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「ハローキティとオズの魔法使い」ースタッフを探る

サンリオピューロランドにて上演中のミュージカルレビュー、「ハローキティとオズの魔法使い」が2013年4月4日にフィナーレを迎えます。

2009年4月13日にハローキティ誕生35周年を記念してスタートした「ハローキティとオズの魔法使い」は前作(ハローキティーのくるみ割り人形)に引き続き、作・演出に宝塚歌劇団の小池修一郎先生を起用。国内ミュージカル界を代表する先生による作品ともあって、テンポの良い作品に仕上がっています。

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・フィナーレより、デュエットダンス

今回は、小池修一郎先生を始めとする宝塚歌劇団所属のスタッフに焦点を当て、「ハローキティとオズの魔法使い」を探ってみたいと思います。

作・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団所属)

「ハローキティのくるみ割り人形」に続き、「ハローキティとオズの魔法使い」でも作・演出を担当されています。1977年宝塚歌劇団入団。91年に「華麗なるギャツビー」を発表し、菊田一夫演劇賞を受賞。大人気ミュージカル「エリザベート」日本初演の潤色・演出を担当し好評を得る。「エリザベート」は宝塚では男役が主役である必要があった為、主役を死神「トート」に設定。「トート」を中心とした壮麗な恋愛劇に仕立て、わかりやすい構成となった事もあり国内で大ヒットを記録。同作では毎日芸術賞の千田是也賞を受賞。以降「スカーレット・ピンパーネル」、「グレート・ギャッツビー」、「ロミオとジュリエット」といった著名ミュージカルの潤色・演出、「太王四神記」、「カサブランカ」、「オーシャンズ11」といった人気作品の初舞台化も行い、昨年は人気コミックの舞台版「銀河英雄伝説@ TAKARAZUKA」を手がけました。

オリジナル作品として作られた「NEVER SAY GOODBYE」では、ブロードウェイにて著名な作曲家「フランク・ワイルドホーン」に全曲作曲を依頼し音楽にも拘られ、作品としてまとまりの良いものを作り上げ、好評を得ました。同作では2006年読売演劇大賞優秀作品賞受賞、平成18年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。2009〜10年には第34,35回と続けて菊田一夫演劇賞・大賞を受賞するなど、国内の舞台演出家の第一線として活躍されており、宝塚歌劇史上に残る傑作を多数生み出し続けているヒットメーカーと言えるでしょう。

「ハローキティとオズの魔法使い」がテーマパークのキャラクターステージショーとは思えないハイレベルの舞台となっているのは、まさにこの小池先生が作・演出を担当しているから、と言えるでしょう。後述する小池先生率いる宝塚歌劇団スタッフによる音楽や振付によって、40分という限られた時間の中で素晴らしい凝縮された舞台が完成しています。小池先生の得意(本人が惹かれる人間像を舞台で再現する)とする”理想のため情熱を燃やしながら現実に敗れてしまう悲劇的な人間”が登場するストーリー。携帯電話やファーストフードが登場するといった小池先生らしいモダンなセンスも随所に組み込まれ、誰もが親しみやすいストーリー、演出となっています。マンチキン達の椅子を使った演出やラインダンスでのハローキティの使い方など、サンリオピューロランドでしか見れない演出も個人的にとても気に入っています。フィナーレのミュージカルレビューでは宝塚歌劇らしい優美さを登場するキャラクターで見事に演出。ミュージカルレビューは小池先生の他作品を観劇した事がある方は思わず”ニヤッ”としてしまう構成となっています(笑)

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・マンチキン達は椅子に座り、移動しながら踊る。

作曲・編曲:太田健(宝塚歌劇団所属)

「ハローキティのくるみ割り人形」に続き、「ハローキティとオズの魔法使い」でも音楽を担当されています。米国での活動の後、2002年宝塚歌劇団入団。2004年には、宝塚歌劇90周年の幕開けとなる花組公演「天使の季節」の音楽を初めて全編担当されました。後の小池修一郎先生の作品の音楽のほとんどを担当されています。作曲、編曲、音楽監督と小池作品の音楽全般に関わり、海外ミュージカル作品を宝塚歌劇団バージョンに編曲といった事も数多く行う。「NEVER SAY GOODBYE」、「スカーレット・ピンパーネル」、「グレート・ギャッツビー」、「ロミオとジュリエット」、「太王四神記」、「カサブランカ」、「オーシャンズ11」、「銀河英雄伝説@ TAKARAZUKA」など、宝塚歌劇団の人気作品(小池修一郎先生の作品はどれも大人気作品ではあるが)を数多く担当しています。

