しい色を自分の楽曲に付けて下さるというのはとても刺激的で、貰う物ばかりだなというか皆さんから沢山、音楽を通して色々な気持ちだったりとかそういう物を教えて頂いているようなとても贅沢な時間だなと思っています。」

家入さん「私はこの季節という事もあって「君がくれた夏」という曲を皆さんとコラボレーションさせて頂くんですけども東京フィルという本当に素晴らしい皆さんのアレンジで歌えるというのも中々無い経験ですし、女性アーティストの方と歌わせて頂く機会は結構あったんですが、今回、三浦さん、松下さんという男性と歌わせて頂いて、「こういう解釈もあるんだ」とか、自分の曲の広がりをとても感じたのでお客様にもそれが伝わると良いなと思います。」

中村さん「私は一人で歌うのも良いんですけど、やっぱり誰かと歌って反応を見合うというのは、楽しいし、稽古で大分仲良くなりましたので、そういった所もそれぞれの普段と違った面がみれるのかなと。その辺を楽しんで頂けたらと思います。」

通常のライブと違う、オーケストラコンサートの良い点はどこでしょうか。

三浦さん「物凄く心強いんですよ。勿論、自分はバンドやダンサーと一緒にパフォーマンスをするというのも有るんですけど、これだけの大勢のオーケストラの方の中で歌うというとその中心で千住さんが指揮を振られていて、僕は前を向いて歌うのでそれを背中で感じながら、歌うんですけど、後ろから音の波が本当に僕の全身を押してくれて、音に押されて前に進む力をくれるというか、それが心強いんですけど、その一方で自分の頼りなさを凄く感じる瞬間があって、皆さんの音にのせてもらいながらそこの中で自分がしっかりその音の波の中をしっかり漕いで行ける様に頑張って歌わなきゃな、と、凄くパワーを貰いながら歌わせて頂いてます。」

最後に改めて意気込みをお願いします。

千住さん「本当に沢山のバラエティのある音楽のジャンルの人達がいてしかも育った環境が違う物が一つになる、とはこういう事を言うんだと思いますね。どうか皆様にこういう新たな挑戦を見て頂きたいですし、彼等はまたそれぞれの世界に戻っていきますが、本当に真剣勝負の公演をどうか皆様観て頂きたいと思います。」

【公演の様子】

【『「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート～ひかりを聴け～』公演概要】

公式サイトはこちら

＜公演期間＞
2019年8月16日（金）～8月18日（日）

＜会場＞
Bunkamura オーチャードホール

＜公演時間＞
約2時間30分（途中休憩無し）

＜出演者＞
『アーティスト』
三浦大知
家入レオ
松下優也
中村中
木村優一

『ストーリーテラー』
湖月わたる
黒田こらん

『指揮』
千住明

『ピアノ』
川田健太郎
西本夏生
重実徹

『管弦楽』
東京フィルハーモニー交響楽団

「披露楽曲」
M1：ひかりを聴け～OVERTURE
M2：ふれあうだけで～Always with You
M3：友達の詩
M4：君がくれた夏
M5：ひかりを聴け（ピアノVer.)
M6：アヴェ・マリア
M7：月の光
M8：ジュ・ト・ヴ（あなたが欲しい）
M9：プレリュード「幸福の王子」
M10：プロコフィエフピアノ協奏曲第3番第1楽章
M11：バルトーク「ピアノ協奏曲第3番第1楽章＋第3楽章抜粋」
M12：「anchorage～碇泊～」（ベートーヴェン「悲愴」より）
M13：ひかりを聴け

＜STAFF＞
原作：恩田陸『蜜蜂と遠雷』（幻冬舎文庫）
指揮・音楽監督：千住明
演出：藤澤浩一
構成台本：モトイキシゲキ
歌唱指導：今井マサキ（CRESCE）
舞台監督：平山正仁（AWESOME）
照明：粕倉淳一（オールライトアソシエイト）
音響：戸田雄樹（エディスグローヴ）
映像：手代木梓（トーキョースタイル）
運搬：櫻井幸男（アシストジャパン）
演出部：堀井基宏、福留修、丸山仁美
照明部：米澤正直、鈴木伸宏、松井浩二、櫻井香、広瀬紫津子
音響部：成石久美子、山本悟史、説田沙穂
ヘアメイク：中原雅子（My Miracle）、宮崎智子、小林朋子
スタイリスト：DAN
三浦大知ヘアメイク：加藤康
三浦大知スタイリスト：村田友哉（SMB International)
家入レオヘアメイク：奥原清一
家入レオスタイリスト：松尾明日香
制作：元生茂樹（プロデュースNOTE）、河野英明（エイベックス・エンタテイメント）
制作協力：印南亜希子、新沼考子（千住明事務所）
運営：近藤富英、上稲祥英（サンライズプロモーション東京）
オフィシャルHP：メテオデザイン
宣伝：石橋千尋、前木理花（エイベックス・エンタテイメント）
票券：河野英明（エイベックス・エンタテイメント）、齋藤恵（サンライズプロモーション東京）
宣伝美術：市川きよあき
画：杉山巧
キャストマネジメント：ライジングプロダクション／研音／キャレスインターナショナル／ボールドハート／ピュアハーツ／梅田芸術劇場／ジョイナスエンターテイメント／千住明事務所
企画協力：幻冬舎
主催・企画・製作：「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート製作実行委員会
（エイベックス・エンタテイメント／プロデュースNOTE）／公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団