東京2020オリンピック1年前当日イベント開催!
東京2020組織委員会は、東京2020オリンピックの開催まで1年前の節目となる、2019年7月24日(水)に東京都千代田区の東京国際フォーラムにて、東京2020オリンピック1年前当日イベントを開催しました。
いよいよ開幕1年前を迎えるこの日、みんなの気持ちを1つに、大会への決意を新たにするオリンピック1年前セレモニー、 ちょうど1年後に始まる東京2020オリンピックへの期待や喜びを一緒にわかちあうイベントの模様をお伝えします。
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東京2020オリンピック・パラリンピックの全55競技にトライするLet’s55のオリンピック1年前スペシャルと題して東京2020オリンピックで行われる全33競技の内、17競技21種目を身近に競技体験出来るブース及びフィールドが設置され、夏休みという事もあり沢山の子供達や家族連れが楽しんでいます。
地上広場に16ブース、地下ロビーギャラリーには10ブースが構えられ、時間帯によっては各競技ブースにアスリートが登場。本物のアスリートの凄さを体感した来場者は一様に目を丸くして驚きます。
またタイミングによっては、東京2020オリンピックマスコットのミライトワが競技体験を行う場面も。
昨年のデビューから丸1年が経ち、アンバサダーとしてもアスリートととしても成長したミライトワは取材時には新体操のパフォーマンスを披露。柔軟性を身につけたミライトワはA難度の技を見事成功させ子供達からも拍手喝采を浴びていました。
そしてこの日午前11時過ぎより、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が
スマートフェンシングの競技体験を行う場面が。
バッハ会長がジャケットを装着すると全国中学生フェンシング選手権に出場経験のある中学生と対戦し圧倒。
バッハ会長はフェンシングのオリンピアンであり1976年のモントリオール大会のフェンシング・フルーレ団体で金メダルを獲得したメダリストという事で、この東京の地で「本物」の凄さを来場者に披露していました。
【東京2020大会1年前準備状況報告会】
13時よりホールB5にて行われたのは、「東京2020大会1年前準備状況報告会」。
御手洗冨士夫 東京2020組織委員会名誉会長、森喜朗東京2020組織委員会会長を筆頭に来賓としてバッハ会長、ジョン・コーツ第32回オリンピック競技大会(2020/東京)調整委員会委員長/オーストラリアオリンピック委員会会長、更に最高顧問/議長の安倍晋三内閣総理大臣が登壇。
その他、評議員・理事・参与等、総勢約200人が出席する中、武藤敏郎東京2020組織委員会事務総長から、会場整備の進捗や暑さ対策に向けた取り組みなど、大会1年前の準備状況を報告がなされました。
【東京2020オリンピック1年前セレモニー】
そして14時よりホールAにて行われたのが、この日のメインイベント「東京2020オリンピック1年前セレモニー」。
ホールロビーエリアにおいては、東京2020オリンピック聖火リレートーチの展示や、2019年7月22日(月)にお披露目されたマスコットロボットのミライトワが展示されていました。
なお、ミライトワロボットは初お披露目からの僅か2日間の間に、人物認識の精度を高め、視線移動するギミックが追加されているという驚くべき「成長」ぶりを遂げていました。
5000人以上を収容する、ホールとしては国内最大級の規模を誇る東京国際フォーラムのホールAは1階席、2階席共にギッシリ。スチールカメラ・ムービーカメラ・ペン記者を合わせて総勢200名超の大報道陣も詰めかけ、ホール内は熱気で溢れます。
セレモニー開始直前にはバッハ会長と共に、安倍総理大臣が来賓席に登場。2人で僅かながら談笑している様子。
『オープニング』
場内が暗転し、今年デビュー20周年を迎える津軽三味線奏者の第一人者である兄・吉田良一郎、弟・吉田健一の兄弟アーティスト「吉田兄弟」がステージに登場。
超絶技巧を駆使し、オープニングから来場者の耳を釘付けにします。
2曲目は北京2008大会(新体操)代表の坪井保奈美選手と続いてのパナソニック株式会社の協力により、画面の描写速度を高めたDLP方式のプロジェクター4台を使用した吉田兄弟とのオープニングパフォーマンス。
