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「ニコニコ超会議2018」第2段発表会開催!

「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに2012年より幕張メッセ他にて開催している超巨大イベント、「ニコニコ超会議」。

7回目を迎える今年は、ニコニコ動画やニコニコ生放送で親しまれているコンテンツをブースとして展開し、ネットの世界を実際に体験共有できる場を提供します。

昨年は会場来場者数15万4,601人、ネット視聴者数505万9,967人を動員しました。

今年も「歌ってみた」、「踊ってみた」、「ボーカロイド」、「ゲーム」など第1回目の開催から実施している定番ブースのほか、ユーザーが創りあげたホラーゲームの世界観を再現した「超ホラーハウス」や、様々なレシピ動画などで親しまれている「料理」ブース、さらに話題のアニメの世界観を楽しめる「アニメエリア」などの参加体験型ブースを展開し、全100以上にのぼる企画をお届けします。

その「ニコニコ超会議2018」発表会の第二弾が2月16日の第一弾に続き、東京都港区のニコファーレにて行われました。

今回の目玉の発表項目である「超歌舞伎 Supported by NTT」の新情報。

こちらの発表に登壇したのは、本来、超会議の裏方であまりこのような発表会の場に出てこないという、超会議の“黒幕”、株式会社ドワンゴ専務取締役 ニコニコ超会議2018超歌舞伎総合プロデューサー、横澤大輔さん。

先ず発表された今回の演目名は『積思花顔競 -祝花超歌舞伎賑-』(つもるおもいはなのかおみせ -またくるはるちょうかぶきのにぎわい-)。

名称が2つ有る通り、二部構成になっている点、また平安時代を舞台にしているとの事。

そして演目『積思花顔競』に横澤さんが付けたキャッチコピーは「これは、愛に似た恩返し。」。物語の中でキーワードになるという、“恩返し”。いったいどのようになるのでしょうか?

超歌舞伎見所その1

顔見世舞踊の『積恋雪関戸』(つもるこいゆきのせきのと)から着想を得て、超歌舞伎ならではの新作歌舞伎。2016年は義経千本桜、2017年は籠釣瓶を題材としてきたが、3年目の2018年は“関戸”をベースに物語が作られます。

超歌舞伎見所その2

中村獅童さん、初音ミク共に、一人二役を演じるとの事。

獅童さんは超歌舞伎において初の悪役となる、惟喬親王(これたかしんおう)と、之に敵対する良岑安貞(よしみねやすさだ)の二役を、初音ミクは、安貞の許嫁の小野初音姫(おののはつねひめ)と、白鷺の精霊の二役を演じ、物語の終盤へ向かう間に、二人の一人二役の変わり方を楽しんで欲しいと横沢さんは話されました。

超歌舞伎見所その3

超所作事『祝花超歌舞伎賑』(ちょうしょさごと またくるちょうかぶきのにぎわい)。
超歌舞伎は毎回、「口上」を色々な形で行いますが、3年目の今年は、さらに趣向を変えて物語冒頭に江戸時代の山王祭を題材とした超所作事(舞踊劇)、「祝春長歌舞伎賑」を上演。

超歌舞伎三年目の春を、そして獅童さんが超歌舞伎に戻ってくる事をお祝いします。

出演者は勿論、中村獅童、初音ミクのダブル主演。

この他、中村蝶紫、澤村國矢に加え、ボーカロイドキャラクターの「鏡音リン」が登場。

リンが歌う、ゆうゆさんが作詞・作曲を手がけた楽曲「天樂」が、今回の劇中曲に決定。楽曲が持つその世界観を『積思花顔競』の演目に反映させたとの事。台詞回し等、作中随所に「天樂」の歌詞の世界観を折込んでいるので、言葉の一つ一つまで取りこぼさない様、見て欲しいと横澤さん。

続いて横澤さんの呼び込みで登壇したのは、超歌舞伎一作目から共同制作を行っているという、松竹株式会社企画担当執行役員の野間一平さんと、技術協力を頂いているNTTサービスエボリューション研究所所長の窪薗竜二さん。

