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舞台「BRAVE10」スペシャルイベント開催!

2017年6月~7月に東京都渋谷区の全労災ホール/スペース・ゼロにて公演された舞台「BRAVE10」。

霜月かいり原作の漫画「BRAVE10」を舞台化し、脚本・演出・映像を映像監督のヨリコ・ジュンが手がけ、主人公、霧隠才蔵を中村優一が演じ、大好評の内に幕を閉じました。

その舞台「BRAVE10」のDVD発売を記念し、ファンと共に作品を振り返るスペシャルイベントが、東京都千代田区の全電通労働会館にて行われました。全3回行われた公演の第2部の模様をお届けします。

年始覚めやらぬ1月7日、全電通労働会館の多目的ホールは詰め掛けた熱心なファンにより、464席は満席に。
定刻より少し遅れ、15時10分に客電が落ちると、MCのオラキオ登場の後、出演者の霧隠才蔵役:中村優一さん、根津甚八役:小波津亜廉さん、伊達政宗役:小坂涼太郎さん、服部半蔵役:遊馬晃祐さんの4名が登場。

舞台に上がると中村さんは「てめぇら、明けましておめでとう!こんにちわ!」、小波津さんは「酒呑んでるか!?」、小阪さんは「おめぇら、こんなとこ来てんじゃねぇ!」、遊馬さんは「私と密約を結びましょうか」と続き、自己紹介から積極的にトバします。

第一部では、私服での登場したそうですが、第二部・第三部は舞台衣装での登場という事で、久しぶりに衣裳に袖を通した感想はとMCに聞かれ、中村さんは「良いですねやっぱり。気持ちが入って引き締まりますね。」、小坂さんは「此処からだったら、(眼帯で)優一君の顔全然見えない。」小波津さんは「全く同じ事が僕にも起きている。(前髪の髪型で)」と続き、皆さん悲喜交々の様子。なお、小坂さんはイベントに本番衣裳を着て出演するのは初めてとの事です。

MCより1つ目のコーナー、「台詞ランキング」が告げられます。
このコーナーは事前に4人の出演者の印象的な台詞を、各人3つずつ選んでおり、ファンの皆さんに一番お気に入りの台詞に投票して貰い、最多投票の台詞を生披露するというモノ。

中村さん演じる、霧隠才蔵の台詞第1位は「伊賀者じゃねぇ─俺は、真田の勇士だ!」。
選んだファンの理由は、「才蔵は今まで一人で生きて来たり、主君に仕えているのに人を信じる事が出来なくなっていたのに、真田幸村に会ってから、自分が仕えたいと思う人に出会って、心から自分の真田の勇士としての自覚をハッキリ明言したのが嬉しかった。」との回答。

小波津さん演じる、根津甚八の台詞第1位は「好むものは酒と女!愛すべきものは俺様の船!人生楽しく生きれりゃいいが信条だ!」。
ファンの声は「正に甚八を表す言葉!。根津は直ぐにこういう人だと理解できる言葉。」と直球です。小波津さん曰く、この台詞を発する時は気持ち良くてエクスタシーを感じるとか。甚八は二幕より登場するキャラの為、台詞の節々にエネルギーが詰め込まれていて、特にこの台詞は一発目なので、毎回緊張しながらも全力で演じていたそうです。

小坂さん演じる伊達政宗の台詞第1位は「戦起こしゃいいんだよ、大戦!―さぁ、世界を揺らすぜ!」投票したファンからは「そのキャラクターらしさを一番、表していると思う。派手好きの風雲児って感じの台詞。」との事。小坂さんは政宗が自分に憑依し、無意識の中で演じていて演じ終わった後、何を喋ったか忘れていると話しました。

遊馬さん演じる服部半蔵の台詞第1位は「 特に、キミは惨殺決定ですから、ね」。選んだファンの声は「如何にも悪者という感じがして凄く格好良かった。惨殺されたい(笑)。半蔵の狂気染みている部分が全面に出ていて鳥肌が立った。」と絶賛。遊馬さん自身、本番の演技中に狂気的に笑い過ぎて酸欠でフラッときた事があり、高い場所でその演技であった為、怖かった。と話されました。

続いて、舞台公演時の各人の選抜映像の「振り返りミニ上映会」へ。
ここで、本作の脚本・演出・映像を務められる演出家、ヨリコ・ジュンさんがゲストで登場……と出てきた端から、先程、小坂さんが零したペットボトルの水を二人で拭きあげ、皆がそれにツッこむ光景が。

