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舞台「悪魔と天使」いよいよ開幕

1972年1月~5月にかけて、小学館発行の「週刊少年サンデー」に連載された漫画家手塚治虫の「ダスト18」。飛行機墜落事故によって乗客乗員90名の安否は絶望視された中、墜落の最中、「生命の山」に機体が接触し、山の岩の破片「生命の石」が搭乗者の上に降り注いだ事により、10名が生存する事に。しかし旅客機が墜落したのは不気味な「生きている人間の来てはならない世界」にある島だった。
数ある手塚漫画の中でも特に実験的な作品とされ、完成していれば18人のエピソードが描かれる予定であった、生と死を題材としたオムニバス作品の本作は、6人分のエピソードを描いた所で未完となり、後に講談社から手塚治虫漫画全集が発行される際に2人分の追加エピソードと編集を行い収録されたのが「ダスト8」です。

そのダスト8が2019年1月~3月にかけ、『手塚治虫生誕90周年記念原作:手塚治虫「ダスト8」より舞台「悪魔と天使」』として名前を変え、初の舞台化を果たします。
出演は、歌手・女優・モデルなど幅広く活躍する観月ありさが、主演として精霊の悪魔キキモラ/海江田沙月役の二役を演じます。また、精霊の天使キキモラ/岬慎吾役(二役)には白石隼也、外科医の柏木守役には野村宏伸が登場。さらに、佐藤B作、ぼんちおさむ、松澤一之、梅垣義明、黒川智花、鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)、中島早貴、黒田こらん、そして伝説の女優の九條小百合役には高島礼子を起用。また、本作のテーマ曲「Hope」を河村隆一が提供、手塚治虫の生誕90周年となる平成最後の年にふさわしい舞台作品として上演いたします。

初日の公演に先駆け、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

囲み取材の様子

登壇したのは、精霊の悪魔キキモラ/海江田沙月役の観月ありささん、精霊の天使キキモラ/岬慎吾役の白石隼也さん、柏木守役の野村宏伸さん、吉沢エリ子役の黒川智花さん、小島忠役の鍵本輝さん、有坂瞳役の中島早貴さん、大前田十蔵役のぼんちおさむさん、渋井新役の佐藤B作さん、九條小百合役の高島礼子さんの9名。

明日、初日ですが出来栄えはどうでしょうか

観月さん「とても、生きるとか死ぬとか、その人生を自分達が如何生きていくのか、という事をテーマに凄くきちんと描かれている舞台になっていると思いますので、観て下さる方はきっと楽しんで下さるんじゃないかなと思います。」

意気込みをお願いします

野村さん「なにしろ、余り“通して”出来ていないんですね。だからもう、僕は今回、ゲネプロも初日の感覚で凄い緊張しながらドキドキ感があって。でも、皆さんやっぱりプロですから、集中してそれが良い方へ向かって行くと思います。」

白石さん「僕自身もこの作品を通して生きるという事を凄く考えさせられましたし、日々、生きていく事が本当に素晴らしい事なんだと観て頂ける皆様にも届けられたら良いなと思っております。」

高島さん「年齢が高いから死ぬ…とかそういう事ではなくて、若い人でも明日、有り得るような出来事が、もしかしたら亡くなっちゃうかもしれないみたいな。それを説教臭い訳ではなく、手塚先生の原作ですから何処かにミステリー要素もあり、この天使と悪魔に悪戦苦闘しつつも、「悪魔も悩むんだ」と。観月さんと白石さんの2人が良く悩んでいるんですよ。そういうのが楽しかったりもする訳で、見て下さる方も心に何か一つ持って帰って頂ければ良いなと思う作品であれば良いと思っております。」

佐藤さん「高島さんみたいに御綺麗な方は何をやっても上手い。何と言うか、自分が生きたいと思う生き方と、そう思っても中々生きられない生き方になったりするんだというのが人生だと思うんですけども、その時に何を幸せに思うかという事の答えがこの芝居には有るんじゃないかなという気が凄いしますね。そういう事が初日からバッと伝わると良いですけどね。芝居というのは伝える事だけじゃなくて、笑とか涙とか色々な楽しみを含めた娯楽だと思うので、そういう事も楽しみに頑張りたいと思っています。」

