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『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』開幕!

1988年、角川書店より発刊された、つかこうへい作の小説「幕末純情伝―龍馬を斬った女―」。
幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかこうへいのユニークな着想のもと、1989年8月渋谷のPARCO劇場にて開幕。それ以降「熱海殺人事件」「飛龍伝」と並ぶ、つか氏の代表的作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けていて、主演の沖田総司役を、平栗あつみ、牧瀬里穂、広末涼子、石原さとみ、桐谷美鈴、元SKE48の松井玲奈等、名だたる女優達が演じており、新人女優の登竜門とされている作品です。

そして、つかこうへい生誕70年にあたる今年、命日でもある7月10日を挟み、つかこうへいの本拠地紀伊國屋ホールで生誕70年記念特別公演として『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』を上演することが決定しました。今回、紅一点、沖田総司の十代目を引き継ぐのは、今春AKB48グループを卒業したばかりのNGT48元キャプテン北原里英。演出には、フジテレビドラマ制作部ゼネラルディレクターで、日本のトレンディドラマの産みの親である河毛俊作氏が、全く新しい観点からつか文学の立体化にあたります。

そして河毛俊作氏の斬新な作品作りのために、若い実力派の俳優が集結。
沖田総司の相手役、坂本龍馬には、今年の「熱海殺人事件」でその実力を見せつけた、味方良介、さらには昨年ノンバーバル劇「アラタ」に鮮烈な登場をはたし、その殺陣の腕前を披露した小松準弥、若手俳優の中ではもはや重鎮に成長した細貝圭、そして2,5次元演劇で活躍する田中涼星、戦国BASARAの真田幸村役でお馴染みの松村龍之介、α-X’s(アクロス)を卒業したばかりの増子敦貴、など若々しくみずみずしい俳優陣に囲まれて、新しい沖田総司、北原里英が女優として開花していく姿は、観る者に新たな感動を与えてくれることでしょう。

先日の製作発表から約1ヶ月、2018年7月7日(土)、東京都新宿区の紀伊国屋ホールにて、『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』が幕を開けます。初回公演に先駆け、公開ゲネプロと囲み取材が行われました。

公開ゲネプロの模様

徳川260年の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3年、武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群の男達がいる。近藤勇率いる、新撰組。

その隊士の中に「女」がいた。沖田総司。小さい頃から男として育てられただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女――。

風雲急を告げる、時は幕末。勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、総司は愛する土方歳三のため、一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。

そして、そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。

その男こそ、日本に新しい時代をもたらす男。土佐の龍、坂本龍馬――。

裏切りと憎悪渦巻く暗黒の時代、総司と土方、そして龍馬の胸を焦がす、熱い恋の行方とは?

そして、勝海舟、桂小五郎・・・幕末の若き志士たちが夢見た、新しい時代の夜明けとは?

『国とは、女のことぜよ。
日本とは、おまんの美しさのことぜよ。

明日とは、男と女が見つめ合う、熱い眼差しのことぜよ。

国とは、男と女が愛おしく思い合う意思のことぜよ。

その強い意思があるかぎり、国は滅びん!』

つか氏の舞台作品の作風の御多分に漏れず、本作も役者全員が狂気的とも感じられる程の演技、マシンガンの如き台詞の応酬、怪我をも恐れぬ殺陣の連続等、ハッキリ言って鑑賞する側も体力を奪われる実に激しい舞台です。

演出家の河毛さんがおっしゃっている「ハードエロティック」、そして、本作の表題にして最大の謎の「FAKE NEWS」の意味とは?ぜひ、紀伊国屋ホールで幕末最大の純情伝をお楽しみ下さい。

公開ゲネプロ終了後は劇場ロビーにて囲み取材が行われました。

囲み取材の模様

登壇されたのは、沖田総司也役の北原里英さん、坂本龍馬役の味方良介さん、土方歳三役の小松準弥さん、桂小五郎役の田中涼星さん、岡田以蔵役の松村龍之介さん、新撰組隊士二宮役の増子敦貴さん、勝海舟役の細貝圭さん、そして演出家の河毛俊作さんの8名。

各出演者は意気込みを述べました。

北原さん「約1ヶ月、汗だくになりながら稽古してきたのでその一ヶ月の思いを全部、本番の公演にぶつけていけたらなと、思っております。」

味方さん「本当に一ヶ月、濃密な時間を過した中でこの囲み取材にいる面子は勿論ですけど、今、楽屋で待機している面子の事が大好きになったので、この“好き”というパワーを使って良いものが出来たら良いなと思います。」

田中さん「僕も一ヶ月稽古をやって来た事を信じて、一ヶ月かいた汗を信じて、千秋楽まで頑張っていきたいと思います。」

松村さん「本当に稽古があっという間で、梅雨も早々に明けて凄く暑い日の中、皆で鍛錬してきたんですが、この夏の暑さに負けない位、熱い気持ちで精一杯やらせて頂きたいなと思います。」