対象物の位置検出から映像送出までの遅延時間が0.0016秒という画期的な処理速度を実現した高速プロジェクションマッピングが行われ、リボンの付けられていないスティックの動きに合わせ、見事にリボンの動きを表現。パフォーマンスにこれでもかと華を添えます。
拍手喝采のオープニングが終了すると、ステージ上のスクリーンには、これまでの東京2020大会へ向けた様々な活動を振り返り、大会の開幕まであと1年を強調する映像が更に流されます。
映像が終了すると舞台下手からMCの久保純子さんと宮下純一さんが登場。
『主催者・来賓挨拶』
続いてステージ上には主催者や来賓が次々と登壇し、オリンピック讃歌が流れます。
先ずは森喜朗東京2020組織委員会会長の挨拶から。
森会長「1年前イベントにようこそお越し下さいました。いよいよ開幕1年前です。発足致しました6年前は、たった44人で都庁の一部屋をお借りしてスタートした組織委員会でありますが、今晴海アイランドトリトンスクエアで約3000名の方々がこのオリンピックの為に努力をして下さっています。この間、東京都や会場を所有する自治体の皆さん、国、経済界、スポーツ界、その他多くの関係団体の皆様と共にオールジャパンで準備を進めてまいりました。後1年でございますが、「まだ1年か…」と思う気持ちと「もう1年しかないのか…」という気持ちが複雑に絡み合っております。組織設立直後には「既存施設の最大活用」を掲げ、真に持続可能な大会作りに大胆に舵を切る事に致しました。持続可能性は大会準備の主要な柱となっております。今大会で初めて採用されるアーバンスポーツの数々は東京の臨海部に訪れる人々に対して新しいオリンピックの体験を提供いたします。また、東日本大震災からの復興への貢献はこの大会の源流でありまして、少しでも元気や力を届けたいという気持ちで様々な活動に取組んでまいりました。東京で開催される2度目のオリンピック・パラリンピックは国・民族・文化・宗教の違いを超えて世界が一つになる舞台。お互いを尊敬し、理解し、認め合う事を学んだ若者達が次代の共生社会を支える中心的な役割を果たす事を強く願っております。」
続いて小池百合子東京都知事の挨拶。
小池知事「さあ皆さん、大会まで後1年となりました。開催都市と致しまして、身の引き締まる思いで大会までの準備は総仕上げの段階を迎えた所でございます。会場整備の方は着々と進行しています一方で、先月からはテストイベントの開始、それから安全の確保、熱さ対策などの具体的な検証の段階に入っています。さて、東京2020大会は「復興五輪」でもございます。被災地の復興無くして大会の成功は無いと何度も申し上げて参りました。被災地の子供達を大会に招待する事を検討しております。また各地で「東京2020ライブサイト」の開催を致しまして、各県と連携しながら復興に向けて歩む被災地の姿を世界へと発信して行きたいと考えております。さあ来年の本日、幕を開きます大会を本日御集りの全ての皆様と力を合わせて必ず成功に導いていきたいと考えております。」
続いて来賓代表として、安倍晋三総理大臣が登壇し挨拶。
安倍総理大臣「6年前、東京招致が決まったブエノスアイレスの地において、大会成功に向けて全力を尽くしていく事を皆様にお約束致しました。この間、IOCの助言の基、組織委員会と東京都との緊密な連携により準備を進めて参りました。メイン会場のオリンピックスタジアムも本年11月の完成が予定されております。この準備状況についてはIOCの皆様からも大変高い評価を頂き、嬉しく思います。2011年、日本は東日本大震災によって甚大な被害を受けました。その中で世界中の皆様から御支援を頂きながら一歩一歩復興へ向けて前進をして参りました。あの時、世界中の皆様から頂いたご支援に対するありがとうのメッセージをお伝えすると共に未曾有の大災害から復興を成し遂げつつある東北の姿を世界中に発信していきたいと思います。また、大会を通じた人と人との出会いはオリンピックの大きな意義ではないでしょうか。大会を日本全国の皆様の暖かい思いの詰まったものとする為にも参加する国、地域と地方自治体を繋ぐホストタウンを設けて交流の発展につなげて行きたいと考えています。そしてユニバーサルデザインの推進、多様で魅力的な文化の発信等、2020年のその先を見据えて歩みを進めて参ります。スポーツこそは世界を繋ぎ、万人に等しい機会を与える物であります。この事は私達は55年前の東京大会から学びました。来年の大会は改めてこの事を世界に示す機会にしたい、アスリートが自分の限界を超えて挑む姿は私達に大きな夢と感動を与えてくれます。その舞台は着実に整いつつあります。1年後、ここ東京で再び皆様とお会いし、オリンピックの感動を共に分かち合う事が出来る事を心から楽しみにしております。」
