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「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」公演スタート

安能務が翻訳した中国に伝わる怪奇小説を元に藤崎竜が漫画化、1995年から2000年にかけて集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載され累計発行部数が2200万部を超える大人気漫画『封神演義』。
1999年7月と2018年1月から二度に渡りTVアニメ化され現在は「集英社文庫<コミック版>」が発売されている他、「週刊ヤングジャンプ」公式アプリ「ヤンジャン!」でも配信されるなど、根強い人気を博しています。

その『封神演義』が待望の舞台に。
本作は物語の序盤、主人公の太公望が仙人界より『封神計画』の命を受けて旅するなかで天才道士・楊戩や宝貝人間・哪吒、崑崙山の道士・黄天化らかけがえのない仲間たちと出会い、悪政で人々を苦しめている仙女・妲己や殷に仕える聞仲ら強敵と一戦交えるまでを描きます。
主役の太公望役を務めるのは、舞台「機動戦士ガンダム00」や「王室教師ハイネ-THEMUSICAL Ⅱ-」など人気作品への出演を控える人気俳優の橋本祥平。
楊戩役を舞台「黒子のバスケ」シリーズや「おそ松さんon STAGE」シリーズに出演している安里勇哉、哪吒役を輝山立、黄天化役を陳内将、妲己役を石田安奈、申公豹役を大平峻也、そして聞仲役をミュージカル「グレート・ギャツビー」やミュージカル「ジャージー・ボーイズ」など数々のミュージカルに出演している畠中洋が務めます。
その他、宮本弘佑、高松潤、荒木健太朗、吉原秀幸、瀬戸祐介、青木一馬、武藤賢人らが個性的なキャラクターを演じます。

初日の公演に先駆け、2019年1月12日(土)、東京都港区のEX THEATER ROPPONGIにおいて、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

囲み取材の様子

登壇したのは、太公望役の橋本祥平さん、楊戩役の安里勇哉さん、哪吒役の輝山立さん、黄天化役の陳内将さん、妲己役の石田安奈さん、申公豹役の大平峻也さん、聞仲役の畠中洋さんの7名。

自身の役柄を演じる上で意識した事は

大平さん「申公豹という役はこの舞台の中で傍観して、おきている物事を見据えているという役で。意識している事は、稽古場の時から陣内君を中心に筋トレが流行っていて、僕もホントは筋トレに参加したかったんですけど、役柄的に“傍観していた”というか後、最近ゲームのアプリも出たので、それで勉強をさらにしていこうかなと考えていた所なんですが、申公豹がまだ出ていないので観られる際には、ゲームをプレイしてからお越しになられればと思います。」

石田さん「まず、衣裳が凄い独特で、これを先ず、着るという事が私の中でちょっと恥かしさもあったんですけど、キャラクターとしては、物語のキッカケを作っていく人物で、本当に小悪魔以上の悪魔なんだな、と私は漫画を読んで感じたんですけど、それを演じるという事で、やっぱり一番に感じたのは、「テンプテーション」で周りを魅力で悪い事を仕掛けたりという事をしていく上で、キャラ作りの為にまず香水を変えました。ちょっと甘めの香水に替えてみたり、自分の中で口調だったりとか特徴を気にしながら稽古はしていました。」

畠中さん「僕は要所要所で出てくるんですけども、そうですね…「存在感」ですね。聞仲としての圧倒的な存在感をかなり意識して稽古場からやって来ましたけど、如何なのか分からないですけど、ゆっくり動くという事も相当、意識していました。皆、ワァ~っと早く動くので、一人、ゆったりと悠然と動くのを意識していました。今日はゲネプロですけども、明日、結果が出ると思います。」

橋本さん「太公望はこの物語の「封神計画」、悪い仙人達を倒して、魂を飛ばして、それを365人「封神」せよという任を任される、一番重要な役所であります。ただ、漫画を読むとのほほんとしているのか、真面目なのか、凄く掴み難い役ではあるんですけど、でも、太公望自身の根っこに過去に羌族出身で色々酷い事をされた事で、人間界から仙人と道士を排除して安全な人間界を作ろうという一つの芯があって、太公望という役があります。力の戦いというよりかは、妲己との知能戦のバトルという所が見所でして、普段、芝居をする中で、先を兎に角、考えないで帰って来た物を新鮮に受け取って返す。これも勿論、有るんですけども、太公望を演じるにあたって、何手も先を見据えて…という所を考えてお芝居をしていかないといけないなという事を意識して役を作っておりました。」

安里さん「楊戩は変化の達人というか、天才でして、今回の舞台でも変化シーンが何回か出てくるんですけど、舞台ならではの変化シーンに注目して貰えればと思います。変化した時こそ、絶対に台詞を噛まないとかですね、絶対にミスらないというのを意識しました。」

輝山さん「哪吒は宝貝人間という見ての通り、体に武器みたいなモノをいっぱい着けているんですけども、この武器を舞台で如何表現するのかという所は自分の中でも凄く戦った稽古の一ヶ月なので、是非、そういう所を観て頂けたらなと思います。あと体作りなんですけど、今、太公望師叔が真ん中に居るんですけど、僕には役作りにおいて、隣に「筋トレ師叔」という陣内さんが居まして、僕の師叔です。本当にあらゆる体作りの事を教えて頂いたので、そこも見て頂けたらという部分では無いんですけども、頑張りました。」

陣内さん「黄天化は今回で言うと、終盤位に主人公チームのピンチにいきなりやって来て、皆が数キロ伸びる鞭を使ったり、風を操ったり変化したり、空気砲を飛ばしたりしている中、僕はもう、チャンバラ一本で接近戦のみの硬派な役なんですけども、祥平演じる太公望を僕達キャラクターがどの様に受け入れて、認めて、支えて行くのかというのが、今回の舞台全体で祥平を通した太公望とか、僕等を通した役柄みたいに全て載っていると思うので、それが見所の一つではないかなと思います。」

