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ミュージカル「メリー・ポピンズ」公開舞台稽古開催!

2004年、イギリスはブリストルのヒッポドローム・シアターでのトライアウト公演を皮切りに、同年にはロンドンのウエスト・エンド、2006年からはブロードウェイで上演され、2008年のイギリス国内ツアーを筆頭に、今や、世界中でツアー公演されている、ミュージカル「メリー・ポピンズ」。

昨年11月の制作発表から約4ヶ月、2018年3月18日に日本初演のプレビュー公演が開幕し、いよいよ3月25日より、東京・大阪2会場合わせて54日間の本公演がスタートします。

本公演に先立ち、本日3月23日、東京都渋谷区の東急シアターオーブにて、報道向けの公開舞台稽古が開催されました。

本作は主要出演者がWキャスト制を取っているという事で、今回の公開舞台稽古は出演キャストを入れ替えて各楽曲を2回づつ披露するという豪華なモノ。

公開舞台稽古の披露の前に、本作のクリエイティブ・スタッフとしてオリジナル演出を手がけた、演出家サー・リチャード・エアさんと、演出補のジャン・ピエール・ヴァン・ダー・スプイさんが登壇。

リチャードさんは「本作品を初制作してから14年が経ちます。世界中で愛される「メリー・ポピンズ」ですが、私は常々、メリーが東京で飛んでくれたら良いなと思っていました。この作品は幸せが手の届かない人達の所にメリーが現れて、その人達を幸せにしてくれる物語です。そしてこの作品は沢山の愛情と沢山の技術を込めて作り上げられました。それは東京で開幕しようとしているこのプロダクションに関しても、私は全く同じ事が言えると確信を持っております。日本の言葉の中に「Supercalifragilisticexpialidocious」という単語が紹介される事をとても嬉しく思っています。」と挨拶されました。

そしてジャンさんから場面説明をはさみ、いよいよお稽古がスタート。

公開舞台稽古の模様

先ず最初に披露されたのは、『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』。

一幕の後半にやってくる本作中随一のビッグナンバーは、メリーとバートがリードするとても賑やかで風変わりな場面。

コミュニケーションの大切さを伝えてくれる場面でメリー曰く、「何を言うかじゃなく、どう言うかが大切なのよ」。

この楽曲は言葉を祝うナンバーであり、特にある一つの言葉を祝っています。
勿論それは、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」!

続いては、『チム・チム・チェリー(リプライズ)』。

「チム・チム・ニー」とは、魔法の言葉で本作の所々に鏤められていて、この言葉が出て来る度に物語が進んでいきます。

そして一幕のラスト、メリーとバートのデュエットナンバーとして、このリプライズが登場。

一幕の終わりまで物語が来ると、様々な理由によりメリーは、チェリー・ツリー・レーン17番地を去ろうという決意をします。

屋根の上にいるメリーとバートがシンプルかつ馴染のあるメロディーを歌う本シーンは二人が特別に深い関係を分かち合う部分を垣間見る、心温まる、お洒落で少し色っぽく、ウイットに富んで楽しい時間となります。

そして最後の3曲目は、『ステップ・イン・タイム(リプライズ)~ハウス』。

バートとメリー、バンクス家の子供達が沢山の煙突掃除達と共にロンドンの街の屋根の上を駆け巡る、二幕後半に登場のナンバー。

リプライズとなる本シーンは、煙突掃除達のおどけた様子を楽しむと共に、物語の大きなターニングポイントとなっている所が特徴です。

大勢の煙突掃除達がバンクス家の室内にどんどん入ってきて、彼らは沢山の幸運を撒き散らします。その幸運というのは、ジョージ・バンクスの運命を変える為にもとても大切な要素となっています。

また、イギリスの古くからの言い伝えで、結婚式を開く際、煙突掃除の人間を招待する事があり、彼らを招く事によって新郎と新婦のこれからの人生に沢山の幸運を齎してくれると言いわれています。

本作にとっても煙突掃除が象徴してくれるモノはとても大切な部分なのです。

 

公開舞台稽古終了後は劇場ロビーにて、囲み取材が行われました。

囲み取材の模様

先ず最初に登壇されたのは、演出を務められたサー・リチャード・エアさんと、日本プロダクション演出のジェームズ・パウエルさん、そして振付を務められたジェフリー・ガラットさんの3名。

まず、日本公演のキャストの演技力はどうか?との報道陣の質問に対しリチャードさんは「素晴らしいと思います。実際に舞台上で日本語で演じているのを見る事で、とても感動しています。」と答えられ、日本のキャスト陣がこれまでで世界最高か?と問われると、「それは、何処の国で上演されても違う物だと思うのです。ジェームスや、ジェフリーが責任を持って作品を作り上げているので、何処の国で見ても素晴らしいんです。でも、実際に日本の作品を見せていただいた限り、とてもファンタスティックで素晴らしいモノになっていると思います。魅力の有るエキスパートの俳優と素晴らしい愛情をもって作って下さっています。」と話されました。