そしてトーマス・バッハ会長も登壇し挨拶されます。
バッハ会長「ミナサマ、コンニチハ。今から1年後、日本は歴史を作るという事になるでありましょう。2020年の東京オリンピック大会が実行されますと、世界の人々は日本を注目する事になり世界の人口の半分以上が東京2020大会を見る事でしょう。その時は日本のホストをして下さる方々にとっても素晴らしい、またユニークな瞬間になる事でありましょう。すなわち、日本のベストを世界に示すチャンスになるのです。日本の豊かな歴史、伝統、最先端を行くイノベーション、そしておもてなしという文化、そしてスポーツを愛する皆様の心です。準備状況は大変見事な形で進んでおります。これまでオリンピックを開催した都市の中で大会開始1年前というこの時点においてここまで準備が整っているという都市を私は見た事がありません。また日本がいわばオールジャパンの形でオリンピック大会を開催するという事の下に纏まっているという事を拝見するのは胸が踊る思いがいたします。真に卓越したオリンピック大会を構成する為の要素というのは全て、整っております。206のオリンピック委員会が派遣いたします選手団達、IOCが組織する難民オリンピックチーム。そこに属するアスリートは全員が素晴らしく驚くべき経験をするという事を楽しみにしています。2020年の東京大会というのは素晴らしいスポーツ大会というだけは無くて、人類が持つ多様性の中の纏まり、統一を喜ぶという瞬間にもなります。コレカラモ、ヨロシクオネガイイタシマス。」
『東京2020オリンピックへの招待状手交』
次にバッハ会長から東京2020オリンピックへの招待状を手交し、このセレモニーで改めて世界中のアスリート達へ向けて東京2020オリンピック競技大会への参加を呼びかけます。
バッハ会長は招待状へサインをし、各国のNOC代表、東京2020IOC難民選手団、最後には山下奏裕日本オリンピック委員会会長に招待状が手渡されフォトセッションが行われます。
『東京2020オリンピック聖火ランナー募集PR』
フォトセッションが終了した後は、東京2020オリンピック聖火ランナー募集PRのコーナー。
射撃の2004アテネ大会・2008北京大会・2012ロンドン大会のパラリンピアンで東京2020聖火リレー公式アンバサダーの田口亜希さんと東京2020聖火リレーのトーチを持ったミライトワが登壇。
しかし残る4名の姿が見当たらないとMCから問われると、田口さんからどうぞ!との声と共に1階中腹の左右ドアから同アンバサダーの柔道男子60kg級の1996アトランタ大会、2000シドニー大会、2004アテネ大会出場のオリンピアンで同階級3連覇を成し遂げた野村忠宏さんと女優の石原さとみさん、そしてお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん、富澤たけしさんが客席通路を通って登場。
伊達さんと富澤さんは学生達に大人気のようです。
全員が揃った所で改めて野村さんから東京2020オリンピック聖火ランナーの募集をPR。
聖火リレーの魅力は?と問われると、
田口さん「色々あると思いますが、性別、障がいの有無も関係ないので色々な方に参加頂けるんですね。また、聖火ランナーだけではなくて47都道府県を巡りますので、沿道からの応援という形でも参加できます。」とコメントされました。
サンドウィッチマンの2人はどう聖火リレーを盛り上げて行きたいか?との質問に
伊達さん「僕等、地元が東北ですから東北3県にも丁度被災地の沿岸も聖火リレーコースになっています。ここまで復興してきているんだという事を全世界に見て頂くチャンスだと思いますので、その辺もしっかり盛り上げて行きたいと思いますね。」と答え、
富澤さん「僕等が選ばれた意味というのはそこにあると思うので、2つの意味で「せいか(成果・聖火)」を挙げたいなと。」
さらに富澤さんは伊達さんに「折角なんで、安倍総理にも聞いてみますか?」と突然の無茶振り。「止めろダメだって!」と言う伊達さんは「え~、モリアガッテマイリタイノデアリマス」と安倍総理大臣の演説の口調の物真似を披露。「今どこで見ているか分かりませんが、安倍さんすいません。」と平謝りの伊達さんに会場から拍手が送られます。