先ずは霧隠半蔵の出演シーンから。
中村さんは「こうやって、映像で見ると顔の表情とか、細かい所まで見れてちょっと恥ずかしいなという部分と、俺、こういう表情してたんだ。って、いろいろなことを思い出しました。一部のシーンでは兎に角走りっ放しで、次の場面に間に合うかどうかの勝負してました。あと高い所からのジャンプが怖かった。」と感想を述べられ、ヨリコさんからは「才蔵は出ずっぱりで、ずっと殺陣を演じていて。一幕が終わって才蔵に会った時本当に燃え尽きるかのように、コレから二幕やんのかよ…と言う感じで、凄く大変だったと思います。気が付けば、中村君の右腕の太さが全然違くなっていて。」と続きます。

中村さんは「武器の摩利包丁が強度を上げる為、重くなっていて、どんどん右腕の筋肉だけ発達するという事がありました。どっちかというと、振り回している時よりも唯持っているだけの時の方がキツイんです。ただし、武器を床に着けている訳にいかず、宙に浮かした状態をキープしてました。最後の方のシーンで摩利包丁を置いて礒部花凛さん演じる伊佐那海の所に向かう場面では、“やっと置ける!”と思いました。ただ稽古の最終段階で、摩利包丁の落下音をSEとして入れてもらったんですけど、自分はそれを知らなくて、最終稽古の時に包丁を落とした時に派手にSEがガシャンと鳴った時に“俺、摩利包丁壊しちゃったの!?”と後ろ振り返りましたもん。」とビックリしたエピソードを披露。

続いて根津甚八の出演シーン。
小波津さん「劇中の槍を振り回すのが結構大変でした。かなり重いので。一番最後に御覧頂いた、護あさなさんが演じるアナスタシアを持ち上げるシーンで護さんが、最初抱き抱えられるのを凄く恥ずかしがっていて、僕はそういうのは全然感じなかったんですけど。それで、一番彼女が美しく見える方法を稽古の時から探していて。でも、アナを持ち上げるシーンって僕が大太刀まわりをした直後なので、汗ビッショリで。僕の衣装、一部はだけてるんですど、アナの衣装の生地がレザー生地なので本番中に汗で生地とくっ付いちゃって、舞台袖に入ってアナを下ろそうとしても離れない!という事があったのを覚えています。」「また、電子タバコの吸うタイミング、煙を出すタイミング、特にクライマックスで才蔵が伊佐那海に対し、十勇士の事を言う際に甚八にフォーカスが来た瞬間に煙をふかす、とか。」ヨリコさんも、「今の話を聞いて思い出したんですが、客席方向に捌けていく時に絶対、タバコを吸った方が良いよ、と話したりとか。」とタバコの明かり、煙も立派な役所と話されました。

3つ目は伊達政宗の出演シーン。
小坂さん「無意識の演技してますね。あと、僕の長い刀なのに納刀出来ないのでめっちゃ大変でした。あとゲネプロで、家康さんの台詞が飛んじゃって、滅茶苦茶焦りましたね。“牛タンドロップス”のシーンのステップがヤバい。鉄板のギャグシーンでした。また、見ていただいたら分かる思うんですけど、階段を上り下りするシーンが結構多くてその際に袴の裾を引っ掛けたりするので、それを防止する稽古や練習を必死に頑張った記憶がありました。舞台の冒頭、一番最初の立ち位置での第一声、神の魂の名残遥か昔…は、凄く緊張して。。伊達政宗は出ているシーンが劇中全体で凄く少ないんです。そこで、どれだけその人の人間像とか、どれだけ強い人なのかという情報が少ないシーンで、お客さんにどれだけ印象付かせるかというのが難しかったから、そこを頑張りました。」

中村さんは「凄いですよね。本人と政宗のキャラとのギャップが。政宗はめっちゃカッコイイのに戻ると小坂涼太郎だし。」、小坂さんは「この格好でイベント出ちゃダメなんですよ俺。やっぱりちょっとアレなんですよ。」、ヨリコさんは「今言っていたように、政宗は出番が限られているので、原作を僕も読んで壱丸や二虎との関係とか、「BRAVE10」の物語の中でどういうポジションか、というのを二人で結構喋りあって、試行錯誤、ディスカッションできたので。」、小坂さんは「牛タンドロップスは稽古終わった後に、色々考えようってファミレス2時間以上篭って話し合って、次の日の稽古でその成果を見せて。それでもダメで、と言う毎日の繰り返しでした。」と続き、MCが牛タンドロップスに絡め、壱丸と二虎に会いたいと話すと、小坂さんは一緒にファミレス行きましょうと乗り気でした。

