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劇団四季ミュージカル『アラジン』2015年5月24日開幕!製作発表会を実施。

劇団四季は2015年5月24日(日)より、電通四季劇場[海]にて、ディズニー最新ヒットミュージカル『アラジン』のロングラン上演を決定(チケットの一般発売は2015年3月15日を予定)しました。今年3月のブロードウェイ公演開幕以来、連日のスタンディングオベーションが起こるメガヒットミュージカルが世界中のどの国よりも早く、日本に上陸します。

アラジン作品ロゴデータ

9月29日11時30分より、東京都内にて制作発表会が行われ、劇団四季(四季株式会社) 代表取締役社長 吉田智誉樹さん、ウォルト・ディズニー・カンパニー アジア プレジデント ポール・キャンドランドさん、『アラジン』日本版製作チーム代表 劇団四季 俳優 加藤敬二さんが登壇されました。

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制作発表会の模様を詳細にお届けします。

劇団四季(四季株式会社) 代表取締役社長 吉田 智誉樹さんのご挨拶

 劇団四季では、2015年5月24日(日)より、電通四季劇場[海]にて、ディズニー最新ヒットミュージカル『アラジン』のロングラン上演を行う事を決定致しました。ミュージカル『アラジン』は1995年の『美女と野獣』、1998年の『ライオンキング』、2003年の『アイーダ』、2013年の『リトルマーメイド』に続く、四季とディズニーの提携第5段作品になります。この作品はディズニーが1992年に製作した長編アニメーション『アラジン』を舞台化した作品です。世界的にみても大変知名度の高い作品であり、今年3月にニューヨーク・ブロードウェイにて開幕したばかりで、劇団四季が初の海外プロダクション公演となり、世界最新作を世界最速で上演致します。

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 ディズニーと四季とのパートナーシップは1995年の『美女と野獣』開幕以来、来年で20年となります。これまで、4作品の観客動員数はのべ1600万人となっており、日本人の10人に1人が四季のディズニー作品を観劇した計算になります。四季とディズニーの提携は日本のライブエンターテイメントの土壌を常に豊かに耕してきたと言えるでしょう。『アラジン』では、日本語の歌詞にディズニー長編アニメーション映画『アナと雪の女王』の日本語の歌詞を手がけた高橋知伽江さんを起用します。彼女はかつて劇団四季にも所属されており、私たちの仲間でもあります。またこうしてお仕事を一緒にできることを嬉しく思います。この作品の感動を素晴らしい日本語で作り上げてくれるでしょう。信頼の揺るぎないディズニーと四季との提携によって、『アラジン』は新たな創造性に満ちた作品になることと思います。この作品から、劇団四季の「ア・ホール・ニュー・ワールド」が始まります。来春の開幕をぜひ、ご期待頂きたいと思います。

ウォルト・ディズニー・カンパニー アジア プレジデント ポール・キャンドランドさんのご挨拶

 ディズニーと劇団四季は長い間、ビジネスパートナーです。日本はディズニーミュージカルが一番成功しているマーケットの1つです。それも、四季さんの素敵なステージのお陰です。ありがとうございます。1995年に日本で『美女と野獣』を開幕し、来年20年になります。今、日本では『美女と野獣』、『ライオンキング』、『リトルマーメイド』を大好評公演中です。特に、『ライオンキング』は今年ノンストップロングラン16年という記録となり、アメリカのブロードウェイ記録に続くロングラン公演です。

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 さて、『アラジン』のお話をしましょう。映画『アラジン』をベースにし、ブロードウェイでは今年の3月から上演しています。私も見に行きました。ゲストはジーニーに笑い、アラジン・ジャスミンの歌をワクワクして聴いています。コスチュームの素晴らしさに注目して下さい。ダンサーのコスチュームは何度も変化します。四季さんは世界で二番目という早さで『アラジン』のオープンを決めて頂きました。これまでのショーのように、『アラジン』も成功すると信じています。アメリカで生まれたアラビアの物語が日本で上演されます。素晴らしい文化の出会いをぜひ、お楽しみください。

