シリーズ・新作ミュージカルの裏側に潜入! 〜No.3・ショー脚本・作詞・演出家インタビュー編〜
誰もが気になる新作ミュージカルの裏側に潜入するシリーズ! 今回は7/12(土)にスタートするサンリオピューロランドの新ミュージカルショー「レディジュエルペットの魔法のミュージカル “誕生!リトルレディジュエル”」の脚本・作詞・演出を務める細川徹さんにインタビューします!
ショーに関するお話をたくさん伺ってきました!
今回は新作のキャラクターショーをご担当されますが、どのような経緯で担当されることになりましたか?
−お話を頂けた佐藤さん(サンリオピューロランド・ショープロデューサー)が僕の舞台を何本も見ており、いつか何かを頼みたいと思って頂けていたようで・・・僕に頼むのはおかしいと思うんですけど(笑)
第一印象は、やはり、びっくりされました?
−第一印象は笑いました。最初に事務所から話が来て笑いました。あのサンリオですよね?と、笑いました。サンリオと僕、ものすごく遠いので・・・ビックリしました。
新作の見所を教えていただけますか?
−ピューロランドの他のショーでは見られないような、モノを見られるのではないかと思います。ピューロランド内の他のショーの部分もちょこちょこと出てくるので、ピューロランドの他のショーも見られている方はより楽しめると思います。
脚本を製作された上で、苦労した点、ここを注意してみてほしいという所はありますか?
−僕がこれまでファンタジーをやっていないので、このような作品を作る事自体が難しかったです。ファンタジー系の仕事でやったことがあるのは、コジコジというアニメぐらいです。ピューロランドは、子供たちが見に来るので、あんまりふざけ過ぎてもいけないな、など、その辺りの加減が難しかったですね。
大人計画さんや細川さんの作品のファンに対して言うと、今までとちょっと違う感じの作品ということでしょうか?
−違うけれども、楽しめると思います。そして、ほかのピューロランド内のショーとはやはり、違うと思います。大人のお客さんはピューロランドにあまり足を運ばないと思っていたのですが、この仕事をやるに辺り何度かピューロランドに来て、いろいろと見ているのですが、意外と楽しくて。その中に僕の作品が入っている事がどのくらい異色か、という事を味わいながら見てもらうと、より楽しいと思います。今回、スマホと連動してショーが行われるというのもあり、その辺りも楽しいと思います。
スマホ等、演出に新技術を取り入れるというお話は細川さんから出たものでしょうか?
−佐藤さんから新技術を取り入れたいというお話をいただきました。新鮮な感じですよね。この作品を自分がやろうと決めた要因のひとつです。
普段の舞台とピューロランドでの舞台、違いはありますか?
−まずビックリしたのは、みんな挨拶がしっかりしている事(笑) ことある毎に「ありがとうございます!」と挨拶してくれます。そこが一番、違いとして大きいです。普段、一緒に舞台やっている役者達はそんなにしてくれなくて(笑)
通常の舞台と今回のショーの制作上の演出の違いはありますか?
−普通の芝居は全部、生でやるもですが、ある程度「完パケ(完成された)」状態で音や舞台制作が進行していくという事にとにかく慣れてないですね。
今回は細川さんらしい、コメディ要素が取り入れられた作品と伺っていますが、これまでで、ピューロランドのショーでコメディ要素が前面に押し出されたモノは初めてとの事です。このコメディ要素とピューロランドのショーを融合されるにあたり、苦労された点や、ここを見てほしいポイントなどありますか?
−コメディとは言っても、ジュエルペット自体がコメディ作品ではないので元の作品の感じを残しながら、そこに何とか笑いを入れてゆく感じですね。ジェルペットを完全にコメディに変えてしまうと、ドタバタやお笑いを見に来たわけじゃないって、子供は思っちゃいますから。ベーシックな所はジュエルペットの舞台としてやります。
コメディ要素のなかで、ここに注目してほしいとか、見逃さないでという所はありますか?
−くだらない感じに見えて、最終的にはまあまあいい話?みたいな感じになっているので。子供向け、女の子向けとしても楽しめる感じにしています。
細川さんがコメディやコント等を作るうえで大切にされている部分はありますか?
−難しいところですが、基本的には自分が面白いと思えるモノ。ひとにウケる前に自分が面白いと思ったモノをやらせてもらっている感じです。自分が面白いと思っているモノがあり、お客さんが笑うかということを考え、両方いけると思ったらやる、という感じです。割合としては成るべく8割位は自分も面白くてお客さんも面白い感じ。2割位はお客さんが面白くなくても、自分が面白ければいいや(笑)という感じです。
今回のジュエルペットも同じような割合でしょうか?
−ジュエルペットも自分だけ笑って、お客さんが笑わない所もあります。ピューロランドということもあり、予想外で、ショーがオープンしてからも予想外で、そこも楽しみです。
プロデューサーの佐藤さんから、細川さんらしい、テンポ良くクイックなショー展開と伺っていますが、そのような流れでしょうか?
−そうですね、そこは心がけた部分です。25~30分ほどのショーになりますが、いろいろな事が起きますので、飽きないと思います。短いシーン展開でスピーディーな作品に感じられるんじゃないですかね。歌も割りと短めです。子供って、大人に比べて集中力が全然続かないので、すぐ飽きちゃいますからね。
作詞も担当されていますが、ショーオリジナルの物でしょうか?