演目について野間さんは、「芝居の中身として、悪人を復活させる場面で歌舞伎の古典的演出である“骨寄せ”を多用したり、石川五右衛門の名台詞、「絶景かな絶景かな」の山門での場面の趣向を見せる事。

初音ミクに関しては、歌舞伎の古典音楽である「竹本」に合わせて演技をする」と発表。
今回も松竹のプライドに懸けて、ドワンゴそしてNTTと一緒になってお届けする超歌舞伎に是非、期待して欲しいと猛プッシュ。

続いて窪薗さんは「超歌舞伎の為だけに技術開発を行って来た。」と豪語されました。

超歌舞伎の進化
イマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」

今回の新技術として、初年度より投入しているイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」の進化を挙げました。

毎度お馴染み、“分身の術”を超歌舞伎で実現してきた「被写体抽出技術」が従来では被写体と背景色が近い場合にどうしても低かった抽出精度を教師データと機械学習により、僅かな色の違いでも被写体と背景を識別できる精度にUP。

「今昔響宴千本桜」では“Kirari!ボックス”、「花街詞合鏡」では花道上で被写体抽出をしていたのが、今回は舞台上何処でも、演者が動いていても、背景が変わるシーンでもしっかりと切り抜き、舞台の大詰のシーンにおける獅童さんと初音ミクの立廻りを演出するとのこと。

超歌舞伎の進化
「両面透過型多層空中像表示装置」による演出

「今昔響宴千本桜」でペーパークラフトとして提供した「多層空中像表示技術(Kirari! For Mobile)を拡張。

複数の表示装置に対してハーフミラーで光路長を制御する事で3層の空中像を正面と背面から同時に視聴できる「両面透過型多層空中像表示装置」を開発。

これにより初音ミクがスクリーンから初めて飛び出し、舞台上を山車に乗って練り歩くという新しい演出を可能とした。

超歌舞伎の進化
大向こう体験「歌舞伎シャウト」

歌舞伎独特の掛け声「大向こう」の魅力を実際に体験できる展示をイベントホールのアリーナ後方に設置。

「インテリジェントマイク技術」により、騒がしい会場内でも声を正しく認識し、文字として可視化され、前方の大画面に表示される役者絵にむかって飛んでいく。

また、「波面合成音響技術」で大向こうの声が文字と同期して音声が立体的に飛んでいき、さらに、大向こうが役者絵に当たると、タイミング等の要素により役者絵が様々な反応を返す。最新技術により新たな歌舞伎の親しみ方を提案。

という3点を窪薗さんが紹介した所で、主演を勤める二代目中村獅童さんが登場。

「今年は三回目という事ですからね、相当デジタルの部分もパワーアップしております。超歌舞伎の演出の方も、パワーアップしておりますので、是非ご期待下さい。昨年、肺癌を患い心配をおかけしましたが、皆様の御見舞いや暖かいお言葉の御蔭でまたこうして超歌舞伎の舞台に帰って来る事が出来て、本当に嬉しく思っております。また、よろしくお願い致します。」と先ずは挨拶され、今回のNTTのテクノロジーの部分のパワーアップはどうか?という質問に「普段、我々はアナログの世界ですから、こういったデジタルの最先端の技術というのは素晴らしいなと思いますね。それから、当日会場にいらした皆さんには是非、大向こうを“電話屋!!”という掛け声をいただけたら嬉しく思います。」と回答。

今年のキャッチコピー、「愛に似た恩返し」について、「これは、去年肺癌という病気になってしまったんですけど、なんとか病に打ち勝つ事が出来た訳ですが、丁度1年前、超歌舞伎の舞台の直前にその病気が分かって、終演後に病気の発表となり、皆さんをビックリさせてしまったと思うんですけど、ニコニコユーザーの皆さん、会場にお越しの皆さんが千本桜に沢山のメッセージを書いて作って下さいまして、僕はもうとても嬉しくって、それを病室に飾って沢山皆様に勇気を頂いた御蔭で、病に打ち勝つ事が出来ましたので、その恩返しという物も含めまして、この一年間、舞台の方もずっと休んでいましたので、その全ての思いを超歌舞伎にぶつけたいと思っておりますので、よろしくおねがいします。超歌舞伎の会場というのは、五千名近くのお客様が御覧になられて(ホール自体の収容人図は9000人。超歌舞伎開催時の収容人図は未定)、 去年の千秋楽で“この光景を僕は目に焼き付けておきます”と、思わず、台本に無いような事を言ってしまったんですけど、もしかしたら、この光景を見るのもこれで最後になってしまう、という思いも心の何処かにあったと思うんですね。ですが、やっぱり皆様のご期待の眼差しであったりとか、声援が本当に自分の大きな勇気に繋がったんですね。本当に感謝しています。」と全力投球宣言。

