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「Fate/Grand Order THE STAGE–神聖円卓領域キャメロット-」プレミアム先行上映&トークイベント開催!

2017年7月に夏公演が、同年9月から10月にかけて秋公演が東京、Zeppブルーシアター六本木にて上演され、全公演完売の大好評の内に終演を向かえた、『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-』。

その秋公演の千秋楽公演を収録したBlu-ray&DVDが2018年2月28日に発売されるのを記念した、プレミアム上映会&トークイベントが、東京都港区の日本消防会館ニッショーホールにて行われましたので、お伝えします。

今回、取材したのは16時開演の午後の部。
この日を待ちわびた大勢のファンで会場は午前の部、午後の部、共に満員に。

歓声の中、登壇されたのは、べディヴィエール役の佐奈宏紀さん、藤丸立香役の岡田恋奈さん、マシュ・キリエライト役のナナヲアカリさん、アルトリア・ペンドラゴン役の高橋ユウさん、ランスロット役の小野健斗さん、ガウェイン役の山口大地さん、モードレッド役の甲斐千尋さん、アグラヴェイン役のJAYさん。

そしてMCのレオナルド・ダ・ヴィンチ役のRiRiKAさん、ロマニ・アーキマン役の井出卓也さんの10名。
各人、一様に手を上げたキメポーズの自己紹介の後、早速、会場の事前アンケートの中から質問が。

Q1:各々が演じた中で一番好きなフレーズは?

佐奈さんは「全部言ってしまうとネタバレになってしまうので一箇所だけ。」と前置きしながら「“殺すのだ”」という台詞を選択。ナナヲさんは「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷。顕現せよ、ロードキャメロット!」と自身が演じるマシュの宝具詠唱を、高橋さんは渾身の「私には意味が有ったのだ」と、舞台を見た方には鳥肌モノの生台詞が飛び出しました。

続いて2問目。

Q2:稽古中や本番で一番楽しかった思い出は?

山口さんより「甲斐千尋のスキップ行進」とのお話が出され、登壇者一同から上達を褒められた甲斐さんが、舞台上で実演。さらに男性陣から“ランニングマン”の動作も振られ実演。RiRiKAさんから、「笑顔でこっちに向かってくるのが怖かった」と評されていました。佐奈さんは「朝のワークショップ、チラッとウォーミングアップをやってから稽古に入るのですが、そこで“今日の名前”というのがあって、役名や自分の名前では無く、何でも良いから“今日のその人の名前”というのがあって、例えば僕だったら、「世渡りグッドボーイ」や「ボンボン」とか言われて。」とコメント。高橋さんは「私は大地君に“槍おばさん”って付けられて」と言うと、かく言う山口さんも「おれもJAYに稽古中は金髪だったから“金”だけ被せて“金平牛蒡”って」と暴露の応酬が。続いて、ナナヲさんと小野さんに二人のシーンが見たいとの会場からのリクエストが。お二人の見事な実演に井出さんが、「よく回りますねあの人は」と小野さんの回転っぷりを賞賛していました。

次はナナヲさんへの質問。

Q3:アカリンにとって、奇跡とは?

この問いにナナヲさんは、「私のような、ちゃんと喋れもしない様な人間が皆さんの前に立てているという事が奇跡というものではないでしょうか。本当にありがとうございます。」と感謝の言葉を会場に述べられました。

最後の質問。

Q4:自分以外のキャラクターでやってみたいものは?

「言っちゃっていいんですか?」と小野さんが「ギルガメッシュ!」と渾身の一言。続いて山口さんが「イシュタル!」と張り合います。女性陣からは、岡田さんが「私は水着マルタがやりたいです。」とチャレンジ精神を発揮。RiRiKAさんは「マスターになって“瞬間強化”をやりたい」と回答。井出さんは「オレもギルガメッシュ!」と答えますが、山口さんから「キャスターの方ね」と突っ込まれ、さらに佐奈さんから「じゃあ俺、“子ギル”やるわ」と、トドメをさされました。

トークイベント終了後、別室にて取材が行われました。

Q1:久々にキャスト陣が顔を合わせて、どうだったか?

