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ミュージカル『イヴ・サンローラン』制作発表開催


フランスを代表する伝説のファッションデザイナー イヴ・サンローランの華麗な人生の光と影を描く、ミュージカル『イヴ・サンローラン』の上演が決定致しました。

イヴ・サンローランは、約40年に渡りトップデザイナーとしてファッション業界をリードし、貴族や女優等にも多大な影響を及ぼした20世紀を代表する世界的デザイナー。
そのイヴ・サンローランの切なくも美しい人生を、ファンタジックに、そしてドラマチックに描きます。

2019年2月15日(金)からの本公演に先立ち、2018年10月30日(火)、東京都港区の在日フランス大使館 大使公邸にて制作発表が行われました。

制作発表会の様子

製作発表に登壇されたのは、イヴ・サンローラン役の東山義久さん・海宝直人さん。上原理生さん、大山真志さん、川原一馬さん、安寿ミラさん。
作・演出を務める荻田浩一さん、音楽を務める斉藤恒芳さん、衣裳を務める朝月真次郎さん。
ピエール・コリオ フランス大使館文化参事官及び、アンスティチュ・フランセ日本代表、
そして、ローラン・ピック駐日フランス大使の11名。


ピエールさん「日本ではミュージカルが非常に人気があるジャンルという風に伺っていますけども、そんな日本でフランスの偉大なクチュリエである、イヴ・サンローランを題材としたミュージカル上演される事を大変嬉しく思います。また、昨年の9月にこの世を去ったピエール・ベルジェがこの企画について、生前にGOサインを出していたという事で、彼に対するオマージュでもあるという風に思っておリます。フランス大使館としても、アンスティチュ・フランセ日本としても、この企画にお力添え出来る事を大変嬉しく思っております。盛会になる事をお祈り申し上げます」
とご挨拶。

続いて本日の主役、キャスト・制作者の面々の登壇。
先ず、制作陣に本作にかける思いは?とのMCからの問いに


荻田さん「まだまだこれから、皆さんと一から作って行くんですけども、歴史的に偉大な功績を残したデザイナーであり、波乱万丈の人生を遂げた方でありますので、そのエッセンスをより多く、浮かび上がらせた作品にしていきたいと思います。」
とコメントされ、

音楽はどんな方向性になっていくのか?との問いには


斉藤さん「そうですね…半分位、もう出来たんですけれど、こんなに速く筆が進むのって、初めてなんですね。最近割と流行っているジュークボックス・ミュージカルとか、カタログ・ミュージカルとか、そういう、ちょっと新しめなミュージカルで一曲一曲が割と歌謡曲的な雰囲気にして、今風の感じとサンローランが生きていた60年代の音楽と混ぜて楽しめるようにしたいなと思っております。」と話されました。

衣裳はどのような感じになっていくのか?との問いに


朝月さん「斉藤さんと荻田先生と色んなプランを考えてサンローランに恥じない
衣裳デザインを私が死ぬ最後の作品に(笑)、その位の気持ちでやらせて頂きたいと思いますので宜しくお願い致します。」

続いて出演者の挨拶。
役の話があった時の第一印象や意気込みを問われると、


東山さん「初めて頂いた時は誰が何をするという前に、ミュージカルがあるという事は聞いたんですけども、まさか僕がサンローランさんをするという事を聞いた時には、「…誰が?」と一回聞き直した位だったんですけども、まだまだ未熟な事はたくさん有りますが、Wキャストの海宝君、そして安寿さんを始めとする素晴らしいキャストの方が集まって下さいまして、荻田先生、斉藤さん、朝月先生もずっと前から色んな作品をオリジナルで作ってきた仲間でもありますので、それを皆さんと一緒に作れたら良いかなと思っております。」