最後に、ディズニーシアトリカルグループの代表トム・シューマカーより、四季の皆様に感謝をお伝えし、私の挨拶を終わりにします。『アラジン』のステージはきっと、3つだけではなく、全て叶えてくれるでしょう。たくさんのゲストがこの舞台を楽しんで頂けるよう、願っています。

『アラジン』日本版製作チーム代表 劇団四季 俳優 加藤 敬二さんのご挨拶

 今回、『アラジン』で日本版制作チームの1人としてこの作品にたずさわれる事を大変光栄に思っております。日本でも大ヒットしました映画『アラジン』がいよいよミュージカルになるとのことで、大変興奮しています。今回、ディズニーは『アラジン』でコメディーに挑戦し、見事に成功しております。私もニューヨークの公演を何度も拝見致しました。『アラジン』は夢、希望そして友情といったメッセージがたくさん詰まっています。そして、豪華絢爛でこれでもか!という程に明るく楽しいエンターテイメントに仕上がっていると感じました。日本版『アラジン』では、オリジナルのもつ明るさや楽しさをしっかりと維持しながら、日本のお客さまの心情に寄り添った深い人間ドラマにしたいと考えております。演出プランの増強ついては、既にディズニースタッフと話し合っており、様々なプランを検討しております。

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なお、『アラジン』のキャスティングについては、オーディションにて決定致します。これは、外部の方も参加可能なオープンオーディション形式を予定しており、本選は11月17日(月),18日(火)に実施する予定です。『アラジン』のオリジナル演出家で2011年トニー賞作品『ブック・オブ・モルモン』を描けられましたケイシー・ニコロウ氏にもおいで頂きます。良きパートナーディズニーとしっかりと手を取りあい、強い祈りをもって、日本の皆様へ『アラジン』の感動をお届けできればと思っております。この作品が日本演劇界の新たなる1ページを開くと思っております。来年5月に向けて、エキサイトしながら全力で取り組んで参ります。

プロモーションビデオの上映

プロモーションビデオの上映に続き、質疑応答が行われました。

質疑応答

質疑応答はブロードウェイ版の舞台写真と共にご紹介致します。

今回、アメリカ以外で世界最速の上演とのことですが、この作品を上演するにあたって決めてとなった点を教えて下さい。

−私自身、この作品をブロードウェイで7回見ました。多すぎるのではないかとも思いますが、非常にゴージャスでビジュアルも豊かで感激しました。ディズニーさんの良い所が沢山ある作品でありながらコメディーであり、非常に面白く、劇場中が湧いている・・・このような状況を目の当たりにして、一刻も早く日本のお客さまにご覧頂きたいと思いました。(吉田 智誉樹 社長)

①James Monroe Iglehart , Adam Jacobs and the original Broadway company of ALADDIN.
Photo by Deen van Meer ©Disney

原作のアニメに無い曲が入っていると聞いていますが、それ以外にアニメの原作との違いはありますか?

−映画版とブロードウェイ版の違いということですが、違いとしてはまず、曲が増えています。そして、それぞれのキャラクターが深く掘り下げられています。映画では動物が出ていますが、一部のキャラクターが人間として登場し、大人が見ても楽しめる、深い設定がされています。(吉田 智誉樹 社長)

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アメリカのミュージカルコメディということですが、お客さんの層がどういうものであって、日本ではどのような事を期待されているのでしょうか?

−観客層ですが、ブロードウェイを見させて頂いた所、非常に幅広い人たちが観劇されているのを目の当たりにしました。お孫さんを連れたご老人の方であったり、ご家族連れであったり・・・日本でもそのような幅広い方に見て頂けたら良いな、と思っております。(吉田 智誉樹 社長)

ブロードウェイで公開される前からディズニーパークにて『アラジン』のミュージカルをやっていますが、こちらとの関連性はありますか?

−特別な関係はございません。(吉田 智誉樹 社長)

②Adam Jacobs as the title character in ALADDIN.
Photo by Deen van Meer ©Disney

日本人の心情に寄り添ったプラン、とお伺いしましたが、日本ならではの演出とはどのようなものになりそうですか?