最後に約8ヶ月後の聖火リレースタートにどのような気持ちで臨むか?と聞かれた石原さんは
石原さん「聖火リレーは来年3月の福島から7月の東京まで冬・春・夏と季節を感じながら日本の素晴らしい景色、景観、風土とかを全世界の人に発信しながら、日本全国を一つの火が繋がれていきます。改めて戦争の無い平和な国だからこそ出来るイベントだなと私自身凄く思います。聖火ランナーとしての参加もそうなんですけども、生で聖火を見て、沿道での声援・応援・ボランティアと様々な形で参加出来ると思いますので是非、体感して記憶に残る時間を過ごして貰えたらなと思います。後8ヶ月です。私自身も聖火リレーに係わる多くの方にインタビューしにいくと思うので待ってて下さい。一緒に準備しながら全力で楽しみましょう!」と話し、聖火ランナー募集PRは終了しました。
『東京2020オリンピックメダルデザイン発表』
そして今回の東京2020オリンピック1年前セレモニー内での最大の発表が、東京2020オリンピックのメダルデザインの発表。
東京2020オリンピック・パラリンピックでアスリートに授与される約5000個の金・銀・銅の入賞メダルの原材料を使用済電化製品から希少金属を取り出し製作するプロジェクト「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が行われ、2017年4月1日(土)~2019年3月31日(日)の2年間で金・約32kg、銀・約3,500kg、銅・約2,200kgの回収に成功。此れと平行し、2017年12月からの入賞メダルデザインコンペティションエントリーから2018年7月のオリンピックメダルデザイン決定まで約8ヶ月間をかけて選ばれた、東京2020オリンピックメダルデザインがデザイナーとともに遂に発表となります。
ここで発表の瞬間に立ち会う4名のゲストが登壇。ウエイトリフティング女子でロンドン2012大会銀メダル・リオデジャネイロ2016大会銅メダルのオリンピアン、三宅弘実さん、カヌースラロームでリオデジャネイロ2016大会銅メダルのオリンピアン、羽根田卓也さん、女子サッカーでロンドン2012大会銀メダルのオリンピアン、澤穂希さん、バスケットボール/NBAプレイヤーの渡邊雄太さんが登壇しました。
自身にとってオリンピックのメダルとはどのような物か?問われると、
三宅さん「メダルを取った試合は凄く嬉しく、メダルを獲得した事によって多くの皆さんが
笑顔で喜んで下さるのが一番嬉しいなという所です。」
羽根田さん「色んな方の応援があって取れた銅メダルだったので、自分にとっての宝物でもあり、それを支えてくれた方々にとっても宝物なので、掛け替えの無い物ですね。」
澤さん「団体でのメダルというのは、決して一人の力で取れる物ではないので、チームメイトや今まで携わってくれた全ての方々の御蔭で取れたメダルという事もあるので、凄く意味のある重いメダルとなりました。」
渡辺さんは3名のメダリストからの話を聞いて
渡辺さん「バスケットはメダルどころか、そもそもオリンピックから遠のいていたスポーツだったので、今回の2020東京オリンピックでプレイ出来る事を凄く嬉しく思いますし、皆さんの様にメダルを狙ってやっていけたらなと思っています。」とメダリストを目指す意気込みの渡辺さん。
そして遂にメダルデザインの発表。ここで東京2020大会メダルのデザイナーが初めて発表され大阪市出身のサインデザイナー、川西淳一さんと東京2020大会入賞メダルデザイン
コンペティション審査会座長で文化庁長官の宮田良平さんが登壇。
メダル台も登場していよいよ6人でアンベールすると、輝く3つのメダルが御目見え。
このメダルデザインに込めた思いは?と問われると
川西さん「このメダルはオリンピックを目指し、挑戦し続けるアスリートの努力と栄光そして世界の平和。そういったモノを輝く光の輪で表現したいと思い、この様なデザインを考えました。それぞれ多様性というのを認め合って一つの輪になれる様な世界を表現したいと思いました。1年後に開催される東京2020オリンピックの舞台で、アスリートが頂点に立ってこのメダルを贈り、その胸に輝く日を心から楽しみにしております。」
続いて宮田座長からのコメントは