ナナヲさんは「4ヶ月ぶりに皆に会ったので、懐かしい感じを思い出しました。」と答え、井出さんは「RiRiKAとはチョイチョイ会ってたりしていて、“夫婦感”が抜けないなと。久し振りに会って、自分の“娘達”が可愛いままで良かったです。」と答え、佐奈さんは「今日衝撃だったのは、朝、井出さんとRiRiKAさんに会った時、「おう、宏紀!」っていきなり言われて。名前で呼ばれた事が無いと思ってビックリしました。」と答え、岡田さんは「カルデア組はなんかワイワイしてて、円卓のチームの方は真面目なお話をしていて、今でもその雰囲気は変わらないなと思い、凄く、“あの頃に帰ってきた”って感じでした。」と答え、RiRiKAさんは「本当に“帰ってきた”感が凄く、楽屋で分かれて座っていた所が正に、という感じ。全員仲が良いんですが、自然に役として分かれていた所が面白いなと思いました。」、山口さんは「この部屋に来る前にステージの横を通って来たのですが、上映中のPAから聞こえてくる音が全部本番と一緒だったので、“そういえばこんな感じで裏通って楽屋行ったな”って、ちょっとゾクッとしました。」と答え、小野さんは「円卓チームと佐奈君は最近会ったんですが、全員で一緒の楽屋というのはこれまで無かったので、新鮮な感じがしました。」と答え、高橋さんは「舞台本番中は、佐奈君を初め、カルデアチームと余り話さないようにしていた所が若干あったんですが、色々終わって皆で笑いあえるというのが凄い新鮮で、嬉しかったです。」と答え、JAYさんは「懐かしいなぁ。こんなに賑やかだったんだなって。ルンルン気分で皆で沖縄行こうぜって感じの雰囲気。」と答え、甲斐さんは「会った瞬間、“あっ、みんなだ嬉しい”と思って、その後凄いイジられてトークとか下手くそだけど、皆が助けてくれて嬉しかったです。」と答えました。

Q2:今日のこのメンバーでお客さんの前に立ってみてどうだったか?

「舞台は役として立っていたので、皆でこうして喋りながら舞台に立つのは初めてかも。」と井出さん。山口さんは「FGOのお客さんは作品に対する愛、熱量が凄い。」と絶賛。

Q3:7月の夏公演と9~10月の秋公演で一番変わったと思った所は?

井出さんは、「全員がグレードアップした所。」、佐奈さんは、「僕は夏公演で結構、役を作り込んだ方だと思っていて、秋公演は放ったらかしというか、その分、周りが見えていたんですけど、毎日毎日、作品がどっしり重たくなっていく感覚が、稽古場に行くとありました。なんと言うか、“どんな風でも飛ばされないぞ”という感じで、基盤がどんどんシッカリしていく感じが、秋公演では毎日ありました。」とコメント。JAYさんが、「公演期間中、ダンスがめっちゃ変わった。そのダンスが変わる度に、ランスロット(小野)と、ガウェイン(山口)に迷惑をかけた。」と言うと即座に、山口さんと小野さんが「んなこたぁない!」とこれを否定。それを聞いてJAYさんも「うれしいよ兄貴ぃ~」と喜び、カンパニー愛が溢れます。そして小野さんは「心に余裕が出来た分、色々な事を試せた。夏公演は余裕が無く、正に“間に合うかどうか”というような状態だったから」と答えました。

Q3:Blu-ray&DVDのココに注目して欲しい所は?

