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『舞台「野球」飛行機雲のホームラン~Homerun of Contrail』記者会見開催!

演出家・西田大輔による新作・舞台「野球」が、第100回目の甲子園を迎える今年の夏、2018年7月27日より幕を開けます。1944年、戦禍の中「由急に」憧れを抱き、白球を追いかけた少年達の物語。主演の安西慎太郎をはじめ、演技に高い評価を集める俳優陣が揃いました。

野球監修には、元プロ野球選手で野球解説・評論・指導者の桑田真澄が就任。自らキャスト陣を指導し、野球の技術、楽しさを伝えます。また、音楽には独創的な楽曲で注目を集める笹川美和がテーマソング「蝉時雨」を書き下ろし、舞台に更なる感動を生みます。

開幕を翌週に控えた2018年7月17日(火)、東京都港区のエイベックス株式会社本社ビルにて、記者会見が行われました。

記者会見の模様

記者会見に登壇されたのは、穂積均役の安西慎太郎さん、唐沢静役の多和田秀弥さん、岡光司役の永瀬匡さん、菱沼力役の小野塚勇人さん、田村俊輔役の松本岳さん、早崎歩役の白又敦さん、浜岡喜千男役の小西成弥さん、佐々木新役の伊崎龍次郎さん、堂上秋之役の松井勇歩さん、大竹明治役の永田聖一朗さん、Wキャストで島田治人役の内藤大希さん、Wキャストで島田治人役の松田凌さん、野球監修の桑田真澄さん、そして、作・演出の西田大輔さんの14名。

舞台への抱負として、安西さんは「僕は最初の顔合わせの時に西田さんから「スゲェ作品を作ろう」という事を言って下さって、そこから本当にカンパニー一丸となって、スゲェ作品を今作っていまして、見に来てくれたお客様が、一生忘れない心の中に残る作品を作りたいなと思っています。見所としましては、時代背景であったりとかもありますが、兎に角、本気で汗をかいて本気で疲れて、本気で声を出しています。その僕達の全力プレーを是非お客様に見て頂けたら、うれしいと思っております。」とコメントされました。

野球監修を担当された桑田さんへ、今回の野球監修を引き受けたキッカケは?との問いに桑田さんは「僕は舞台そのものも今まで2回位しか見た事がなくて、お話を頂いた時にちょっと戸惑ったんですが、西田さんの熱い思いと、僕は大学院の方で野球の歴史を勉強していましたので、何か僕にも力になれる事が有るんじゃないかなと思って挑戦してみようと思い、お引き受けさせて頂きました。」とコメント。

実際に出演者と野球をさせて貰い、古い文献を調べて、当時のグローブはこれなんだ、と実物を持ってきてもらったりと尽力いただいたが、実際にこのメンバーと野球の練習をやってみてどうだったか?との問いに桑田さんは「僕の練習するグランドが家から近所なんですけど、グラウンドに向かう間に、“彼等俳優の皆さんはこんなに暑い日に野球って言っても「しょうがない、やるか」っていう感じでいるんだなと想像してグラウンドに入ったんです。今年は100回目の甲子園大会がありますが、その高校球児達に負けない位の元気と熱いものが見れて非常にビックリした出会いでした。ですから僕もそれに負けない位の気持で指導していかなきゃと、一瞬で思いまして、本当に皆さんの熱意にビックリしました。ですから本当に良いものに仕上がっていくんじゃないかなと確信しています。」と答えました。

続いて、作・演出の西田さんからは「この作品は1944年のオリジナルストーリーとなります。僕自身、昨今、スポーツを題材にした舞台というのも、幾つかあるんですけども、何かスポーツを題材というよりも、「本当に演劇でしか出来ない本当の野球を目指す」というのをコンセプトに俳優達と今、稽古に励んでいます。リアルに真っ直ぐ野球をするという事に関して、僕の中では、やっぱり桑田真澄さんに野球指導をして頂きたいという、僕自身の夢が有ったんですけども、それが叶ってこういう幸せな現場に居ます。桑田さんが現役時代にピッチングをしていて、3アウトを取った時にいつも、桑田さんだけが走ってベンチに帰って来るんですね。その姿が凄く好きで、桑田さんのインタビューを聞くと、守ってくれた野手達を迎えたいから。それに僕は感動しまして、そんなお芝居になる様にと思ってそれをイメージして作品を作りました。この「野球」の時代を通して、誰かの心の支えになれば良いなと思っています。ストライクやアウト、その言葉自体、言えなかった時代の物語に一晩しかない時間を野球で過す少年達の物語です。」とコメント。

会見は質疑応答へ。

Q:桑田さんへの質問で、実際に役者陣にどの様な野球指導をしたのか?

桑田さん「まずキャッチボールから始まりまして、内野ゴロ捕球、フライ捕球、バッティングと、全てにおいて指導させて貰いました。僕が指導したのは2日間だったんですけども、初日に彼等に伝えた事が、2日目には皆出来る様になるというですね、こんな短期間でこんなにも成長するのかと、非常にビックリしました。また野球は細かい作業も多いものですから、サインの出し方とか、見て頂くと、恐らくプロに負けない位のモノが表現されていると思いますので。後、構え方とかですね、細かい所も彼らはしっかりやってくれると思いますので、その辺も見逃さずに見て頂けたらと思っています。」

Q:安西さんへの質問で、桑田さんの指導の中で、印象的な言葉や難易度が高かった点は?