年始より3ヶ月に及ぶ稽古で感じた日本版キャストの演技と感じは?との質問にジェームズさんは「日本版キャストが素晴らしいのは、今から一年以上前に本作のオーディションの為に来日しているのですが、オーディション時からの成長ぶりが本当に信じられない程、素晴らしいんです。オーディション時と今では全く違う。その点において、日本は素晴らしいと思っています。」と賞賛されています。

原作は世界的に有名でイギリスの人達にとって特別な作品だが、舞台化にあたり一番大事にされた所はどこか?との問いにはリチャードさんは「私は歳なのでメリー・ポピンズの小説や映画の事は知りませんでした。なので、自分が初めて作品を依頼された時に、映画も見て小説も読みました。自分がいざ演出するとなった時に、とても大事な事を一つハッキリと決めました。それは、この話は家族の物語だという事です。メリー・ポピンズが教えてくれる教訓は「自分の行動には責任を持たなければいけない」。彼女は魔法を使う事がで出来ますが、魔法で皆を幸せにする訳では無く、魔法を使って家族皆がお互いを理解しあって、お互いに優しくできるという事を教えていきます。この“家族”というのは、我々皆が持ち合わせているものなので、それは世界共通だと思っています。これからこの物語が日本で上演される訳ですが、世界中誰でも共感できるものですので、きっと日本でも共感してもらえると思います。」と答えられました。

続いて登壇されたのは、主人公のメリー・ポピンズを演じる、濱田めぐみさんと平原綾香さん。
さらに、メリーの親友、バートを演じる大貫勇輔さんと柿崎勇人さんの4名。

3ヶ月の稽古を経て、意気込みは?と、問われると、平原さんは「初日は25日からですけど、プレビュー公演がもう始まっているので、もう皆初日の気分で取り掛かっているという感じです。これからいろんな場面で楽しい所はもっと楽しく、泣ける所はもっと泣ける様な舞台になって行くんじゃないかなと思いますけど、兎に角、今は自分の事に必死で、そんな時に仲間が凄い助けてくれるので、そういう素晴らしい仲間達がこのシアターオーブに居るんだという事をお客さんも感じながら、見に来て頂きたいです。」と答え、濱田さんは「プレビュー公演が始まり、お客様が劇場に入られて、ある意味、ようやく完成形が見えてきたなと思います。やはりお稽古だけだとある意味で“一方通行”なんですけど、お客様の反応やエネルギーが混ざり合い、一つになって、ようやくこの「メリー・ポピンズ」という世界観が分かってきたなと思ってこれからもう少し手直しをして本公演ですけど、それに向け皆で力を合わせて進んでいけたらな、と思っています。」と続き、大貫さんは「オーディションの頃から、凄く長い時間を懸けてここまでたどり着いて、プレビュー初日の時に最後、胸が熱くなるモノがあって。劇中でメリーとお別れを言うシーンが有るんですけど、あそこは本当に何とも言えない感覚になって。“終わる”シーンなんですけど、やっと“始まる”んだなという気持ちと、あとお客さんが劇場に居るというのは、こんなにも自分にエネルギーを与えてくれるんだという事を凄く実感したプレビュー公演でした。なので、本公演ではさらに磨きをかけてより良いものにしていきたいなと思っています。」と答えました。

柿澤さんは「1月の5日から始まったお稽古は年明けから約3ヶ月、本当に休み無くノンストップで連日朝から晩まで皆で練習したので、その成果がプレビュー公演初日から割れるような大歓声でお客様も盛り上がって下さってますし、それが何よりこの作品の成功を物語っているんじゃないかなと思うので、本公演初日から6月5日の大阪大千秋楽まで大盛況で終わるんじゃないかなと確信しています。怪我や体調不良が怖いですけど、平原さんが言ってくれたように皆で支えあって、アンサンブルダンサーさん達のスキルが本当に高いですから、言うても俺らより凄い事やってるよね?(3人の方を向いて)皆さん御存知のビッグナンバーが何個か有って、それが見所の一つでもあるんですけど、笑顔で演じた後、舞台袖に捌けたら皆、瀕死の形相になってますけど、それ位、命がけで演じている舞台なので、その成果を見て頂きたいなと思います。」と答えました。

2人のメリー・ポピンズからのメッセージで囲み取材は幕を閉じました。

平原さんは「この「メリー・ポピンズ」というのは、世界的な作品で誰の心にもメリー・ポピンズという存在が居る気がするからこそ、難しい作品でもあると思います。だけれども、本当に信頼するスタッフと海外チーム、日本チームと、本当に「メリー・ポピンズ」という作品を大事に大事に命がけで、ワンシーンの中の手の本当にちょっとの動きとか、顔の動き一つ一つにまで演出がある位、本当に細かくメリー・ポピンズ像であったり、この世界観を作り上げているので、是非、皆様の心にあるメリーポピンズと、一致したら良いなと思っています。兎に角、全てが見所なので。バートの逆さ吊りタップなんか最高にかっこいいので、是非、この機会に先ずは見ていただけたらと思います。よろしく願いします。」とコメント。