−今のところ、具体的に申し上げる事はできないのですが、外国からの作品はテンポが早く、リズム的にも次々とシーンが転換していくというスタイルです。そのようなスタイルを維持しながら共有・共感できる芝居作りをディズニーとできればと思っております。ただ、楽しく明るいだけではなく、劇団四季ではもっともっと日本の方に受け入れられやすい作品にしていければと、思っております。(製作チーム代表  加藤 敬二 さん)

検討の余地というのはこれからの話でしょうか?

−既にやっておりますが、これから、さらにそのような話を進めていく事になるかと思います。(製作チーム代表  加藤 敬二 さん)

−日本版の演出の変更やアダプテーション(脚色)ですが、これは日本のチームとディズニーのチームで話あっております。先週もブロードウェイにて台本作家のチャド・べグリンさんとプロデューサーでありディズニー・シアトリカル・プロダクション社長のトーマス・シューマーカーさんと台本上のことや演出上のことを話し合って参りました。ここの演出はこうショーアップしたい、ここは日本人の心情に合わないので、こう変えた方が良いのではないか、といった話を始めた段階です。来年の5月には見ても楽しく、心に残る感動的な作品になると思っております。(制作チーム 田中 浩一 取締役)

DSC_0090劇団四季取締役 『アラジン』制作担当 田中 浩一 さん

劇団四季の「ア・ホール・ニュー・ワールド」ということですが、重要な作品として位置づけているという事でしょうか?

−豪華さ、華やかさはかつてないレベルだと思っております。また、作品がコメディに挑戦されているということ、コメディでありながら、そこに人間模様を組み込んでおり、様々な挑戦があると思っております。これらを形にし、四季の新しいレパートリーとしてお届けできればと思っております。(吉田 智誉樹 社長)

ブロードウェイ版ですと、ジーニー役のジェームズ・モンロー・アイグルハートさんのような個性のある方が印象的ですが、あのような方を見つけるのは大変だと思います。この辺りの配役はアダプテーションの段階で作品構造そのものにかなり関わる点だと思うのですが、この辺りについて、どうお考えでしょうか?

−ジーニーについてですが、私が見たのはトニー賞を受賞されたジェームズ・モンロー・アイグルハートさんともう1人別の方でしたが、どちらも個性があって面白かったです。ディズニーのスタッフとの打ち合わせでも、このような点は話題になっており、ジーニーの基本的なタッチはキープしないといけないのですが、やはり、日本とアメリカは国が違えば人柄も違うので、そのような人柄の違いからくる差については日本人が受け入れやすい形で発想してくれれば良い、というお言葉も頂いております。これからもディズニースタッフと緊密に連携を取りながら日本のジーニーを作っていきたいと思いますし、オーディションもありますので、皆さんご参加頂ければと思っております。(吉田 智誉樹 社長)

⑤James Monroe Iglehart as Genie in ALADDIN.
Photo by Cylla von Tiedemann ©Disney

ディズニーさんと劇団四季さんの提携・共同作品5作目ということですが、海外では同じカンパニーのみがディズニー作品を公演しているわけではないと思います。これは、ディズニーさんと劇団四季さんの間に独占契約があるということでしょうか?

−劇団四季さんは世界的にとってもレベルが高く、信用も深く、長い間やっているので、だいたいお互いわかっているんです。うるさい所もありますが、ディズニーが何を言うか、四季さんはだいたいわかってますし、、我々もわかっているので、とてもやりやすくなっています。多くの日本の方々が喜ぶ様なモノになっていますし、大成功しています。これからもこのようにやっていきたいと思っております。(ポール・キャンドランドさん)

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公開オーディションということですが、どのような役のオーディションを行いますか?また、オーディションに求められる要素はなんでしょうか?