−まったくの新作、オリジナルです。歌も子供たちを対称にしているので、普段の舞台と比べてちゃんとした事を言おうかな、と思い作詞しました。
作詞や舞台の内容を含めて、全体を通して一つのメッセージ性がありますか?
−一応、諦めないと夢は「まあまあ」叶う(笑)、がひとつのメッセージだと思います。全部は叶わないけどまあまあは叶う(笑)
現在公演中の「きら☆デコッ」のショーやアニメにも夢は諦めなければ叶うという部分がありますが、このようなジュエルペットらしさは今回もありますか?
−ジュエルペットらしいショーだと思います。ジュエルペット、家の子が好きなんですよ。ピューロランドのジュエルペットのショーが好きで家で俺は見てないから知らないのに、「アイドルナンバー1!アイドルナンバー1!」って(笑)それで、今回のお話が来たときに、ジュエルのショーならやってみようかなと思いました。
今後、どのような舞台を演出してみたいですか?
−宝塚ですね。宝塚大好きで。宝塚やりたい!やりたい!!って、言ってるんですけれども、誰もやらしてくれないです(笑)
今回の新作に元宝塚歌劇団の夏空さんが起用されていますが、起用された理由はあるのでしょうか?
−自分の舞台でガンダム宝塚ってコントやったんですけど、宝塚っぽい振り付けでおねがいしたのですが、それ以来、何度か、振り付けしてもらってて、今回ジュエルペットということでまったく世界が違うじゃないですか。知らない世界っていうのもあったので、回りを知ってる人で固めようと思って。夏空さんはいろんなパターンができますから、今回のだとどんな感じになるかも楽しみってのもあり、お願いしました。
夏空さんの振り付けに細川さんが期待されていることはありますか?
−振り付けでも笑える感じになれば(僕が笑えればいいですけど)と思います。映像、振り付け、歌唱、音楽、といった何個もの要素があるので、全部が笑わせる必要はないんですよね。それらが同時に行われ、様々な要素が交え交え、ポイントによっては振り付けの部分だけで笑わせるところも出てくるのではないかなと。映像と演者の動きとリンクして、振付は行われる感じというのはあると思います。
その動きのリンクのなかで、これまでの舞台と違うな、と感じたところはありますか?
−やっぱりキャラクターの独特な動きかなと。すごくかわいいのですが、そのかわいさを振り付けで何とかできないかな、と。それは夏空さんにも最初から言っていたところです。ジュエルペットのショーはダンサーとキャラクターが同時に出ますが、キャラクターが前面に立って目立つようにしたいんです。割とキャラクターが活躍すると思います。ももなとリリアンが主役ではありますが、キャラクターをおまけにはしたくない、役を持たせ、「負担」をかけたいというか(笑)
最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
−ぜひ、ピューロランドにいらした時は、見て下さい!
細川さんからのメッセージ
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人気サンリオキャラクター「ジュエルペット」が主役を務める新作ミュージカル、細川さんらしいコメディ要素や演出がたっぷりなショーになりそうですね♪
新作ミュージカルの裏側シリーズはまだまだ続きます。
次回もどうぞ、お楽しみに♪
「レディジュエルペットの魔法のミュージカル “誕生!リトルレディジュエル”」についてはこちら
【シリーズ・新作ミュージカルの裏側に潜入!】
No.1:ショー制作会議編はこちら
No.2:ショープロデューサー インタビュー編はこちら
No.3・ショー脚本・作詞・演出家インタビュー編
はこちら
No.4・ショー振付担当 インタビュー編はこちら
No.5・ルビー電車内撮影編は こちら
番外編その1:新曲発表会編編はこちら
番外編その2:番外編・きらデコッ!ミュージカル千秋楽編はこちら
【レディジュエルペットの魔法のミュージカル“誕生!リトルレディジュエル”概要】
公式ページはこちら
<上演期間>
2014年7月12日(土)スタート(終了日未定)
<上演場所>
ディスカバリーシアター
<上演時間>
約30分
<出演>
ルビー、ルーア、サフィー、ガーネット、ももな、リリアン
<ストーリー>
ジュエルランドで暮らしている「ももな」と「リリアン」は、女の子の憧れ「レディジュエル」候補生として日々勉強中。ひょんなことから二人とルビー、ルーアはピューロランドに迷い込んでしまいました。戸惑いながらもジュエルランドに帰るために力を合わせた時・・・。果たして4人は無事にジュエルランドに帰ることが出来るのでしょうか
【サンリオピューロランド概要】
サンリオピューロランド公式ページはこちら
<所在地>
東京都多摩市落合1-31
<電話番号>
042-339-1111(9:30~17:00 休館日を除く)
<アクセス>
京王線・小田急線・多摩モノレール 多摩センター駅より徒歩5分
<営業時間>
こちらを参照してください。
<料金>
・休日(土日祝日およびサンリオピューロランドの指定する学校休日)料金
大人(18歳以上)3,800円、小人(3-17歳※高校生)2,700円
・平日料金 大人(18歳以上)3,300円、小人(3-17歳※高校生)2,500円
※全て税込み価格
※2歳以下のお子様は無料。
※障がい者割引は各当日パスポートより200円引き(要証明)
協力:株式会社サンリオエンターテイメント,大人計画
ⓒ’08, ’14 SANRIO/SEGA TOYS サンリオ・セガトイズ/ウィーヴ・テレビ東京・ジュエルペット製作委員会