鍵本さん「このカンパニーだと僕が一番下の世代になっちゃうんですけど、本当に偉大な大先輩に囲まれて、毎日、芝居をさせて頂いて本当に勉強の連続だなと思いました。千秋楽まで皆さんに怒られない様に頑張りたいなと思います。」

黒川さん「生と死がテーマになっているので、重いテーマではあるんですけども、自分が頂いた命の大切さだったり、改めて自分の大切な人や家族だったり、そういった人への感謝の気持ちというのが改めて感じられる作品だと思います。きっと観に来てくださった方も、2019年初めての良い舞台だったなと、思って頂ける様に頑張りたいと思います。」

ぼんちさん「「悪魔と天使」というタイトルで、自分の中にも悪魔と天使が居て、本当に葛藤してお芝居をやっているんですけども、僕はちょこっと出て結構、喋っているんですけども、観月さんは最初から最後まで喋っていますから、よう覚えはるなと感心しています。それがお芝居になると笑っているんですけど、パッと睨まれると怖いんですよ。「やられた!どないしよ。すいません!」と謝ってしまうこの迫力。これを是非、舞台で見てほしい。楽しんで下さい。」

中島さん「劇場も大きいですし、先輩方の存在感も凄いので、埋もれない様にこの派手な衣裳を味方につけて挑みたいと思います。宜しくお願いします。」

黒田さん「一人一人の思いがこもっている舞台だとおもいます。これから千秋楽までは、スタッフ・共演者の皆さんが怪我無く、終える事を祈りたいと思います。」

残念なお話ですが、声の出演を予定されていた市原悦子さんが先日お亡くなりになられましたが

観月さん「本当に皆、市原さんの天の声を聴けるのがとても楽しみだったので、本当に残念です。市原さんとは朗読劇で御一緒した事が有るんですが、一緒の場面が無かったので2人で共演という形では無かったんですね。なので、今思うとあの時一緒に後一緒出来ていればもっと良かったのにな、とか、勉強になったのにな、と心残りな事というのは沢山有ります。今回の「悪魔と天使」の脚本を読んで市原さんも是非とも天の声をやりたいと仰ってくれていたそうなので、その夢は叶いませんでしたが、この生と死をテーマにしている舞台で市原さんが天から見守ってくれているんじゃないかなと思いながら、皆で最後まで頑張って行きたいなと思っています。」

黒田さん「代役の話を受けた時は偉大な女優さんですので、朗読等で勉強させて頂いたりとか、よく舞台を観に行かせて頂いたり、楽屋に挨拶させて頂いたりしていたんですけども、16日の朝、市原さんにお別れのご挨拶をさせて頂きました。凄く安らかに眠ってはいたんですけども、まるで生きていたかのような“天の声そのもの”というか、今にも台詞を喋り出しそうなそんな雰囲気でした。」

最後に来場者へのメッセージをお願いします

観月さん「神奈川公演の後、大阪公演、名古屋公演と「悪魔と天使」をやらさせて頂きます。生と死をテーマにしている舞台ではありますが、手塚先生の原作なので全然、重くはありません。新年早々の舞台なので、御目出度い気持ちで皆さん観て頂けたら嬉しいなと思います。観て下さるお客様も健康にはくれぐれも気をつけてこの舞台を観ながら「健康に気をつけよう。生きているって素晴らしいな」と、少しでもそういう風に思って頂ける様な舞台になれば良いなと思っています。宜しくお願い致します。」

公開ゲネプロの様子

わたしたち人間は 科学の力でなんでもできると信じている
だが たぶん永久にできないことだってある
人は それを「奇跡」ということばでよんでいる
いったん死んだ人間が生きかえることはない。でも、もし生き返ったとしたら
それは「奇跡」だ。
世の中には、あり得ない事が起こる時がある。
それは もしかしたら人間にはわからない、
目には見えない大きな力のせいかもしれない

平成から年号が変わる時。
豪華列車トワイライトエキスプレス号が大事故に遭う。

生還者はいないと思われたが、ある乗客達が奇跡の生還をとげた

それは、生命(いのち)の山”という不思議な山にぶつかったはずみで山のかけらが乗客達にふりかかったからであった。
死ぬ運命だったものが生き残ってしまった。

死神のボスはある者たちに生還者を探し出し、山のかけら“生命の石”を取り返すことが出来たなら、二人の命は助けることを約束し、否応なしに彼らに、生命の石”を探し出すように迫る。