海宝さん「今回の話を頂いた時に、先ず、イヴ・サンローランという題材、そしてそれをミュージカルでお届けするという事で、その世界観をイヴ・サンローランが歌うというイメージも想像していなかった事ですし、東山さんとWだという話も聞いていて、今までご一緒した作品もあるんですけど、全然違ったキャラクターというか、持ち味も違うなと思いますし、それが一体どの様にWキャストでやらせて頂けるんだろうという、沢山、刺激も頂くだろうし、凄く楽しみだなと思う気持ちもありまして。今、数曲、曲も聴かせて頂いているんですけども、イヴ・サンローランの世界観を本当に余す事無くお伝え出来る様な作品になる気がしていて、凄くワクワクしております。イヴ・サンローランの似合う男になりたいと思います。」


上原さん「イヴ・サンローランという名前は本当に有名で知っていたんですけど、ピエール・ベルジュさんという方がいらっしゃったというのは知らなくて、この作品のお話を頂いてから、こういう方がいらっしゃって二人三脚でやられていたんだと驚きと発見がありまして、フランスが世界に誇るファッションデザイナー、アーティストのお話をやらせて頂く。まず、それが面白そうだなと思いましたし、今日、フランス大使館でフランス本国からも、様々な御後援を頂いてこの作品が動いていくというので、フランスに失礼の無い様に実在の方を演じますので、敬意を持って誠実に向き合って作って行きたいなと思います。」


大山さん「新しく作るイヴ・サンローランというミュージカルの中で、二つの役をやらせて頂けるというのは、大変だと思うんですけども、とても光栄な事だなと。色んな人生を一つの作品の中で生きる事が出来る事を本当に幸せに思います。この作品の中でベルジュは恐らく、ずっとサンローランを支え続け来たと思うんですけど、ベルジュの様に僕もこの作品の支えになれる様な役者として舞台に立ちたいなと思います。」


川原さん「クリスチャン・ディオールという、歴史的に素晴らしい人物を演じるという事は、本当に僕自身、身が引き締まる思いで、この作品を通してディオール、
そして役と向き合っていきたいなと思います。」


安寿さん「私は30年近くフランスに行っておりまして、このフランス好きの私が、シャネルの役をやらせて頂くというのは、本当に個人的にとても嬉しい事ですし、日本のミュージカルの演出家の中にも沢山色んな方がいらっしゃいますけども、最もスリリングな演出をなさる荻田さんの作品にこうして出演する事が出来て、稽古に入るのをとても楽しみにしております。」と各出演者からのコメントでした。

続いて、主演の二人に実在のカリスマ的な人物を演じるにあたり、心掛けようとされている事は有るか?とのMCからの問いに


東山さん「一番最初にしたのは、この制作発表の為に髪をバッサリ切って来たという事ですかね。後は荻田さんの方から、僕、「義くん」と呼ばれているんですけど、義くんの今回のイヴ・サンローランは、僕の独特の「“オラオラ感”のある存在感は消してくれ」という事なので、繊細に繊細に作っていければ良いかなと思っております。」


海宝さん「僕もパリに行く機会が有りまして、イヴ・サンローランの美術館を見させてもらったんですけども、実際に様々な衣装が沢山飾ってあって、映像やシアターとかもあって、実際にサンローランが仕事をしていた仕事場が再現されているエリアとかもありまして、センスというか感覚というかああいう空気感て、そう簡単に表現出来ないと思うんですけども、少しでもパリのあの空気感というか、折角自分が感じる事が出来たので、それをどんどん自分の中で膨らませながら、荻田さんに色んな演出を頂きながら、作っていけたらなと思っています。」
と話さました。

Wキャストという事で、それぞれ、どのように個性をイヴ・サンローランを演じる上で発揮させようと思っているのでしょうか


海宝さん「まだ台本を読ませて頂いていないのですが、音楽を聴いていて、その世界観を表現するメロディとアレンジとまだまだ勿論、全部ではないですけど、そういう音楽の中で、イヴ・サンローランの内面の世界だとか、そういう部分を表現していけたらなと、僕は今、思っています。勿論、これから稽古に入ってみてその感覚も変わっていくかと思うんですけども。」

東山さん「このような機会が無ければ多分、綺麗な所ばかりを僕は追っていたと思うんですけど、そういう所の世界的なデザイナーであり、モード界の神と言われている人がどういう光と闇があったのかなという事を僕なりに、海宝君なりに2人の生きるサンローランができたら良いなと今思っています。」

デザイナーの目から見て、イヴ・サンローランのデザイナーとしての最大の功績と
現代のトレンドにどんな影響を与えたか?