安西さん「僕が一番感じたのは、桑田さんが本当に野球好きだなぁ~という所でしょうか。上手くなりたいというのが一番大事でしょうけれど、僕も桑田さんが好きで見ていた人間なので、やっぱり根幹に“上手い”より先にまず、野球というスポーツを好きになる所から楽しむ所から始める事が、まず一番必要な事なのかなと思って、僕達も楽しんでいましたけれど、教えて下さる桑田さんも本当に野球を愛しながら、教えて下さったその姿が凄く印象的でした。」

Q:今回の甲子園は100回目の記念大会で球児達も気合が入っているが、舞台の球児達、そして甲子園に立つ球児達にエールを一言。

桑田さん「野球場でやる野球と、舞台の上でやる野球は違うと思うんですね。でも伝わってくる感動とかは、それ以上のものが有ったり、同じものがあると僕は思いますので。僕も今の段階で通しでは見た事が有りませんので、どうなるのか、非常にワクワクしている所なんですが、彼らのチームワーク等、野球に対する気持ちという物で、おそらく、野球場で野球を見ている以上のモノを感じ取ってくれると思いますので。やはり、スポーツが出来る、野球が出来るというのは平和じゃないと出来ないんですね。ですから、二度と戦争を起こしてはいけないというメッセージも野球を通じて感じ取って頂けたらなと思っています。」

Q:野球経験者に質問で、この舞台をやるにあたって過去の野球経験が生きた事は?

安西さん「僕は肘を壊して野球を止めたんですけど、久し振りにやった時に、やっぱ楽しいなという事と、難しいスポーツだなと。改めて一人では出来ないスポーツだなと感じました。」

永田さん「僕は小学校の頃やっていたんですけども、何か凄い“青春している感”が有りまして、久々に野球をこの皆とやったんですけど、小学校の時の記憶を思い出して、泥だらけになったり、一つのボールを追いかけていったりするのが、なんか懐かしいなと思って、やっぱり野球は皆で一つのボールを追いかけるので、何か素敵だなと思いました。」

永瀬さん「野球だけじゃなく、今の時代、僕等も高校生ではないのですが、大人に成ると“生傷”というものが中々出来ないと思うんですけれども、舞台の稽古を通して生傷が絶えない日々をやっていて、でもそれって、本当にリアルな事だと思っていて、それと誰かが打席に立った時に、その打席に立ったバッターに対して、「打ってくれ頼む!」とか、そういう言葉が舞台の袖からも聞こえてくるような、それ位、臨場感のある、一人に集中する、バッターに集中する事というのを舞台の上だけじゃなくて、舞台の袖からも声が聞こえて来る位に、本当に野球場に来た感覚になると思うので、そうやって汗をかきながら声を枯らしながら舞台を今作っているので、それを楽しみにして頂けたらと思います。」

松井さん「僕も小学校の時に野球をやっていたんですけど、皆が一つとなって出来るスポーツであるというのと、改めて、今回桑田さんが野球監修に就いて頂いた事で、野球経験者達は、やっていた大好きだった頃の気持ちがまた復活して、初めて関わったキャストの子達も野球が心から好きになって、それこそ稽古の休憩中に、皆口々に野球がしたいっていう、グラウンドでも野球の稽古するんですけど、稽古以外でも野球がしたくて、グラウンド行きたいと皆が言っていたので、その好きな気持ちを作品にぶつけて、見てくれる方も野球に興味を持ってもらったり、好きになって貰えたらなと思います」とコメントされました。

そして最後に選手宣誓へ。登壇者を代表し、安西さんが行います。

安西さん「宣誓!僕達、舞台「野球」一同は、正々堂々全力プレーする事を誓います!」
一同「誓います!」

力強い選手宣誓をもって今回の記者会見は終了しました。

【舞台「野球」飛行機雲のホームラン~Homerun of Contrail 概要】

公式ホームページはこちら

<公演日時>
東京公演:2018年7月27日(金)~8月5日(日)
大阪公演:2018年8月25日(土)・26日(日)

<会場>
東京:サンシャイン劇場
大阪:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

<公演時間>
未定

<料金>
8,900円(全席指定・税込)

※未就学児入場不可
※購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受け出来ません。予めご了承下さい。

<出演者>
穂積均:安西慎太郎
唐沢静:多和田秀弥
岡光司:永瀬匡
菱沼力:小野塚勇人
田村俊輔:松本岳
早崎歩:白又敦
浜岡喜千男:小西成弥
佐々木新:伊崎龍次郎
堂上秋之:松井勇歩
大竹明治:永田聖一朗
林田航平
穂積大輔:村田洋二郎
田中良子

島田治人:内藤大希(友情出演・Wキャスト)※東京7/27(金)~7/31(火)のみ出演
島田治人:松田凌(友情出演・Wキャスト)※東京8/1~8/5・大阪8/25・26のみ出演

藤木孝

<STAFF>
作・演出:西田大輔
野球監修:桑田真澄
音楽:笹川美和
テーマソング:笹川美和「蝉時雨」
挿入歌:笹川美和「サンクチュアリ」
美術:角田知穂
照明:大波多秀起
音響:前田規寛
衣裳:瓢子ちあき
ヘアメイク:新妻佑子/小林麗子
BGM:こおろぎ
演出助手:梅澤良太
舞台監督:清水スミカ
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:加藤孝
企画制作:エイベックス・エンタテインメント/Office ENDLESS
主催:舞台「野球」製作委員会

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