ナナヲさんは「客観的に舞台を見るのは、登場人物だったので無かったんですが、照明、映像等、特殊効果と舞台上のキャストの皆の表情がリンクしている所を注目して欲しいです。」と答え、井出さんは「今日、この場に居ないアーラシュ役の西川(俊介)君やった、ステラという一幕の締めの部分が相当に“ヤバイ”らしいので。あのシーンはRiRiKA以外、全員が舞台上に出ているので、誰も客観的に見ていないのでそこに注目して欲しいです。」と答え、佐奈さんは「こういう風な見方をして貰いたいなというのは、一回目はまっさらな心で見てもらって、二回目は、台詞に隠された意味だとか、細かく説明されていない部分が沢山あるので、限られた中で僕や他のキャストは前面に表現しようと奮闘しています。なので、台詞や表情、動きに込められた別の意味とか、裏の思惑とかを自分なりに想像して、是非、想像を膨らませて“宝探し”をしながら見てもらえたら、僕達も考えた甲斐があって嬉しいです。」と答え、岡田さんは「ディスクには、男女別のマスターのバージョンが入っているので、その違いや、円卓とカルデアで分かれてはいるけど、それぞれ自分達の役割を果たそうとしているので、それがニュアンスの違う意味で捉えられるので、じっくり見ていただいて、“全部が悪ではない”という所が伝わればと思います。」と答え、RiRiKAさんは「男女版でカット割がちょっと違うそうなので、見えていなかった所が見えたりすると思うので、是非、必ず両方見て欲しいなという思いがあります。」と答え、山口さんは「パッと見ると、カルデアが正義で円卓が悪、という風に見えちゃうけど、僕らは一人一人思惑があって、志が有る中での選択なので、見方を変えればその“言葉”って、凄く切ないなって。自分達の正義を守る為に儚い存在に立ち向かおうとしている、そういう部分を角度を変えながら何度も見て欲しい。」と答え、小野さんは「それぞれの消滅際を見て欲しいです。舞台上だと同時消滅のシーンとか有るんですけど、映像だとどちらも見返す事ができるので、改めてじっくり見て欲しいです。」と答え、高橋さんは「先程、OPのシーンが上映されている時、私は舞台袖で見させて頂いたんですが、自分が見ていない皆の覚悟とかが凄い見えて、こんな表情をしていたんだというのを今気づいた事が沢山有って。それを映像だったら、“カルデア目線で見よう”とか、色んな目線で見ると色んな発見が有るので何回でも楽しめるなという風に思うので。色々な人に成りきって見ていただければなと思います。」と答え、JAYさんは「ココまで来ると全てが皆に言われている(笑)。注目して欲しいのは音楽と音かな。シチュエーションや世界観が音で見えてくる。音楽や音で次のシーンが予測出来る。音の世界を楽しみながら見て欲しいです。」と答え、甲斐さんは「映像は何回でも見られるのが素晴らしい。あらゆる登場人物の目線で見て欲しいし、全員登場しているシーンでは、歌の掛け合いとかがあって、そのシーンの稽古の中でも、“カルデアの想いもっとだせよ!、円卓も出せよ!”とぶつかり合って作り上げました。映像ならではのアップで見られる表情とか、全部ひっくるめて感じて欲しいです。」