3回目の共演となる、歌舞伎役者としての初音ミクについて「大変な成長ぶりです。歌舞伎役者としても、年々難しい事にちゃれんじしているんですけど、今回も、去年の年末頃からお稽古を初めておりまして。やっぱり飲み込みが早いですよね。」と、話している所に、十二単を纏った初音ミクが登場。

「この衣裳、結構重いんですよ。これを着て演技をするって中々大変なんですけど、いやぁ、稽古の賜物ですね。」と絶賛する獅童さん。

「今回は沢山、ミクさんと絡みますし、ちょっとドキドキする所もございます。是非是非、ご期待下さい。」と期待を煽ります。

最後に「当日は、生放送は勿論の事、是非、幕張の会場にお越しいただいて、超歌舞伎を体感して頂けたら、嬉しく思います。我々も全身全霊体当たりで魂を込めて演じさせて頂きますので、是非当日はよろしくお願い致します。」と締められました。

そして、「超歌舞伎VR」として、昨年上演された『花街詞合鏡』のPlayStation®VRアプリが4月から配信予定、また、Blu-rayの発売が2018年4月28日(土)に決定したと発表。

なお、発表会内では、超歌舞伎の他にも、様々な企画の発表や出演者情報もあり、

中でも、JALとバーチャルユーチューバー「キズナアイ」がコラボする「超踊ってみた supported by JAL」は、「踊ってみたフェス“踊オフpart”にキズナアイが出演。

超会議当日は振付師16名、JALグループ社員、客室乗務員、そして来場者1000名と一緒に踊るという企画。

企画詳細は後日発表されるそうですが、関連番組として、「踊ってみたフェス2018」の振付を考える特番を3月23日(金)に放送するとの事です。

【超歌舞伎 Supported by NTT 積思花顔競 -祝春超歌舞伎賑-】

公式ページはこちら

<公演日時>
2018年4月28日(土)~29日(日)13:00~/16:00~

<会場>
幕張メッセ イベントホール

<公演時間>
未定

<料金>

指定席:4,000円(1階アリーナ前方指定席/「ニコニコ超会議2018」優先入場券付き)
1階アリーナ後方立ち見席・2階・3階自由席:「ニコニコ超会議2018」入場券のみで観覧可能。

※「ニコニコ超会議2018」への入場券が必ず必要となります。

<出演者>
『積思花顔競』
惟喬親王/良岑五位之助安貞:中村獅童
小野初音姫/白鷺の精霊:初音ミク
磐萩の局:中村蝶紫
秦大膳武虎:澤村國矢
八咫の鏡の精:鏡音リン

超所作事『祝春超歌舞伎賑』
鳶頭幹吉:中村獅童
初音家おミク:初音ミク
若い者國吉:澤村國矢

<STAFF>
演出・振付:藤間勘十郎
脚本:松岡亮
統括プロデューサー:横澤大輔
劇中曲:「天樂」(作詞・作曲:ゆうゆ)/INCS toenter Co.ltd.
制作:松竹株式会社/株式会社ドワンゴ
制作協力:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
超特別協賛/技術協力:NTT
主催:ニコニコ超会議実行委員会

<お約束>
会場内では、ニコニコ公式生放送、オフィシャルカメラマンや取材メディア等、様々な写真撮影及び映像収録が行われています。ご来場者がテレビ・新聞・雑誌・WEB・映像商品等に露出・掲載される場合がありますので予めご了承ください。

 

 

 

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