劇団四季、創立60年を記念し『ミュージカル異国の丘』を上演
先日、ご紹介させて頂いた劇団四季オリジナルミュージカル“昭和の歴史三部作”。 創立60年を記念し、公演される三作品のうち、開幕の迫った『ミュージカル異国の丘』について紹介する。
『ミュージカル異国の丘』は名家の長子として生を受けながら、遠くシベリアの地で非業の死を遂げた若きプリンスを描く“昭和の歴史三部作”第二弾。直木賞作家、西木正明氏著「夢顔さんによろしく」に想を得、「シベリア抑留」の現実を透徹に捉えつつも、大胆にフィクションを織り交ぜた本作は、四季オリ ジナルミュージカルの新時代を切り開く一級エンターテイメントと高い評価を得ている。 01 年の初演では約 4 ケ月のロングランを記録。以来、公演回数は 498 回に迫る。
撮影:上原タカシ
戦後最大の悲劇といわれる「シベリア抑留」。しかし想像を絶する過酷さからか、体験者の方々は重く口を閉ざしたまま、刻々と時ばかりが経過している。『異国の丘』では、 まさに戦後 68 年経てもなお多くが語られることのない悲劇に対して、目を背けず、まっすぐに向き合っている。「シベリア抑留」の現実を真正面からとらえた舞台は、何万人ともいわれる抑留兵士の悲劇を浮き彫りにしており、本作は劇団四季だからこそ可能な歴史作品となっている。
『異国の丘』には、作曲家の故・ 吉田正氏が“語り部”として登場。 吉田氏は、 戦後、シベリアでの抑留を体験されたお一人。劇中のタイトルナンバー「異国の丘」(原題:「昨日も今日も」)もそのときに作られたものだ。作曲家の三木たかし氏(代表作:津軽海峡冬景色など)にとって、吉田氏は作曲の恩師であり、人生の恩師。それだけに、作品によせる想いはとても強いようだ。
<ストーリー>
日本の首相の息子である主人公 九重秀隆と、当時の敵国・中国の高官令嬢 栄愛玲との許されざる恋。そして、両国 の幸せと平和を願って、生命を賭したプリンスの短くも美しく燃えた炎のような生涯が、 ニューヨーク、東京、上海、シベリアを舞台に、空前のスケールで展開される。
【公演情報】
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<公演日程>
6月20日(木)~7月13日(土)
<会場>
四季劇場[秋] (東京都港区海岸1-10-48)
<会場アクセス>
JR山手線/京浜東北線 浜松町駅北口より徒歩約7分
地下鉄都営浅草線・大江戸線 大門駅B1番出口より徒歩約9分
新交通ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩約3分
<料金>
S席9,000円/A席7,000円/B席5,000円/C席3,000円
バルコニー 4,000円/学生バルコニー 2,000円(要学生証)
<予約方法>
ネット予約:SHIKI ON-LINE TICKET
(24時間受付。ただし、発売初日は午前10時より)
電話予約:劇団四季予約センター 0120-489444(午前10時~午後6時)
直接購入:各劇団四季専用劇場、JR東日本主な駅のみどりの窓口とびゅうプラザ
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協力:劇団四季