世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

News

ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS開幕

「メタルにはマクベスが良く似合う」という、いのうえひでのりの着想から生まれた『メタルマクベス』は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品であり、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化したスタイルで上演された。シェイクスピアの『マクベス』の世界観は変えずに、2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本を二重の構造に置き換えるという大胆なアレンジによって創り上げられた脚本は、近未来と過去を行き来しながら劇中をかき乱し、ゆるい台詞に油断している間に核心に引き込まれるという宮藤官九郎独特のうねりを、ハードロックとヘヴィメタルの楽曲で煽り、怒涛のごとく突き進む物語は客席を圧倒し、前代未聞のシェイクスピア作品として大きな話題となりました。

この『メタルマクベス』が、初演から12年の時を経て、遂に復活します。宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、演出にアレンジを加えて、disc1、disc2、disc3と題して3作を連続上演します。

7月23日(月)から8月31日(金)まで公演されたdisc1、9月15日(土)から10月25日(木)まで公演されたdisc2、に続き、いよいよ3作連続上演の最後となるdisc3が2018年11月9日(金)東京都江東区のIHIステージアラウンド東京にて開幕します。

初日の公演に先駆け、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

囲み取材の様子

登壇されたのは、ランダムスター/マクベス浦井役の浦井健治さん、ランダムスター夫人/ローズ/右近B役の長澤まさみさんの2名。

いよいよ開幕だが、意気込みは?

浦井さん「disc1、disc2と皆が作ってきた物、バトンはしっかりと受け渡された感を凄く感じていますし、我々のdisc3が色んな意味で集大成という所をしっかりと踏まえていのうえさんを筆頭にやってきたつもりなので、ちゃんとお客様に届けられる様に語尾までしっかり届けて行きたいと思います。」

長澤さん「本当に広い劇場なので、お客さんと一体になって、舞台が無事に始まると良いなと今は願っている所です。」

いのうえさんの演出を受けてみての感想は?

浦井さん「目茶目茶厳しいです。夫人との2人のシーンなんか、千本ノックみたいな事を。やはりランダムスターと夫人の物語なので、2人のシーンは凄くスパルタでやって頂いて。でも、いのうえさんはずっと目が軋んでないというか、キラキラしていて凄く楽しんでらっしゃるので、怖い人だと感じていたんですけど、「健治!健治!」とこんなに自分の名前を呼んでくれる事も無いなと思って、喰らい付いて来たつもりではあります。」

今回は主役ですが意気込みは?

浦井さん「橋本じゅんさんや劇団員の皆さんと共に「このdisc3を作ろうぜ!」という勢いで作って来たので、ちょっと“ヘコんでいるな”、大変だな、という時には必ず、夫人がクッキーをくれるんですよ。よし!頑張ろう!っていうかなり単純な感じの男になっています。」

座組の感じは?

長澤さん「チームワークは良いですよ。凄く公演自体も長いですし、本当に見せ場が沢山有る舞台なので、個々で頑張らなければいけない所が多いんですけど、なので、一日の内に「久しぶり!」みたいに、会っていなかったキャストの方も居る位、全体で皆が動き回って、全体でお芝居をしているので、纏まらない感じなのかなって思っていたんですけど、やはりそこは目標が一緒なので、一丸となって皆で一緒に作り上げて行こうという気合が現場に有る感じがしています。」

最後にメッセージをお願いします

浦井さん「必ずしっかりと締められる様に我々のdisc3のカラーをふんだんに散りばめて頂いているので、いのうえさんは千秋楽までダメ出しを続けて下さると思うので、しっかりと喰らいついて、本当に仲が良いので皆で作って行くという事。そして僕は尻に敷かれてしっかりとやっていきたいと思います。」

長澤さん「演じれば演じる程、本当に素晴らしい脚本だなと思う宮藤官九郎さんとシェイクスピアの共作の舞台。これを観られるのは最後だなと思いますし、今までに見た事の無い舞台になっていると思いますので、是非、足を運んで頂きたいなと思っています。」とお二人は話されました。

公開ゲネプロの様子

西暦2218年――。たくさんの死体、おびただしいゴミ、廃棄物で埋め尽くされた瓦礫の荒野。

長く続いた醜い戦争でほとんどの人間が死んだにもかかわらず、ここでは今もフェンダー国とギブソン国、そして新興勢力のESP国が戦いの火花を散らしていた。

そんな中、ESP国が誇る無敵の将軍・ランダムスターは過酷な戦いを終え、盟友のエクスプローラーと共にESP国のレスポール王の居城、通称“鋼鉄城”に向かっていた。そこにいきなり怪しげな3人の魔女が出現し、将軍に向かってなぜか<マクベス>と呼びかけて「あなたはマホガニーの領主となり、いずれは王になる」と予言めいた言葉を発し、「あなたの知りたいことはすべてこのコンパクトディスクの中にある」と1枚のCDを差し出す。

それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド、“メタルマクベス”のデビューアルバムだった。バンドメンバーの写真をよく見ると、ボーカルの<マクベス>はランダムスターに、<バンクォー>はエクスプローラーに、<マクダフ>は同じくESP軍のグレコにそっくりで、驚くランダムスターたち。

国に戻ってみると、マホガニーの領主は密かに軍を裏切っていたことが発覚したことから処刑され、魔女の予言通りにランダムスターが新たなマホガニーの領主となることが決まっていた。自らの城に帰ったランダムスターは愛する妻に、魔女に予言をされたこと、翌日にはマホガニー城で記念の宴が行われることを告げる。すると彼女は、魔女たちの予言を現実にして王座を奪おう、そのためには宴の夜にレスポール王を暗殺してしまおうと夫をたきつける。

翌日、レスポール王とその息子のレスポールJr.や友人たちを招いて、盛大に宴が催される。深夜、城の一室で就寝中の王のもとへ向かうことに迷いを見せ始める夫に、計画を実行するようにと強くけしかける妻。しかも息子のレスポールJr.が下手人だと疑われるように画策もするが、不穏な空気を感じ取ったグレコはレスポールJr.をなんとか城から逃がす。王殺害に成功し、まんまと権力の座を手にする夫妻。しかし罪の意識に苛まれ、一切眠ることが出来なくなってしまう。

一方の、1980年代の世界では――。

メジャーデビューを果たし<ローズ>という敏腕バンドマネージャーも付いた“メタルマクベス”だったが、徐々にヘビーメタルブームは陰りを見せ始めていく。焦燥にかられた<マクベス>は、結成5年目を迎える頃にはゴシップ的な話題づくりが必要だと思いつめ、常軌を逸した行動に出る。精神を病んでいく<マクベス>と<ローズ>のやりとりは、2218年の世界を生きるランダムスター夫妻の会話へとシンクロしていき、やがて黒い野望に憑りつかれた2人は周囲の人々の運命をも巻き込みながら、破滅への道を疾走し続けるのだった――。

 

【ONWARD presents 新感線☆RS 『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2018年11月9日(金)〜12月31日(月)

<会場>
IHIステージアラウンド東京

<公演時間>
約4時間(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
13,500円(全席指定・税込)※未就学童児入場不可

<出演者>
ランダムスター/マクベス浦井:浦井健治
ランダムスター夫人/ローズ/右近B:長澤まさみ
レスポールJr./もときよし:高杉真宙
グレコ/マクダフ柳下:柳下大
グレコ夫人/シマコ/林:峯村リエ
パール王/ナンプラー:粟根まこと
右近/医者:右近健一
エクスプローラー/バンクォー橋本:橋本じゅん
レスポール王/元社長:ラサール石井

トーカイ/礒野君:礒野慎吾
伝令係ヤマハ:吉田メタル
森/老婆:中谷さとみ
門番/杉:村木仁
冠君:冠徹弥
マーシャル:上川周作
ローマン/ユウキ:小沢道成

伊藤結花
植竹奈津美
駒田圭佑
鈴木智久
鈴木奈苗
鈴木凌平
新納智子
早川紗代
本田裕子
山﨑翔太
米花剛史
渡辺翔史
川原正嗣
藤家剛
工藤孝裕
菊地雄人
あきつ来野良
横田遼
北川裕貴
翁長卓

『ミュージシャン』
岡崎司(guitars)
髙井寿(guitars)
福井ビン(bass)
松田翔(drums)
松﨑雄一(keyboards)

<STAFF>
原作:ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より
作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
音楽:岡崎司
振付&ステージング:川崎悦子
美術:堀尾幸男
照明:原田保
衣裳:伊賀大介
音響:井上哲司
音効:末谷あずさ
殺陣指導:田尻茂一、川原正嗣
アクション監督:川原正嗣
ヘア&メイク:宮内宏明
小道具:高橋岳蔵
特殊効果:南義明
映像:上田大樹
大道具:俳優座劇場舞台美術部
歌唱指導:右近健一
演出助手:山﨑総司、加藤由紀子
舞台監督:篠崎彰宏、芳谷研
宣伝美術・宣伝画:河野真一
宣伝写真:岡田貴之
宣伝衣裳:伊賀大介
宣伝ヘアメイク:宮内宏明、スズキミナコ(長澤まさみ)
宣伝小道具:中田彰輝
宣伝:脇本好美、浅生博一、長谷川美津子ディップス・プラネット
キャスティングアシスタント:細野博幹
制作助手:伊藤宏実、大森祐子、福島美咲、泉野奈津子
デスク:高畑美里
制作:辻未央、中柄毅志
制作プロデューサー:細川展裕、柴原智子
主催:TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通
後援:BS-TBS/TBSラジオ
特別協賛:株式会社オンワードホールディングス
制作:ヴィレッヂ
企画・製作:TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

Produced by TBS Television, Inc., Imagine Nation B.V., and The John Gore Organization, Inc.

©1995-2018, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.

 

 - Stage