世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

News

ミュージカル『プリシラ』公演中!


1994年に公開されたオーストラリア映画「プリシラ」。
3人のドラァグクィーンたちによるドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画。
低予算で製作されたにもかかわらず世界中で大絶賛を浴び、その奇抜でオリジナリティ溢れる衣裳によりアカデミー賞衣裳デザイン賞も受賞。今やLGBTのバイブル的な作品となりました。2006年10月にはミュージカル版がオーストラリアはシドニー・リリック・シアターにて初演。マドンナやドナ・サマーといった往年のディスコヒッツが鳴り響く中で、豪華絢爛な衣裳をまとったキャストたちが歌い踊るゴージャスな舞台は、ロンドン・ウエストエンド、NY・ブロードウェイを含む15か国以上の国で上演されてきました。

2016年12月の日本語版初演は完売続出、大きな話題と感動を呼びました。
ド派手な衣裳をまとったドラァグクイーンたちが、誰もが知る往年のディスコヒッツにのって歌い踊る本作の再演に、初演に引き続き豪華実力派キャスト・スタッフ陣が挑みます。ミュージカルだけでなく映像分野でもますます活躍の幅を広げる山崎育三郎が本作で演じるのはアイデンティティーに悩むドラァグクイーン。そしてエネルギッシュで破天荒なゲイのドラァグクイーンをユナクと古屋敬多(Lead)(Wキャスト)、誇り高きトランスジェンダーのドラァグクイーンを陣内孝則が演じます。日本版演出を担うのは世界を舞台に活躍する宮本亜門です。初演からさらにパワーアップした再演、前代未聞の超ゴージャスなミュージカルをぜひ見届けてください。

初日の公演に先駆け、2019年3月8日(金)、東京都千代田区の日生劇場にて、
初日前会見と公開ゲネプロが行われました。

【初日前会見の様子】

登壇したのは、ティック(ミッチ)役の山崎育三郎さん、アダム役のWキャストのユナクさん(超新星)、古屋敬多さん(Lead)、バーナデット役の陣内孝則さん、そして演出を担当された宮本亜門さんの5名。

Q:約2年ぶりのドラァグクイーンの衣裳を身に着けていかがか?


山崎さん「この衣裳を着ると『プリシラ』の世界にスッと入っていけるという、衣裳が一つ、“スイッチ”になりますね。この『プリシラ』では何回も着替えるんですけども、僕一人でも22着、衣裳があるので、着替え毎に自分の気持ちが変わっていくので、衣裳で『プリシラ』が始まるぞという気持ちになってきましたね。」

Q:ドラァグクイーンを演じる中で、普段の生活に影響は出るか?


陣内さん「我々の所作が違うの。先ずジャケットを着るにしても男の人と違って私達は肩のラインを強調するの。イヤリングの取り方も。だから私、耳を穿る時なんて……冗談よ。」

Q:宮本さんへの質問。作品の見所と、初演と再演の変更点は?


宮本さん「ぶっちゃけて言うと、再演があるとは思っていませんでした。その位、正直言うとこの作品は馬鹿馬鹿しいんですよ。ただ馬鹿馬鹿しいだけではなく、そこに笑いと涙とそして最後に愛がグワァ~っと。この前の初演のお客さんが“異常”だったんだよね。正直に言うとそれを期待してはいたけども、予想以上のドカン!ドカン!と最後は異様な雰囲気になっちゃって、これは“MEGA愛情”が詰まっている。今回はもっと僕の愛情も入れ込んだので、もう一部の隙も無い凄い作品になっています。」

Q:本作は往年のディスコヒッツ満載だが、特に思い入れのある曲は?


山崎さん「割とずっと華やかで、笑いも沢山起こって行く作品なんですけど、唯一、この3人でちょっと傷ついて落ち込むシーンがあって、そこで3人で励ましあいながら歌う「True Colors」という楽曲がですね、何度歌っても涙が止まらないグッと来るシーンになっていますので、これは期待して頂きたい楽曲です。」

Q:今回のバーナデットをやるにあたり、特別に行った事は?

陣内さん「やっぱり、無駄毛の処理かしら。ギャランドゥなんかねデリケートな所とか大変。
私達、水着になるのよね。だからはみ出しちゃいけないから…。
意外と私達、“Hウリ”よね。」

Q:ユナクさんと古屋さんはWキャストだが、お互いの印象は?


ユナクさん「同じくダンス・ボーカルグループをやっていて、2年前と同じキャストで良いなと思っていたし、また古屋君とWキャストが出来て嬉しいし、僕が持ってない所を古谷君が持っていて、古屋君が持っていない所を僕が持っているから、お互いに凄いプラスになったんじゃないかなと思うし、もっと今回仲良くなって嬉しいです。」

山崎さん「ユナクは社長になっちゃったから。」
陣内さん「将来は芸能界の“ゴーン”よ。」


古屋さん「稽古中もずっと韓国語で色んな電話をされているんですよ。社長なので。だから予算の話をしているのかなとか。でも表にも立って…と、凄く器用にやられているなと、本当にカッコイイお兄さんです。」

Q:キャスト陣は初演と再演で自分は此処が変わったという所は?