最後は服部半蔵の出演シーン。
遊馬さんは「殺陣の最中、着けていた手袋の中が熱が篭ってしまい熱かったです。僕も凄い細かい所を気にして今回、役を作らせて貰って、高所から飛び降りる所等、足を上げずにそのままの勢いで下りたりとか、殺陣のシーン中に急に飛んでみたり、垂直に飛んでみたりとか。」「稽古場に本番と同じ舞台階段が設置されてなかったので、皆さん殺陣には凄く苦労されていて、僕も現場に入って初めて、コレやって良いですか、とか結構アドリブでやってみたら、意外といけた事もあって、その場で採用されたりとかありまして。役の中でも、アナとか一対一のシーンが有るんですけど、関係性などを深く演じているので、そこを是非見て頂きたいです。」と述べ、ヨリコさんは「半蔵、カッコイイですよね。ビジュアルを初めて見た時に、うわっ、めちゃカッコイイと思って。中村君や皆に最初に話した事なのですが、この作品は霜月先生がそれぞれのキャラクターの生き様をしっかり描いたものだから、これは芝居でやるって上で、2.5次元舞台という括りでは無く、芝居をキッチリと作ろうという話を遊馬君と皆に話して。でも期待以上の芝居をしてくれたので本当に感謝しています。」、遊馬さんは「台本を見た時、嬉しかったんですけど、プレッシャーが大きかったです。最後に沢山台詞もあって、あんなに殺陣のシーンも有ると思っていなかったので。物語の最後の方に殺陣が沢山付いているのと、二刀流を今までやった事が無くて足が付いていかない。見事なまでに全然動かなくって、バランスも難しい。」と続きました。

中村さんは「特に半蔵は難しいよね。両手を使わなければいけないし、刃の向きとかもあるんだよね。シーンによっては上向きとか逆手で持ったり、くるくる回しながら殺陣をやらなければいけなかったりとか。」、小波津さんは「しかも短刀だからより難易度が高いんです。普通に振ってしまうと軽く見えてしまうし、そういう所も晃祐は研究していたと思います。」、遊馬さん「僕最初カマキリって言われてました。文字通りカマキリの腕みたくなってたんですね。それでカマキリみたいに見えたって。」と述べました。

4つ目の「プレゼント抽選会」の後、最後に出演者からの挨拶が。
ヨリコさんは「今日はありがとうございました。今回演出をやらしてもらったんですけど、自分も凄いファンになりまして、「BRAVE10」という作品をもっともっと多くの方に見ていただきたいなと思いまして、最後に僕、映像を作ってみたのでそれをみていただきたいなと思います。」と述べました。

場内が暗転し、流された映像には、2018年7月舞台「BRAVE10」の続編、舞台「BRAVE10」~躅~の文字が。
ヨリコさんは「見て頂いたとおり、続編が決定いたしました。霜月かいり先生の原作を僕らでまた一生懸命魂を込めて素晴らしい作品にしたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。」と述べ、遊馬さんは「本日はご来場ありがとうございます。また半蔵として舞台に立てることが凄いうれしいです。殺陣やお芝居に磨きをかけて役者としてスキルアップして皆様にお会い出来る様に頑張ります。応援をよろしくお願いします。」小坂さんは「ご来場いただきまして誠にありがとうございます。伊達政宗が凄い好きなファンの方、今日はキャラじゃないような発言ばかりして本当にすいませんでした。続編も決まりまして、こちらの方はちゃんとした伊達政宗で出ますので、是非、皆様たのしみにしていて下さい。今日はありがとうございました。」、小波津さんは「本日はご来場頂きましてありがとうございました。続編ではまた甚八がどのように変わるのか、そしてメンバーとどういう風に関わっていくのか、一つ一つ楽しみながら、みなさんの元に全力で熱量をお届けできればなという風に思います。新作も、エロく大人の色気を追求していたいと思います。応援の程をよろしくお願いします。」と続きました。

中村さん「本日はありがとうございました。「BRAVE10」を応援してくださる皆様、此処にいる皆様がいたから、続編が決まったと思います。本当に続編が決まって凄く凄く嬉しいです。続編はキャラクターも加わり、もっともっと「BRAVE10」がもっともっと楽しめるように、僕達も精一杯、頑張りたいと思いますし、来ていただいた皆様に続編やって良かったねって思って頂けるような、舞台に精一杯、僕達はしようと思っていますので、皆様是非、舞台「BRAVE10」~躅~応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました。」と締めくくりました。

 

 

【「BRAVE10」~躅~ 公演概要】

 

公式ページはこちら

<公演日時>
2018年7月26日(木)~29日(日)

<会場>
なかのZERO 大ホール

<出演者>
霧隠才蔵:中村優一
真田幸村:伊万里有
海野六郎:宮城紘大
アナスタシア:護あさな
三好清海:新井 將
弁丸:篠原 立
根津甚八:小波津亜廉
壱丸:松田一希
弐虎:喜多野章太郎
伊達政宗:小坂涼太郎
服部半蔵:遊馬晃祐

<STAFF>
原作:霜月かいり「BRAVE10」「BRAVE10S」(KADOKAWA刊)
脚本・演出・映像:ヨリコ・ジュン

© 霜月かいり・KADOKAWA / 2018 舞台「BRAVE10~燭~」製作委員会

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