宮田座長「日本の誇る金属造形の深さと川西さんのデザインが一体となったこのメダル、最高だと思います。そしてこのメダルとリボンのバランスがとてもよく出来ている世界に唯一無二と言いたい。という事は日本一は世界一のデザイン・メダルであると感じますね。早く早くアスリートの皆さんに輝く事を期待したいですね。どうですか?素晴らしいでしょう。」
と大絶賛。
アスリート4名に東京2020オリンピックメダルを初めて見た感想を聞くと、
三宅さん「凄く綺麗です。色味が深くて、(私の獲得した過去の)2大会のメダルがあるんですけども、比べ物にならない位、色味が綺麗で輝かしかったです。」
羽根田さん「見た第一印象がピカピカだなという。これぞメダルという相応しい輝きがあると思います。」
特にお気に入りのメダルは?と問われると
「やっぱり真ん中じゃないですか?」と本音の羽根田さん。
澤さん「デザインそうですけど、輝きも凄くて、本当にもう一度このメダルを目指して現役をやりたいなと
思う位、欲しいなと思いましたね。」
渡辺さん「僕はメダルを生で見るのが初めてなので、今まではテレビの前で見ていたので、本当に凄く光り輝いていますし、オーラみたいなのをメダルから感じます。」と様々な意見が。
そしてメダルはどこに保管しているのかと問われると、
三宅さんは家のメダルボックス、羽根田さんは家の棚の何処か、澤さんはご主人がショーケースに入れて保管されており、
渡辺さんはメダルを獲得したら玄関に飾るとの事でした。
『フィナーレ・スペシャルライブ』
そしてセレモニーの最後を飾るのは、今年4月にデビュー30周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラ。
世界を股にかけて活躍する通称「スカパラ」と呼ばれる大所帯バンドですが、一曲目から全開で飛ばす「ARE YOU READY TO SKA?」を披露。
バリトンサックスを担当する谷中敦さんは「今日は1年後に控えたオリンピックの楽しみな気持ちを音楽に乗せて一緒に楽しんで行きたいと思っているので是非楽しんで下さいね。」と話します。
続いての2曲目は「DOWN BEAT STOMP」。ここでオープニングで見事な演奏パフォーマンスを披露した吉田兄弟が舞台袖より登壇。スカパラ30年の歴史で初となる三味線とのコラボ演奏を行います。
高価な組み立て式津軽三味線を自作にて「エレキ」化した通称「エレ三味」を片手に演奏前に兄の吉田良一郎さんは、オープニングパフォーマンスについて「演奏中、映像が後ろなので非常に残念」と本音をポロリ。
自身にとって初めて身近に感じるオリンピックと吉田兄弟は話し、谷中さんは2012ロンドン大会の時、レコーディングでロンドンに行っていた事があり、街の空気を感じたら以前のロンドンより凄く華やかで人を迎える気持ちは街も人も輝かせる」と語りました。
コラボのサウンドは見事の一言。
吉田兄弟の「エレ三味」もスカパラの演奏にしっかりと答えます。
2組のアーティストによる夢の共演にてセレモニーは幕を閉じました。
【1日限定 東京スカイツリー® Five Rings レーザーマッピング&特別ライティング】
東京都墨田区の東京スカイツリー®では2019年7月13日(土)~8月9日(金)の期間、レーザーマッピングにより東京2020オリンピックまでの残日数等を天望デッキに表示するとともに、青・黄・黒(深紫)・緑・赤のオリンピックシンボルカラーをイメージした特別ライティングを実施していますが、来年開会式がスタートするちょうど1年前である7月24日(水)の午後8時~には残日数表示に変わってこの日1日限定でオリンピックシンボルであるFive Rings(ファイブリングス)の表示を初めて行いました。
いよいよ1年前と迫った東京2020オリンピック、開幕まではあっという間です。
【東京2020オリンピックメダルデザインについて】
東京2020オリンピック1年前イベント当日が行われた翌日、2019年7月25日(木)に都内にて東京2020オリンピックメダルデザインの記者会見が行われました。