果たして、彼らは”生命の石”を取り返すことが出来るのか。

そこには思いもよらない結末が待っていた・・・。

 

なお、作品のテーマ曲である「Hope」の作者である河村隆一さんからのコメントが出されました。
「この楽曲は、1997年にリリースした『LOVE』というアルバムの最後を飾る曲です。観月ありささんの舞台で、この曲を流していただけることを大変光栄に思っております。観月ありささんが僕のソロコーンサーとを観に来て頂き、僕の楽曲を舞台で使用したいという事をお伺いしましたので、こんかい、舞台「悪魔と天使」の為に、この曲の新録をしました。この曲は人それぞれの心の声であり、人生であり、いろんな視点で自分を見つめる、そんな曲と改めて感じています。現在、自宅療養中という事もあり、舞台を拝見出来ないのは残念ではありますが、舞台の成功、皆様のご健康をお祈りしております。  2019年1月17日 河村隆一」

 

【手塚治虫生誕90周年記念原作:手塚治虫「ダスト8」より舞台「悪魔と天使」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
神奈川公演:2019年1月19日(金)~2月3日(日)
大阪公演:2019年2月9日(土)・10日(日)
名古屋公演:2019年3月1日(金)~3月3日(日)

<会場>
神奈川:KAAT神奈川芸術劇場(ホール)
大阪:梅田芸術劇場メインホール
名古屋:御園座

<公演時間>
約3時間15分(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
S席9,500円A席6,500円B席4,500円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
精霊の悪魔キキモラ/海江田沙月:観月ありさ
精霊の天使キキモラ/岬慎吾:白石隼也
柏木守:野村宏伸
吉沢エリ子:黒川智花
小島忠:鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)※Wキャスト
新山徹:向山毅(SOLIDEMO)木全寛幸(SOLIDEMO)※Wキャスト
有坂瞳:中島早貴
小坂徳子/天の声:黒田こらん

白木美貴子
咲良
脇坂春菜
成沢愛希
萩原悠
優志
石黒洋平
佐渡稔

大和田拓:梅垣義明

久保酎吉
まいど
豊石井智也

大前田十蔵:ぼんちおさむ※(2月10日(日)17:30開演の回は出演無し)
渡辺和也:松澤一之
渋井新:佐藤B作
九條小百合:高島礼子

作品テーマ曲「Hope」作詞・作曲:河村隆一

※市原悦子さんの訃報に関して
舞台「悪魔と天使」に声の出演を予定しておりました女優市原悦子さんが、平成31年1月12日にご逝去されました。心よりご冥福をお祈り致します。
ご逝去された市原悦子さんの生前のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表しますとともに、出演者・スタッフ一同は公演に向けて尽力して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
舞台「悪魔と天使」につきましては、声の出演を予定しておりました市原悦子さんの代役は本作品で小坂徳子役の黒田こらんさんが務めます。なお、出演者の変更に伴うチケットの払い戻しは致しかねます。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
舞台「悪魔と天使」製作実行委員会

<STAFF>
原作:手塚治虫「ダスト8」より
監修・脚本:佐藤幹夫
脚本・演出:モトイキシゲキ
演出補:大江祥彦
音楽:鎌田雅人
舞台美術:松生紘子
照明:柏倉淳一
音響:戸田雄樹
映像:手代木梓
ステージング:藤林美沙
歌唱指導:今井マサキ
衣裳デザイン:角田今日子
ヘアメイク:中原雅子
舞台監督:平山正仁
宣伝撮影:LESLIE KEE
宣伝美術:山下浩介
宣伝:永田全宏、石橋千尋、前木理花
制作:三浦奏子、井口淳、安井和恵、島村楓、長澤弥生
プロデューサー:元生茂樹、河野英明、近藤富英
神奈川・大阪公演主催:舞台「悪魔と天使」製作実行委員会
名古屋公演主催:御園座
神奈川公演後援:FMヨコハマ
企画・製作:舞台「悪魔と天使」製作実行委員会(エイベックス・エンタテインメント/プロデュースNOTE/サンライズプロモーション東京)
企画協力:手塚プロダクション

©TEZUKA PRODUCTIONS

Copyright©舞台「悪魔と天使」製作委員会

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