陣内さん「私は若手のドラァグクイーンと時代に取り残された私の格差を出す為に
ワザと下手に踊ったりとか、山崎君の歌を立てる為にワザと下手に歌ったり、
そういう微妙なニュアンスでワザと“外して”みるのよ。」


宮本さん「ちょっとマジメな事を言っても良いですか?この2年ちょっとで本当に社会の意識が変わったというか、僕達が初演で上演していた言葉がこんなに深い意味を持つんだ、色々とありましたよね。“生産性”を含めて色んな事があった時に此れだけ大きく世間が見る目が変わってきた。僕達も変わったので、作品が凄く深い物になっているですよ。一段と感じやすいし、奥の人間愛がワァ~ッと満ちてきているので、時代の大きな変わり目にまた出来て良かったなという思いはあります。」

最後に意気込みを。


山崎さん「約2年ぶりに帰って来まして、今回もほぼ、チケットが無い状況という事で、本当に有り難いですし、今一番チケットの取れないミュージカルじゃないでしょうか?その期待にも応えたいと思っていますし、確実に前回よりも何倍もパワーアップして帰って来ていますし、此れだけ笑いあり、涙あり、もう衣裳もゴージャスだし音楽も。本当に振り幅の広いミュージカルは他に無いと思いますので、是非、チケットは無いんですが、劇場で体感して頂ければと思っております。お待ちしています。」

【公開ゲネプロの様子】



舞台はオーストラリア。





仕事も私生活もうまくいかないドラァグクイーンのティックに、別れた妻のマリオンから電話がかかってきた。最近、息子のベンジーがティックのことを知りたがっているのだという。



ティックはベンジーと会ったことがない。ドラァグクイーンである自分には父親の資格がないのではないかと悩んでいたのだ。



マリオンはそんなティックに対し、自らが支配人を務めるカジノでドラァグクイーンのショーをやってほしいと依頼。そこでベンジーにも会って欲しいと伝える。







内心迷いながらもティックは、誇り高いトランスジェンダーであるバーナデッドと、若くエネルギッシュなゲイであるアダムの2人に声をかけ、共にカジノへと向かうことを決める。向かう先に分かれた妻子が待っていることを秘密にしたまま…。





カジノがあるのは、オーストラリア大陸中央に位置する砂漠ど真ん中の街。




3人は「プリシラ号」と名付けたバスに乗って、海辺の街から3千キロの旅を始める。







道中に待ち受ける強烈な事件やキャラクターに遭遇する中で、3人はそれぞれが抱える孤独と愛に向き合うことになる―。


公開ゲネプロで披露されたのは、アダム役が古屋敬多さん、ミス・アンダスターディング役が大村俊介(SHUN)さん、シンシア役が池田有希子さん、ベンジー役が瀧澤拓未さんの組み合わせ。




オーバチュアやリプライズを含めると、実に36曲という怒涛のダンスヒッツが
津波の如くステージから流れてきます。LGBTのアンセムといえる楽曲も多数。


カーテンコールは正にお祭り騒ぎの様相を呈します。


さあ、ドラァグクイーン達の世界を体験しに是非とも劇場へ。

【ミュージカル「プリシラ」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2019年3月9日(土)~3月30日(土)

<会場>
日生劇場

<公演時間>
約2時間40分(25分間の途中休憩を含む)

<料金>
S席13,000円A席8,000円B席4,000円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
ティック(ミッチ):山崎育三郎
アダム:ユナク(超新星)/古屋敬多(Lead)(Wキャスト)
バーナデット:陣内孝則

DIVA:ジェニファー、エリアンナ、ダンドイ舞莉花
ミス・アンダスターディング:大村俊介(SHUN)/オナン・スペルマーメイド(Wキャスト)
ボブ:石坂勇
マリオン:三森千愛
シンシア:キンタロー。/池田有希子(Wキャスト)
シャーリー:谷口ゆうな

ICHI
大音智海
奥山寛
鈴木ゆま
砂塚健斗
高木裕和
土器屋利行
広瀬斗史輝
堀部佑介

ベンジー:陣慶昭/瀧澤拓未(Wキャスト)

<STAFF>
演出:宮本亜門
翻訳:エスムラルダ
訳詞:及川眠子
音楽監督:前嶋康明
振付:麻咲梨乃、大村俊介(SHUN)、IG、TETSUHARU、桜木涼介
美術:松井るみ
照明:アンディ・ヒナゴ
音響:山本浩一
ヘアメイク:宮内宏明
映像:石田肇
歌唱指導:大嶋吾郎
演出助手:河合範子
舞台監督:藤崎遊
プロデューサー:小嶋麻倫子(東宝)、今村眞治(東宝)、吉池ゆづる(avex entertainment)
制作:東宝/avex entertainment

Copyright Toho Co., Ltd. All rights reserved.

 - Stage