太田先生の音楽は一度聴くと耳から離れなくなる曲が多く、太田先生の作品は終演後、口ずさんでいるゲストがとても多い印象です。主題歌はもちろんの事、劇中曲のすべてが洗練されており、発売されるサウンドトラックCDをついついリピートしてしまいます。どこを切り出しても、名曲ばかりの舞台やミュージカルはなかなか出会う事は出来ません。宝塚歌劇団で小池作品と言えば、本編の後に繰り広げられる華麗なミュージカルレビュー。こちらの音楽を盛り上げるのも太田先生の役目で、毎作品、新鮮みのある曲を作られ、ゲストを魅了しています。「ハローキティとオズの魔法使い」も太田先生らしい!といえる素晴らしい作品で、特に本編クライマックスで流れる「Family」は歌詞とメロディーの一体感から、思わず涙を流すゲストも。舞台への音楽の大切さを感じる事の出来る作曲家の一人です。

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・ノリの良いパレードソングでは、手拍子で盛り上がろう。

衣装:有村淳(宝塚歌劇団所属)

「ハローキティのくるみ割り人形」に続き、「ハローキティとオズの魔法使い」でも衣装を担当されています。1991年宝塚歌劇団入団し、1993年に雪組「TAKE OFF」にて衣裳デザイナーとしてデビューされました。宝塚歌劇団の中では太田先生同様、小池修一郎先生の作品の衣装のほとんどを担当する。ミュージカル「エリザベート」の国内初演(宝塚歌劇団雪組/96年)の衣装を担当し、その洗練された衣装デザインが高く評価されました。衣装デザインは好みの個人差があるので、私個人の感想となるが、どのような脚本であっても、脚本のイメージ通りのお衣装を制作される方、という印象を持つ事が出来ます。「ハローキティとオズの魔法使い」も、原作である「オズの魔法使い」らしさと舞台となるサンリオピューロランドさんのイメージを大切にして制作された、メリハリのあるわかりやすいお衣装だな、と感じています。普段お仕事されている宝塚歌劇団のお衣装デザインとキャラクターのお衣装デザインは全く別物であるにもかかわらず、フィナーレの宝塚歌劇団らしいダンスやパレードのお衣装がキャラクターに見事にマッチしています。

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・鮮やかなお衣装にも注目したい。

フィナーレ振付:若央りさ(宝塚歌劇団所属)

1983年宝塚歌劇団入団、月組に配属。1987年宝塚バウホール公演「青春の旋風」で初主演を飾る。以降、ダンス、歌、芝居の三拍子揃った実力派として、ミュージカル作品にも数多く出演。95年「ハードボイルド エッグ」「EXOTICA!」で宝塚歌劇団を退団し、97年より宝塚歌劇の振付を幅広く手掛ける。「ハローキティとオズの魔法使い」では、フィナーレの振付を担当。ラインダンスやデュエットダンス、パレードと宝塚歌劇らしい振付が必要となる部分を担当。作・演出に小池先生、音楽に太田先生、振付に若央先生という3人の組み合わせは宝塚歌劇の小池作品では多く見られ、安心してみる事の出来るチームとなっています。

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・宝塚歌劇団らしいラインダンスも。ダンサーさんの背面に描かれたハローキティの演出も見逃せない。

 振付:新海絵里子

ピューロランド振付顧問で、「サンリオハートフルパレード ビリーヴ」、「マイメロディーの星と花の伝説」、「That’s Sanrio Entertainment!」、「ハローキティのくるみ割り人形」などサンリオピューロランドのメインとなるエンターテイメントを振付。文学座「アラビアンナイト」、「モンテクリスト」や日生劇場にて演じられた「若草物語」など、外部での振付も多数行っています。

 

素晴らしいスタッフの方により作り上げられた「ハローキティとオズの魔法使い」も終演まであと2日。ご紹介させて頂いた5名の先生方は「ハローキティとオズの魔法使い」の次の作品となる2013年4月20日スタートの「不思議の国のハローキティ」でもスタッフとして活躍します。宝塚歌劇団のレビューに準じた新作。開幕を楽しみにしています。

 

【サンリオピューロランド概要】

サンリオピューロランドHP

●所在地:東京都多摩市落合1-31

●電話番号:042-339-1111(9:30~17:00 休館日を除く)

●アクセス:京王線・小田急線・多摩モノレール 多摩センター駅より徒歩5分

●営業時間:こちらを参照してください。

●料 金:入場料(入場のみ)/大人3000 円,中人(12~17歳)2700 円,小人(4~11歳)2000円,3歳以下無料

パスポート(入場+アトラクション乗り放題)/大人4400 円,中人(12~17歳)3700 円,小人(4~11歳)3000円,3歳以下無料

フリーアトラクション券(入場料に追加するアトラクション乗り放題券)/大人1400 円,中人(12~17歳)1000 円,小人(4~11歳)1000円

Joy券(アトラクション利用券)/Joy5:500円,Joy10:1000円

 

【ハローキティとオズの魔法使い概要】

ハローキティとオズの魔法使いHP

●上演場所:1Fメルヘンシアター

●料金:パスポート もしくは JOY10 (1,000円)

●上演時間:約40分

©SANRIO CO.,LTD.

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