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ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc1 Produced by TBS開幕!

「メタルにはマクベスが良く似合う」という、いのうえひでのりの着想から生まれた『メタルマクベス』は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品であり、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化したスタイルで上演されました。

シェイクスピアの『マクベス』の世界観は変えずに、2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本を二重の構造に置き換えるという大胆なアレンジによって創り上げられた脚本は、近未来と過去を行き来しながら劇中をかき乱し、ゆるい台詞に油断している間に核心に引き込まれるという宮藤官九郎独特のうねりを、ハードロックとヘヴィメタルの楽曲で煽りまくり、怒涛のごとく突き進む物語は客席を圧倒し、前代未聞のシェイクスピア作品として大きな話題となりました。

この『メタルマクベス』が、初演から12年の時を経て、激しいリズムに突き上げられて瓦礫の中から遂に復活します。宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、演出にアレンジを加えて、disc1、disc2、disc3と題して3作を連続上演します。

5月に行われた盛大な製作発表記者会見から2ヶ月弱、いよいよ第一弾となる、disc1が2018年7月23日(月)より東京都江東区のIHIステージアラウンド東京にて開幕します。

初日の公演に先駆け、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

囲み取材の模様

囲み取材に登壇されたのは、ランダムスター/マクベス橋本役の橋本さとしさん、ランダムスター夫人/ローズ/植本B役の濱田めぐみさん、レスポール王/元社長:西岡德馬さんの3名。

開幕への意気込みとして橋本さんは「早くお客様の前でやりたいですね。物凄くこの劇場も普段のお芝居よりもずいぶん前から小屋入りして、この独特のアジアで一つしかない劇場の中で、まず、劇場を沁みこます所から入っています。早く見せたいですね。21年ぶりの新感線作品への参加で凄く稽古が楽しくて、家に帰って来た、凄くホームな感じでした。自分が自分でいれる場所と言うか、そういうのを再確認して出来ればもう少し長いこと皆で稽古をしたかったなと。矛盾してますよね。早くやりたいけど、稽古していたい。兎に角、本番では爆裂させたいと思います。」とコメント

新感線初参加の濱田さんは「稽古の初めは凄くドキドキしていたんですけど、やっぱり始まったら家族のように仲良くなって、毎日本当に笑いが絶えない稽古場で、私がやっぱり新入生なので、皆さんに色んな事を教わりながら凄く仲良くして頂いて、兎に角エネルギーが凄いので、皆さんのそのエネルギーの中に紛れ込んで、旦那さんであるさとしさんの役をフォロー出来たらなと思いながら稽古してきました。」と述べました。

10年ぶり2回目の新感線出演の西岡さんは「僕はメタルマクベスの初演を見て、新感線に俺も出てみたいな~と言ったんですよ。そしたら直ぐ出してくれて、凄い幸せでした。これ、初演を見ているから凄い面白かったのね。だからそれに負けないでやろうと思って、劇場が違いますから、この劇場の機構が大変なもので今さとしが言ったように、一周200mあるというので、反対側に居るとずっと100m走らなきゃいけない。しかも迷っちゃう。真っ直ぐ行く訳じゃないから迷路みたいな所を通っていくから、それをやっと昨日位で覚えたかなという感じ。」とコメント。

続いて、質疑応答を行いました。

Q:皆初体験の360度回転劇場だが大変だった事は?

橋本さん「立ち回りなんかでも位置が決まってるんですけど、例えば通常の平面の舞台なら、横移動でお客さんに見せられるんですけど、動線がドーナツ型になっているので、どうしてもただ横に行くだけじゃなくて、ドーナツ型に合わせた動線を描かなきゃいけないというのは、やっぱり難しかったかなという所です。」

濱田さん「舞台のセンター位置が凄く取りづらくて、センターに立っているつもりが、お客様が向こうを向いてらっしゃって、「あれっ?私何処に立ってんの?」という事が、慣れるまでかなり有り、普通の劇場の横の感覚がここでは無いから、横が前にグイ~ンとせり出ているので、「あれっ?端っこが無いわ?」と暫く探しましたもんね。でも何処まで行っても舞台なので、もうちょっと私は慣れるまでかかるかな。」

Q:一周200mあるとのことだがずっと走りっ放しな感じなのか?