川西さん「今回のメダルデザインのコンセプトは、①「光と輝き-Brilliance-」、②「アスリートのエネルギー-Energy of athletes-」、③多様性と調和-The unity and diversity-」の3つです。1つ目の「光と輝き」は、オリンピックではアスリートが一番輝いて欲しいというのも勿論有りますしそれまでに至る努力の経過や美しさ、しなやかさみたいなものをここで一番出したかったコンセプトの一つです。2つ目の「アスリートのエネルギー」、勿論、エネルギーというのは中々視覚化出来ないモノなんですけど、この抽象的な物を使ってどういったエネルギーを表現するかというのに一番焦点を絞った所です。3つ目の「多様性と調和」。これは、オリンピックはスポーツの祭典なんですけども、世界が集まりそれぞれの選手を称え合って、本当に頑張って来た人達を皆で応援する・賞賛する平和のイベントだと思っているので、ここを3つ目の重要項目にしました。この3つのコンセプトが一つになって「光の環-Myriad Circle-」というのを一つの到達点として今回のコンセプトの柱にしております。」
川西さん「メダル裏面の渦を巻いた様な光の環なんですが、中々最初からこの様には到達出来なくて、最初は平面上でスケッチを描いて、どんな物が良いかと模索していた時期が一週間位あったんですけども、その間に移り変わりが有り、例えば月桂冠の葉っぱの形をぐるりと回してみたり、後はアスリートの努力はダイヤモンドの原石を磨くような過程に近い物があるんじゃないかと思うので、そういうものを1つ、コンセプトの中に入れたいなというのがありました。そういうのを書いていく内、段々と手を繋ぎあって行くような形が出来上がっていき、一つのサークルのようなものが自然に浮かび上がってきたんですけども、そこにエンブレムの柄を入れなければならなかったので、エンブレムのロゴを入れる時にどこに入れようかと考えていたら、やはり、地球という丸い円の中に入れて。それが日本という物を意識するのか、地球という物を意識するのは見方次第で変わるんですけども、私は地球(世界)を示している物だと思っています。」
川西さん「その周りを色んな方向から光をうけるという事で人の応援だとか、外からの光、色々な方々の思い、そういうものを反射するという事を考えてみたんですね。反射の光というのは必ずしも一方向だけではなく、色んな方向に散らばるのでそれがアスリートが持った時に色々な方向に散らばった光が誰の目にも届くように想定をしたんです。そして一次審査会の平面審査で3作品に絞られた時、次は立体作品として作って行くという過程がありまして、その過程で造幣局の方にご協力頂いて宮田座長のアドバイスを頂きながら立体化の具現化をしていきました。」
川西さん「金・銀・銅メダルは3つともデザインは全く一緒ですが、素材の色は全く違いました。金メダルは実際はかなり金のギラッとした感じになるんですけども、そこにマットを入れる事によってかなり落ち着いた仕上げになっています。銀メダルと銅メダルは燻しの色を入れて頂いているんですけども、試作品の時はちょっとギラギラした感じでかなり「安っぽい」感じで”軽かった”ので、そこも座長のアドバイスで燻しを入れさせて頂いたら非常に重厚感のある仕上がりになったと思います。」
とメダルへの思いをコメントされました。
東京2020オリンピックのメダル第1号は一体誰なのか、今からワクワクしてきます。
『東京2020オリンピックメダル仕様』
<本体重量>(リボン及び取り付けピンの重量を含まず)
金:約556g
銀:約550g
銅:約450g
<厚み>
最小部分:7.7mm
最大部分:12.1mm
<直径>
85mm
<素材>
金:純銀に6g以上の金メッキ
銀:純銀
銅:丹銅(銀95:亜鉛5)
<メダルリボン>
メダル本体上部への埋め込み式
リボン長:475mm
<側面刻印>
各競技名・種別名・性別・種目名が英語で刻印
<表面のデザイン>
国際オリンピック委員会により、以下の要素を含めた構図と規定されている
:パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像
:東京2020オリンピック競技大会の正式名称及びオリンピックシンボル
<メダルケースサイズ>
直径:120mm
高さ:59.61mm
『表彰状』
なお入賞者(1位~8位)にはメダルの他に美濃手すき和紙を使用した表彰状が進呈されます。
【東京2020オリンピック1年前当日イベント開催概要】
『東京2020オリンピック1年前セレモニー』
<日時>
2019年7月24日(水)14:00開始
<会場>
東京国際フォーラム ホールA
<招待者>
東京2020組織委員会顧問・理事・評議員、IOC、各国大使、国会議員、都議会議員、商工会議所、国内競技団体、パートナー企業、メダル関係、会場関連自治体、競技会場関係、国内競技団体、その他関係ステークホルダー