最後にファンへのメッセージを頂戴しました。

山口さんは「夏と秋二回やらせてもらって、沢山のお客様に演劇としてのFGOを見ていただきました。FGOのお客様は熱量が凄くて、僕らもこんな作品に出会えた事が幸せですし、こんな熱量の高い舞台を僕はこれまであまり経験した事が無く、そういった意味でもまた舞台の上でお客様と会える様に僕らも頑張らなければいけないと思いましたし、これからもFGOを愛して欲しいなと思いました。」と答え、小野さんは「やっぱり、原作であるFGOをプレイせねばあかんと思うんです。先日、FGOのアンケート企画があったんですが、その中に自分の意見を書ける欄があって。そういう時に“舞台続編希望”とか書いてくれたら、多分叶うんじゃないかなと。」と答え、高橋さんは「お客様の熱量がとても凄いと舞台をやる前から感じていました。その想いがあったからこそ、私達が負ける訳にはいかないというのがあったので、夏、秋と駆け抜ける事が出来たと思います。お客様があってこそのFGO THE STAGEだなと、始まる前から千秋楽を終えた今日までずっと感じている事なので、FGOという世界は本当に存在した事を確信し、本当に駆け抜けた、本当に戦ったなと感じ、そういう世界がずっと描かれ続ければ良いなと思っています。」と答え、JAYさんは「この舞台って、本当に色んな人のサポートの御蔭で作られているので、ここまですごい舞台って他に無いと思います。FGOをやっている皆さんの御蔭でここまで来れたし、舞台を見に来てくれて、イベントにも来てくれて、そうして作品に“エネルギー”を入れてくれる。そのエネルギーを入れ続けてくれたら、FGOの舞台はずーっと続いていって、世界に広まる感じがします。」と答え、甲斐さんは「元々、Fateという作品を知っていて好きで見ていて、でも、いざ作品を演じる、関わるとなると、やっぱり凄いという気持ちがもっともっと大きくなって。モードレッドと出会えて演じられた事は感謝ですし、こんなに長い期間、皆で舞台をやる事って他の舞台では中々無くて、その機会を、スタッフさんや演出家の桜子さんが作ってくださって。稽古に入れば、キャストの皆に助けられて、やっと出来た舞台という感じだったので、本当に役者としても感謝だし、応援してくれた方々にも感謝だし、Fateや舞台がこれからも続いていったら良いなと思います。」と答え、ナナヲさんは「元々、Fateシリーズのアニメがすごい好きでした。自分は初舞台で、舞台のイロハがわからない状態で、自分はFateシリーズを愛している、そのシリーズは愛されているという事を分かっている中で、マシュ・キリエライトを演じる事は凄い不安でした。自分はどちらかといえば、演じる側よりも、ゲームをプレイしている側の存在だったので、愛されているものって何か新しいことをする時に責任が生じるし、凄く大変な事だと思っていました。でも皆さんがFGOを愛するようにFGO THE STAGEの事も見てくれて、「凄く素敵だったよ」と言ってくれたりとか、今日の様に集まってくれたりだとか、結果的に愛される作品になったのは嬉しい事で、本当にありがとうございますという気持ちで一杯です。」と答え、井出さんは「やっぱり派手でカッコイイなという印象の舞台でしたね。いろんな舞台って有ると思うけど、派手さって大事だなと。突き抜けた派手さが今回は有る舞台でした。FGOをやってる人は勿論、やってない人が見ても、最終的には3時間の舞台を見て感動して頂けたのは、それぞれのキャラクターがどういう事かを分かっていなくても、そこに対する熱量だったり、命を賭けて何かをするという所が、本当に嘘をつかなかったというのが伝わったんじゃないかと思います。そこの葛藤の大きさという物を皆それぞれ、舞台に出ているキャストが背負っているのが伝わったと思う良い舞台でした。」と答え、RiRiKAさんは「この舞台のお話を頂いた時にはFGOはやっていなくて、そこから直ぐにやり始めたんですけど、こんなにハマると思っていなかったというところから始まって、物凄く作品自体が面白いので、先ずそこにパワーがある。その世界観を作っていく為にどれ程の事をやらなければいけないのか、と考えた時は“うわぁ大変だ”と思ったんですけど、本当に一人一人がとにかく頑張りました。皆、自分の力を出せるだけ出して、掛けられるだけの時間を掛けて、本当に役を掘り下げていく姿をずっと見ていて、キャストや、アンサンブルの一人一人までその世界に存在していない人がいなかった。そういう所をずっと見ていたというのもあったので、何処に出しても恥かしく無いと私は思っています。本当に皆さんに見て欲しいです。」と答え、岡田さんは「役の上では敵対している所もあるんですけど、それでも一体となって伝わる物って、映像からでも読み取れると思うんです。普段、電車に乗っていてもFGOをやっている方とか沢山いて、そういうのを見るとこのFGOの歴史の中に名を刻めていたのかな、って思う瞬間とかも沢山あって。自分もゲームを全くやらない人間だったんですよ。でも、自分も作品に関わっていたというのもあるんですけど、今では第2部の配信を心待ちにしている自分がいるので、その作品に関われている事が感謝でしかないです。FateシリーズやFGOを愛してくれるお客様が温かく受け入れてくれたから、私達も一丸となって熱量を出していけました。本当にありがとうございました。」と答え、佐奈さんは「お客様に感謝の言葉を心からお贈りしたいと思います。今日、全部公演が終わって、改めてお客さんの前で色んな話が出来るという機会は僕達にとってもすごく良い機会だったなと思っていて。もっと伝えたい事も色々あって、今日一緒に登壇できなかった方達も沢山、色んな事を考えて稽古を積んで来たのも知っているし、勿論、僕らも色んな事を考えてやってきたから、“あの人のああいう事を伝えたかったかな”とか思うんですけど、“いや待てよ、伝えたい事はあの日、全部舞台で出したな”と思って。それが今日観ていただいた映像には詰まっていると思って。色んな思いがありますけど、今日来ていない方達も、舞台上で全部伝えたい事は出し切ってBD&DVDに収まっていると思うので、是非、伝えたかった物をじっくりじっくり、見ていただけたら良いなと思っております。よろしくお願いします。」と答えました。

 

【イベント概要】

公式ページはこちら

<公演日時>
2018年2月3日(土)午前の部:11時開演 午後の部:16時開演

<会場>
日本消防会館ニッショーホール

<公演時間>
約3時間50分(トークイベント約30分、上映時間:午前の部191分・午後の部200分)

<登壇者>
べディヴィエール:佐奈宏紀
藤丸立香:岡田恋奈
マシュ・キリエライト:ナナヲアカリ
アルトリア・ペンドラゴン:高橋ユウ
ランスロット:小野健斗
ガウェイン:山口大地
モードレッド:甲斐千尋
アグラヴェイン:JAY

<MC>
レオナルド・ダ・ヴィンチ:RiRiKA
ロマニ・アーキマン:井出卓也

©TYPE-MOON / FGO STAGE PROJECT

 

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