橋本さん「僕はけっこう走ってますね。凄い走ってるんですけども、走ってる距離分、お客さんが周って付いてくるので、客席から見たらその場で走ってるようにしか見えない。滅茶苦茶実は走ってるんです。苦労を見せないようにするのが役者の仕事なんで、頑張りますけど、心の片隅に“凄く走ってはる”と分かって頂けるとちょっと報われるかな。」

Q:disc2・disc3と続くが、後続組へのコメントは?

橋本さん「それはもう、disc1はメタルマクベスの“掴み”ですから、これが僕等がある意味、基準のボーダーラインになってくると思うので、出来るだけ高いボーダーラインを置いてったろうかなと思います。ただ、僕の役柄に関しては、僕以外の二人はまだ30代の方なので、余裕で超えていくんじゃないかという気はしますけど、中々超えさせない様にやっぱりガンガン行きたいなと思っております。」

最後に橋本さんから来場者へのメッセージとして「このステージアラウンド東京でメタルマクベス遂に開幕いたします。かなりエネルギッシュなステージになっていますので、皆様も体力をつけて、夏バテとかにも気をつけて水分をよく取って、この舞台を見に来て頂きたいなと思います。僕らも先ず自分達の健康な状態で皆様に毎回ベストをお届けしたいなと思っています。気合は十分ですので、是非楽しみに見に来て下さい。」と語られました。

ゲネプロの模様

西暦2218年――。たくさんの死体、おびただしいゴミ、廃棄物で埋め尽くされた瓦礫の荒野。
長く続いた醜い戦争でほとんどの人間が死んだにもかかわらず、ここでは今もフェンダー国とギブソン国、そして新興勢力のESP国が戦いの火花を散らしていた。

そんな中、ESP国が誇る無敵の将軍・ランダムスターは過酷な戦いを終え、盟友のエクスプローラーと共にESP国のレスポール王の居城、通称“鋼鉄城”に向かっていた。そこにいきなり怪しげな3人の魔女が出現し、将軍に向かってなぜか<マクベス>と呼びかけて「あなたはマホガニーの領主となり、いずれは王になる」と予言めいた言葉を発し、「あなたの知りたいことはすべてこのコンパクトディスクの中にある」と1枚のCDを差し出す。それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド、“メタルマクベス”のデビューアルバムだった。

バンドメンバーの写真をよく見ると、ボーカルの<マクベス>はランダムスターに、<バンクォー>はエクスプローラーに、<マクダフ>は同じくESP軍のグレコにそっくりで、驚くランダムスターたち。

国に戻ってみると、マホガニーの領主は密かに軍を裏切っていたことが発覚したことから処刑され、魔女の予言通りにランダムスターが新たなマホガニーの領主となることが決まっていた。
自らの城に帰ったランダムスターは愛する妻に、魔女に予言をされたこと、翌日にはマホガニー城で記念の宴が行われることを告げる。すると彼女は、魔女たちの予言を現実にして王座を奪おう、そのためには宴の夜にレスポール王を暗殺してしまおうと夫をたきつける。

翌日、レスポール王とその息子のレスポールJr.や友人たちを招いて、盛大に宴が催される。

深夜、城の一室で就寝中の王のもとへ向かうことに迷いを見せ始める夫に、計画を実行するようにと強くけしかける妻。しかも息子のレスポールJr.が下手人だと疑われるように画策もするが、不穏な空気を感じ取ったグレコはレスポールJr.をなんとか城から逃がす。王殺害に成功し、まんまと権力の座を手にする夫妻。しかし罪の意識に苛まれ、一切眠ることが出来なくなってしまう。