朝月さん「歴史を辿ると、サンローランは既製服を初めて世に出したデザイナーでもあり、
皆さん、オートクチュールで好きなお客様に高くお売りするというのが主旨だったんですけども、トレンチコート、サファリルックですとか、そういうモノを初めて既製服として
発売した勇気。日本のデザイナーにそういう勇気のあるサンローランというお手本を荻田先生やキャストの皆さんと私が作ってまたこれからおみせしたいなと思います。まずは、サンローランは既製服の神様なんだという事を覚えておいて頂けると非常に嬉しいです。」


質疑応答の後は歌唱パフォーマンス。


今回の公演のテーマ曲を出演者6名で熱唱。


本公演を楽しみにさせる歌唱に場内から大きな拍手が送られました。

そして最後にローラン・ピック駐日フランス大使からの挨拶。


ローラン大使「イヴ・サンローランといえば、フランスのファッション・クリエーションを
代表する人間の一人であり、また世界に誇れる人物であると思っています。大変残念な事に2008年に亡くなられました。フランス人にとってのサンローランというのは、どういうものかというのを私なりに考えてみました。恐らく、エレガンスそのものを象徴する人間でした。そしてまた、常にクリエーション、また美を追求する人であったという事を言えるかと思います。ご自身も大変に繊細でまた素敵な人間であった事は間違いありません。ですから、今回のこの制作発表がこの公邸で行われます事をとても嬉しく思っております。このミュージカルを通じまして、より多くの日本の皆様方にイヴ・サンローランの生涯を知って頂きたい。そしてまた生涯の中でクリエーションとは何であったのかを理解して頂きたいと思います。そしてこの企画を実現するのに御尽力下さいました皆様方、また関係各位にお礼を申し上げたいと思います。


また、このミュージカル作品を御覧になられる上でフランスのライフスタイルのあり方
というようなものを感じて頂きたいと思いますし、そこにはまた、日本との共通点を
見出して頂けるのではないかと思います。ですからこそミュージカルファンの方々、宝塚ファンの方はもちろんの事、一般的に演劇がお好きな方、そしてファッションの好きな方、この作品を御覧になる事によって多くの楽しみを得て頂きたいと思っています。」
と挨拶されました。


「モードの帝王」の初ミュージカル化、是非、期待したいですね。

【ミュージカル『イヴ・サンローラン』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2019年2月15日(金)~3月3日(日)
兵庫公演:2019年3月26日(火)11:30/17:00

<会場>
東京:大手町よみうりホール
兵庫:兵庫県立文化芸術センター 阪急 中ホール

<公演時間>
未定

<料金>
東京:11,000円
兵庫:A席9,800円B席6,800円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
イヴ・サンローラン:東山義久/海宝直人(Wキャスト)
伊東弘美
皆本麻帆
ピエール・ベルジュ:上原理生(Wキャスト)
ピエール・ベルジュ/クリスチャン・ディオール他:大山真志(Wキャスト)
クリスチャン・ディオール他:川原一馬(Wキャスト)
神田恭兵
奥田努
和田泰右

青木謙
RIHITO
中塚皓平
橋田康
小野沢蛍
中岡あゆみ

ココ・シャネル/ルシエンヌ他:安寿ミラ

※上原理生(2月19日まで出演)、大山真志(役替り・全日程出演)、川原一馬(2月20日以降出演)
※兵庫公演について上原理生は出演いたしません。

<STAFF>
作・演出:萩田浩一
音楽:斉藤恒芳
衣裳:朝月真次郎
プロデューサ:栫ヒロ
企画・製作:M・G・H/ニッポン放送
制作:ミュージカル「イヴ・サンローラン」制作カンパニー
協力:ピエール・ベルジェ/(株)フランス著作権事務所
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

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