東京都内の中学生約230人・高校生約300人、被災三県(岩手県/小学生23人・宮城県/小学生20人・福島県/小学生16人・中学生4人)合計約4000人
<報道媒体数>
スチールカメラ、ムービーカメラ、ペン記者合わせて200名以上
<登壇者>
『主催』
森喜朗:東京2020組織委員会会長
小池百合子:東京都知事
『来賓』
安倍晋三:内閣総理大臣
トーマス・バッハ:国際オリンピック委員会(IOC)会長
ジョン・コーツ:第32回オリンピック競技大会(2020/東京)調整委員会委員長、オーストラリアオリンピック委員会会長
『東京2020オリンピックへの招待状手交関係者』
山下泰裕:日本オリンピック委員会(JOC)会長
スピロス・カプラロス:ギリシャオリンピック委員会会長(オリンピック発祥の地)
ドゥニ・マッセグリャ:フランスオリンピック委員会会長(パリ2024大会開催国)
スザンヌ・ライオンズ:アメリカオリンピック・パラリンピック委員会会長(ロサンゼルス2028大会開催国)
ママドゥ・D・エンディアイ:セネガルオリンピック委員会会長(ダカール2022ユースオリンピック大会開催国)
苟仲文:中国オリンピック委員会会長(北京2022大会開催国)
テグラ・ロルーペ:東京2020 IOC 難民選手団団長
『東京2020オリンピック聖火ランナー募集PR関係者』
野村忠宏:東京2020聖火リレー公式アンバサダー
田口亜希:同上
石原さとみ:同上・女優
サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし):同上・お笑いコンビ
『東京2020オリンピックメダルデザイン発表関係者』
宮田亮平:文化庁長官、東京2020大会入賞メダルデザインコンペティション審査会座長
川西純市:東京2020オリンピックメダルデザイナー
澤穂希:オリンピアン・女子サッカー/ロンドン2012大会銀メダル
羽根田卓也:オリンピアン・カヌースラローム/リオデジャネイロ2016大会銅メダル
三宅宏実:オリンピアン・ウエイトリフティング/ロンドン2012大会銀メダル・リオデジャネイロ2016大会銅メダル
渡邊雄太:バスケットボール/NBAプレイヤー
『オープニングパフォーマンス、スペシャルライブ出演者』
坪井保菜美:オリンピアン・新体操/北京2008大会
吉田兄弟(吉田良一郎・吉田健一):津軽三味線奏者
東京スカパラダイスオーケストラ:アーティスト
◆スペシャルライブ披露曲
①「ARE YOU READY TO SKA?」(東京スカパラダイスオーケストラ)
②「DOWN BEAT STOMP」(東京スカパラダイスオーケストラと吉田兄弟のコラボ)
【東京2020大会1年前準備状況報告会 】
<日時>
2019年7月24日(水)13:00開始
<会場>
東京国際フォーラム ホールB5
<登壇者>
『主催』
御手洗冨士夫:東京2020組織委員会名誉会長
森喜朗:東京2020 組織委員会会長
武藤敏郎:東京2020 組織委員会事務総長
『来賓』
トーマス・バッハ:国際オリンピック委員会(IOC)会長
ジョン・コーツ:第32回オリンピック競技大会(2020/東京)調整委員会委員長/
オーストラリアオリンピック委員会会長
アレックス・ギラディ:第32回オリンピック競技大会(2020/東京)調整委員会副委員長
「最高顧問/議長」
安倍晋三:内閣総理大臣
「最高顧問」
大島理森衆議院議長
伊達忠一参議院議長
「特別顧問」
三村明夫:日本商工会議所会頭/東京商工会議所会頭
※東京2020 開会式・閉会式 4 式典クリエーティブメンバーも参加予定
『出席者』
東京2020 組織委員会顧問・評議員・理事・参与等(約200 人)
【
<日時>
2019年7月24日(水)10:00~18:00
<会場>
東京国際フォーラム 地上広場/ロビーギャラリー
<内容>
17競技21種目の競技体験等
共催:東京2020組織委員会
後援:スポーツ庁、東京都、公益財団法人日本オリンピック委員会、
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会
協力:パートナー企業各社、関係競技団体 等
特別協力:東京国際フォーラム
©Tokyo2020
©INTERNATIONAL FORUM CO., LTD. TOKYO