見所と来場者へのメッセージをお願いします

橋本さん「個人的な見所としては、全キャスト・アンサンブルさんを含め23名いるんですけども、プラス一匹、スープーシャンというキャラクターがいまして、太公望を演じる上で欠かせない、絶対に必要なキャラクターでございます。今回は人形操演という形ですけども、本当にスープーシャンは舞台上で生きているんですね。動きで凄く表情も変わる様に見えるし、悲しんだり、嬉しく喜んでいる様にも見えるという、人形なんですけど、ちゃんと魂が入った一匹のスープーシャンとして皆様には観て頂きたいなと思っております。

そしてこの「封神演義」という作品が20年前に連載された作品という事で、この座組の中には、生まれていない出演者も居るんですよ。本当に色んな世代に愛されて根強いファンの方達が居るからこそ、今、まだ火が着いていまして、こうして舞台化という形で素敵な御縁があった訳なんですけど、本当に原作が目茶目茶面白いんですね。僕等はその原作の素晴らしさをお客様にお届けしたいですし、作品を知らない人でもこの舞台を観て、「漫画を読んでみたい、先が気になる」という事を思って頂けたら、何よりも幸せですし、逆に原作のファンの方や、普段、舞台を見慣れていない方は、「所謂2.5次元って、こんな感じなんだ。興味湧いて来たかも」と、舞台への興味とかを持って下さったら嬉しいなと思っております。あとは、吉谷さんが言っていますけど、この生きている中で空を飛ぶとか、事実上は出来ないんですけど、音楽の力というのは素晴らしくて、音楽の力で空を飛ぶ事も出来ますし、時空を超える事も出来ます。なので、そういう力を目一杯使って完成された「封神演義」を是非、お楽しみ下さい。」

とコメントされました。

公開ゲネプロの様子

そのむかし―仙人は天空の仙人界に、人間は地上の人間界で暮らしていた。

殷の第30代皇帝、若き紂王(ちゅうおう)は文武両道に長けた明君であった。
彼こそは殷を更に発展させるであろうと誰もが思っていた。絶世の美女・妲己(だっき)を娶るまでは…。

妲己は邪心を持つ仙女だった。仙人界でも指折りの仙人であった妲己は、紂王に術をかけ己の操り人形にしてしまう。さらに仲間を王宮に呼び寄せ、悪しき仙人たちによって王朝の支配を始めたのだった。
事態を重くみた仙人界は妲己を人間界から追い出す為、道士・太公望に「封神計画」を命じる。

「封神計画」とは人間界に蔓延る、悪しき仙人妖怪たちの魂魄を仙人界と人間界の間に新たに作った<神界(しんかい)>に封印し、人間界に平和を戻す計画であった。

命を受けた太公望は、封神する者が書かれた『封神の書』と大気を操ることのできる『宝貝(ぱおぺえ)・打神鞭(だしんべん)』と、霊獣・四不象(スープーシャン)を授かり封神の旅へと出発する。

旅路の途中で苦しむ多くの民の姿を見て真の平和のためには悪しき仙人・道士たちの魂魄を封印するだけでなく、殷に代わる新たな王朝をつくる必要があると決意する。

殷に攻め入る準備を進める太公望の元に『武成王・黄飛虎窮地』の報せが届く。妲己の策略により、飛虎は愛する妻と妹を殺され失意のなか殷を捨て太公望のいる西岐へ向かっていたのだった。

一方、殷では飛虎の裏切りを知り静かに怒りの炎を燃やす男の姿が…。彼こそは金鰲三強の一人であり、殷の太師である聞仲である。飛虎とは殷の繁栄と安擧のために苦楽を共に過ごした親友であった。自らのけじめとして九竜島の四聖(しせい)を追手に放つ聞仲。

西岐の地を目前に太公望たちと聞仲たちとの激しい一戦が始まろうとしていた。

本作の演出を務める吉谷光太郎さんの手腕であり本作の大きな特徴と言えるのが、昨今2.5次元作品を含む舞台演出の手法として大きく発達進歩した映像による作品演出が一切存在しないという点。

特性の違う複数のムービングライトによる特殊照明演出を中心に、何よりも総勢23名のアンサンブルキャストと登場人物達が人力で演出を繰り広げる様は数多有る2.5次元作品の中でも、孤高の存在と言えるでしょう。

 

【「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2019年1月13日(日)~1月20日(日)

<会場>
EX THEATER ROPPONGI

<公演時間>
約2時間45分(15分間の途中休憩を含む)

<料金>
8,500円(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
太公望:橋本祥平
楊戩:安里勇哉
哪吒:輝山立
黄天化:陳内将
武吉:宮本弘佑
黄飛虎:高松潤
太乙真人:荒木健太朗
四不象(声・操演):吉原秀幸
妲己:石田安奈
紂王:瀬戸祐介
王魔:青木一馬
高友乾:武藤賢人
申公豹:大平峻也
聞仲:畠中洋

『アンサンブルキャスト』
佐藤優次
澤邊寧央
多田滉
光永蓮
飯嶋あやめ
さいとうえりな
熊田愛里
三宅妃那
町田尚規

<STAFF>
原作:藤崎竜(集英社文庫コミック版)安能務訳「封神演義」より
脚本:丸尾丸一郎
演出:吉谷光太郎
音楽:tak
振付:MAMORU
主催:「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」製作委員会

©安能務・藤崎竜/集英社
©「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」製作委員会

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