濱田さんは「私自身がそうだった様に、「メリー・ポピンズ」という作品に出会った時に自分の中にある知らない自分と出会いました。ですから、皆さんが「メリー・ポピンズ」という舞台を見に来て下さった時に、色んなキャラクターが居て、本当に一生懸命生きているその舞台を見て、そして、メリー・ポピンズが現れた瞬間に自分の中に今まで出会っていない自分ときっと出会えると思うし、気が付かなかった自分の部分も見えてくると思うんです。ですから、素敵な出会いをこの劇場で自分自身と出会って頂きたいなと思って、我々一同、これから頑張っていきたいと思いますので、是非、劇場でお待ちしております。」とコメントしました。

公演グッズ紹介

劇中にてメリー・ポピンズが使用する“あの傘”のレプリカ、「メリーの空飛ぶ傘(輸入商品)」5,500円(税込)。4,500円(税込)のキッズサイズも有り。

そして“あの鞄”の小型版、「メリーの魔法の鞄(輸入商品)」2,500円(税込)も。
メリーと御揃いの一品を観劇の記念に是非!

【ミュージカル「メリー・ポピンズ」公演概要】

公式ページはこちら

<公演期間>
東京プレビュー公演:2018年3月18日(日)~3月24日(土)
東京公演:2018年3月25日(日)~5月7日(月)
大阪公演:2018年5月19日(土)~6月5日(火)

<会場>
東京:東急シアターオーブ
大阪:梅田芸術劇場メインホール

<公演時間>
約2時間55分(25分間の途中休憩を含む)

<料金(全席指定・税込)>
東京プレビュー公演:S席12,000円A席8,500円B席3,500円
東京公演:S席13,500円A席9,500円B席4,000円
大阪公演:S席13,500円A席9,500円B席4,000円

※4歳以上入場可(チケットが必要になります)。ただし、膝上でのご観劇はできません。
※(東京)クッションのお貸出しは安全面の配慮の上で、1階席のみとさせていただきます。また、ご使用になる方の身長によってはお貸出しできかねる場合がございます。
※(東京)バルコニー席(LB、RB)について:この座席は並びでお座りいただけないお席となります。未就学児、ならびにご観劇に保護者が必要なお客様のバルコニー席での観劇はご遠慮ください。
※車椅子でご来場予定のお客様は、当日のスムーズなご案内のため、 公演前日までにホリプロチケットセンターTel:03-3490-4949(平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00、日祝休み)までご連絡ください。

<出演者>
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ、平原綾香(Wキャスト)
バート:大貫勇輔、柿澤勇人(Wキャスト)
ジョージ・バンクス:駒田 一、山路和弘(Wキャスト)
ウィニフレッド・バンクス:木村花代、三森千愛(Wキャスト)
バードウーマン&ミセス・アンドリュー:島田歌穂、鈴木ほのか(Wキャスト)
ブーム提督&頭取:コング桑田、パパイヤ鈴木(Wキャスト)
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ、久保田磨希(Wキャスト)
ロバートソン・アイ:小野田龍之介、もう中学生(Wキャスト)
ジェーン・バンクス:浅沼みう、岡 菜々子、亀山めい、渡邉おとは
マイケル・バンクス:大前優樹、加藤憲史郎、竹内彰良、坂野佑斗
ノースブルック:石川 剛
ミセス・コリー:エリアンナ
ケイティ・ナナ:小島亜莉沙
ヴォン・ハスラー:丹宗立峰
ネーレウス:長澤風海
ミス・ラーク:般若愛実

青山郁代
五十嵐耕司
石井亜早実
大塚たかし
岡本華奈
風間無限
工藤 彩
工藤広夢
熊澤沙穂
斎藤准一郎
高瀬育海
髙田実那
田極 翼
照井裕隆
中西彩加
華花
樋口祥久
藤岡義樹
藤咲みどり
三井 聡
武藤 寛

※オールキャスト50音順
※各キャストは、交互出演となる予定です。詳しくは公式HPまで。

<STAFF>
原作:P.L.トラバース
オリジナル・プロデューサー&共同創作者:サー・キャメロン・マッキントッシュ
プレジデント&プロデューサー:トーマス・シューマーカー
オリジナル音楽&作詞:リチャード・M・シャーマン&ロバート・B・シャーマン
脚本:ジュリアン・フェロウズ
追加歌詞&音楽、ダンス&ヴォーカル・アレンジ:ジョージ・スタイルズ
追加歌詞&音楽:アンソニー・ドリュー
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
演出:リチャード・エア
共同演出・振付:サー・マシュー・ボーン
共同振付:スティーブン・ミア
舞台美術・衣装デザイナー:ボブ・クロウリー
照明デザイナー:ナターシャ・カッツ
音響デザイナー:ポール・ゲートハウス
編曲:ウィリアム・デヴィッド・ブローン
日本プロダクション演出:ジェームズ・パウエル
オリジナル振付翻案:ジェフリー・ガラット
グローバル・ミュージカル・スーパーバイザー:スティーブン・ブルッカー
特別協賛:Sky株式会社
協賛:NESCAFE、極東証券、ディズニー★JCBカード
オフィシャル・エアライン:JAPAN AIRLINES
後援:BS-TBS
主催・企画制作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
大阪公演主催:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場/読売テレビ

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