−オーディションは全キャラクター行います。ダンサーのオーディションも行います。座内のみならず、ディズニーさんとも話し合い、どのようなキャラクター性が必要かというツメを今後さらに行っていきます。(製作チーム代表  加藤 敬二 さん)

−メインの9役に関しては11月17日(月),18日(火)の本選にてオーディションを行います。その他のダンサー、アンサンブルのオーディションはその前に行う予定です。有名どころのキャラクターですが、ジーニーについてはトーマス・シューマーカーさんと話し合いをしているところです。ブロードウェイでもジーニーに白人を使う計画もあり、異界の人物であれば良いとの事です。このあとオーストラリア、イギリス、ドイツなど様々な所へオーデションに行きますがその土地で非常に小柄だとか、非常に背が高いとか、非常に大柄だとか、いろいろな異界のキャラクターに演じてほしく、その国ならではのジーニーを選びたいとの事です。その為にも、ケイシー・ニコロウ氏にもいらっしゃって、オーディションをするとのことです。アラジン、ジャスミンについては20代のフレッシュな子でクラシカルなボイスよりも強いボイスを持った子が良いとの事です。日本版の演出のトーンにも関わってきますので、その辺りはオーディションまでにさらに話し合っていきたいと思います。(制作チーム 田中 浩一 取締役)

③The Original Broadway Company.
Photo by Deen van Meer ©Disney

製作チーム代表の加藤さんはマジックのご出身ですので、マジックに関して何かお伺いできればと思います。

−「フレンド・ライク・ミー」はマジックをふんだんに取り入れたシーンですが、僕からこういうマジックのアイデアがあるよ、というアイデアの保存はしています。ディズニーのスタッフとそのような話になった際に提案してみようとも思っています。しかしながら、マジックを変えたからといってショーアップする、感動するというわけではないと思っており、現在の演出で使われているマジックは深い演出要素に関わっている点もあるので、デリケートにお話をお伺いしたいと思います。(製作チーム代表  加藤 敬二さん)

制作費がかなり掛かると思いますが、どれくらいのロングランを想定されているでしょうか?

−正式なコストはまだ出ていない段階ですが、非常に高いレベルになると思います。『美女と野獣』、『ライオンキング』、『ウィキッド』級になるという想定です。具体的な金額は差し控えますが、金額に見合う豪華さはあると思います。ロングランに関してはお客さまあってのことですが、年単位で、とは思っております。(吉田 智誉樹 社長)

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『アナと雪の女王』の訳詞もやられた高橋さんが起用されますが、『アナと雪の女王』のミュージカル化の想定はされていますでしょうか?

−彼女が四季に在籍されていた時代から、様々な作品の台本をお願いしています。非常にどれも優れた作品でしたので、今回の『アラジン』でもお力を発揮して頂ければと思います。『アナと雪の女王』のミュージカル版については私からは答えられないので、ポールさんにお願いしたいと思います。(吉田 智誉樹 社長)

−(四季さんに)優先的にもちろん(笑) アナ雪が世界的にヒットしまして、早くミュージカルを考えなさいという命令が来てますので、一生懸命スタッフが頑張っています。(ポール・キャンドランドさん)

④Courtney Reed as Jasmine and Adam Jacobs as the title character in ALADDIN.
Photo by Matthew Murphy ©Disney

ディズニーの舞台作品の魅力を教えて下さい。

−私も劇団四季で手がけてきたディズニーのミュージカルどれも大好きですが、どの作品にも人間讃歌があると思っています。人生は生きるに値する、生きている事は素晴らしいということがどのディズニー作品でも歌われていると思います。これはまさに劇団四季がどの作品にも求めていたテーマだと思います。そこがぴったりと合致するので、四季にとってディズニーミュージカルは欠かせない物だと思っています。(吉田 智誉樹 社長)

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劇団四季のお届けする「新しい世界」、どうぞお楽しみに!

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【ミュージカル『アラジン』公演概要】

公式ページはこちら

<公演期間>
2015年5月24日(日)〜ロングラン公演予定

<会場>
電通四季劇場[海](港区東新橋 1-8-2)

<チケットについて>
2015年3月15日(日)一般発売開始予定

協力:劇団四季

©Disney

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