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オリンピックコンサートを振り返る。

2013年6月23 日に開催されたオリンピックコンサート。今回は、東京オリンピックの招致成功を祝い、コンサートを振り返る。

オリンピックコンサートはオリンピック精神を多くの方に伝えていく活動である「オリンピック・ムーブメント」の推進を目的とし、オリンピック映像とオーケストラによる生演奏が共演する唯一無二のコンサートとなっている。

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今年は、近代オリンピックの復興が決定した日(1864 年 6 月 23 日)を記念し、国際オリンピック委員会(IOC) が制定した「オリンピックデー」である、6 月 23 日(日)に「Toward the Dream 夢に向かって」と題して開催された。

 

第一部

管弦楽に東京交響楽団、指揮者として飯森範親さんという豪華出演者を迎え、第一部がスタート。1曲目はアーロン・コープランド作曲、『市民のためのファンファーレ』を金管楽器と打楽器による美しいアンサンブルにて演奏。この曲はアルゼンチンのブエノスアイレスで今年開かれたIOC総会の生中継オープニングでも流れたオリンピックを代表する曲だ。スクリーンには早速、聖火に関連する映像が流れ、オリンピックへの気分を盛り上げる。

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2曲目にチェコの国民的作曲家、ベドルジヒ・スメタナによる『連作交響詩「わが祖国」から「モルダウ」』。合唱曲としても編曲され幅広く歌われており、CM等でも使用されており、日本人にとってもなじみの深いクラシック曲の一つだろう。東京交響楽団率いるオーケストラの迫力かつ演奏に、2曲目から胸を打たれる。『モルダウ』らしい川の流れのような、なだらかな演奏に思わず笑顔がこぼれる。ここでは、歴代のオリンピックの映像が映し出された。モノクロフィルム時代の映像から近代の物まで、演奏に合わせて変化する貴重な映像の数々。最高級の音楽とともに楽しめるのは「オリンピックコンサート」だけだろう。

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ここからは日本で開催された3度のオリンピックのファンファーレを順番に演奏。まずは、1998年に長野で開催された冬季オリンピックより、湯浅譲二作曲の『冬の光のファンファーレ 〜長野オリンピックのための』を演奏。会場には湯浅譲二さんご本人も駆けつけており、暖かい拍手で紹介された。

1972年に札幌で開催された冬季オリンピックより三善晃作曲の『札幌オリンピック・ファンファーレ』を演奏。続いて、1964年に東京で開催された夏季オリンピックより今井三也作曲の『東京オリンピック・ファンファーレ』、開会式に入場行進曲となった吉岡裕面作曲の『オリンピックマーチ』が演奏された。カンヌ国際映画祭にて国際批評家賞を受賞した大ヒット長篇記録映画、「東京オリンピック(監督市川崑さん)」の映像とともに、東京オリンピックを振り返った。

ここで、2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致に向け、招致アンバサダーを務めるレスリングの吉田沙保里選手、ウエイトリフティングの三宅宏実選手、パラリンピック競泳の鈴木孝幸選手の3名が舞台に上がり、東京招致を強くアピール。

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第一部最後の曲は招致アンバサダーも出場した2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックの開催国イギリスにちなんで、イギリスの作曲家グースターヴ・ホルストによる『組曲「惑星」から「快楽の神、木星」』が演奏された。この曲も、国内著名シンガーに歌われるなどしており、日本人にとってなじみ深いクラシック曲だろう。昨年開催、というまだ記憶に新しい大会の模様を高画質な映像でスクリーンに映し出され、熱戦を振り返った。

 

第二部

 第二部はミュージカルやコンサート、映画等幅広く活躍するヴォーカルの井上芳雄さんをゲストに迎え、スタート。「井上芳雄スペシャルプログラム」と題して、『Go the Distance 〜アニメーション映画「ヘラクレス」から』を熱唱。井上芳雄さんらしい、さわやかでありながら力強い歌声に魅了される。

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2曲目は『Tonight 〜ミュージカル「ウェストサイド物語」から』をもう一人のゲストヴォーカル和音美桜さんと共に。

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宝塚歌劇団出身の和音美桜さんは今年話題のミュージカル「レ・ミゼラブル」にてファンテーヌ役として大活躍している女優さん。井上芳雄さんの歌と伸びやかな和音さんらしい歌声がデュエットし、会場を暖かいムードで包む。

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スペシャルプログラム最後の曲はソチに向けた選手へのエールを込め、井上芳雄さんによる『This is the Moment 〜ミュージカル「ジキル&ハイド」から』。オーケストラ演奏と豪華ヴォーカルによる夢のひとときはあっという間に終演。井上芳雄さんはオリンピックコンサートのナビゲーターを務める藤本隆宏さんと過去に同じ舞台を作り上げた事もあり、昔話でトークに花を咲かせた。

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「ロンドンからソチへ、つなぐ夢」と題し、来年に迫ったソチオリンピックへ向けたコーナーへ。「JOCスポーツ賞」の受賞式を終えたばかりのロンドンオリンピックのメダリスト10名が舞台に上がり、和やかなムードでインタビューを実施。

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続いて、舞台には冬季競技の選手が勢揃い。スピードスケートの加藤条治選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」の久保英恵選手、足立友里恵選手、中村亜実選手、床亜矢可選手が登場。柔道金メダリスト松本薫選手がメダリストのサインが入った金色の「たすき」を足立選手に渡し、エールを送った。

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舞台には冬季競技の選手が残り、自身が出場した過去の映像と共に、オリンピックへの豊富を表明。人気アーティスト「ゆず」の名曲『栄光の架橋』弦楽七重奏バージョンに合わせ、各選手の思いが伝えられた。演奏はピエトロ・マスカーニ作曲 『歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲』からドミートリ・ショスタコーヴィチ作曲『祝典序曲』と続き、過去の冬季オリンピック映像と共に進行。

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舞台はクライマックスへ。イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲の『バレエ組曲「火の鳥」から子守唄〜終曲』を迫力あるオーケストラの演奏とともに。不死鳥である「火の鳥」をオリンピックという舞台で活躍する選手に例え、エールを送る。「火の鳥」の迫力ある映像が流れ、音と映像の合わさった演出にまたも圧倒される。舞台には東京都立新宿高等学校 音楽部の方々、ゲストヴォーカルの井上芳雄さん、和音美桜さん、ナビゲーターの藤本隆宏さんが勢揃いし、スピロ・サマラ 作曲による『オリンピック讃歌』をオーケストラとともに合唱。5000人近い観客も合唱に加わり、会場は一つに。映像は2020年夏季オリンピックに招致をする年のPR映像。

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アンコールとしてゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲の『歌劇「リナルド」から「私を泣かせて下さい」』が歌われ、しっとりとしたムードに包まれながらフィナーレを迎えた。

š810A9140写真:アフロスポーツ

オリンピック映像とオーケストラによる生演奏が共演する唯一無二のコンサートは今年も大盛況のうちに幕を閉じた。公式なイベントだからこそ可能な貴重映像に加え、素材を音楽に合わせる技術はディズニー・オン・クラシック等で実績のあるハーモニージャパンが企画制作を行っているから、と言えるだろう。

オリンピックと音楽、繋がりの無い世界に聞こえるが、こうして振り返ってみると、密接な関係にあった事がわかる。開催地特有の音楽があり、選手を盛り上げる音楽があり、それを聞いて音楽を通じて会場が一つになり、選手にエールを送る。2020年に開催される東京オリンピックも素敵な音楽を通じて、選手にエールを送れる、そんな大会になれば、と思う。

 

協力:ハーモニージャパン株式会社

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