一方の、1980年代の世界では――。

メジャーデビューを果たし<ローズ>という敏腕バンドマネージャーも付いた“メタルマクベス”だったが、徐々にヘビーメタルブームは陰りを見せ始めていく。焦燥にかられた<マクベス>は、結成5年目を迎える頃にはゴシップ的な話題づくりが必要だと思いつめ、常軌を逸した行動に出る。精神を病んでいく<マクベス>と<ローズ>のやりとりは、2218年の世界を生きるランダムスター夫妻の会話へとシンクロしていき、やがて黒い野望に憑りつかれた2人は周囲の人々の運命をも巻き込みながら、破滅への道を疾走し続けるのだった――。

いよいよ始まったメタルマクベス、4時間に及ぶ大作を是非、現地で体験を。

【ONWARD presents 新感線☆RS 『メタルマクベス』disc1 Produced by TBS公演概要】

公式ホームページはこちら

<公演期間>
2018年7月23日(月)~8月31日(金)

<会場>
IHIステージアラウンド東京

<公演時間>
約4時間(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
13,500円(全席指定・税込)

※未就学児のご入場はお断りいたします。
※チケットはお一人様1枚必要です。
※車イスでご来場のお客様は、チケットをご購入の上、公演前日までにお問合せ先までご連絡ください。付き添いの方もチケットが必要です。
※営利目的によるチケットの転売禁止。
※やむを得ない事情で出演者が変更となる場合があります。
※当劇場では公演の字幕サービス(日本語・英語)を行っています。

<出演者>
◆disc1◆
ランダムスター/マクベス橋本:橋本さとし
ランダムスター夫人/ローズ/植本B:濱田めぐみ
レスポールJr./元きよし:松下優也
グレコ/マクダフ山口:山口馬木也
グレコ夫人/シマコ/林:猫背椿
パール王/ナンプラー:粟根まこと
植本/医者:植本純米
エクスプローラー/バンクォー橋本:橋本じゅん
レスポール王/元社長:西岡德馬

山本カナコ
礒野慎吾
吉田メタル
村木仁
冠徹弥
富川一人
小沢道成

穴沢裕介
Erica
見目真菜
齋藤志野
鈴木智久
鈴木奈苗
橋本奈美
原慎一郎
山崎朱菜
山﨑翔太
米花剛史
渡辺翔史
藤家剛
工藤孝裕
菊地雄人
熊倉功
あきつ来野良
横田遼
北川裕貴
紀國谷亮輔

『ミュージシャン』
岡崎司(guitars)
髙井寿(guitars)
福井ビン(bass)
松田翔(drums)
松﨑雄一(keyboards)

<STAFF>
原作:ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より
作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
音楽:岡崎司
振付&ステージング:川崎悦子
美術:堀尾幸男
照明:原田保
衣裳:伊賀大介
音響:井上哲司
音効:末谷あずさ、藤森直樹
殺陣指導:田尻茂一、川原正嗣
アクション監督:川原正嗣
ヘア&メイク:宮内宏明
小道具:高橋岳蔵
特殊効果:南義明
映像:上田大樹
大道具:俳優座劇場舞台美術部
歌唱指導:右近健一
演出助手:山﨑総司、加藤由紀子、木下マカイ
舞台監督:篠崎彰宏、芳谷研
宣伝美術:河野真一
宣伝写真:岡田貴之
宣伝衣裳:伊賀大介
宣伝ヘアメイク:宮内宏明
宣伝小道具:中田彰輝
宣伝:脇本好美、浅生博一、長谷川美津子ディップス・プラネット
キャスティングアシスタント:細野博幹
制作助手:大森祐子、花澤理恵、坂井加代子、福島美咲、泉野奈津子
デスク:高畑美里、
制作:辻未央、高田雅士
制作プロデューサー:細川展裕、柴原智子
主催:TBS/ディスクガレージ/ローソンHMVエンタテイメント/電通
後援:BS-TBS/TBSラジオ
特別協賛:株式会社オンワードホールディングス
制作:ヴィレッヂ
企画・製作:TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

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