小松さん「兎に角、総司を愛し、百姓出身の武士魂を見せつけてやりたいとおもいます。よろしくおねがいします。」

増子さん「最年少ですけども、新撰組の二宮らしく、最後まで突っ走りたいと思います。熱い稽古をずっとやって来たので、それを本番でガツンと本領発揮というか、全力でやりたいと思います。宜しくお願いします」

細貝さん「今回、新・幕末純情伝は僕自身、4回目なんですけども、今回は今まで分かりづらかった部分とかを、河毛さんがかなり分かりやすく、初めてつか作品を観る方々にも楽しんでいただける様な作品になっているので、色々な方々に観て頂きたいなと思います。」

河毛さん「稽古場で一ヶ月、僕がやって来た事は、小屋に入ってから稽古場でやってきた以上のものを、お客様に見せられるその基礎。これが映像とは多少違う所で、映像は撮ったものが全てなんですが、舞台は本番がこれからですから、一ヶ月間やってきた皆がこれから、稽古場で僕が見れなかったモノを見せて貰えるんではないかなという風にそれを一番楽しみにして、彼等を信じていますというのが今の気持ちです」

つかこうへい作品に関わる事についてどう思うか?との質問に北原さんは「私は今回初めてつかさんの作品に出演させて頂くんですけども、こうして、もう一生会う事は出来ないんですけども、こうやって作品を演じさせて頂く事によって、何処かで繋がっていたような気がして、こういう風にお芝居が通じると生死も飛び越えると言いますか、もう二度と会えない人にも会える様な、触れられるような気がしてこういう形で今回つかさんと少しでも“共有”出来ているのは凄い幸せだなと思いました。しかも今回は70周年という凄いきりの良い時に沖田総司をやらせて頂けるというのは凄い幸せな事だと思います。」とコメント。

味方さんは「僕は初めてつかさんの作品に出たのが二年前の新・幕末純情伝だったんですけど、それから熱海殺人事件を経て、こうして新・幕末純情伝に坂本龍馬として出演する事になった時に里英ちゃんが言った様に、つかさんには会えないんですけれども、つかさんの思いだったりとか、今までつかさんを支えてきた人だったりとか、紡いできた事を今度は僕等の世代がきちんと伝えていって、それが10年、20年という風に僕等の力でまた続いて行ける様に此処から頑張っていかなければいけないなというのは感じていますね。」と答えました。

本作は過去に様々な人達が演じてきた作品だが、何か参考にしたか?との問いに、北原さんは「実際に生では見た事が無いんですが、勿論、過去の映像とかは見させて頂きました。でも、映像を見て、余りにも見様見真似みたいなったら嫌だったので、大筋を理解する為に見たは見たんですけど、何度も見たりとかはワザとしない様にしました。」とコメント。

“ハードエロティック”のシーンを最初演じた時はどう感じたか?との質問に北原さんは「懐かしいですね~。一ヶ月間稽古でやってきちゃったので、自分では良く分からなくなっていると言うか、自分達では良く分からなくなっているんですけど、でも、観た方がいろんな意味で驚いてくれたら嬉しいですし、そこも見せ場の一つになったら、それは嬉しいなと思います。」と述べました。

最後に来場者へのメッセージとして北原さんは「舞台は映画やドラマみたいに後々まで残ったりするものではなく、生物だと思うので、少しでも興味があったら観に来て欲しいなと思いますし、キャスト全員、スタッフ全員、皆で作り上げて来て自信を持ってお届けするので、騙されたと思って観に来て頂けたら嬉しいなと思います。最後まで怪我無く全力で走り抜けたいと思います。平成最後の夏は新・幕末純情伝で熱く盛り上がって行きたいと思いますので、宜しくお願いします。」とコメントされました。

【公演概要】

公式ホームページはこちら

<公演期間>
2018年7月7日(土)〜7月30日(月)

<会場>
紀伊國屋ホール

<公演時間>
約2時間10分(途中休憩無し)

<料金>
7,500円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可

<出演者>
沖田総司:北原里英
坂本龍馬:味方良介
土方歳三:小松準弥
桂小五郎:田中涼星
新撰組隊士二宮:増子敦貴
岡田以蔵:松村龍之介
勝海舟:細貝圭

久保田創
大石敦士
須藤公一
山田良明
榛葉恵太
岡元次郎
佐藤賢一

<STAFF>
作:つかこうへい
演出:河毛俊作
脚本:渡辺和徳
音響:山本能久
照明:熊岡右恭
映像:ムーチョ村松
舞台監督:中嶋武
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:神ノ川智早
宣伝衣裳:佐藤美保子
宣伝ヘアメイク:アートメイクトキ
提携:紀伊國屋書店
協力:つかこうへい事務所
制作:アール・ユー・ピー プラグマックス&エンタテインメント
主催:エイベックス・エンタテインメント

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